ちょっと違った日本の一面を楽しみたいという外国人旅行者にとって、北海道はうってつけの場所。空の玄関「新千歳空港」へのアクセスが便利な“札幌”は大自然の北海道・道央地方にある活気ある大都市で、多くの北海道旅行者にとって最初の目的地です。また、本州と新幹線とフェリーで結ばれている‟函館“から旅をスタートする人もいます。
日本で最大の都道府県である北海道は、滞在先の選択肢も盛りだくさん。その中から選りすぐりの宿泊施設をご紹介します。札幌や近郊の都市で、便利かつお得な、次の北海道旅行にぴったりのホテルがきっと見つかるはずです!
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1. 北海道での宿泊先の選び方
北海道で宿泊先を選ぶ際は、行く季節(時期)、都会派or田舎派か(旅の目的)、どれくらい滞在するのか(旅行日数)によって決まります。
本記事で紹介する7つのエリアは、人気がある、アクセスに便利、観光地に近いとなど、旅に役立つ視点で選定しています。
札幌:「メインの移動手段は公共交通機関」「利便性が一番」という旅行者に最適。北海道の南西部に位置する札幌には見どころがたくさん。また北海道のさまざまな都市へと繋がるハブ的な場所でもあるので、多くの旅行者が札幌を拠点に他の地域に移動する。特に冬は人気で、郊外にはスキー場がり、2月には「さっぽろ雪まつり」が開催され、多くの観光客で賑わう。
小樽: 札幌に近い美しい小都市。運河沿いに多くの歴史的建造物があり、積丹半島へのアクセスもよく、美しい海を眺められる。
函館: 小都市の中でも特におすすめの場所。北海道南部の美しい港町で、函館山から見下ろす景色は三方を海に囲まれている。冬は雪に覆われた街並みが美しい元町エリアでライトアップが、また春には有名な五稜郭公園を囲むように約1600本の桜が咲き誇る。
釧路: 北海道の東海岸に位置しており、北海道を車でドライブする旅の滞在先として最適。阿寒摩周国立公園へも車で楽にアクセスできる。
登別:北海道の道南地方にあり、冬は絵画のような美しい景色と多くの温泉で人気の町。
ニセコ: 道中地方の西部、日本有数のスノーリゾートがあり冬にスキーを楽しむにはぴったり。札幌から電車で約3時間のところに位置してる(小樽で乗り換えが必要)。
富良野: 北海道の中央部に位置し、札幌から旭川市を経由し、電車で3時間強で行ける。
夏にはラベンダーをはじめとする花々が咲き乱れ、北海道ワインの産地でもある。冬はスキーやスノーアクティビティが楽しめる。
【北海道へのアクセス】
東京からは、北海道の3つの主要空港「新千歳空港(CTS)」、「旭川空港(AKJ)」、「函館空港(HKD)」のいずれかに飛行機で行くのが最も便利です。
・新千歳空港 :札幌に最も近く、JR特急「快速エアポート」で37分(片道1,150円、ジャパンレールパス所持者は無料)。また、バスでも札幌まで約1時間20分(片道1,100円)で行ける。
・旭川空港:鉄道は通っていないが、旭川駅までのシャトルバスが運行されている(630円、所要時間30~40分)。また旭川市内各地への路線バスや、富良野駅までの路線バス(790円、所要時間1時間)もある。旭川空港は北海道の中北部にあるため、多くの旅行者はレンタカーを借りて美瑛、富良野、網走などに向かう。旭川空港からのフライトは主に東京行きで、名古屋や大阪への定期便は少ない。
・函館空港:空港から函館駅へは鉄道が通っていないため、車かバスを利用。北海道内を車で移動する予定で、かつ函館が最初の目的地であれば、函館空港からレンタカーを借りてスタートさせるのも一案。JR函館駅までは車で約20分。
さらに北海道には他に10の小さな空港があるが、札幌、東京、大阪など限られた都市への便しかない。旅程によっては、これらの空港のいずれかに到着する便から旅を始めるのもおすすめ。
2. 北海道の見どころは?
北海道の見どころは何と言っても大自然。自然のパワーを感じる雄大な景観や懐かしいローカルな田舎の雰囲気など、日々の喧騒から離れて過ごすことができます。一年を通して多くの祭りやイベントがあり、季節を問わずご当地ならではの美味しい食べ物や新鮮な食材を楽しむことができます。
春: 北海道の春の訪れは日本の他の地域よりも遅い。函館、札幌、旭川周辺には北海道でも有数の桜の名所がある。
夏: 富良野のお花畑散策、北海道の田舎道でのドライブやキャンプ、道内の公園巡りなど、新緑の季節ならではの楽しみ方ができる。
秋:北海道は秋が最も美しい季節。9月中旬頃から紅葉シーズンが始まり、彩り豊かな景観が楽しめる。
冬:北国である北海道は冬も観光やアクティビティなど楽しみが多い。知床・網走では流氷、ニセコではスキー、札幌ではさっぽろ雪まつり、函館では温泉に入るサル見物も見どころ。
3. 北海道で宿泊するならどこがいい?
北海道の滞在に便利なエリアを人気順に並べました。
i. 札幌:北方最大の都市
札幌は、東京以北で最大の都市。人口は約200万人、大都市ならではの快適さがあり、電車やバスも走っているので、都市間の移動はもちろん、近隣のスキーリゾートへのアクセスも便利です。一方、さっぽろ雪まつりの会場のひとつである大通公園など美しい緑地も多く、自然も感じられます。日本屈指のナイトスポット「すすきの」は有名で、札幌は老若男女誰もが楽しめる街です。
札幌にはどんな宿泊施設がある?
大都市・札幌には、高級ホテルからビジネスホテルまで様々な宿泊施設があります。札幌の繁華街には伝統的な旅館がいくつかあり、特にすすきの周辺にはホステルやラブホテルが多く、札幌駅以南は民宿やアパートが多くあります。札幌の西には「定山渓温泉」温泉郷があり素晴らしい旅館があります。
札幌の見どころは?
札幌のベストシーズンは夏と冬です。また人気のピークシーズンは1月から3月のさっぽろ雪まつりが開催される積雪期です。この時期は混むため、少なくとも3~4ヶ月前にはホテルを予約しておくことをお勧めします。
・札幌の夏
6月から8月にかけて日本特有の厳しい暑さから逃れられる避暑地として最適。ウォーキングやサイクリングにぴったりの街です。多くの人が札幌を満喫した後、ここから北海道の他の地域へ出かけるというプランを立てています。
・札幌の冬
多くの人が2月のさっぽろ雪まつりを楽しみに、また外の寒さと対照的な温かいラーメンなどのグルメ、温泉を目当てに訪れます。大通公園周辺や札幌駅周辺で開催される冬のイルミネーション、大通公園のスケートリンクなど、冬ならではの特別なイベントも楽しむことができます。特に、近隣のスキー場を利用する際はとても便利な拠点です。
ii. 小樽:札幌からの人気宿泊地
小樽は札幌の北西に位置する小さな都市で、美しい運河と歴史的地区が残っています。ニセコへのアクセス、札幌への日帰り旅行にも便利な立地です。
小樽の見どころは?
小樽はグリーンシーズンと冬に人気のある観光地です。運河をボートで下ったり、運河沿いの歴史的建造物を観光したり、また栄町通りでは、手作りのガラス製品をはじめ地元で作られたアイテムを買うことができます。特に、絶品の海の幸は絶対に味わっておきたいグルメでもあります。冬の小樽は運河の雪景色が絶景。小さな街なので雪景色を楽しみながら歩いたり、カフェに立ち寄ったりしてくつろぐプランがおすすめです。
小樽にはどんな宿泊施設がある?
小樽の宿泊施設は、小樽駅や南小樽駅の東側が中心で格安~高級タイプまで様々なホテルが、小樽駅と南小樽駅のほぼ中間にホステルがあり、旅館タイプはあまりありません。市内には別荘やアパートも点在しています。
小樽のおすすめホテル
iii.函館:北海道へのフェリーの玄関口
函館は、北海道の玄関口。有名な函館山からは市街の素晴らしい眺望を楽しむことができます。函館市には19世紀にヨーロッパから影響を受けた名建築が残されており、北海道の歴史をさまざまな形で表現しています。
函館の見どころは?
春から夏にかけての函館は、ウォーキングやサイクリングに最適です。市内の海岸線を歩いたり、函館山をハイキング(ロープウェイもある)したりと、日本有数の眺望を楽しめます。元町地区には歴史的建造物が多く、もともと19世紀には要塞として使われていた星形の有名な公園である五稜郭公園は、春は桜の名所でもあります。さらに北東部に空港から温泉街があり、忙しい一日の終わりにリラックスするのに最適だ。
函館にはどんな宿泊施設がある?
函館駅や五稜郭公園前駅を中心に、高級ホテルからリーズナブルなホテルまであります。
函館の旅館は東側の湯の川周辺に多い。
ゲストハウスやホステルの種類は多くない。
函館駅西側が中心。
函館のおすすめホテル
iv. 釧路:日本最大の湿原がある
釧路は北海道の東側で最大の都市、100年以上にわたって日本の重要な港でした。この地域には山、川、湖といった大自然、特に釧路湿原は日本最大の湿原としてその名が知れ渡っています。加えて、釧路は北海道をドライブする際、特に阿寒湖や阿寒摩周国立公園へ立ち寄りスポットとして最適です。知床半島の玄関口・斜里町へは鉄道で結ばれています。
釧路の見どころは?
植物が青々と茂り、野生動物が顔を出し始める春から夏にかけての季節がベスト。釧路は日本で最後に桜が咲き、春の訪れを告げる場所でもあります。夏の魅力はなんといっても郊外の大自然、そして冬はその大自然の美しい雪景色と、スノーモービルやスキー、阿寒湖でのアイスフィッシングなど、釧路周辺の自然を活かした冬の遊びが楽しめます。新鮮な魚介類を中心としたおいしいグルメも魅力です。
釧路にはどんな宿泊施設がある?
小さな街ですが、釧路駅南を中心に様々なホテルがあります。釧路市内には旅館は少なく、阿寒湖や屈斜路湖周辺にあります。
釧路のおすすめホテル
ⅴ. 登別:北海道の名湯が楽しめる
登別は札幌の南にある温泉都市で、特に登別地獄谷や新鮮な魚介類で有名な街です。札幌から電車で1時間強(片道4,780円)で行くことができます。
登別の見どころは?
春から夏にかけては、散歩やハイキングを楽しむのに最適ですが、季節問わず、地獄のような風景と称される登別地獄谷の火山噴火口の圧巻の光景は必見です。冬には硫黄泉の湯けむりの上に雪化粧をした山々が連なった登別ならではの景色が見られます。他にも、温泉が湧き出る大湯沼湖畔を散歩したり、大湯沼から流れる温泉の川・大湯沼川の天然の足湯で休憩したりするのも貴重な体験でしょう。もちろん、ショッピングやグルメも楽しめます。
登別にはどんな宿泊施設がある?
登別駅周辺は格安旅行者向けのホステルもありますが、全体的に宿泊施設は多くありません。温泉街には旅館が充実しています。
登別のおすすめホテル
vi.ニセコ:北海道のスキーの中心地
ニセコは札幌の南西に位置し、世界でも有数のスノーリゾート地として知られています。質の良いパウダースノーを求めて、冬には毎年何十万人もの観光客がこの雪を目当てに訪れます。スキー場では夏でも様々なアクティビティが用意され、一年中楽しめるリゾート地としても発展しています。最寄りの空港は新千歳空港で(電車で3時間、片道4,170円)、札幌、小樽、函館からは電車で行くことができます。
ニセコの見どころは?
ニセコは冬がベストシーズン。シベリアからの前線で、世界でも有数の積雪量を誇ります。スノーボードやスノーモービルなど、様々なタイプのスキーやスノーアクティビティ、さらにはグラン・ヒラフ(ニセコ東急のスノーリゾート)では、ナイト営業を楽しむことができます。また、10か所以上の温泉があります。12月から2月中旬にかけては多くの観光客が訪れるため、交通機関は混雑し、宿泊費も平均より高くなる傾向があります。ニセコ郊外に宿泊して1日だけスキーに行くというのも良いプランです。
近年は、季節に関係なく年間を通して楽しめる場所として様々な取り組みをしており、アドベンチャーパーク、カヌー、ゴルフや乗馬などの様々なスポーツ、ハイキングコース、さらにはコワーキングスペースまであります。家族旅行やワーケーションにも最適な場所です。
ニセコにはどんな宿泊施設がある?
ニセコはコンパクトなエリアですが、格安ホテルやホステル、旅館、高級ホテルまで幅広い宿泊施設があります。
ニセコのおすすめホテル
vii.富良野:ドライブ旅に最適
富良野は人口23,000人弱の小さな都市、周辺にはスキーリゾート、特にラベンダー畑の美しい風景で有名な観光地です。富良野から旭川に向かう道(国道237号線)は、車を運転する人なら必ず通る道で、7月頃にはこの道沿いに広大なラベンダー畑を見ることができます。
富良野の見どころは?
スキーや温泉を楽しむなら、冬。美しい花々や山並みなど豊かな自然を楽しむなら、7月~8月の夏の時季がおすすめです。
富良野のおすすめホテル
4. 北海道観光のベストシーズンは?
2月(さっぽろ雪まつり)
2月に開催される「さっぽろ雪まつり」には毎年200万人もの観光客が訪れ、観光のピークシーズンでもあります。そのため、札幌の宿泊施設は高額、予約で満室となることも多くあります。
12月~1月(スノーシーズン)
冬は、スキーや雪を楽しむために多くの人が訪れ、北海道全体がピークシーズンとなります。スキー場付近やスキー場内の宿泊施設は、予約で満室、割高になることが多い傾向にあります。
7月中旬~下旬(ラベンダーシーズン)
梅雨が明けて、真夏の蒸し暑さから逃れようと、全国各地から観光客が訪れる時季です。北海道の豊かな自然、特に富良野のラベンダー畑を見にドライブ休暇を過ごすには絶好の時期です。ただし多くの旅行者で、道路や畑が混雑するので注意が必要です。
8月(お盆・夏休み)
8月は学校が夏休みになり、お盆(一般的に8月15日前後)は多く企業が夏季休暇になることもあり、多くの家族連れが旅行に出かけます。特に北海道は他の地域よりも涼しい、自然が多く子どもも楽しめるという観点から、家族旅行の旅先の第一候補として人気です。
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