施設説明
1598年に豊臣秀吉が死去した後、正室の北政所・ねねが秀吉の冥福を祈るために、徳川家康の支援を得て1606年に建立した。創建当時の建物は、秀吉との思い出深い伏見城の方丈・茶室・化粧御殿が移築されており、絢爛豪華で荘厳な寺院だった。その後、大方丈などいくつかの堂宇は焼失したが、秀吉やねねを祀る霊屋(おたまや)、開山堂や、千利休作の傘亭、時雨亭などは当時のまま残っている。ねねの道を挟んで向かいにある塔頭「圓徳院」はねね終焉の地として知られている。
・ねね所蔵の蒔絵の調度類を多数有する“蒔絵の寺”
ねねが眠る霊屋(おたまや)の須弥壇(しゅみだん)や厨子(ずし)など堂宇内は華麗な“高台寺蒔絵”が施されている。この“高台寺蒔絵”は桃山時代(16世紀)に絵梨地と平蒔絵を使い、絵画的な文様に仕上げた蒔絵の技法であり、霊屋の為にあみだされた画期的な技法であった為総称として“高台寺蒔絵”と呼ばれている。
・千利休意匠の茶室(重要文化財)
傘亭、時雨亭は共に利休好み(利休意匠)の茶室で、伏見城から移築したもの。傘亭は宝形造、茅葺きの建物で内部の天井が竹で組まれている。また時雨亭は二階建てという茶室としては珍しい構造で、傘亭と土間廊下でつながっている。
・池に浮かぶ観月台や紅葉に囲まれた庭園の美が楽しめる
開山堂を中心に、偃月池・臥龍池の二つの池と二つの渡り廊下が広がる庭園は、紅葉の名所としても知られている。偃月池には観月台を配し、北に亀島、南の岬に鶴島が作られている。桃山・江戸時代を代表する大名茶人の小堀遠州が作った庭としても知られ、国の史跡・名勝に指定されている。
・京の風情を味わえる東山の人気スポット「ねねの道」(歴史的建造物保存地区)
高台寺よりねねの住まい、化粧御殿(現・圓徳院)をつなぐ石段「台所坂」を降りると「ねねの道」と呼ばれる石畳の道がある。ここは元々境内だった場所であり、北にある八坂神社や円山公園とつながっている。現在の高台寺境内地は創建当時の1/10とも1/6になったと言われるが天下人の菩提を祀るにふさわしい絶好の場所であり、この道は、風情豊かな散策ルートとして観光客に人気となっている。
施設基本情報
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- 住所
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605-0825
京都府京都市東山区高台寺下河原町526
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- 最寄駅
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祇園四条 駅
・ 京阪本線
徒歩10分
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- 電話
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075-561-9966
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- 営業時間
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09:00 - 17:30
※拝観時間※最終受付17時
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- 定休日
- 無休
※但し、法要により方丈に入れない場合があり。
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- 公式サイト
- オフィシャルサイト
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