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クラゲの種類が世界一!山形「加茂水族館」の見どころを徹底紹介

クラゲの種類が世界一!山形「加茂水族館」の見どころを徹底紹介

更新日: 2020/09/29

東京から約300キロメートル北、東北地方の南西部に位置する山形県鶴岡市に、世界から注目を集める人気の水族館があります。その名は「鶴岡市立加茂水族館」。展示をクラゲに特化するという斬新な試みで、日本のみならず、世界中から観光客が訪れるように。過去にはクラゲの展示種類数で、ギネス世界記録に認定されたこともあるんですよ。幻想的な世界が広がる、水族館の魅力をご紹介します。

目次
  1. 山形の“クラゲ水族館”が今世界で注目されている⁉
  2. 10,000匹のクラゲが泳ぐ「クラゲドリームシアター」
  3. 「クラゲ解説コーナー」でクラゲの秘密に迫る!
  4. グルメ&おみやげもクラゲづくし
  5. クラゲだけじゃない!水族館のお楽しみ
  6. アクセス、外国人にうれしい情報は?

山形の“クラゲ水族館”が今世界で注目されている⁉

山形の“クラゲ水族館”が今世界で注目されている⁉

「鶴岡市立加茂水族館」(以下、加茂水族館)があるのは、山形県の海沿いに位置する鶴岡市。雄大な日本海を望む展望抜群の海岸に建っています。

1930年に、「山形県水族館」として開業した加茂水族館。1961年には「鶴岡市立加茂水族館」として移転・新築オープン。移転した1960年代頃は、入館者数が毎年20万人を超す人気スポットでした。しかし、周辺地域に続々と大型水族館がオープンし、徐々に入館者数は下降。1997年には約9万人にまでに激減してしまいました。

転機となったのは、奇しくも過去最低の年間入館者数を記録した1997年。サンゴを展示する企画展の準備をしていた飼育員が、水槽からサカサクラゲの赤ちゃんを発見したことにありました。大きくなったクラゲを展示したところ、お客から大好評。これを機に、加茂水族館はクラゲに特化した水族館に生まれ変わろうと動き出しました。

独自のクラゲ水槽を開発したり、繁殖方法を確立したりと準備を進め、1999年からはクラゲ展示を本格化。2000年にはクラゲの展示数が日本一となり、入館者数も年々増加するように。クラゲに関するイベントやグルメを開発するなどその独自性が受け、日本中から注目を集めました。

2005年には、ついにクラゲの展示数が世界一に。2014年6月に水族館を新築・リニューアルした際には、お祝いにドイツ・ベルリン動物園の元園長も駆けつけたのだとか。現在では約60種のクラゲを展示し、“クラゲ水族館”と呼ばれ、人気を博しています。

10,000匹のクラゲが泳ぐ「クラゲドリームシアター」

10,000匹のクラゲが泳ぐ「クラゲドリームシアター」

加茂水族館の目玉は、世界各地の貴重なクラゲ約60種を展示する「クラネタリウム」です。長さ2メートル以上もの触手をもつ「アカクラゲ」や、光を反射してキラキラと輝く「カブトクラゲ」、傘に小さな水玉模様が並ぶ「タコクラゲ」など、多彩なクラゲを見学できます。

クラネタリウム内で特に人気の高い展示が、巨大な円形水槽「クラゲドリームシアター」。直径5メートルの水槽の中では約10,000匹ものミズクラゲが悠々と泳ぎ、幻想的な世界観をつくりだしています。

室内は照明を落とし、水槽をライトアップ。光に照らされたクラゲはなんとも神秘的で、ついつい見入ってしまいますよ。ゆっくり楽しめる方は、水槽の前に設けられた階段状の観覧スペースに座り、美しい光景を心ゆくまで楽しみましょう。

「クラゲ解説コーナー」でクラゲの秘密に迫る!

「クラゲ解説コーナー」でクラゲの秘密に迫る!

クラネタリウムにはほかに、さまざまな成長段階のクラゲを展示する「クラゲ解説コーナー」があります。

クラゲ解説コーナーでは、1日4回(9:30、11:00、14:30、16:00)、クラゲの生態を紹介するプログラム「クラゲのおはなし」を開催。それぞれの特徴や見分け方を分かりやすく教えてくれるので、解説を聞いてからクラゲを見るとより楽しめます。プログラムではクラゲが餌を食べる様子を間近で見られるほか、解説後にはクラゲに触ることもできます。

グルメ&おみやげもクラゲづくし

グルメ&おみやげもクラゲづくし

観光のお楽しみ、グルメやおみやげももちろんクラゲがいっぱい。食事ができる場所は館内2か所にあり、ひとつはエントランスホールにある屋台風の軽食店「御休処 波の華」です。

こちらのおすすめは、細かくカットしたクラゲをトッピングした「クラゲソフト」(350円)。ミルク・チョコレート・ミックスの3種類があり、いずれもクラゲのコリコリとした食感がアクセントを加えます。

海を一望するレストラン「魚匠ダイニング 沖海月(おきみづき)」では、麺にクラゲを練り込んだ「クラゲラーメン」(750円)や、歯応えのよい「クラゲ刺身」(500円)などが味わえます。旬の食材で作る海鮮料理など、クラゲを使ったメニュー以外にも力を入れているので、好みに合わせてオーダーを。

おみやげのイチオシは、鶴岡市立加茂水族館限定で販売する「クラゲ手ぬぐい」(1,320円)。デザインはミズクラゲ(ネイビー)とアカクラゲ(グリーン)の2種類がそろいます。

また、クラゲのライフサイクルを紹介するイラストがプリントされた「ライフサイクルTシャツ」(2,550円)も人気なのだとか。

ほかにも、クラゲのぬいぐるみやクラゲ型ネクタイ、ステーショナリー、お菓子など幅広いアイテムがラインアップしています。お気に入りを見つけたら、自分用のおみやげにするのもいいですね。

クラゲだけじゃない!水族館のお楽しみ

クラゲだけじゃない!水族館のお楽しみ

館内には、ゴマフアザラシとキタゾウアザラシが泳ぎまわる「アザラシプール」や、鶴岡市のある庄内地方の川をイメージした水槽「庄内淡水魚水槽」、ヒトデやヤドカリにタッチできる「キッズコーナー」などが設けられています。

3月下旬から11月までの期間は、アシカが輪くぐりやボールキャッチなどを行なう「ひれあしの時間」も開催。そのほか、12月から3月中旬頃の期間には、バックヤードツアー(1日4回、各回先着10名)が行なわれています。

アクセス、外国人にうれしい情報は?

東京駅から加茂水族館のある鶴岡市までは、JR上越新幹線と特急「いなほ」の利用で約4時間。JR鶴岡駅で下車したあとは、バスか車での移動になります。バスで訪れる場合は、JR鶴岡駅前から庄内交通バス湯野浜温泉行き(加茂経由)に乗り、約35分。「加茂水族館」で下車すると、すぐ目の前に加茂水族館が見えます。

バスの注意点は運行本数の少なさ。平日は1~2時間に1本ほど、土・日曜、祝日は本数がさらに少なくなるので、事前に時刻を確認するとよいでしょう。また、「善宝寺経由」の路線では加茂水族館に停車しないので要注意です。JR鶴岡駅からレンタカーを利用する場合は、約30分で到着します。

館内の展示は日本語表示がメインですが、パンフレットは英語版と中国語版(繁体字)が用意されています。公式ホームページは英語版もありますよ。

クラゲたちがゆらゆら揺らめく姿は、癒し効果も抜群! 世界最大級のクラゲ水族館「鶴岡市立加茂水族館」へ、ぜひ訪れてみてください。

Text by:株式会社シュープレス

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