日本の硬貨の製造を担う大阪の「造幣局」構内では、期間限定で桜の通り抜け通路が開放。約560mの道沿いに桜が植えられ、4月中旬頃には満開の桜を見ながら通行することができます。「日本さくら名所100選」にも選ばれ、毎年この時期には大盛況。2022年は、ヤエザクラを中心に、138品種335本の桜を見ることができました。

大阪市内を悠々と流れる大川。その河川敷にある「毛馬桜之宮公園」には、川沿いに約4,500本の桜並木が続き、見ごたえたっぷりです。また造幣局をはじめとした重厚感のあるレトロな建造物が眺められたり、水の広場や遊歩道を併設していたりと、散歩するだけでも心地よいです。毎年、歩いてすぐにある造幣局の「桜の通り抜け」とともに楽しむ人でにぎわっています。

大阪城に隣接する「大阪城公園」には約3,000本の桜が植えられ、満開の時期には桜と大阪城が作り出す幻想的な風景が楽しめます。中でも「西の丸庭園」は、ソメイヨシノを中心に約300本の桜が植えられ、じつに美しい光景。桜の期間中には夜間のライトアップも行われ、暗闇の中、凜とした夜桜と大阪城の姿が見られます。なお、西の丸庭園は入園料（200円・税込、中学生以下は無料）が必要です。

※新型コロナウィルス感染拡大防止のため休園の可能性があります。最新の情報は公式ホームページでご確認ください。

大阪を代表する桜の名所として知られる「万博記念公園」。ヤマザクラやサトザクラなど、約5,500本もの桜が咲き誇る様子は圧巻です。例年、桜の時期となる3月中頃から約1ヶ月間「桜まつり」を開催し、開園時間が延長されるほか桜並木のライトアップも行われます。

桜のほかにも、太陽の塔をはじめ日本庭園や温泉施設、自然文化園など見どころたっぷりなので、1日中楽しめることでしょう。

※新型コロナウィルス感染拡大防止のため一部休館の可能性があります。最新の情報は公式ホームページでご確認ください。

京都「銀閣寺」から「若王子橋」までの約2kmの小道です。哲学者の西田幾多郎がこの道を思案しながら歩いたことから、この名前が付けられました。春には約400本の桜が川べりで咲き誇り、まるで桜のトンネルのよう。ゆっくりと歩きながら散策を楽しみましょう。

「八坂神社」の近くで、京阪電鉄・祇園四条駅からも徒歩10分と、観光のついでに訪れやすい京都・祇園の公園です。京都市内最古の公園とあって、日本情緒を存分に感じることができます。多くの桜が咲き誇る中、とくに目立つのが「祇園しだれ」と呼ばれる見事なしだれ桜。期間中はライトアップもされ、美しく浮かび上がる祇園しだれに圧倒されます。

雄大な川とそこにかかる渡月橋、奥には京都の山々と、1年を通して美しい風景が楽しめる、京都を代表する景勝地です。桜の季節には、この嵐山の風景がより一層が華やかに。桜並木が川沿いに続き、美しい風景と桜のコントラストはじつに魅力的です。「さくら名所100選」にも選ばれています。

鹿で有名な「奈良公園」も「さくら名所100選」に選ばれた場所。芝生が広がる若草山には、ナラノヤエザクラ、ナラノココノエザクラ、ソメイヨシノなどさまざまな桜が約1,700本咲き誇ります。野生の鹿も穏やかに暮らしていて、桜と鹿が共存する幻想的な光景が見られます。

Text by:株式会社ウエストプラン
※本記事は2019年取材したものを2023年2月に更新しています。桜の開花時期やイベント日程・内容等は変更になる場合があります。