施設説明

古今和歌集の時代からもみじの名所として知られる禅林寺。真紹僧都による開山は853年で、当初は真言密教の道場だった。1072年に第7世永観(ようかん)律師が入寺し、浄土念仏道場へと変わっていく。永観堂という呼び名は、この永観律師に由来している。高低差のある敷地の中に、古方丈、瑞紫殿、釈迦堂、御影堂、阿弥陀堂、開山堂などが配置され、それぞれ回廊で繋がっている。“みかえり阿弥陀”として知られる阿弥陀如来像(重要文化財)のほか、金銅蓮華文磬(国宝)、山越阿弥陀図(国宝)などの多くの寺宝を所蔵しており、毎年秋には寺宝展が開催されている。

・古今集にもうたわれた京を代表する紅葉の名所
古今和歌集の中でもその紅葉の美しさがうたわれ、「秋はもみじの永観堂」と言われる禅林寺。境内にはイロハモミジやオオモミジなど、約3000本のもみじが植えられている。放生池の水面に映る紅葉も美しい。

・「永観、おそし」と振り返る阿弥陀様
阿弥陀堂には御本尊の「みかえり阿弥陀像」が安置されている。1082年、永観律師が阿弥陀像のまわりを念仏して行道していた時、阿弥陀像が須弥壇から下りて永観を先導し行道をはじめられた。驚いた永観が立ち尽くしていると、阿弥陀様が肩越しに振り返り「永観、おそし」と声をかけられたという。「みかえり阿弥陀像」は永観律師に向けられたその慈悲深い姿を今に伝えている。

・龍の体内を歩き、幽玄の世界へ
御影堂、阿弥陀堂、開山堂に続いている回廊は「臥龍廊(がりゅうろう)」と呼ばれている。急勾配の階段状をしているこの回廊は、まるで山肌を這う龍のように見える。「臥龍廊」を歩いていると、龍の体内を歩いているような気分が味わえる。

施設基本情報

  • 住所

    606-8445

    京都府京都市左京区永観堂町48

  • 最寄駅
    蹴上 駅
    ・ 京都市営地下鉄 東西線
    徒歩15分
  • 電話
    075-761-0007
  • 営業時間
    09:00 - 17:00
    ※16:00受付終了
  • 定休日
    無休
  • 公式サイト
    オフィシャルサイト

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