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道頓堀も一望!人気の大阪クルーズ体験の見どころ&魅力を体験レポ

道頓堀も一望!人気の大阪クルーズ体験の見どころ&魅力を体験レポ

公開日: 2023/04/09

約400年前、武将・豊臣秀吉が大阪城を築いた時代(1583年)から、大阪では商人たちが人工の川「堀川」を整備し、その水路を利用して物を運ぶ「水運」が盛んでした。今では水運は主流ではありませんが、大阪市内をぐるりと一周できるロの字状の川があり、その川を利用した観光クルージングが人気です。今回は、そんな大阪クルージングの魅力をご紹介。実際に乗船したインディクルーズの体験レポートもあわせてお届けします!

大阪クルージングの魅力

大阪クルージングの魅力

大阪で運航している観光船はたくさんあります。大阪港を周遊する「サンタマリア号」や、大阪城を水上から眺められる「大阪水上バスアクアライナー」、道頓堀にあるグリコの看板前を通る「とんぼりリバークルーズ」など、運航ルートや内容も多種多様。大阪市街の夜景が堪能できる夜景クルーズのほか、春は中之島の桜並木を水上から楽しむ「さくらクルーズ」も。

外国人観光客の利用者も多く、特に、大阪城道頓堀のグリコの看板といった大阪の定番観光スポットが眺められるコースが人気。貸切ができるプランもあるので、家族や友人たちとプライベート感のあるクルーズ観光をするのもおすすめです。

今回乗船したのはインディクルーズ

今回乗船したのはインディクルーズ

今回利用したインディクルーズでは、20分間の短いクルーズプランから2時間以上のロングクルーズまで、さまざまなプランが用意されています。

・水上ジェットコースター(20分間):大人3,300円、子ども2,200円
・バラ園クルーズ(20分間):大人1,320円、子ども770円
たこ焼きクルーズ道頓堀(50分間):大人4,400円、子ども3,300円
・中之島ぐるっと1周(60分間):大人3,300円、子ども2,200円
・20分道頓堀コース(20分間):大人1,100円、子ども550円
道頓堀&水門通過60分(60分間):大人3,300円、子ども2,200円  など

※12歳以上は大人料金、4〜11歳は子ども料金
※料金はすべて税込

上記のほか、夜景を楽しむ「イルミネーションクルーズ」や、春にお花見が楽しめる「さくらクルーズ」、自分でたこ焼きを焼きながらクルーズができる「たこ焼きクルーズ」などのイベントクルーズも!

特に、「たこ焼きクルーズ」は大阪の景色とグルメが一度に楽しめると外国人観光客にも人気。自分で焼いたたこ焼きを食べながらクルーズが楽しめます。初めての人でも、スタッフの方が作り方を教えてくれるので安心! 船内への飲食物の持ち込みが無料なので、ソフトドリンクやお酒で乾杯もいいですね。

道頓堀&水門通過90分 大阪市内ぐるっと1周コースに挑戦!

道頓堀&水門通過90分 大阪市内ぐるっと1周コースに挑戦!

今回体験したのは、「道頓堀&水門通過90分大阪市内ぐるっと1周コース」(大人5,500円、子ども3,300円)。難波にある船乗り場からスタートして水門を通過し、その後、中之島のオフィス街、道頓堀を運航しながら大阪市街をぐるりと一周するプランです。特に、水門を通過するクルーズはここでしか体験できないコースなので必見! 

アルコールの持ち込みも可能で、お酒を飲みながら船の旅を楽しむ方も。クルーズ時間は90分間と長いので、船上での時間をゆっくり堪能することができます。

最寄りの駅はOsaka Metroなんば駅

最寄りの駅はOsaka Metroなんば駅

道頓堀&水門通過90分大阪市内ぐるっと1周コース」を利用する場合は、港町リバープレイスの港町船着場から乗船します。場所はOsaka Metroなんば駅の26−B出口すぐ。近鉄・阪神大阪難波駅の西改札からだと徒歩約2分、JR難波駅の北改札口からは徒歩3分ほどです。車で行く場合は専用の駐車場がないため、周辺にあるコインパーキングを利用しましょう。

Osaka Metroなんば駅の26−B出口を出て、横断歩道を渡り左に進みます。

こちらが今回の乗船場所である「港町船着場」。出港時刻の10分前までに直接桟橋へ向かいます。受付窓口はありませんが、スタッフさんが出迎えてくれます。乗船中はマスクの着用は必須ではありませんが、ほかのお客様との乗り合いクルーズの場合はマスクが必要になる場合も。念のためマスクを持参しておくことをおすすめします。

なお、今回乗船する「道頓堀&水門通過90分大阪市内ぐるっと1周コース」は、水門の通過申請が必要なため、運航日の3日前までの予約が必要なのでご注意ください。

船内の設備は?

前方ソファー席
前方ソファー席

船内はゆったりとしたソファー席になっており、前方は3人掛けが2つ、後方には6人掛けが1つあります。船の定員は12名。事前に連絡をしておけば、ペット(犬のみ)の乗船も可能です。

希望があればテーブルを設置(前後方各1カ所)することもできるので、飲食物を持ち込むときにも便利です。冬はブランケットや電気毛布の無料貸し出しがあるほか、「コタツ(※)」が設置されている期間もあります。肌寒い冬のクルーズも、腰から下を温めてくれるコタツがあると暖かさが断然違います。コタツは日本ならではの文化を楽しみたいという外国人の方にも人気です。

※熱源を備えたテーブルの外側を厚手の布などで被った日本の暖房器具

後方ソファー席
後方ソファー席

船内後方には簡易トイレがあります。ロングクルーズの場合は、途中でトイレがある施設に立ち寄ることも可能ですが、基本的に乗船前に済ませておくのがベターです。

コースの見どころ

コースの見どころ

では、早速船に乗って出発! 川の流れはとても穏やかで、激しい揺れを感じることもありません。船酔いはしないかな?と心配の方もいるかもしれませんが、スタッフの方によると、この数年間で船酔いしたお客さんは数人程度とのこと。運航中は、要所要所で日本語または簡単な英語によるガイドはありますが、基本的にはお客様それぞれで楽しんでもらう形のクルーズです。

コースの最初の見どころは、道頓堀川の河口にある水門。こちらのコースではこの水門を通過するという貴重な体験ができます。

船が所定の位置まで移動すると、後方左右にある青い2枚の扉がゆっくりと閉まっていきます。

それと同時に前方の扉がゆっくりと下がっていき、水位の調整が行われます。

青信号になったら通過可能に。道頓堀川の向こう側にある木津川に合流します。この水門通過は道頓堀川水門と東横堀川水門で、計2回体験できます。

2つ目の見どころは、橋の下をくぐり抜けられるところです。江戸時代(1601~1867年)、大阪は「八百八橋(はっぴゃくやばし)」と呼ばれていたほど橋が多い街としても知られており、クルーズ中にも何度もその橋の下を通っていきます。

それぞれの橋は、すべて違う造りになっているというのですから驚きです! 中には人の名前がついた橋があったり、橋の名前が手で書かれているものがあったりと、見飽きることがありません。

船と橋の間が狭い場所では、頭をかがめて通らなければいけないことも。頭上に迫る橋は迫力があり、アトラクション感覚で楽しめるのも、このクルーズの魅力の一つです。

道頓堀川水門から木津川に出て、京セラドーム前を通過したら、大阪のビジネス街・中之島エリアへ。周辺には高層ビルが多く、夜には夜景スポットとしても人気のエリアです。

国の重要文化財である「大阪市中央公会堂」のほか、大阪市役所や日本銀行大阪支店なども船上から眺めることができます。特に、堂島川は春になると桜がとても綺麗で、大阪でも人気の花見スポットの一つ。そんな桜を船上から眺めるのも、また素敵です。

時期によって船のスピードが変わるため(夏は少し早め、冬は少しゆっくり)、時間に余裕がある場合は大阪城が見えるスポットまで案内してくれることもあります。全景を見ることはできませんが、ちらりと見えるお城の姿にテンションアップ! 特に、外国人の方から喜ばれるそう。

中之島エリアを抜けたら、高速道路の下を通って東横堀川水門、日本橋、そして道頓堀のグリコ看板前へ。途中、すぐ隣に高速道路の料金所が見えるなど、普段と異なる角度からの景色に驚きの連続です。

道頓堀川の両サイドは「とんぼりリバーウォーク」という遊歩道になっており、ショップやカフェが点在しています。周りの人が船に向かって手を振ってくれたりと、楽しみながらクルーズをすることができました。

こちらは、驚安の殿堂として知られるドン・キホーテ 道頓堀店の観覧車「えびすタワー」。道頓堀名物の一つで、約15分で回る世界初の長円形観覧車として知られています。近くで見上げると想像以上に大きく、迫力がありました。

ぜひ見ておきたい道頓堀名物・グリコの看板も発見! 日本を代表するお菓子メーカー江崎グリコが1935年から設置しているもので、現在のデザインは6代目です。大阪のランドマークの一つなので、お見逃しなく。

「戎橋(えびすばし)」「新戎橋」と、橋の下をぐんぐんくぐり抜けて、船はそのまま終着地点の港町船着場へ進んでいきます。

スタート地点の港町船着場に帰ってきました! 約90分間のクルーズは見どころが多く、あっという間。遮るものがなく開放感たっぷりの船でのクルーズは、とっても気持ち良く、非日常感も味わえて大満足です。

写真撮影ポイント

写真撮影ポイント

1つ目のおすすめ撮影スポットは、水門通過のシーン。インディクルーズでしか体験できないので、ぜひとも写真に残しておきたいところです。

2つ目のおすすめ撮影スポットは、橋の下を通る瞬間です。特に、橋と川の間隔が狭いところは迫力のある写真が撮影できますよ。

3つ目のおすすめ撮影スポットは、グリコの看板前です。船を少し止めて、スタッフの方に撮影をお願いすることもできます。ぜひグリコと同じポーズを決めて写真を撮ってみてくださいね。

夜景や花見クルーズもおすすめ

夜景や花見クルーズもおすすめ

また、インディクルーズでは、「夜景クルーズ」や、毎年春に行われる「さくらクルーズ」も人気です。夜景クルーズでは、船上から夜の大阪の景色が楽しめます。特に、ビジネスビルが立ち並ぶ中之島エリアは夜景スポットとしても有名。

クルーズをしながら、アルコールで乾杯なんて夜も素敵です。12月には「イルミネーションクルーズ」も運航されるので、デートで利用するのもおすすめですよ。

毎年3月下旬から4月中旬ごろまでの「さくらクルーズ」は、大阪城(大川より)、桜ノ宮、中央公会堂、中之島の橋梁風景を巡るコース。造幣局前の川沿いは約4,800本の桜が連なり、満開時は圧巻の美しさです。

なお、「道頓堀観光20分コース」などコースによっては当日参加も可能ですが、中には予約が必要なコースもあります。参加したいコースや日時が決まっている場合は、事前予約をしておくことをおすすめします。

船に乗って大阪の街をぐるりとクルーズしてみると、知らなかった大阪の歴史や豆知識、景色を知ることができました。観光地をあちこち見て回るのも、もちろん楽しいですが、ゆっくりと大阪の街を眺めてみたいと思ったら、クルーズ体験も旅の予定に入れてみませんか?

<外国語対応>
・パンフレット:なし
・言語対応:簡単な案内は可(フルガイドは不可)
・外国人専用クーポン:なし
・免税対応:なし

  • インディクルーズ
    • 住所 (事務所) 〒663-8225 兵庫県西宮市今津西浜町2-16
    • 電話 078-857-3566
    • 営業時間:クルーズによって異なる
      料金:クルーズによって異なる
      定休日:クルーズによって異なる
      発着:クルーズによって異なる
      公式サイト:https://indy-watercruise.com/

※本記事の情報は2023年4月時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。

Written by:
株式会社ウエストプラン
株式会社ウエストプラン

松田きこ、木村桂子、都志リサほか、関西に精通した女性ライターチーム。食べること、飲むこと、旅することが大好き! 自ら体験した楽しい情報を発信しています

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