北海道は一年を通して魅力の尽きない場所ですが、なかには「春だけのお楽しみ」という体験もたくさんあります。そこで今回は、春にしか味わえない10の感動体験をご紹介。春の北海道旅行を計画しているなら、ぜひチェックしてみましょう!
1:世界遺産・知床で開催される「知床雪壁ウォーク」に参加しよう※2022年中止
手付かずの自然が残る知床半島では、「知床雪壁ウォーク」が例年4月に開催されています。このイベントは、毎年11月上旬から翌年4月までの間に積雪によって通行できなくなる「知床横断道路」(国道334号)を、開通直前の1日間だけ歩いて横断できるというもの。本来は車両しか通行できない道ですが、この日だけは特別です。
道路の両脇に高く積もった壁のような雪は、圧巻の光景! イベントでは歩くだけでなく、大迫力の除雪作業を間近で見ることもできます。
コースは2つあります。1つは斜里町ウトロ側から出発する往復6キロメートルの「ウトロコース」。知床連山の最高峰・羅臼岳を望みながら、知床横断道路のほぼ中間に位置する知床峠を目指します。もう1つは羅臼町側から出発する往復8キロメートルの「羅臼コース」。根室海峡を眺めながら歩くコースで、天気が良ければ海の向こうに国後島が見えることもあります。
参加方法は、ウトロコースを希望の場合は知床斜里町観光協会へ、羅臼コースを希望の場合は知床羅臼町観光協会へ、電話などで予約をしましょう。申し込みには期限があるため、3月ごろから情報をチェックしておくのがおすすめです。
※2022年のイベント開催は中止となりました。
2:春の陽気の中でスキー、スノーボードを楽しもう
日本の春といえば3月から5月が一般的。梅や桜が満開となる暖かい気候ですが、北海道ではそんなシーズンでもスキーやスノーボードを楽しむことができるのです!
春のスキーには魅力がいっぱい。寒さが和らぐ3月や4月は、天気が良ければ心地よい日差しの中、春風を感じながら滑ることができるでしょう。また、コスパの良さも魅力です! 多くのスキー場では、4月以降になるとリフト券の価格が下がり、お得にスキー、スノーボードを楽しめます。
●春スキーを楽しめるスキー場
・星野リゾート トマム スキー場:2022年の営業は4月4日(月)まで
・ルスツリゾート:2022年の営業は3月13日(日)まで
・キロロリゾート:2022年の営業は5月8日(日)まで
・ニセコアンヌプリ国際スキー場:2022年の営業は5月5日(木)まで
・ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ:2022年の営業は5月5日(木)まで
・サッポロテイネ:2022年の営業は5月5日(木)まで
・札幌国際スキー場:2022年のスプリングシーズンは4月1日(木)〜シーズン終了日まで
など
※天候状況などによって営業期間が変更になる場合があります。詳細は各スキー場のWebサイトをご確認ください。
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住所
044-0080 北海道虻田郡倶知安町ニセコひらふ1条2丁目9番1号
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最寄駅
倶知安 駅 (函館本線)
- 電話 0136-22-0109
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住所
044-0080 北海道虻田郡倶知安町ニセコひらふ1条2丁目9番1号
3:迫力満点のラフティングを体験!
ラフティングはパドルを持って専用のゴムボートに乗り、仲間や家族と川を下るアクティビティです。春から秋まで楽しめるレジャースポーツですが、スリリングな体験を求める人には春のラフティングがおすすめです!
雪が多い北海道は、春になると雪解け水によって川の水量が一気に増え、流れも早くなります。さらに、川幅の狭いところや落差のあるところでは激流が生まれ、スピーディかつスリル満点の川下りを楽しむことができます!
ラフティングはツアー会社のレンタルが充実しており、持参するものが少なくて済むため、気軽に参加しやすいというのも魅力です。春ラフティングは、ツアーにもよりますが、だいたい4月中旬から5月下旬まで楽しむことができます。
●春のラフティングを行っているツアー
・【ニセコ】NAC(4月9日から営業予定)
・【ニセコ】HANAZONO NISEKO(4月29日から営業予定)
・【富良野】スポートピアふらの(4月29日から営業予定)
・【富良野】ガイドラインアウトドアクラブ(4月29日から営業予定)※5月10日までは河川増水のため、10歳以上が参加対象
・【十勝】TACとかちアドベンチャークラブ(4月下旬から営業予定)
など
※営業開始日が変更になる場合があります。詳細は各ツアーのWebサイトをご確認ください。
4:春が旬!極上の「流氷明け毛ガニ」を堪能
北海道の海の幸といえば、カニを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。観光客に人気なのは、ズワイガニやタラバガニですが、地元の人たちにとってメジャーなカニは「毛ガニ」。柔らかな身とカニミソの味の濃厚さは格別!
オホーツク海で獲れる毛ガニは春に旬を迎え、身の入り方も味も最高ランクといわれています。その理由はオホーツク海ならではの自然現象「流氷」にあります。流氷に含まれる豊富な栄養素が海に解け出すことで、プランクトンが成長。それを食べて育つ毛ガニは栄養をたっぷりと蓄え、極上の毛ガニになります。流氷がなくなる3月から4月が水揚げ時期のため、「流氷明けの毛ガニ」と呼ばれる絶品食材です。
5:えりも町の名物「春うに」を味わおう
ウニは北海道を代表する海の味覚。北海道南部に位置するえりも町は、ウニの産地の一つです。ウニは、エサとなる昆布が豊富な海に生息しており、食べる昆布によって味が異なるともいわれます。えりも町は日本屈指の高級ブランド昆布「日高昆布」の産地。日高昆布を食べて育った産卵前のウニは、身がぎっしり詰まっていて、味も格別です。
えりも町を含む日高エリアの沿岸では晩冬から春先がウニの水揚げの最盛期。この時期に獲れるウニは「春うに」と呼ばれ、味は濃厚で、口溶けもよく、一度食べたら忘れられないといわれます。生食のほかに、焼いたり、お吸い物にしていただいたりするのもおすすめです。
えりも町では、この良質な「春うに」や新鮮な海産物を味わえる「えりもうに祭り」が例年4月下旬に開催されています。2021年は現地でのイベント開催はありませんが、ネットショップで「うに祭り」が開催されます。詳細は、えりも漁業協同組合のウェブサイトをチェック!
6:春の限定酒で乾杯!
大雪山系の清水に恵まれた旭川は、古くから酒造りが盛んに行われています。代表する酒造の一つが「髙砂酒造」。爽やかな淡麗辛口が特徴の「国士無双」シリーズが人気の商品です。国士無双は辛口タイプが多く、男性ファンに人気を集めていますが、女性にも国士無双を味わってもらいたいという蔵元の思いから、春限定販売の「純米酒 国士無双 春うらら」が開発されました。華やかな甘さが特徴の春だけの美酒です。
春の限定酒は日本酒だけではありません。日本を代表するビールメーカー「サッポロビール」では、北海道限定かつ春限定のビール「サッポロ クラシック 春の薫り」を例年販売しています。北海道産のホップと香り高いフレーバーホップを一部使用し、爽やかな香りと味わいを実現。北海道に春の訪れを告げるビールです。(2021年4月6日より数量限定で発売予定)
7:ルタオで心浮き立つ春だけの特別なスイーツを食べよう
牛乳・乳製品やあずきの一大産地である北海道には、和から洋までさまざまなスイーツが揃っています。小樽の有名菓子店・ルタオのロングセラーであるチーズケーキ「ドゥーブルフロマージュ」は、雪のような口溶けの良さや、チーズから感じられるミルクの豊かな風味で人気を博しています。
このドゥーブルフロマージュには、実は春だけの味があります。それが「北海道苺のドゥーブル」です! シェフが選び抜いた爽やかな酸味と程よい甘みを持つ北海道産のイチゴが、ベイクドチーズの層に練り込まれています。もちろん、チーズとイチゴの相性は抜群! ケーキを覆うスポンジクラムは春らしいピンク色で、その華やかな見た目に心が躍ります。
北海道苺のドゥーブルは、店頭もしくは公式オンラインショップで例年1月中旬から3月中旬まで販売されています。
※人気のため品薄や在庫切れになる場合があります。また販売期間中でも商品がなくなり次第、販売を終了します。
8:北海道ならではのお花見を楽しもう
日本に春の訪れを告げる桜。この桜が南から北へ進むことを「桜前線」といい、到達が遅い北海道に暮らす人々は、今か今かと開花を待ちわびます。最も早く桜が咲くのは比較的温暖な道南エリア。早咲きのソメイヨシノやエゾヤマザクラは4月下旬ごろに開花します。桜前線のゴールは道東・根室。日本で最も開花が遅いといわれるチシマザクラが5月中旬に見頃を迎えます。
桜のリレーは約半月の間続き、お目当ての桜を見にわざわざ遠くまで足を運ぶ人もいます。見られる品種が多いのは北海道ならでは。桜のまちといわれる道南の松前町には、なんと250種もの桜が存在します。
道南の主要都市・函館にある史跡「五稜郭公園」は、日本屈指の桜の名所。満開の時期に公園のそばにある五稜郭タワーから公園を見下ろすと、星形の掘がピンク色に形どられて、くっきりと浮かび上がります。
9:広大で美しい花畑に感動!
北海道には花を楽しめるスポットがたくさんあります。美瑛町にある「展望花畑 四季彩の丘」では、5月になるとチューリップやムスカリ、パンジーが見頃を迎えます。雪が残る大雪山と花畑のコラボレーションは、北国ならではの春の絶景です。
大空町にある「ひがしもこと芝桜公園」では、5月から6月上旬にかけて芝桜が丘一面に咲き誇ります。1977年に花好きの農家が植えた一握りの株から始まった芝桜は、現在は10ヘクタールもの広大な花畑となりました。視界いっぱいに広がる花畑にテンションも上がります!
都市の中にも花を愛でられるスポットがあります。札幌中心部の「大通公園」には、桜やチューリップ、ツツジなどが咲き誇り、見頃を迎える5月には花見を楽しむ人々で賑わいます。
10:雪解けの醍醐味が味わえる温泉に入ろう!
北海道には季節によって深さが変わる秘湯が存在します。その秘湯があるのは支笏湖湖畔の「丸駒温泉」。1915年創業の老舗温泉旅館で、「日本秘湯を守る会」の会員宿です。
秘湯といわれる天然露天風呂は、温泉と支笏湖が岩場だけで隔てられている造り。お湯は風呂底から湧き出る50度近くの源泉をそのまま使っており、こうした温泉は日本に約20カ所しかないといわれています。「湯守」が、底に敷かれた砂利の量や岩場の水門を調整し、温度を管理しています。
天然露天風呂の深さは支笏湖の水位に大きく影響を受け、季節によって深さが変動します。冬は少しずつ湯量が減り、4月には1年間で最も浅い50センチメートルほどになります。
しかし周辺の山々の雪解けが進む5月から6月は、支笏湖とともに温泉の水位も上昇。大量の雨が降るとさらに水量が増し、過去にはなんと水深160センチメートルに達したこともあります。日帰り入浴もできるので、春に支笏湖を訪れたら、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
Text by:みんなのことば舎
※本記事の情報は2022年3月時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
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