2020年7月15日、開業50周年を迎えた「新穂高ロープウェイ」は、日本唯一の2階建てゴンドラを有する名所です。標高2,156mの「西穂高口駅」までロープウェイを乗り継いで上がることができ、北アルプスの雄大な山並みを一望できます。
「新穂高ロープウェイ」とは?
新穂高ロープウェイは岐阜県高山市の奥地、奥飛騨温泉郷・新穂高温泉に位置しており、ロープウェイの先は、日本第3位の標高を誇る「奥穂高岳」を始めとする「穂高連峰」へと続いています。
「新穂高温泉」駅と「鍋平高原」駅を繋ぐ「第1ロープウェイ」と、「しらかば平」駅と「西穂高口」駅を繋ぐ「第2ロープウェイ」の2つで構成されており、日本で唯一の2階建てゴンドラは第2ロープウェイになります。
基本的には、8:30から16:00までの運行。季節によって始発・終発の時間の前後があるのでご注意ください。
第1ロープウェイは毎時00分・30分発、第2ロープウェイは毎時15分・45分発です。上りも下りも同時刻での発車なので、分かりやすいですね。
乗車券は各駅のチケット売り場にて購入することができます。また、オンラインチケットストア「Webket」上では24時間、365日いつでも乗車券を買えます。購入するとQRコードが発行されるので、駅の自動発券機で乗車券と引き換えてください。
ここからは実際に、新穂高ロープウェイに乗ってみた体験レポートをお届けします!
「新穂高ロープウェイ」で夏空を味わう
岐阜県高山市の中心部、観光地「飛騨高山」から車を走らせること約1時間15分、第1ロープウェイ乗り場の「新穂高温泉」駅に到着しました。
早速、2階のチケット売り場へ。チケットは、窓口でも自動発券機でも購入することができます。
今回は、乗車区間「第1・第2ロープウェイ連絡」の往復チケットを購入しました。第1・第2それぞれの乗車区間のみ、片道のみでも乗車券は購入できますが、往復での購入がお得です。
6才以上12才以下のお子様は小人料金となります。また、6kgを超える荷物を持ち込む場合は、荷物券の追加購入が必要となりますので注意が必要です。
まずは第1ロープウェイに乗り込みます。取材日は平日でしたが、晴天にも恵まれ多くの登山客で賑わっていました。
第1ロープウェイは約4分間の乗車。普段なかなか乗る機会がないロープウェイに興奮している間に、標高1,305mの「鍋平高原」駅に到着してしまいました。
「鍋平高原」駅付近では、自然を満喫できる自然散策路が整備されており、新緑に包まれながら高地の自然を楽しむことができます。
「鍋平高原」駅から徒歩3分ほどで到着するのは「しらかば平」駅。2020年にリニューアルされたばかりの、地上2階建ての駅舎です。
北アルプスを眺められるビューラウンジや、テイクアウト可能なベーカリー「アルプスのパン屋さん」、身体の疲れを癒せる無料の足湯などが整備されており、長時間滞在してくつろぐこともできます。
いよいよ、この「しらかば平」駅から黒塗りの2階建てゴンドラに乗り込みます。終点の「西穂高口」駅までは約7分の乗車です。
気になるゴンドラ1階と2階への乗り分けですが、共通の乗車口で乗車券の確認があった後、ゴンドラ乗り込み口へ続く階段で分かれることになります。混雑時には選べない場合もあるので、ご了承ください。
リニューアルされたばかりの2階建てゴンドラは、旧型に比べてガラス面が広がり、景色が圧倒的に見やすくなっています。鉄塔を通過する際には大きく揺れるものの、安定した乗り心地です。
また、車内には多言語案内モニターが4台搭載されており、自動放送でも多言語(日本語、英語、中国語、韓国語の4ヶ国語)案内をしています。海外からのお客様も快適に利用できそうです。
ガラス越しの撮影のため、少し車内が反射してしまいましたが、肉眼で見る分には気になりません。こんなに標高の高いところを、ロープウェイで移動しているなんてあらためてびっくりです!
雄大な景色とゴンドラの乗り心地を楽しみながら、標高2,156mの「西穂高口」駅に到着しました。
展望台からパノラマ絶景が一望できる「西穂高口」駅
「西穂高口」駅は地上5階建ての駅舎となっており、売店や食堂も併設されています。お土産を買ったり、窓越しに絶景を堪能しながらカレーやうどんなどの軽食を食べたりすることもできます。
見所はなんといっても屋上にある展望台!西穂高岳、槍ヶ岳、笠ヶ岳などの北アルプスの山々を360度の大パノラマで楽しめます。
せっかくなので売店で「モコモコソフト」 450円(税込)を買って、雲と写真を撮影してみました。こんなに大きなソフトクリームが食べたいですね。
普段は見ることのできない高所からの絶景。あっという間に時間が過ぎていきます。外側から見るゴンドラも素敵ですね。
出発時刻を逃さないように時間にはお気をつけください。ロープウェイ乗り場のステンドグラスもカッコいいのでお見逃しなく。
この日は、「しらかば平」駅のすぐ近くにある天然温泉露天風呂「神宝乃湯」に寄り道しました。
湯の花が大量に浮いた湯船に浸かれば、慣れない高所と長旅の疲れも吹き飛びます。新穂高ロープウェイ周辺には、5つの温泉集落で構成される「奥飛騨温泉郷」もあるので、天然温泉にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
新穂高ロープウェイだけじゃない!飛騨高山の魅力
新穂高ロープウェイが位置するのは岐阜県高山市の奥地ですが、高山市の街の中心部は通称「飛騨高山」と呼ばれる有名な観光地です。
江戸時代からの風情ある建造物が軒を連ねる「古い町並み」を始め、歴史や伝統文化を感じられるスポットが多く存在します。
飛騨牛や地酒、郷土料理などの飛騨グルメもあるので、気分もお腹も満たされます。新穂高ロープウェイと合わせてぜひお楽しみください。
四季折々の美しさが楽しめる「新穂高ロープウェイ」
リニューアルされたばかりの2階建てゴンドラを始め、注目度が高まっている「新穂高ロープウェイ」。今回の取材は夏の季節に訪れましたが、四季折々の絶景も大きな魅力です。
また、春、夏、秋の期間限定で「星空鑑賞便」が夜間運行されます。街中からは見えない、星空に包まれる時間です。
開催時期は年度毎で変更しますので、新穂高ロープウェイ公式ホームページをご確認ください。
四季折々の絶景を見せてくれる「新穂高ロープウェイ」。飛騨高山に訪れる際は必ずチェックしていただき、天空からの絶景をぜひその目でお楽しみくださいね。
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新穂高ロープウェイ
- 住所 〒506-1421 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉
- 電話 0578-89-2252
営業時間:8:30〜16:45
料金:第1・第2ロープウェイ連絡 大人 片道1700円 往復3000円 / 小人 片道850円 往復1500円
定休日:なし(※年1〜2回程度の点検日運休があります)
※2020年8月取材時の情報です。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、 掲載している情報に変更が生じる場合があります。最新情報は直接お問い合わせください。
Text by: 丸山純平
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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