東京近郊の観光を一通り終えて、「次は大阪の観光を楽しもう! 」と旅の計画を立てている人も多いはず。関西の中心地・大阪には、魅力的なスポットやグルメが満載です。大都市ならではの大型施設をはじめ、歴史を感じられる大阪城や、大型テーマパークにロマンチックな夜景スポットまでギュッと詰まっています。その上、「食い倒れ」(食事に贅沢をしすぎて財産を無くす)という言葉もあるほど、大阪には美味しいものもいっぱいです。
そんな大阪への東京からの移動手段は、飛行機、新幹線、高速バスなど多種多様です。ここでは、それら交通手段について運賃や所要時間も含めて説明します。旅行スタイルに合った検討材料の一つにしてみてください。
新幹線:運行本数も多く、利便性にすぐれている
新幹線はJR各社が運営する日本の高速鉄道で、東京駅から新大阪駅までは、東海道新幹線が結びます。運行本数も多く、利便性に優れているため、ビジネスマンや旅行者が最も多く利用しています。
荷物は全て自分で列車内に持ち込むので、飛行機のように早めに受付を済ますような手続きはありません。気象条件が合えば、進行方向右側の窓から迫力ある富士山を望むことができるのもお楽しみの一つ。駅弁を購入して乗車すれば更に気分も盛り上がり、あっという間に新大阪駅に到着です。新大阪駅から大阪・キタの中心地「大阪駅」までは在来線で1駅(約4分・160円)です。
東海道新幹線は、「のぞみ」「ひかり」「こだま」の3種類で、東京駅から新大阪駅までの乗車時間は「のぞみ」がもっとも短くて約2時間30分、「ひかり」は約3時間、新幹線のすべての駅に停車する「こだま」は約4時間です。指定席を利用する場合、「のぞみ」は「ひかり」「こだま」よりも少し料金が高くなりますが、自由席なら3種類とも同額です。
座席は、指定席、自由席、グリーン席の3種類。自由席では、空席があればどこに座っても大丈夫ですが、座席を荷物でふさぐのはマナー違反となります。指定席は、購入時に席を確保できるので安心です。グリーン席は、指定席より高くなりますが、座席もゆったりしているので快適に過ごせます。移動スケジュールが事前に決まっていれば、新幹線の予約サイト「JR-WEST ONLINE TRAIN RESERVATION」(英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語)から、事前予約するのもおすすめです。
<東京~新大阪間の新幹線料金(片道・税込)>
自由席 13,870円
指定席 14,400円(ひかり・こだま)、14,720円(のぞみ)
グリーン車 19,270円(ひかり・こだま)、19,590円(のぞみ)
※通常時の料金です。繁忙期、閑散期によって変動します。
注意:2020年5月中旬以降、「3辺の合計が160cm超250cm以内」の荷物(「特大荷物」)を車内に持ち込む場合は、「特大荷物スペース」とセットで発売する座席(「特大荷物スペースつき座席」)の予約が必要となります。160cm以下の荷物のお持ち込みは、これまでどおり、持ち込めます。
飛行機:移動時間が短い
飛行機を利用すると、東京から大阪までの所要時間は約1時間30分です。東京・羽田空港から、大阪・関西国際空港か大阪国際空港(伊丹空港)を利用します。航空会社、便によって到着する空港が異なるので、事前にチェックが必要です。
天候にもよりますが眼下に広がる風景は飛行機からでないと望めない貴重なもの。上昇し雲で覆われていても進行方向右側の窓からは、雲の上に富士山の頭がポッコリと飛び出ている景色を眺めることができます。比較的「ゆれ」が少ないので、パソコン操作も楽にできるというメリットもあります。機内Wi-Fiサービスを利用していると、あっという間に大阪に着いているということも。客室乗務員も英語で親切に対応してくれるので安心です。
価格は、片道13,000円くらいからですが、時期や航空会社によって料金が大きく異なるので、旅程が決まったら早めの予約をおすすめします。ただし、格安航空券は予約変更がきかないので注意が必要です。
各空港から大阪中心地までの移動時間と料金
・関西空港駅から大阪駅までは、JR利用で約1時間11分(1,210円、天王寺まで特急利用時は約49分・特別指定料金+1,190円)
・関西空港駅から天王寺駅までは、JR利用で約53分(1,080円、特急利用時は約34分・特別指定料金+1,190円)
・関西空港駅からなんば駅までは、南海空港線利用で約46分(930円、特急利用時は約40分・特別指定料金+520円)
・大阪空港駅から大阪梅田駅までは、大阪モノレール利用で蛍池駅まで約2分(200円)、蛍池駅で阪急に乗換え約20分(230円)
高速バス:リーズナブルで移動時間を有効活用できる
新幹線や飛行機に比べて移動時間はかかりますが、リーズナブルに移動するなら「高速バス」がおすすめです。かかる時間は8時間前後ですが、夜間出発で早朝到着となるので寝ている時間を有効に使えると若者に人気。乗車場所も東京駅や新宿駅など主要ターミナル駅が多く利用しやすくなっています。大阪での下車も梅田や難波などの主要駅近辺なのも魅力です。
大きな荷物を預けて乗車するので、車内で必要なものは事前に手持ちのバッグに入れておきましょう。バス会社によっては、Wi-Fiやコンセントが利用できるので、スマートフォンで映像や音楽も楽しめます。ただし、周りの人への配慮は忘れずに! 女性専用バスやトイレ設備のないバスもあるので予約時に必ずチェックしましょう。
料金は時期やバス会社によって異なりますが、目安は3,000〜10,000円程度です。バス内で提供しているサービスやバスの車両設備によって料金が異なってきます。ゆったり眠りたい人は、限られた空間の中でも、個室をイメージさせるようなグレードの高い座席を選ぶと良いでしょう。宿泊費+交通費と考えれば、そう高くは感じないはずです。
英語・韓国語・中国語の3ヶ国語に対応した高速バス予約サイト『JAPAN BUS LINESサイト』を利用すれば、簡単・便利にバスを予約できます。
今回ご紹介した以外にも、たっぷり時間がある人は、在来線を利用して、色んな地方の名物を楽しんだり景色を眺めながらの移動も面白いかもしれません。しかし、時間が限られた観光客の多くは、新幹線・飛行機・高速バスの移動がベストです。快適に移動して、大阪観光をより充実させてください。
※本記事の情報は2020年4月時点のものです。
松田きこ、木村桂子、都志リサほか、関西に精通した女性ライターチーム。食べること、飲むこと、旅することが大好き! 自ら体験した楽しい情報を発信しています
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