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東北最大級の水族館!「アクアマリンふくしま」の楽しみ方

東北最大級の水族館!「アクアマリンふくしま」の楽しみ方

更新日: 2020/09/07

「環境水族館 アクアマリンふくしま」は、東北最大級の規模を誇る水族館。ガラスドームで覆われた館内には、約800種類、7万点の生き物が暮らしています。生き物たちの暮らしを再現した展示は、生き物そのものの姿を鑑賞することができ、どれも見ごたえ抜群。世界でもここでしか見られない生き物も展示する、注目の水族館なんですよ。

目次
  1. アクアマリンふくしまってどんな水族館?アクセスは?
  2. 海を歩いているよう!アクアマリンふくしまの大水槽・潮目の海
  3. アクアマリンふくしまで、水槽を眺めながら寿司を堪能
  4. アクアマリンふくしまにはレアな生き物たちが勢ぞろい
  5. 生きた化石・シーラカンスの謎に迫る
  6. アクアマリンふくしまでは体験メニューも充実
  7. 日本らしさあふれる展示もチェック

アクアマリンふくしまってどんな水族館?アクセスは?

アクアマリンふくしまってどんな水族館?アクセスは?

東北地方の南部に位置する福島県。「環境水族館 アクアマリンふくしま」(以下、「アクアマリンふくしま」)のある福島県いわき市小名浜までは、東京駅からJR上野東京ライン・常磐線特急の利用で約2時間10分。

泉駅で下車し、路線バスまたはタクシーで15分程の場所にあります。土曜・祝日を中心に小名浜と東京間をバスが運行(1日3便)。時間が合えば、そちらの利用が便利です。

「アクアマリンふくしま」では、生き物たちが暮らしている環境をそのまま再現することを大切にしています。

たとえば多彩な植物が植えられた「ふくしまの川と沿岸」、「熱帯アジアの水辺」では、屋内でありながら自然の風が吹き、本物の鳥が飛び交うなど、ここが水族館であるということを忘れそうになります。また、天井は自然光が差し込むガラス張りにすることで、より自然に近い姿を見れるという工夫もされているんですよ。

屋外には海辺を再現した、広さ4,500平方メートルの人口ビーチ「蛇の目ビーチ」があり、5月から11月末までは裸足で水の中に入ることも可能。水中にはヒトデやウニなどが生息しており、実際にふれることもできます。

海を歩いているよう!アクアマリンふくしまの大水槽・潮目の海

海を歩いているよう!アクアマリンふくしまの大水槽・潮目の海

約800種類、7万点の生き物が飼育・展示されている「アクアマリンふくしま」。そのなかでも特に注目を集めているのが、大水槽「潮目の海」です。

三角形のトンネル型水槽は、南からの温かい海流・黒潮と、北から流れる冷たい海流・親潮がぶつかる潮流の境目「潮目」に位置する福島県の海を表現。水槽の左右が黒潮エリアと親潮エリアに分かれ、それぞれの海域で暮らす生き物を飼育しています。

黒潮の水槽ではカツオやマイワシなどの魚が勢いよく泳ぎまわる姿を、親潮の水槽では海藻が生い茂り、マボヤが群生する様子を見ることができます。

三角の形には、2つの海流で暮らす生き物の違いを見比べられるだけでなく、ドーム型の水槽と比べて、生き物を歪みなく観察できる効果もあります。生き物の本来の姿を見てほしいという気持ちがここにも込められています。

自然光が降り注ぐ水槽の間を歩けば、海の中を歩いているかのような気分に。また、こちらの水槽はフォトスポットとしても有名。午前中は特に美しく撮影できるのだとか。

アクアマリンふくしまで、水槽を眺めながら寿司を堪能

アクアマリンふくしまで、水槽を眺めながら寿司を堪能

「潮目の海」の向かい側には、なんと寿司店があります。名前は「寿司処 潮目の海」。水槽の正面にカウンターが設置され、泳いでいる魚を目の前で眺めながら寿司を食べるというなんとも斬新なお店です。

この試みには、将来的にもおいしい魚を安心して味わえるよう、数が減少している魚ではなく、資源量が比較的安定している魚を食べてほしいという水族館の思いが込められています。

たとえば、マグロを使った寿司3貫が味わえる「地球一号(鮪づくし)」(810円)には、資源量が豊富なキハダやビンチョウマグロを使用。どれも身が厚く食べ応えがあります。

そのほか、寿司8貫がのる「潮目の寿司」(1,620円)や、寿司2貫に小丼が付く「なみのり寿司」(702円)などがラインナップ。ネタは当日の仕入れにより異なるそう。海産資源を気遣う水族館からのメッセージを感じながらおいしい寿司を味わってみてください。

アクアマリンふくしまにはレアな生き物たちが勢ぞろい

アクアマリンふくしまにはレアな生き物たちが勢ぞろい

貴重な生き物を数多く展示しているのも、「アクアマリンふくしま」の特徴。こちらの水族館では、飼育する生き物の多くをスタッフが現地に赴き採集しているため、偶然に貴重な生物が手に入ることがあるのだそう。

新種のエビ「ダイオウキジンエビ」や「シレトコモロトゲエビ」、日本では未確認種だった魚「ハゴロモコンニャクウオ」など、レアな生き物たちは2階「親潮アイスボックス」で見学できます。宝石箱を並べたような展示方法もフォトジェニックで素敵です。

生きた化石・シーラカンスの謎に迫る

生きた化石・シーラカンスの謎に迫る

「アクアマリンふくしま」では、開館当初よりシーラカンスの調査研究に取り組み、今も現地調査を続けています。2009年には、インドネシア海域において世界で初めてシーラカンス幼魚の撮影も成功しているというから驚きです。この貴重な映像は1階「シーラカンスの世界」で見ることができます。

また、隣接する「海・生命の進化」では、シーラカンスの標本を展示。2020年5月(予定)まではアフリカシーラカンスとインドネシアシーラカンスの2種が展示され、この2種を同時に見られるのは世界でも、「アクアマリンふくしま」だけなんですよ。

アクアマリンふくしまでは体験メニューも充実

アクアマリンふくしまでは体験メニューも充実

1階「アクアマリン えっぐ」では、ワークショップや缶詰づくりなどの体験メニューを毎日行っています(有料、予約不要)。日本食に欠かせない食材・カツオ節を削る体験(200円)など日本ならではのものもあるので、ぜひ参加してみてください。

そのほか、ガイド付きのバックヤードツアー(無料、予約不要)も大人気。水槽を管理する機械や生き物のえさを準備する部屋など、普段立ち入ることのできない水族館の裏側を見学できます。

9時30分~15時30分の間で開催され、所要時間は30分程。1回につき8名まで参加でき、人数が揃い次第スタートします。

日本らしさあふれる展示もチェック

日本らしさあふれる展示もチェック

館内2か所に盆栽の展示があるのも、「アクアマリンふくしま」のユニークなところ。こちらの展示は、海外からの観光客からも人気が高いのだそう。きれいに整えられた盆栽は、地元の盆栽研究会の方が定期的に手入れをしているので、いつ来ても美しい姿を眺められます。

また、屋外にある「金魚館」も評判のスポット。青森県の特産金魚・津軽錦や山形県で古くから飼われていた庄内金魚といった東北地方にちなんだものから、世界最大級の大きさを誇るジャンボ獅子頭まで、希少品種も含め多彩な種類の金魚が悠々と泳いでいます。

それぞれの一番美しい姿を鑑賞できるよう、種類ごとに水槽の形を分けているのだそう。水槽にも注目しながらじっくり金魚たちを鑑賞してみてください。



「アクアマリンふくしま」では、日本語・英語・中国語・韓国語の4か国語のパンフレットを用意。館内各コーナーの案内板も同じく4か国語に対応しています(ただし詳しい解説文は日本語・英語のみ)。

受付ではチケットの販売やパンフレットの配布のほか、大型の荷物を無料で預かってくれるサービスも行っているので、質問は気軽にスタッフへ訪ねてみましょう。

  • 環境水族館 アクアマリンふくしま
    • 住所 〒971-8101 福島県いわき市小名浜字辰巳町50
    • 電話 0246-73-2525
    • 営業時間:11:00~15:00(売り切れ次第終了)
      料金:地球一号(鮪づくし)810円
      定休日:無休

Text by:株式会社シュープレス

※記事掲載時の情報です。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。

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