異国情緒がたっぷりと漂う洋館が並ぶ山側と、さわやかな港町の景色や旧居留地の洗練された雰囲気を堪能できる海側、六甲山からの夜など、神戸は見所がたくさんあるエリアです。新幹線・新神戸駅から徒歩圏内。バスや地下鉄などを利用すると効率よく回ることができます。今回は、ベイエリアを中心に、外国人に人気の観光スポットをピックアップしてみました。
外観の天然石が美しい洋館「うろこの家」
神戸観光として外せないのが、山側である北野エリアにある北野異人館巡りです。明治時代から大正時代にかけて、外国人が居住するために住宅として建てられた洋館が数多く残っています。
その異人館の中でも、ひときわ見晴らしのいい高台に建つのが「うろこの家」。神戸で最初に公開された代表的な異人館です。外国人のための高級借家として、明治後期に居留地に建てられ、大正に入ってから現在の場所へ移築されました。約3,000枚ものスレート(薄い天然石)覆われた建物の外壁が魚のうろこに似ていることから「うろこの家」と愛称で呼ばれ、親しまれています。
館内には、イギリスの名窯『ロイヤル・ウースター』、ドイツの古窯『マイセン』、デンマーク王室御用達磁器工房『ロイヤル・コペンハーゲン』などの繊細で華麗な花瓶やお皿、カップ、人形などが展示されています。
また展望ギャラリーには、ヨーロッパの近・現代絵画の名作を幅広く展示。特にトロワイヨン(バルビゾン派)の風景画の大作や、マチス、ユトリロ、ビュッフェら近・現代の人気画家の作品は必見です。展望室からは神戸の街と港が一望できます。天気がいいと、淡路島も見えるかもしれませんよ!
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うろこの家
- 住所 神戸市中央区北野町2丁目20-4
- 電話 0120-88-8581
営業時間:9:30〜18:00 (4月〜9月)、9:30〜17:00 (10月〜3月)
定休日:無休
料金:大人1,050円、小人200円
尖塔の風見鶏が回るレンガの館「風見鶏の館」
風見鶏の館(旧トーマス住宅)は、1909年頃にドイツ人貿易商ゴットフリート・トーマス氏の自邸として建てられました。色鮮やかなレンガの色調、石積みの玄関ポーチなど、他の異人館と異なった重厚な雰囲気をもつ一軒です。尖塔の上に立つ風見鶏は、今では北野町のシンボル的な存在になっています。
室内は、全体的にドイツ伝統様式を取り入れながら、19世紀末から20世紀初頭にかけての芸術運動(アール・ヌーヴォー)のテイストも。1階各入口扉に付いている把手金具に、アール・ヌーヴォー風の装飾がつき、玄関ポーチの柱頭飾り、応接間のシャンデリア、書斎腰板の風刺画などにその傾向が伺えるなど、見ごたえがあります。
この館では、普段見ることが出来ない地下室と屋根裏部屋までじっくり見ることができる「探検ツアー」を行っています。また4か国語対応(日・英・中・韓)のクイズラリーやフォトコーナーの演出、フリーでご覧いただけるコンサートなども開催しているので、合わせてお楽しみください。
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風見鶏の館
- 住所 神戸市中央区北野町3-13-3
- 電話 078-242-3223
営業時間:9:00~18:00(入館は17:45まで)
定休日:6月・2月の第1火(祝日の場合は翌日休)
料金:500円 (高校生以下、65歳以上の神戸市民、障害者等は無料)
12の異なる庭で四季を満喫「神戸布引ハーブ園」
新神戸駅からすぐの場所に、約200種75,000株の花やハーブが咲き集う日本最大級のハーブ園「神戸布引ハーブ園」があります。
園へのアクセスは、ロープウェイを使います。全長約1460メートルを移動する約10分の間は、眼下に広がる神戸の景色と、緑の雄大な山の景色を楽しむことができますよ。
園内には、ドイツの古城「ヴァルトブルク城」をモチーフに、レストハウスと城門に囲まれたガーデン「展望プラザ」、イングリッシュローズをメインにした「ローズシンフォニーガーデン」、穏やかな山並みを背景にヨーロッパの田舎を彷彿させる「フレグラントガーデン」など、テーマの異なる12の庭園があります。それぞれをまわりながら、小径、花壇、丘に季節を感じ、「色」や「香り」をお楽しみください。
おなかがすいたら、園内のカフェラウンジやレストランへ。陽光が差し込む大きな窓から、海と緑が望める2Fのカフェラウンジ「ザ・ヴェランダ神戸」。12種類から選べるハーブティーや季節のフルーツを使った華やかなデザートプレートなどがスタンバイ。1Fテラス席もあり、心地よい風を感じながらオリジナルバーガーやソフトクリームなどを手軽に楽しむことができます。
展望レストハウス2Fのレストラン「ザ・ハーブダイニング」は、ハーブガーデンをイメージした9種類のメイン料理(肉、魚、パスタ)が。それぞれハーブ園で育ったハーブやエディブルフラワーをふんだんに使った、見て楽しい、食べておいしい料理ばかりです。
園内各所にはハンモックがあり、ゆったりと体を傾けて心地よい風を感じながらくつろぐことができます。また土日祝日は、光と音で演出する森の中の幻想的空間「光の森」を開催しているので、こちらも要チェックを!
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神戸布引ハーブ園
- 住所 神戸市中央区北野町1-4-3
- 電話 078-271-1160
営業時間:9:30~16:45(ロープウェイ上り時刻)、3/16からの土日祝及び夏(7/13~9/1)9:30~20:15
定休日:無休
料金:大人1,500円、小人750円(17:00以降のナイター料金大人900円、小人550円)
新神戸駅・駅チカのオアシス「布引の滝」
新神戸駅のすぐ裏にある、「布引の滝」。その水はかつて「赤道を越えても腐らないおいしい水」として世界の船乗りから称賛されてきました。「日本の滝百選」にも選ばれているほどの美しさを誇ります。布引の滝は、雄滝(おんたき)・雌滝(めんたき)・夫婦滝(めおとだき)・鼓ヶ滝(つつみがだき)の4つの滝の総称で、なかでも雄滝は高さ43mの名瀑です。
滝へのアクセスはいたって簡単。新神戸駅から2分ほど歩くと、レンガで出来た『砂子橋(いさごばし)』があります。砂子橋を渡って左に曲がった所の分岐道は、右の階段を上がれば「雄滝」へ、左に進めば「雌滝」へと続きます。
まずは雌滝。手前には滝を眺めるための観瀑橋が設けられており、ベンチに腰掛けてゆっくりと滝を眺めながらマイナスイオン溢れる森林浴を堪能できます。
布引の滝の中で落差が最大の雄滝。激しく流れ落ちる豪快な滝は、まさに圧巻です!滝の下部で布が扇形に広がるように水が流れ落ちるのも美しいですよ。滝壺に目を移すとそこには、夫婦滝。雄滝と夫婦滝の前にも滝を眺めるための橋があるのでここでも三つの滝の“布”の広がりを楽しめます。
また布引の滝には、昔から貴族や歌人が多く訪れました。そうした歌碑が散策中に50mおきくらいに配置されているので、チェックしてみるのもおすすめです。ここから元の場所へ引き返してもOKですが、もう少し時間と体力がある方は、ここから「見晴らし展望台」と「猿のかずら橋」へと行くのもおすすめ。自然散策をぜひ楽しみ下さい。
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布引の滝
- 住所 神戸市中央区葺合町
- 電話 078-322-0220
営業時間:自由
定休日:無休
料金:無料
教会でお茶を楽しめる「フロインドリーブ」
ドイツ出身のパン職人・ハインリッヒ・フロインドリーブさんが開業した、ドイツパンのベーカリー「フロインドリーブ」。1999年から店舗として使われている建物は、建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計した旧神戸ユニオン教会です。教会の礼拝堂を改装した開放的な吹き抜けの空間で、ゆったりランチやティータイムを過ごすことができるんです。
隣の工場で作る焼きたてのパンを使用したジューシーなサンドウィッチが看板メニュー。中でも「オリジナルローストビーフサンドウィッチ」(2,052円・税込)が人気です。自家製ローストビーフ、オニオン、サニーレタス、デミグラスソースとマスタードマヨネーズで仕上げたスペシャルサンドウィッチは、ゴージャスな上にボリューム満点。ブランチにぴったりですね。
また、「シェフサラダ」(1,296円・税込)もおすすめ。チキン、ハム、チーズ、半熟たまご、パンが入ったボリュームたっぷりのサラダも見逃せません。
1Fのショップでは、焼き菓子やドイツパンも販売。バターたっぷりの濃厚なハート型パイ=ミミの詰め合わせ「スイートハート」(2,052円・税込)や、いろんな種類のクッキーが入った「ミックスクッキー」(648円・税込)は、神戸のおみやげにぴったりですよ。
近代建築とおいしいグルメをダブルで堪能できるフロインドリーブへ、ぜひ行ってみてくださいね。
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フロインドリーブ
- 住所 神戸市中央区生田町4-6-15
- 電話 078-231-6051
営業時間:10:00~19:00 (L.O 18:30)
定休日:水(祝日の場合は木曜)
料金:メニューにより異なる
Text by:有限会社コピーズ
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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