たくさんの魅力的な観光スポットがある北海道。しかし、北海道はとても広大! スポット間の移動に、時間がかかってしまうのがネックです。そこでおすすめしたいのが飛行機の利用です。上手に利用すれば、札幌などの定番観光地とともに、ちょっとディープなスポットも楽しむことができます。「せっかく北海道に来たのだから、さまざまな場所を訪れたい!」という方のために、北海道を旅するときの上手な飛行機利用方法を教えます。
「新千歳空港」と「札幌丘珠空港」の2空港をチェック
新千歳空港は、言わずと知れた北海道の空の玄関口。北海道の地方空港への就航も最も多く、函館空港、釧路空港(たんちょう釧路空港)、利尻空港、根室中標津空港、女満別空港、稚内空港へのアクセスが可能です。
【新千歳空港から道内各空港へのアクセス】
●函館空港・・・飛行機の場合、フライト時間は約40分。車(高速利用)の場合、新千歳~函館は約3時間30分。
●たんちょう釧路空港(釧路空港)・・・飛行機の場合、フライト時間は約40分。車(高速利用)の場合、新千歳~釧路は約3時間40分。
●稚内空港・・・飛行機の場合、フライト時間は約55分。車(高速利用)の場合、新千歳~稚内は約5時間15分。
●利尻空港・・・飛行機の場合、フライト時間は約50分。車(高速利用)+フェリーの場合、新千歳~利尻は約7時間40分。
●根室中標津空港・・・飛行機の場合、フライト時間は約50分。車(高速利用)の場合、新千歳~中標津は約5時間、新千歳~根室は約5時間30分。
●女満別空港・・・飛行機の場合、フライト時間は約45分。車(高速利用) の場合、新千歳~網走は約 4時間50分。
飛行時間以外に、空港への移動時間、搭乗手続きや手荷物検査などの時間も必要になるので、実際にはもう少し時間がかかりますが、それでも車を利用するよりかなりのショートカットですね。
都心からのアクセスが良好な札幌丘珠空港
札幌市内にあり、札幌市街地からの交通の便が最も優れている札幌丘珠空港。小型機メインなので、利用の際には予約必須です。札幌丘珠空港からは以下3つの空港へアクセスできます。
●函館空港・・・飛行機の場合、フライト時間は約40分。車(高速利用)の場合、札幌~函館は約4時間10分。
●たんちょう釧路空港・・・飛行機の場合、フライト時間は約40分。車(高速利用)の場合、札幌~釧路は約4時間10分。
●利尻空港・・・飛行機の場合、フライト時間は約55分。車(高速利用)+フェリーの場合、札幌~利尻は約7時間20分。
地方への行き帰りに、飛行機を使おう!
地方空港間のフライトがほぼないのが、北海道の道内路線の特徴です。おすすめの利用方法は、新千歳空港、もしくは札幌丘珠空港から飛行機を使って地方へ飛び、そのエリアを車で楽しんで、新千歳空港、札幌丘珠空港への戻りに飛行機を利用することです。以下は飛行機を利用した、札幌発の旅程例。旅の参考にぜひどうぞ。
(1)6泊7日の旅程で利尻富士も楽しむ!
日本最北の島、利尻島に訪れるプラン。利尻山は、富士山に似ていることから「利尻富士」とも呼ばれる名峰です。日本の百名山にも選ばれています。利尻空港がある利尻島へのフェリーは天候の影響を受けての欠航が多いので、余裕を持ってプランを組むと安心です。
1日目 午前着の便で新千歳へ。JRで札幌へ移動。札幌宿泊
2日目 札幌を観光、宿泊。
3日目 札幌を観光、札幌丘珠空港を14時発の便で利尻へ。利尻宿泊
4日目 利尻を観光。利尻宿泊
5日目 利尻を観光、16時30分発のフェリーで稚内へ。稚内宿泊
6日目 稚内を観光、稚内空港を11時50分発の便で新千歳へ。新千歳宿泊
7日目 新千歳空港を午前発の便で帰国
(2)6泊7日の旅程で知床・アイヌ文化も楽しむ!
雄大な自然を体感できる世界自然遺産・知床と、アイヌ文化を体感できる阿寒湖周辺エリア観光し、札幌方面に戻るプランです。行きは女満別空港、帰りは根室中標津空港を利用すると、効率的に道東をめぐることができます。
1日目 午前着の便で新千歳空港へ。新千歳空港を10時15分の便で女満別空港へ。バスで知床へ移動、斜里に宿泊
2日目 知床を観光、宿泊。
3日目 レンタカーで2時間半ドライブ。屈斜路湖を楽しみ、阿寒湖へ。阿寒湖を観光、宿泊。
4日目 阿寒観光、宿泊
5日目 約1時間30分のドライブで根室中標津空港へ。17時45分発の便で新千歳空港へ。JRで札幌へ
6日目 札幌を観光、宿泊
7日目 札幌を観光。新千歳空港へ移動。午後の便で帰国
(3)3泊4日の旅程で函館の街並み、温泉も楽しむ!
道南の観光都市、函館。歴史的建造物から、朝市での漁師飯やなどのグルメ、リゾートでもある湯の川温泉郷はもちろん、函館山からの100万ドルの夜景も見逃せません。見どころが盛りだくさんだからこそ、2、3泊したいもの。
1日目 新千歳空港着、そのまま飛行機で函館へ。函館を観光、宿泊
2日目 函館を観光、宿泊
3日目 函館空港から9時40分発の便で札幌丘珠空港へ。札幌を観光、宿泊
4日目 札幌を観光。JRで新千歳空港へ移動。午後の便で帰国
地方空港へのフライト数は少なめ。宿泊して楽しもう
地方空港への便は小型機を利用していることも多いので、思い立って利用しようとしてもすでに満席であることも少なくありません。利用する際は事前に必ず予約しておきましょう。
また、どの空港も1日1~2往復と、そもそものフライト数が少ないので、日帰り旅はスケジール的にかなり難しいといえます。地方をプランに組み込むのなら、ゆったり滞在型の旅程にするのがおすすめです。宿はもちろん、レンタカーやJRなど、遊びに行った先での移動手段の事前確保も忘れずに。
北海道は、札幌から離れれば離れるほど、人の手がつかないありのままの自然が広がっています。札幌やニセコなどでもトレッキングやカヌーなどのアウトドア体験はできますが、道北や道東などでのアクティビティはまた一味違う感動があります。飛行機を活用して、あなただけのオリジナルな北海道旅行を計画して見てくださいね。
Text by:みんなのことば舎
※本記事の情報は2020年5月時点のものです。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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