近年、大阪を訪れる外国人旅行者が急速に増え続けています。米大手クレジット会社が毎年発表する「急成長渡航先ランキング」によると、過去8年間の平均増加率は2016年、2017年と2年続けてなんと世界一。日本の首都東京をもしのぐ勢いです。どうして今、大阪が海外旅行者からこんなにも注目を集めているのでしょうか。旅行者を惹きつけてやまない、その魅力についてお伝えします。
外国人観光客の増加率が世界トップレベル
日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2018年に日本を訪れた海外旅行者は、前年比8.7%増の3119万2000人。統計を取り始めた1964年以降で最多となりました。その背景には、ビザの緩和やLCCなどの格安航空券の普及、円安などの理由がありますが、中でも大阪を訪れる外国人の増加率は世界トップレベルと高く、2017年には5年前の約4.2倍の人が訪れたことが分かっています。
外国人がハマる大阪グルメが溢れている!
大阪といえば、なんといってもグルメが魅力。「くいだおれ」といって、「飲食にお金をかけすぎて財産をなくしてしまう」という意味の言葉もあるほどです。屋台からミシュランガイドにのる店まで、多彩な食を楽しむことができます。ニューヨーク・タイムズ紙でも「2017年に行くべき場所」の一つとして大阪を紹介し、その理由に食文化の質の高さを挙げ「日本の究極のご馳走が待っている。」(The ultimate Japanese feast awaits.)と紹介しました。
関西空港からアクセスの良い難波の道頓堀には、大きなタコが入ったたこ焼きの屋台が何軒もあり、いつも長蛇の列ができています。ほかにもお好み焼きや串カツ、うどんといった大阪独自のソウルフードに人気があります。
魅力がギュッと詰まったコンパクトシティ
大阪は梅田周辺(通称キタ)と難波周辺(通称ミナミ)、天王寺の3カ所に繁華街が集中し、それぞれの距離も近く街がコンパクトにまとまっています。さらに、大阪を訪れる外国人に人気の4大スポット、大阪城、道頓堀、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、海遊館へも縦横無尽に張り巡らされた鉄道を使って、安いコストで効率よく移動することが可能。時間が貴重な旅行者にとって、これは重要なポイントでしょう。
また、京都や奈良など人気の古都観光へのアクセスも良く、関西空港からどこに行くにも、まず大阪を通ることになるのも大きな強みです。
かゆい所に手が届く外国人向けサービス
旅行者にとってインターネットの接続環境の快適さは重要です。大阪には「Osaka Free Wi-Fi」や「HANKYU-HANSHIN WELCOME Wi-Fi」などがあり、多くの交通機関や公共施設、ホテル、飲食店物販店、商店街のどこでも簡単に無料Wi-Fi使うことができます。
また、薬局では外国人対応マニュアルを用意している店が多数。一般の会話や状態の確認、薬の特徴などの8項目について、韓国語、中国語(繁体字・簡体字)、英語の4か国語でイラストつきでまとめてあります。ドラッグストアで化粧品や薬を買う外国人にとっては、絵に指をさして、適格に意思を伝えることができるので、大変便利なマニュアルです。いずれも、外国人の気持ちに寄り添ったサービスが嬉しいですね。
「おもろい」大阪人が生む個性的な景色
大阪といえば、多くの人が「笑いの街」と答えます。そのくらい大阪人には、ユーモアのある面白い人が多いです。
というのも、大阪は古くから商人の街として発展してきました。笑いは、商売を円滑に運ぶために必要なコミュニケーションツールとして必須だったのです。その笑いの文化が顕著にあらわれているのが、道頓堀のユニークな看板たち。動くカニや、巨大なお菓子のキャラクターなど……。行けば、大阪の気質を街のいたるところで体感することができます。
大阪万博決定!ますます世界が大阪に注目!
2025年の国際博覧会(万博)は、55年ぶりに大阪で開催されることが決定!2020年の東京オリンピック・パラリンピックに続く大きなイベントとして世界中から注目されています。開催地は大阪湾に作られた人工島の夢洲(ゆめしま)で、5月から11月まで185日間に渡って行われます。世界150カ国が参加し、来場者は約2,800万人が見込まれています。
開催に向け、さらにホテルの建設や交通機関の整備が進み、大阪は、旅行者にとってより観光しやすい街になるでしょう。今後ますます多くの訪日外国人が大阪に魅了されるに違いありません。
Text by:株式会社ウエストプラン
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