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雪景色を見ながら贅沢旅!冬の東北旅行で乗りたいおすすめ観光列車4選

雪景色を見ながら贅沢旅!冬の東北旅行で乗りたいおすすめ観光列車4選

更新日: 2023/11/24

日本のなかでも雪深いエリアと知られる東北地方。せっかく冬の日本に訪れるなら、一面に広がる銀世界を楽しみたいですよね。定番のスキーや温泉地での雪見風呂など、楽しみ方はさまざまありますが、より気軽に雪景色を望むのにぴったりなのが鉄道旅です。実は東北には、温かな車内にいながら冬景色とアトラクションの両方を満喫できるユニークな観光列車が盛りだくさん。列車内にこたつが備えられていたり、生演奏が聴けたりと、お楽しみいっぱいの観光列車を厳選してご紹介します。

目次
  1. 1.津軽鉄道 ストーブ列車(青森)
  2. 2.三陸鉄道 こたつ列車(岩手)
  3. 3.東日本旅客鉄道 リゾートしらかみ(青森-秋田)
  4. 4.えちごトキめき鉄道 えちごトキめきリゾート雪月花(新潟)

1.津軽鉄道 ストーブ列車(青森)

1.津軽鉄道 ストーブ列車(青森)

石炭が燃料のダルマストーブを暖房にした、ノスタルジックさが魅力の「ストーブ列車」。青森県の「津軽鉄道」が冬季限定で運行する名物列車です。

ストーブ列車のはじまりは1930年。現在運行している車両は4代目となりますが、車内の床や椅子は木製と、とってもレトロ。座席の並びに1基ずつ設けられたダルマストーブも雰囲気があって素敵です。

名物!スルメのストーブ焼き

名物!スルメのストーブ焼き

いざ冬の列車旅がスタート。発車後まもなくすると車内販売のワゴンがやってきます。ここでぜひ購入してほしいのがスルメ。このスルメがストーブ列車の醍醐味でもあるのです。

実はこのスルメ、ダルマストーブに乗せた網の上で焼き、その場で味わえるんです。なかなか体験できないこちらは、外国人観光客はもちろん日本人からも大人気。アテンダントや販売員の方が焼き方や食べ頃をレクチャーしてくれるので、初めてでも安心です。熱々の焼きたては噛むたびにスルメの旨みがあふれ、つい日本酒もオーダーしそうになりますよ。

ストーブ列車はどこで乗れる?

ストーブ列車はどこで乗れる?

ストーブ列車に乗れるのは、毎年12月1日から翌年3月31日までの日中3往復のみ(12月は、1日と平日は2往復、土・日曜は3往復)。運行区間は、青森県の西部に位置する「津軽五所川原駅(つがるごしょがわらえき)」から「津軽中里駅(つがるなかさとえき)」の間の約20.7キロメートルを走ります。

座席は全席自由で、予約不要。ただし、ストーブの近くに乗車したいときは早めに訪れるのがおすすめです。料金は、普通乗車券のほか「ストーブ列車券」(500円)が必要となります。

※外国語対応はありません。

2.三陸鉄道 こたつ列車(岩手)

2.三陸鉄道 こたつ列車(岩手)

「三陸鉄道」は、岩手県の沿岸を走るローカル鉄道。例年12月中旬~3月の土・日曜、祝日には車内にこたつを設けた「こたつ列車」が登場。冬の風物詩として人気を博しています。

こたつとは、熱源の上をやぐら(テーブル)で覆い、その上に布団をかけて足を暖める日本の暖房器具。冬になると多くの家庭にこたつが登場し、足元からポカポカと温まるその居心地のよさに「こたつから出たくない!」と虜になってしまう人もいっぱい。

そんなこたつが列車にあるというだけでも魅力的なのですが、通常のこたつと洋風のこたつの2パターンが揃うのもこちらのおもしろいところ。車内のデザインはもちろん、お弁当やアトラクションも異なり、両方乗る人も多いんですよ。

伝統的な「こたつ列車」と「洋風こたつ列車」、2つの魅力をご紹介

伝統的な「こたつ列車」と「洋風こたつ列車」、2つの魅力をご紹介

まずはスタンダードな「こたつ列車」から。車内にはアテンダントが付き、名所や停車駅について案内。事前予約でオリジナルのお弁当が味わえます。「大漁舟唄御膳」(3,000円)、
「あわび弁当」(1,600円)、「うに丼」(1,700円)、「ほたて弁当」(1,200円)の4種があるので、好みのお弁当を予約しましょう(2023~2024年の販売については未定です。詳細はHPで確認ください)。

こたつでぬくぬく温まりながら雪景色やお弁当を楽しんでいると、突如「なまけものはいねーか」と大きな声が! その正体は岩手県北部の小正月行事の「なもみ」。鬼の面に驚いてしまいますが、記念撮影も可能とフレンドリー。岩手の伝統行事を思い切り楽しんじゃいましょう。

クラシカルなデザインが素敵な「洋風こたつ列車」では、着物に袴姿のアテンダントがガイドを担当。事前予約制のお弁当は、「特製握り三鉄寿司」2,500円、リアスサンドBOX(やませくん塩ミルクプリン付き)1,000円、そして牛乳瓶に入った旬の海産物をご飯にかけて味わう地元名物「瓶ドン」(1,500円)の3種類がラインナップ(2023~2024年の販売については未定です。詳細はHPで確認ください)。アトラクションとしてアテンダントが紙芝居を披露してくれるなど、こちらもお楽しみ満載です。

こたつ列車はどこで乗れる?

こたつ列車はどこで乗れる?

こたつ列車が運行するのは毎年12月中旬~3月の土・日曜、祝日のみ。三陸鉄道リアス線の「久慈駅(くじえき)」から「宮古駅(みやこえき)」間です。

洋風こたつ列車は例年12~2月の土・日曜、祝日のみの運行。例年宮古駅11時05分発~盛駅13時55分着の三陸鉄道リアス線宮古駅~盛駅間を走ります。

指定席の予約は乗車日2か月前から開始。電話予約のみとなります。料金は乗車区間の運賃のほか、座席指定料金として300円が必要です(2023~2024年ついては未定)。

3.東日本旅客鉄道 リゾートしらかみ(青森-秋田)

※写真はグリーンシーズンのものです
※写真はグリーンシーズンのものです

秋田県「東能代駅(ひがしのしろえき)」から青森県「川部駅(かわべえき)」間の約147キロメートルを走る観光快速列車「リゾートしらかみ」。日本海の冬景色を見ながらのんびり列車旅を楽しめます。

車体はブナの木立をグラデーションで表現。内装にはシンボルツリーであるブナをはじめ、秋田産の杉や青森ヒバなど沿線の木材をふんだんに使っています。
カラフルなシートの色合いは東北の夏祭りをイメージ。座っているだけでワクワクしそうですね。

多彩なイベントが目白押し

津軽三味線の生演奏や人形芝居など、さまざまな催しが開催されるのもリゾートしらかみの魅力。いずれも日本語のみとなりますが、目の前で繰り広げられるパフォーマンスは見ごたえ抜群です。

また、沿線には岩木山や白神山地、千畳敷海岸(せんじょうじきかいがん)などの絶景スポットが点在。絶景ポイントに近づくと、速度を落として走ってくれます。千畳敷駅では列車が15分間停車し、海岸を散策できるというサービスも。冬絶景を間近で堪能しましょう。

リゾートしらかみはどこで乗れる?

リゾートしらかみはどこで乗れる?

リゾートしらかみは東能代駅・川部駅間の43駅に停車。乗車の際には、乗車券のほかに指定席券が必要です。メールアドレスの登録で無料公衆無線 LAN サービス「JR-EAST FREE Wi-Fi」が利用できるのもうれしいポイント。

※外国語対応はありません。

4.えちごトキめき鉄道 えちごトキめきリゾート雪月花(新潟)

4.えちごトキめき鉄道 えちごトキめきリゾート雪月花(新潟)

山形県福島県に隣接し、日本海側に位置する新潟県。「えちごトキめきリゾート雪月花」は、新潟県上越地方を走るリゾート列車です。美しい銀朱色の車体が雪景色によく映えます。

えちごトキめきリゾート雪月花のデザインには、こだわりが満載。例えば1号車は越後杉と豊かな実りの黄金色をモチーフに、日本海側と妙高山側を向くラウンジ形式の座席配置。

大きなテーブルとゆったりとした座席が特徴の2号車はレストラン・カータイプ。展望ハイデッキとさくらラウンジもあります。

走行中は専属の車掌が見どころをアナウンス(日本語のみ)。じっくり耳を傾ければ、車窓から見える景色をより楽しめますよ。

おいしいグルメに大満足!

おいしいグルメに大満足!

食材の宝庫・新潟県らしく、車内で味わえるグルメやドリンクはどれもハイグレード。出発後まもなくサーブされるウェルカムドリンクは、新潟市のワイナリー「Fermier」による雪月花オリジナルのスパークリングワイン。口に含んだ途端に広がる上品な甘みがたまりません。アルコールが苦手な方にはりんごジュースやサイダーの用意もあるのでご心配なく。

写真はイメージです
写真はイメージです

お楽しみのお弁当は午前と午後の便で様変わり。上越妙高駅発の午前便では、「ソムリエおすすめ、ワインコース」や「新潟盛りだくさん、宝石箱コース」のいずれか。

新潟の旬の食材を使っており、季節ごとに変わるメニューは、味も見た目も大満足!

糸魚川駅発の午後便は、上越市高田にある「百年料亭 宇喜世」
が手掛ける和食のフルコース「百年料亭、熱々釜めしコース」または糸魚川市能生にある「割烹 汐路」が手掛ける「漁港直送、漁師の豪快コース」。

そのほか、妙高高原駅や直江津駅など数か所の駅で15分間の停車時間があります。改札から出ることも可能なので、地元の人とのふれあいや買い物を楽しみましょう。

えちごトキめきリゾート雪月花はどこで乗れる?

えちごトキめきリゾート雪月花はどこで乗れる?

土・日曜、祝日のみ運行。午前の便は「上越妙高駅(じょうえつみょうこうえき)」発、「糸魚川駅(いといがわえき)」着。午後の便は糸魚川駅発、上越妙高駅着で、いずれも妙高高原駅経由。

2023年12月23(土)、24日(日)は、クリスマスのおもてなし「雪月花クリスマス便」27,800円(税込)を運行します。

約3時間の列車旅は、おいしいものを食べたり、地元の人とふれあったりと通常の観光のような満足度。おみやげ付きなのもうれしいポイントです。

<鉄道情報>
えちごトキめきリゾート雪月花
電話番号:025-543-8988(えちごトキめきリゾート雪月花予約センター)
予約時間:10:00~17:00(月~金曜のみ受付)

いかがでしょうか? どの観光列車もまるでどこかの観光地に立ち寄っているかのように充実した時間を過ごせそうではないですか? 気になる列車に乗り、冬の東北を存分に堪能してください。

Text by:株式会社シュープレス

※本記事の情報は2021年1月時点のものを2023年11月に更新しています。
最新の情報は公式サイト等でご確認ください。

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