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新潟駅から徒歩約15分!「今代司酒造」で酒蔵見学や10種類の試飲を楽しもう

新潟駅から徒歩約15分!「今代司酒造」で酒蔵見学や10種類の試飲を楽しもう

公開日: 2020/02/17
更新日: 2020/12/10

世界各国でも人気が高まっている、日本酒。日本に来たら、色々な銘柄の日本酒を楽しみたいと考える人は多いのではないでしょうか。しかし、日本酒が実際にどんな工程で作られているかは意外と知らないもの。今回は日本一の酒蔵数を誇る新潟県の酒蔵「今代司酒造」で日本酒造りの工程やこだわりについて聞いてきました。

※新型コロナウイルス感染症(COVID 19)の影響で、施設の営業時間に変更が生じたり、休館となる可能性がございます。またお出かけの際には感染拡大にご注意ください。

目次
  1. 質の高い米と水が良質な日本酒をつくる
  2. 新潟駅から最も近い酒蔵「今代司酒造」
  3. 原材料は米と水のみ!全量純米仕込みにこだわる蔵
  4. 酒蔵見学で酒造りの工程を学んでみよう
  5. 10種類以上の日本酒が用意された試飲スペース
  6. 日本酒以外も豊富なお土産売り場
  7. 日本家屋でゆったりと贅沢な時間を堪能

質の高い米と水が良質な日本酒をつくる

質の高い米と水が良質な日本酒をつくる
写真提供:今代司酒造株式会社

新潟県は日本酒の酒蔵数が89蔵(2020年1月現在)と日本一で、生産量もトップクラスを誇る、国内有数の日本酒産地です。県民だけでなく、全国にも多くのファンがいます。その美味しさの秘密は、日本酒の原材料である米と水の質の高さ。新潟県は古くから日本を代表する米処として、米の栽培技術に磨きをかけてきました。

さらに、日本有数の豪雪地帯でもあり、山々に降り積もった雪は雪解け水として大地を潤し、良質な水をもたらしてくれます。このように日本酒造りに最適な環境と原料が備わった新潟県だからこそ、美味しい日本酒が生まれるのです。

新潟駅から最も近い酒蔵「今代司酒造」

新潟駅から最も近い酒蔵「今代司酒造」

JR新潟駅から徒歩15分ほどの新潟市沼垂(ぬったり)は、日本酒をはじめ、味噌や醤油などの発酵で栄えた地域。

そのなかにある今代司酒造(いまよつかさしゅぞう)は、1767年に創業した長い歴史を持つ蔵です。創業時には主に酒の卸し業や旅館業を営んでいましたが、明治時代中期に入ると、沼垂で酒造りを開始。以来、東京・京都と並ぶ日本三大花街と言われている新潟で、一流料理人に鍛えられながら日本酒の味を追求してきました。

原材料は米と水のみ!全量純米仕込みにこだわる蔵

原材料は米と水のみ!全量純米仕込みにこだわる蔵

そんな質の高い日本酒を求め続けてきた今代司酒造は、2006年からアルコール添加を行わず、米と麹、水だけでつくる純米仕込みに切り替えました。他の副原料を使わないということは、酒造りの最後に味や香りを調整できないということ。

ごまかしが効かない酒造りなので、酒をつくる職人はみな常に真剣勝負。現在は純米酒のみの生産ですが、味や香りの種類はワンパターンではありません。フルーティーな香りがする日本酒や牡蠣に合う日本酒など若者にも支持される日本酒造りにも取り組んでいます。

酒蔵見学で酒造りの工程を学んでみよう

酒蔵見学で酒造りの工程を学んでみよう

今代司酒造では、予約不要で無料の酒蔵見学を行っています。9:00〜16:00で1時間ごとに案内を開始。平日の14:00〜は、英語ガイドによる酒蔵見学も行っています。
※ただし、8名以上の団体でのご利用の場合は事前に予約が必要となります。

店内奥にある暖簾をくぐり、靴を履き替えて蔵の中で待機していると、係りの人が声をかけてくれます。最初に酒造りの工程について説明をしてもらいます。日本酒をつくる際は、まず米を洗い、水につけて水分を吸収。その後米を蒸して冷まし、そこに麹菌を付着して菌を繁殖させます。

そして出来上がったのが、酒母(しゅぼ)とも呼ばれる「もと」。これをタンクに入れて、麹・蒸米・水を加えて発酵させます。発酵した「もろみ」を絞り、火入れをして、貯蔵。最後に瓶詰めをして、店頭に並ぶ日本酒ができあがるのです。このように大まかな酒造りの流れを把握してから、実際の作業場へと向かいます。

係りの人の案内とともに進み、酒造りの現場へ。扉を開けると現れたのは、大きな鉄製のタンクが…! この中には、先ほど説明を受けた「もと」と麹・蒸米・水が入っています。長時間低温で発酵させることで、日本酒の旨味を引き出し、もろみをつくるのだといいます。

タンクの説明を受けていると気になったのが、大きな木桶。温度調節が難しいため、毎年木桶を使って仕込んでいるのは、新潟県内では今代司酒造だけだといいます。木桶で仕込んだ日本酒は店頭でも販売。一口飲むと、ほんのりと杉の香りを感じるそうです。

その後案内されたのは、上槽(じょうそう)と呼ばれるもろみを圧搾する工程。発酵したもろみに横からぎゅっと圧力をかけることで、お酒を搾り出します。

この上槽を行っている作業場を振り返ると、江戸蔵と書かれた蔵があります。その名の通り、江戸時代に建てられた蔵だといいます。ただし、別の場所から移築したものとのこと。現在は一時的に日本酒を保管するために使っているそう。さて、江戸時代の建築を満喫したら、資料が並ぶ通路へと向かいます。

通路には、昔の酒屋さんで使われていた看板や、収支を記載してある台帳、日本酒の味や香りをチェックするために使われる利き猪口をはじめ、かつて蔵で使われていた道具がたくさん飾られています。

その中でぜひ注目してほしいのが、お米の精米歩合を示した酒瓶。それぞれの銘柄がどのくらい精米してあるのかが一目でわかるように展示してあります。案内をしていると「なぜ大吟醸はこんなに値段が高いの?」と聞かれることがあるそうですが、この酒瓶を見れば一目瞭然。大吟醸は多くの酒米を使っていることが、少し値段が上がる理由のひとつということが分かります。

そして、最初の集合場所に戻ってきたら最後に貯蔵タンクの並ぶ蔵を見学して終了。約30分のツアーでは、酒造りの工程から長い歴史を持つ今代司ならではの話までたっぷり聞くことができました。

10種類以上の日本酒が用意された試飲スペース

10種類以上の日本酒が用意された試飲スペース

見学が終わると、試飲スペースへ。無料試飲もありますが、1,000円でオリジナルのおちょこを購入すると、10種類以上の日本酒が試飲できます(2020年1月現在)。日本酒の銘柄は時期によって異なりますが、甘酒はほぼ変わらないレギュラー商品。甘みが抑えられており、甘酒が苦手という人でも飲みやすい一品です。

人気商品は、30以上のデザイン賞を獲得した「錦鯉」。実際に錦鯉が泳ぐ水槽に商品の酒瓶を入れてあるなど、細かい演出にもこだわりを感じます。その隣にある最上級と札がかかったお酒は、今代司最高級のお酒で「純米大吟醸 今代司極上」。少し甘めの飲み口で、ワイン好きな方にもおすすめの一本です。

他にも、スッキリとして滑らかな舌触りが特徴の「純米吟醸 今代司」やお酒が苦手な人にもおすすめの「花柳界 甘口純米吟醸」、新潟産の藤五郎梅を純米酒で漬けた「藤五郎梅酒」など、様々な日本酒を用意。辛口好きな人だけではなく、甘口が好きな人でも楽しめる試飲のレパートリーです。

日本酒以外も豊富なお土産売り場

日本酒以外も豊富なお土産売り場

さて、試飲を楽しんだ後は、お土産を選びましょう。先ほど紹介した通り、日本酒の一番人気は「錦鯉」(税抜5,000円/720ml)。他にも辛口から甘口、ワインテイストの日本酒まで様々な日本酒が置いてあります。試飲で味を確かめたり、店員に相談したりしながらあなた好みの日本酒をぜひ探してみてください。

お土産は日本酒だけではありません。酒粕を使った豆菓子(税抜300円)や大吟醸がふわっと香る「純米大吟醸ケーキ」(税抜861円/4個入りセット)なども販売しています。日本酒が苦手な人には、お菓子のお土産をぜひ探してみてください。

お土産を探しながら売り場を歩いていると、酒どころには似合わないガチャガチャが目に入りました。こちらは400円でガチャを回すと、日本酒や甘酒をはじめ、必ず400円以上の価値がある商品を手に入れることができるというコストパフォーマンスが良いガチャガチャ。運が良ければ、好きな日本酒が当たるかもしれません。ぜひ試してみてくださいね!

日本家屋でゆったりと贅沢な時間を堪能

日本家屋でゆったりと贅沢な時間を堪能

お土産も一通りみたら、これで終わり。と思いきや、これだけではありません。今代司酒造は、2019年10月から建物の隣にある創業家が住んでいたお宅を休憩処として開放しました。実際に住まわれていた家屋をほぼそのまま開放したので、昔の日本人の暮らしを体感することができます。

売店で温かい甘酒や酒粕入りのソフトクリームを購入し、この家屋でゆっくりと休む時間は何とも贅沢な時間。酒蔵見学で日本酒造りを学んだ後は、日本家屋でゆっくりとした時間を過ごすのはいかがでしょうか。

新潟駅から徒歩圏内にある今代司酒造。酒蔵見学はもちろん、試飲酒や商品のラインナップも豊富で充実した時間を過ごせました。日本酒好きな方であれば、ぜひ訪れてほしい酒蔵です。日本酒好きのみなさん、日本一の酒蔵数を誇る新潟県で、日本酒の質にこだわる酒蔵の見学をしてみるのはいかがでしょうか。

  • 今代司酒造株式会社
    • 住所 〒950-0074 新潟県新潟市中央区鏡岡1番1号
    • 電話 025-245-3231
    • 営業時間:AM 9:00~PM 5:00
      定休日:年中無休(年末年始除く)

Text by:長谷川円香

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