日本で一番大きな半島・紀伊半島の東側に位置する三重県。南北に長く、西は険しい山々であるのに対し、東は伊勢平野が広がり、その先には伊勢湾・熊野灘が開けています。自然に恵まれた三重県では、観光もグルメも四季を通して楽しめます。
◆三重ってどんなところ?
近畿地方と中京地方の間に位置し、北勢・伊賀・中南勢・伊勢志摩・東紀州の5つのエリアで構成されています。
伊勢志摩エリアは、江戸時代からお伊勢参りで知られる伊勢神宮が有名です。志摩半島南部の英虞湾では、真珠の養殖が盛ん。京都・奈良に隣接する伊賀エリアには忍者体験ができる博物館もあります。また北勢エリアにはイルミネーションや大温室を誇る施設も。三重県では、歴史的なスポットから最先端の技術まで、幅広い日本の魅力を知ることが出来ます。
◆三重の観光スポットへのアクセスは?
伊勢神宮のある伊勢市までは、関西国際空港から南海・近鉄を乗り継いで約2時間30分。中部国際空港からは、名鉄・近鉄を乗り継いで約2時間です。また、大阪・京都、名古屋から伊賀エリアへは、高速バスでの移動がおすすめです。中部国際空港から県庁所在地の津市までは、高速船を利用すると約45分の伊勢湾クルーズも楽しめます。
それでは、三重の代表的な観光スポットを詳しく見てみましょう。
1,日本人の心のふるさと「伊勢神宮」
正式な名称は「神宮」です。神宮は、2,000年以上の歴史があり、内宮・外宮をはじめ125の宮社があります。内宮には皇室の御祖先であり、日本国民の大御祖神として崇敬を集める天照大御神が祀られています。
初めておまいりする方は、豊受大御神が祀られている外宮を参拝し、次に内宮を参拝します。両宮とも、御正宮、別宮の順におまいりしましょう。俗界と聖界のかけ橋とされる宇治橋を渡り、玉砂利を踏みしめて神域へ進みます。五十鈴川で手を洗い、森の中を進むにつれて、澄んだ空気を全身で感じられるでしょう。
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伊勢神宮(内宮)
- 住所 三重県伊勢市宇治館町1
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伊勢神宮(外宮)
- 住所 三重県伊勢市豊川町279
2,忍者を知るならココ「伊賀流忍者博物館」
伊賀流は甲賀流と並んで忍術の有名な忍者流派です。ここでは、忍者の生活や知恵などを知ることができます。伊賀流忍者屋敷では、忍者やくノ一(女忍者)が室内の仕掛けからくりのご案内をします。忍術実演ショーでは、実際に使用されていた武器の実演があり迫力満点!珍しい忍者グッズも販売されているので、おみやげにも困りません。
近くには忍者変身処(1,000円~、店によって料金は異なる)が数か所あるので、忍者姿で忍者博物館を訪れるのも楽しいでしょう。
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伊賀流忍者博物館
- 住所 〒518-0873 三重県伊賀市上野丸之内117
- 電話 0595-23-0311
営業時間:9:00~17:00(入館受付は16:30)
定休日:12月29日~1月1日
入館料金:大人756円、子供432円(すべて税込)※忍術実演ショーの観覧は別途1人400円必要
3,まるで夢の世界「なばなの里」
日本最大級の花のテーマパーク・なばなの里は、外国人にも人気の観光スポットです。四季折々に美しい花を見ることができますが、なかでも大温室で咲き誇るベゴニアガーデンは絵画のような美しさ。日が沈むと、昼間とはまた違った美しさを誇るイルミネーションも壮観です。
毎年テーマを変えて、秋から春にかけて開催されており、スケールとクオリティーの高さには定評があります。5月下旬から7月上旬にかけては、幻想的なホタルの乱舞も楽しめます。レストランやカフェ、おみやげも充実しているので1日中楽しめるスポットです。
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なばなの里
- 住所 〒511-1144 三重県桑名市長島町駒江漆畑270
- 電話 0594-41-0787
営業時間:9:00~21:00(時期により変動有)
定休日:無休
入園料金:2,300円(税込、時期により変動有、1,000円金券付)、小学生未満は無料
◆三重のグルメってどんなもの?楽しみ方は?
三重の誇る高級食材といえば、伊勢えびと松阪牛でしょう。さらに伊勢志摩では海女漁業がおこなわれていることでも有名で、海女小屋では新鮮な魚介料理が味わえます。郷土料理のうどんや餅もぜひ味わいたい一品です。伊勢内宮前にあるおかげ横丁では、食べ歩きも楽しめます。
1,伊勢えびをはじめとする豊富な「海の幸」
南北に長い海岸線を持つ三重県は「伊勢えび」をはじめとする海の幸が豊富です。高級食材の伊勢えびは、10月から4月までが旬。刺身やグリルなど、さまざまな料理で楽しめます。
夏にはアワビも獲れ、古来伊勢神宮に奉納され刺身でも焼いてもそれぞれ違った旨みが味わえます。秋から春にかけては、牡蠣が登場。高級ブランドの「的矢かき」は、ミネラル豊富できれいな海でしか育たない逸品で、生食で濃厚な旨みを味わいましょう。海鮮料理は多く、カツオやマグロなどの赤身を醤油に浸け、少し甘めの酢飯と一緒にいただく、てこね寿司もおすすめです。
2,肉の芸術品「松坂牛」
日本三大和牛の一つで、上質な脂とまろやかな甘みが特徴の松阪牛は、ステーキでもすき焼きでも美味しくいただけます。松阪牛の脂肪は、一般的な和牛に比べ不飽和脂肪酸を豊富に含んでいます。不飽和脂肪酸は脂肪が溶け出す温度が低いため、口に含むととろけるような感動の食感が生まれるのです。また、焼いた時の甘くて上品な香りも、より味わいを豊かにしてくれます。ロース、ヒレ、モモなど部位によって違う味も楽しみたいものです。
3,シンプルに味わう「伊勢うどん」
伊勢うどんは伊勢市を中心に食べられるうどんで、江戸時代、お伊勢参りの参拝客に長旅の疲労回復のために開発されたという説があります。極太麺を茹で、濃厚なタレと刻みネギをかけていただきます。たまり醤油を用いたタレは、塩辛そうに見えますがそれほど塩分はなく、薬味のネギが、まろやかな甘みと旨みがあるタレの味を引き立てます。1時間ほど茹でる麺は柔らかくて消化に良いことから、地元では赤ちゃんの離乳食として食べることもあります。
市販されている麺は事前に長時間茹でられているものが大半なので、家庭でも簡単に調理できますよ。
◆三重土産について
三重は真珠の産地として有名です。高価なものからリーズナブルなものまで扱うパールショップがあるので気軽に訪ねてみましょう。お菓子では、赤福餅をはじめとする数々の餅菓子が有名です。
1,MIKIMOTOの「パールジュエリー」
改まった席で使うことも多いパールは、女性であれば1つは持っておきたいジュエリーですよね。MIKIMOTOは世界に誇る、日本のジュエリーブランド。大切な人へのプレゼントや自分へのご褒美に、名産地・三重のお店で、お気に入りのパールジュエリーを探してみるのもいいでしょう。
2,赤福の「赤福餅」
赤福餅は1707年に創業された三重では有名なおみやげです。お餅の上に口あたりのいいこし餡がのっています。折箱は8個入りと12個入りの2種類に加えて、2個入りの銘々箱が3箱から18箱入ったものがあります。消費期限は、製造日を含めて夏季で2日間、冬季で3日間。常温保存は可能ですが、柔らかいので形が崩れやすく、持ち歩く際は注意しましょう。また、一部の店舗では、店内で食べられるところもあります。
3,永餅屋老舗の「安永餅」
細長く伸ばした餅につぶ餡を入れて、丁寧に焼き上げられています。紙箱入りと木箱入りがあり、10本から50本まで選べます。また、「なばなの里」で限定販売されている「なばな安永餅」は、栄養価の高い緑黄色野菜の「なばな」がほどよく混ぜ合わされています。常温保存可能ですが、消費期限は製造日を含めて3日間です。
4,ブランカの「シェル・レーヌ」
餅菓子以外でもおすすめなのが、真珠のふるさと・鳥羽で作られたシェル・レーヌ。真珠貝から作られた「天然パールシェルカルシウム」を生地に含んだしっとり食感のマドレーヌで、カルシウムも取れると評判のお菓子です。味は、プレーン・伊勢茶・あおさのりの3種類の他に期間限定でチョコレートがあります。1個から購入できますが、箱入りは3個入りから50個入りまでバラエティに富んでいます。消費期限は1ヶ月位で、常温保存が可能です。
◆おすすめの買い物スポットは?
伊勢志摩でおすすめなのが、おかげ横丁とミキモト真珠島。おかげ横丁は飲食店も多く、お土産を探しながら食べ歩きも楽しめます。そこから少し足を延ばしてミキモト真珠島へ。島といっても橋が架かっているので気軽に立ち寄れます。
1,伊勢神宮参拝の後は「おかげ横丁」へ
神宮参拝後に立ち寄りたいおかげ横丁は伊勢内宮前にあり、三重の名産やお菓子などバラエティに富んだお土産が揃っています。伝統工芸品では、藍色が美しい「松坂もめん」の雑貨やポップな色合いの「伊賀くみひも」の小物は、手軽なお土産として人気です。かわいい陶器のおかげ犬におみくじがついた「おかげ犬みくじ」は運試しに求める人が多いとか。赤福餅をはじめとするお菓子も多数販売されています。
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おかげ横丁(おかげ横丁総合案内)
- 住所 〒516-8558 三重県伊勢市宇治中之切町52
- 電話 0596-23-8838
営業時間:9:30~17:30、9:30~18:00(8・9月)、9:30~17:00(11~2月)
定休日:無休
2,パールの全てがわかる「ミキモト真珠島」
世界で初めて真珠の養殖に成功したミキモト真珠島は鳥羽湾に浮かぶ約7,000坪の島です。島内の様々な施設やスポットを見学した後は、パールプラザ1Fでお土産物をチョイスしましょう。お土産には高価と思われがちなパールジュエリーですが、こちらでは商品が豊富で手ごろな価格から手に入れることが出来ます。
また、ジュエリーの他にも、真珠由来成分を含んだ化粧品や、真珠貝のカルシウム入りのマドレーヌも人気です。ラッキーアイテムのドーマン・セーマン(海女さんの魔除けのマーク)アクセサリーもおすすめですよ。
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ミキモト真珠島
- 住所 〒517-8511 三重県鳥羽市鳥羽1-7-1
- 電話 0599-25-2028
営業時間:8:30~17:30(季節により営業時間の変動あり、入場券売り止めは閉場時間60分前)
定休日:12月第2火曜日より3日間
入場料金:大人:1,500円、小人(小・中学生)750円(すべて税込)
Text by:株式会社ウエストプラン
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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