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「新千歳空港」から各観光地への交通ガイド~JR、バス、タクシーの乗り方を詳しく解説

「新千歳空港」から各観光地への交通ガイド~JR、バス、タクシーの乗り方を詳しく解説

更新日: 2021/04/01

北海道を訪れる多くの人の最初の到着地となる新千歳空港。ここから、広大な北海道の観光地に移動するには、JR、バス、レンタカー、タクシーなどさまざまな手段が選べます。交通機関をうまく使いこなせば、北海道の旅をますます自由に、お得に楽しむことができます。

北海道の空の玄関口・新千歳空港からのアクセス方法と、それぞれの利用方法をナビゲートします。

目次
  1. 新千歳空港からの移動手段5つと、アクセス方法
  2. (1)JR
  3. (2)高速バス
  4. (3)タクシー
  5. (4)レンタカー
  6. (5)飛行機
  7. 空港内で困った時は、外国人対応窓口へ
  8. 外国人観光客に人気の観光地へのアクセス

新千歳空港からの移動手段5つと、アクセス方法

千歳空港から各交通機関に乗るのはどうしたらよいでしょうか? ここでは新千歳空港の国際線到着ゲートから、各交通機関の乗り場等へのアクセスを詳しく解説します。

(1)JR

(1)JR

北海道の主要都市と周辺を網羅しているのが、JR(鉄道)です。新千歳空港から札幌駅へ移動するには、「快速エアポート」を利用すれば最速37分で到着できます。また、隣の南千歳駅で乗り換えて在来線特急列車に乗れば、主要都市間を比較的短時間で移動できて便利です。

そして、JRを利用するなら、何と言っても北海道内の特急列車の普通車指定席が乗り放題になる、外国人旅行客専用の「北海道レールパス」がおすすめ。利用開始日から連続5・7日間利用できるタイプがあります。

旭川以北の道北や、オホーツク(北見・網走)方面への特急は運行本数が少ないため、あらかじめダイヤを調べてから計画を立てましょう。

【北海道レールパスの料金(2021年4月1日現在)】
5-dayタイプ:19,000円(海外販売)、20,000円(日本国内販売)
7-dayタイプ:25,000円(海外販売)、26,000円(日本国内販売)
※子ども料金は半額です。
※一部追加料金が必要な列車があります

千歳空港の国際線到着ゲートを出るとすぐに、交通機関の乗り場への案内板があり、真ん中にJRと国内線とあります。中央に現れる長い通路をまっすぐに進むと、要所要所に「JR線」と書かれた案内板が出てくるので、それに従って駅まで向かいます。

とても長い通路ですが、「動く歩道」やカートもあるので、長さの割にはスムーズに移動できます。

順路に従って進み、国内線2階センタープラザへ来ると、「JR線」と矢印が書かれた看板に突き当たります。エスカレーターとエレベーターがあり、地下1階へ下りるとJR新千歳空港駅に到着です。

ただし、このエスカレーターは途中までしかなく、最後は階段を利用することになります。大きな荷物がある場合は、エレベーターを利用しましょう!

JR新千歳空港駅には、外国人専用の案内窓口があり、英語、中国語、韓国語を話せるスタッフが毎日ではありませんが、在籍していることもあります(8:30~19:00)。北海道レールパスなどの引き換えはこちらの窓口へ。

券売機や運賃表、次の列車の発車時刻を知らせる電光掲示板にも外国語表記があります。なお、新千歳空港駅から札幌駅までは大人1,150円(子ども570円)で利用できます。

(2)高速バス

(2)高速バス

高速バスは、札幌市内の特定の場所や、ニセコ(冬期のみ)、十勝川温泉など、停車場がある特定の場所にピンポイントで到着するには、とても便利です。しかもリーズナブル。バスの路線によっては、事前予約が必要です。

ただし、席数が限られており、日本の休暇時期に当たるゴールデンウイークやお盆、年末年始は満席の可能性があるので注意しましょう。

高速バスは、国際線・国内線ターミナルにあるバス乗り場両方から乗降できるものと、国内線ターミナルのバス乗り場からのみ乗降できるものがあります。事前に、自分が利用する高速バスがどの乗り場で乗降できるか確認しましょう。

■国際線ターミナルのバス乗り場へのアクセス方法
国際線到着ゲートから出てすぐの看板には、右に「路線バス・団体バス」の案内があります。矢印に従って進み、1階のバス乗り場へ。

1階には交通案内カウンターがあり、ここでバス路線について尋ねたり、乗車券を購入したりすることができます。外国語での掲示、案内も行っています。

■国内線ターミナルのバス乗り場へのアクセス方法
国内線ターミナルからのみ乗降できるバスを利用するには、まずJR駅への移動と同様に中央の通路を通り、国内線ターミナルへ移動します。

中央バス、北都交通、道南バスの案内カウンターは、国内線ターミナルビルの1階にあります。

高速バス各社の案内カウンターには、それぞれ、自動券売機があるほか、窓口に職員も常駐しており、簡単な外国語対応も行っています。中央バスと北都交通のチケットは、同一料金内であれば同じチケットで中央バス、北都交通どちらも利用できます。

【各バス会社の主な運行先】
中央バス:札幌市内主要箇所、千歳・支笏湖、ニセコ・ルスツスキーバス(予約制)
北都交通:札幌市内主要箇所、定山渓温泉帯広・十勝川温泉旭川
網走バス:北見・網走
道南バス:室蘭、登別温泉、穂別、苫小牧

(3)タクシー

Dontree / Shutterstock.com
Dontree / Shutterstock.com

他の交通機関を調べるのが億劫、目的地まで出来るだけドアツードアで手軽に移動したい、費用には余裕があるという場合は、タクシーを利用するのも手です。

例えば、新千歳空港から札幌市内への移動なら、各社から定額タクシー(約9,000円)も運行しています。最近では、クレジットカードや電子マネーで決済できるタクシーも多いです。

タクシー・レンタカーの利用は、国際線到着ゲートから案内板の表示に沿って左に移動します。

エスカレーターかエレベーターで1階に下りると乗り場があります。

(4)レンタカー

(4)レンタカー

国際免許証を持っていれば、空港からあらゆる場所へ自由自在に動けるのがレンタカー。外国語対応のカーナビ搭載の車種を利用すれば、スムーズに目的地に到着できるでしょう。途中での寄り道も楽しめます。

レンタカーのカウンターは、国際線ターミナルビル、国内線ターミナルビルそれぞれにあり、国際線は12社・国内線は約11社のレンタカー会社がカウンターに入っています。

平均料金は、〜12時間は5500〜9900円程度、〜24時間は7150円〜1万2100円程度、以降1日あたり+6050〜9900円程度。ハイシーズンは割増料金が発生する場合もあります。

北海道の中でも、札幌などの都市部は駐車スペースが限られているため、どこかに立ち寄るたびに駐車場の確保が必要です。人気観光地は駐車待ちの行列ができることもあるため、覚悟が必要。

近年では、外国人旅行者による事故も多発しています。交通標識などのルールやマナーはしっかり守りましょう。

(5)飛行機

(5)飛行機

広い北海道は、道内での移動にも飛行機が利用できます。新千歳空港からは、道南の函館、道東の釧路・中標津・女満別、道北の稚内・利尻(例年、6~9月の季節運航。時期により異なる)の6空港に、フライト時間35〜50分程度で到着できます。限られた旅程の中で、時間を短縮するには大変便利です。

ただ、ネックとなるのは費用。正規料金だと、他の交通手段の倍近い価格になります。お得に利用したいなら、各航空会社のウェブサイトなどで、早期割引をチェックする必要があります。

空港内で困った時は、外国人対応窓口へ

空港内で困った時は、外国人対応窓口へ

国際線到着ゲートから出てすぐのところに、外国人向け観光案内所があります。北海道の主要な観光地やホテル、スキー場等のパンフレットが置いてあり、さまざまな情報を入手できます。もちろん、交通手段や空港内の施設の案内もしています。北海道観光の疑問をここで解消してからスタートしましょう!

国内線ターミナルビルの中央、お土産屋などに囲まれ吹き抜けになっているセンタープラザにも案内所があります。ここでは主に、空港内の施設へのアクセスを尋ねる人が多く訪れるそう。

外国人観光客に人気の観光地へのアクセス

外国人観光客に人気の観光地へのアクセス

(1)札幌市中心部
それでは、それぞれの交通機関を使って北海道の主要観光地に行く方法をご案内します。まず、北海道の都心である札幌市中心部。札幌駅へのアクセスを見てみましょう。JR、バス、車ともにアクセスは良好です。(以下、記載時間は乗り換えに要する時間を含みません。本数の少ない路線もあるため、事前に確認をお願いします)

●JR・・・JR千歳線快速約39分(新千歳空港札幌)目安の費用1,150円
●バス・・・約1時間14分(高速バス 新千歳空港札幌駅前ターミナル))目安の費用1,100円
●車・・・約1時間(新千歳空港IC〜札幌北IC間高速道路利用、札幌北ICから国道5号経由)、目安の費用6,930円(高速料金1,430円+レンタカー普通車半日5,500円)

(2)函館市街地
新鮮な魚介類を売る活気のある函館朝市や、幕末の歴史の息吹を感じられる五稜郭公園など、北海道のなかでも人気の観光地、函館。新千歳空港から函館駅までのアクセスは以下。
(バスは、新千歳空港から函館まで直通の路線がなく、札幌へ移動してから乗り換えることになるため、割愛します)

●JR・・・約3時間20分(JR千歳線快速約4分(新千歳空港〜南千歳)+特急約3時間14分(南千歳函館)目安の費用8,050円
●車・・・約3時間45分(新千歳空港IC〜大沼公園IC間高速道路利用、大沼公園ICから道道149号、国道5号経由)、目安の費用12,680円(高速料金5,530円+レンタカー普通車1日7,150円)

(3)ニセコ
冬はスキーで大人気のニセコ。スキー場があるニセコひらふへのアクセスを紹介します。冬季限定のスキーバスが便利です。

●JR・・・約2時間45分(JR千歳線快速約1時間16分(新千歳空港小樽)+JR函館本線(小樽〜倶知安)約1時間17分、路線バス(倶知安駅前〜ひらふ)約18分)、目安の費用3,280円
●バス・・・約2時間330分(スキーバス(新千歳空港ニセコひらふ)、目安の費用 運行会社により異なる)
●車・・・約2時間10分(道道16号、国道276号、道道478・631号経由)、 目安の費用5,500円(レンタカー普通車半日)

Shawn.ccf / Shutterstock.com
Shawn.ccf / Shutterstock.com

(4)釧路湿原

雄大な自然景観が広がる釧路湿原までのアクセスです。湿原は広大なので、西側の釧路市湿原展望台までの行き方をご紹介します。こちらも、バスの場合は札幌からの移動になるため、JRと車のルートを紹介します。

●JR・・・約4時間12分(JR千歳線快速約3分(新千歳空港〜南千歳)+特急約3時間26分(南千歳釧路)、路線バス(釧路駅前〜釧路市湿原展望台)約39分)、目安の費用9,620円
●車・・・約4時間(新千歳空港IC〜阿寒IC間高速道路利用、国道240号、道道222号、道道53号経由)、 目安の費用12,460円(高速料金5,310円、レンタカー普通車1日7,150円)
●飛行機… 約2時間10分(飛行機(新千歳空港釧路空港)約45分+路線バス(釧路空港釧路駅)約45分+路線バス(釧路駅前〜釧路市湿原展望台)約40分)、目安の費用23,910円(航空券22,270円、路線バス1,640円)


北海道の観光地にさまざまな手段でアクセスできる新千歳空港。目的地ごとに早い・安い方法を選べば、北海道旅行を賢く楽しむことができます。ぜひ交通手段を使いこなし、充実した旅をお楽しみください!

原稿=細川美香 撮影=若松和正 編集=みんなのことば舎
※本記事は掲載時の情報を2022年10月に再編集しています。最新の情報は各店舗・施設の公式サイトをご確認ください。

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