北海道で小樽へ旅行に行くなら、小樽の温泉ホテルに泊まりませんか?小樽は小樽運河などノスタルジックな街並みや寿司やスイーツなどのグルメが有名な観光都市ですが、知る人ぞ知る小樽旅行の魅力は温泉。朝里川温泉をはじめ、小樽市内には温泉を楽しめるホテルや旅館、コンドミニアムなどが点在しています。
ここでは、トラベルクリエイターのnobukaが実際に訪れた経験や各種口コミをふまえ、小樽の旅行で泊まりたいおすすめの温泉宿泊施設を5軒紹介します。小樽への旅行を計画しているみなさん、ぜひ参考にしてみてください。
北海道内各地を泊まり歩いた旅行情報のプロnobukaが紹介
nobukaは15年以上北海道各地を旅し、雑誌やwebサイトで旅行記事を1,000本以上書いてきた北海道観光のプロ。北海道内のホテルや旅館など数百軒宿泊した経験があり、小樽市内だけでも約20軒訪れたことがあります。
みなさんは温泉と聞くと、屋外にある湯船で自然の風景を眺めながら入浴をするイメージでしょうか。小樽には、入浴しながら四季の彩りを感じられる温泉施設や、冬に雪を見ながら入浴できる露天風呂がある施設などがあります。ただ、小樽には宿泊施設が多数あるものの、大浴場や露天風呂、貸切風呂などがある施設は限られます。
ここではまず、小樽の温泉ホテルの探し方のコツを3点お伝えし、その後におすすめの温泉ホテルを5軒紹介します。
小樽の温泉ホテルを探すコツ① どんな入浴をしてみたいかで絞り込む
まず、誰とどのような過ごし方をしたいか次第で選ぶ施設が変わります。例えば、大人数で利用できる男女別の広い浴室での入浴を体験してみたい方は、大浴場がある施設を選びましょう。屋外にある開放的な浴槽で四季の風景を楽しみながら入りたいなら、露天風呂がある施設です。小樽には大浴場がある施設や露天風呂がある施設は複数ありますよ。
ファミリーで一緒に入りたい方をはじめ、体型や手術跡などが気になり他人に裸をみられたくない方、タトゥーがあり大浴場に入るのが禁止されている方、トランスジェンダーなど男女別だと不都合を感じる方などは、貸切風呂をはじめ、客室に温泉付きの露天風呂などが備わっていれば気兼ねなく利用できるでしょう。軒数は少な目ですが、小樽にもこれらを備える施設はあります。
利用する人や利用シーンをふまえ、旅行サイトや各施設の紹介ページなどの浴室の紹介内容を見てみましょう。大浴場の有無や露天風呂の有無、貸切風呂や客室露天風呂有無などが記載されているので、ここでまず選択肢を絞り込めます。
小樽の温泉ホテルを探すコツ② 温泉にこだわるか気にしないか
次に、温泉にこだわるかどうかです。温泉とは、大浴場や露天風呂など大人数で入浴できるところと思っている方がいるかもしれませんが、正確にはそれは間違い。温泉とは、「地中から湧く25度以上の温水か、一定の鉱物を含む水、もしくは水蒸気・ガスのこと」と、日本の法律で定義されています。
実は、大浴場などの湯が温泉のところと、温泉ではなく水道水などを沸かした湯のところがあるのです。小樽の宿泊施設も双方あります。温泉ではない湯の施設が決して劣っているわけではなく、大きな湯船に浸かることでリラックス効果や疲労回復などが期待できます。
温泉の場合はこれらの効果に加え、入浴すると皮膚を通じて身体に温泉に含まれるミネラル成分が吸収されるため、何かしらの健康的な効能が期待できるとされています。ちなみに小樽にある温泉は天然の塩分を含む泉質のところが多いです。入浴すると、お肌をパックしたかのようなしっとり感があるとか冷え性によいと言われています。
温泉かどうかの見分け方は簡単で、施設の紹介内容に温泉と記載されているか否かのみ。基本的には、温泉の法律の定義を満たしていると公的期間に認められた施設のみ、温泉と表記できるからです。もしも温泉の成分や効能にこだわってみたいのであれば、温泉と表記のある施設から選びましょう。特にそこまでこだわらないのであれば、大浴場や露天風呂など好みの入浴スタイルの設備があるところを選べば全く問題なく楽しめます。後者であれば選択肢が多くなります。
小樽の温泉ホテルを探すコツ③ 口コミやSNSで雰囲気を確認する
利用した人の意見や感想はとても役立ちます。温泉の雰囲気やロケーション、使い勝手などを把握して、好みに合うかどうか確認してみましょう。ただ、利用した日や時間により混雑度は変わりますし、露天風呂なら季節や天候次第で感じ方はだいぶ異なります。また、利用者が誤解をして投稿しているケースも時々あります。口コミ情報を完全に信用するのではなく、あくまで参考にしたうえで最終的には施設の公式サイトや公式SNSでしっかり確認することをおすすめします。
なお、ほとんどの施設で浴場にはカメラやスマートフォンの持ち込みは禁止されているので、一般の方が浴場で写真や動画を取ったりSNSにアップしたりすることはできません。施設の関係者や許可を受けた人が公開している写真や動画を除き、基本的には文章で書かれた口コミから情報を収集しましょう。
小樽の温泉ホテルは小樽駅からバスで30分少々の朝里川温泉地区に複数あるほか、小樽駅周辺や小樽駅から朝里川温泉に向かう道中などにも軒数あります。それらの中から、nobukaが利用した経験や各種口コミ情報をもとに、おすすめの温泉ホテルを5軒紹介します。
小樽駅前でアクセス便利「ドーミーインPREMIUM小樽」
「ドーミーインPREMIUM小樽」は、小樽駅から徒歩1分、小樽駅前にある温泉ホテルです。数ある小樽の宿泊施設の中でも小樽駅に最も近くアクセスが便利なうえ、小樽運河などの主な観光名所も徒歩圏。温泉の大浴場まであるので人気があります。
建物の2階に男女別の大浴場「灯の湯(あかりのゆ)」があり、宿泊者であれば滞在中何度でも利用できます(利用可能時間は15:00~翌10:00)。男女により浴場内の造りの違いは多少ありますが、どちらも大人数で入れるメインの浴槽があるほか、岩やヒノキでできた浴槽、露天風呂の気分を楽しめる外気浴スペースにも岩風呂や陶器風呂があり、ドライサウナと水風呂もあります。内湯(建物内の浴槽)の湯は、塩分などを含むアルカリ性が強めの泉質の温泉で、湯冷めしにくく冷え性などによいと言われています。
さまざまな設備があり、駅前にいながらゆったりとしたひと時を過ごせるのが、このホテルの一押しポイント。洗い場には衝立があり1人ずつ区切られているので、身体を洗う際に隣の人が気になりにくいのも嬉しいです。
大浴場を出てすぐに休憩できる湯上り処があり、5:00~10:00までは乳酸菌飲料、15:00~翌1:00まではアイスを無料で提供しています。湯上がりのクールダウンにありがたいサービスです。
客室は2名定員の部屋が中心で、一部畳敷きの和風の部屋もあります。男性限定ですが、リーズナブルに泊まりたい方にはカプセルホテルタイプのグローバルキャビンもあります。
ドーミーインPREMIUM小樽は、ビュッフェスタイルの朝食が豪華すぎることでも有名。イクラや刺身などを好きなだけ盛ることができる海鮮丼や、ホタテ焼き、スープカレーなど、北海道・小樽ならではのグルメが食べられます。温泉も食事も充実していて、大満足すること間違いありません。
- アクセス
- 小樽駅から徒歩約1分
- 浴場の利用時間
- 15:00~翌10:00(サウナのみ深夜1:00~5:00は利用休止)
- 対応言語
- ・館内の案内表記:日本語、英語
・ホテルスタッフ:日本語、英語、その他言語は翻訳タブレットで対応可
-
-
住所
047-0032 北海道 小樽市稲穂3丁目9-1
地図をみる -
最寄駅
小樽 駅 (函館本線)
徒歩7分
-
住所
047-0032 北海道 小樽市稲穂3丁目9-1
朝里川温泉の代表的な温泉ホテル「小樽 朝里クラッセホテル」
「小樽 朝里クラッセホテル」は、朝里川温泉にある代表的な温泉ホテル。小樽駅や小樽運河など小樽の街中から車で約20分、バスなら30分少々で行くことができます。
男女別の大浴場のほか、温泉露天風呂付の客室があるのがここの特色。大浴場には内湯(建物内にある浴槽)のほか、岩作りの露天風呂、サウナがあります。内湯は大きなガラス窓が連なり、まるで外にいるかのような明るさ。これだけでもじゅうぶん開放感があるのですが、露天風呂はさらに爽快。四季の景色を感じながら入浴できますよ。
湯はすべて温泉で、カルシウムや塩分などを含む弱アルカリ性泉質。肌ざわりの軟らかい温泉で、湯上がりに肌のしっとり感やすべすべ感が増すと好評です。
温泉露天風呂付の客室は全6室あり、フローリングの中に畳の小上がりがある和洋客室タイプ(定員4名)と、すべてフローリングの洋室タイプ(定員2名)があります。部屋ごとに露天風呂があり、チェックインからチェックアウトまでもちろん貸し切り。いつでも好きな時に温泉を楽しめます。
朝食付や夕食付を選べます。朝里川温泉には徒歩で行ける範囲に飲食店やコンビニなどがないため、食事や買い物は予め買ってから訪れるか、ホテルのレストランや売店を利用しましょう。夜は海鮮あんかけ焼そばやシーフードカレーなどがあるほか、地元の食材を活かした料理が並ぶディナーコース(要事前予約)もおすすめです。
- 浴場の利用時間
- 大浴場:11:00~24:00、5:00~9:00(サウナは11:00~24:00)
温泉露天風呂付の客室:滞在中いつでも可
- 対応言語
- ・館内の案内表記:日本語、英語
・ホテルスタッフ:日本語
- nobukaおすすめポイント
- 内湯が広々としていて開放感がある
客室の温泉露天風呂は特別感がある
-
-
住所
047-0154 北海道小樽市Asarigawa Onsen 2-676
地図をみる -
最寄駅
朝里 駅 (函館本線)
-
住所
047-0154 北海道小樽市Asarigawa Onsen 2-676
アウトドアレジャーを満喫できる「ウィンケルビレッジ」
「ウィンケルビレッジ」は、朝里川温泉にある貸別荘やコンドミニアム、キャンプ場がある宿泊施設。小樽 朝里クラッセホテルの向かいにあり、アウトドアのレジャーを思う存分満喫できる人気スポットです。
今回注目したいのはコンドミニアム。各客室にはシャワールームがあるほか、テラスには温泉の露天風呂が備わっています。もちろん滞在中は貸し切りでいつでも入りたい放題。高台に立地しているので、目隠しとなる柵が比較的低く眺めがよいのも嬉しいです。泉質は塩分やカルシウムなどを含む弱アルカリ性で、肌ざわりが滑らかで湯冷めしにくく肌のしっとり感もあると言われています。
コンドミニアムの客室は定員が4名、5名、7名と複数あり、家族連れやグループで利用するにはピッタリ。室内には冷蔵庫や電子レンジ、ガスコンロのほか、包丁などの調理器具や食器類もあるので、食材や調味料などを買ってくればホームパーティーのように食事を作って楽しめます。
実は、ここのコンドミニアムは温泉入浴とともに、他の施設ではなかなか体験することができない、とっておきのお楽しみがあります。テラスにバーベキューコンロやビールサーバーを設置して、ジンギスカンをはじめホタテなどを焼くなどして食事を楽しめるのです。
機材は全てレンタルでき、炭やビールの樽も販売しているので、食材さえ用意すれば問題なし。南樽市場をはじめ小樽市民が行くスーパーや市場などで地元の魚介類や肉、野菜などを買い込んでパーティーしませんか?温泉に足だけ入れて、足湯をしながらビールを飲む気分は最高ですよ。夏など暖かい時期はもちろん、真冬でも温泉のポカポカ感とバーベキューコンロの炭火の熱で案外寒さを感じにくく楽しめます。nobukaは涼しい時期や寒い時期が特におすすめです。
- 浴場の利用時間
- 滞在中いつでも可
- 対応言語
- ・館内の案内表記:日本語、英語
・ホテルスタッフ:日本語、英語
- nobukaおすすめポイント
- テラスの温泉露天風呂のロケーションが素晴らしい
アウトドアのレジャー感を存分に楽しめる
-
-
住所
047-0154 北海道 小樽市朝里川温泉2-686
地図をみる -
最寄駅
朝里 駅 (函館本線)
-
住所
047-0154 北海道 小樽市朝里川温泉2-686
多彩な浴槽を満喫できる温泉旅館「おたる宏楽園」
「おたる宏楽園」は、札幌と小樽を結ぶ高速道路の朝里インターの至近にある温泉旅館。小樽駅など小樽の街中から行く場合は、朝里川温泉方面に向かい車で約15分です。
広大な敷地にある一軒宿で、露天風呂のある大浴場のほか貸切風呂、露天風呂付の客室もあります。どの浴槽も敷地内の地下500mから汲み上げた温泉を使用。アルカリ性が強めの泉質で、とろりとした湯の感触と入浴後に肌のすべすべ感が期待できるのが特徴です。
大浴場は「岩の湯」と「森の湯屋」の2カ所あり、時間帯により片方が男性用、もう片方が女性用と入れ替わります。深夜に男女が入れ替わるので、双方入浴してみた方は夜と朝に利用しましょう。大浴場にはタオルが用意されていて、部屋からタオルを持っていく必要がないのは嬉しいです。
「岩の湯」は、蔵をイメージしたという内風呂と自然石を配した開放的な露天風呂とともに、サウナもありセルフローリューも楽しめます。「森の湯屋」は緑や木に囲まれ自然をより感じられる雰囲気で、内風呂と露天風呂、さらにフィンランドサウナもあります。
貸切風呂の「こがけのいで湯」は、80㎡もあるゆったりとした空間に、大きな窓から庭園を望める内風呂とサウナがあります。利用時間は1回45分で、チェックイン後に先着順で予約を入れられます。利用してみたい方は早めにチェックインしましょう。
おたる宏楽園には客室が全34室あり、そのうち28室が露天風呂付。和室タイプや和洋室タイプ、メゾネットタイプなど複数あり、定員は2~4名(一部6名)です。
館内は畳敷きで柱や戸など随所に木を使い、純和風の佇まい。夕食も朝食も旬の食材を活かした手の込んだ日本料理を楽しめます。じっくりと日本の温泉旅館の文化を楽しんでみたい方におすすめです。
- 浴場の利用時間
- 岩の湯:女性15:00~24:00/男性5:00~10:30
森の湯屋:男性15:00~24:00/女性5:00~10:30
こかげのいで湯:15:30~22:45、7:30~10:45(1回45分2,200円)
温泉露天風呂付の客室:滞在中いつでも可
- 対応言語
- ・館内の案内表記:日本語、英語
・ホテルスタッフ:日本語、英語
-
おたる宏楽園
- 住所 〒047-0152 北海道小樽市新光5丁目18-2
- 電話 0134-54-8221
歴史的建造物の温泉旅館「料亭湯宿 銀鱗荘」
「料亭湯宿 銀鱗荘」は、小樽の海を見下ろす高台にある温泉旅館。小樽駅から札幌寄りに2駅目の小樽築港駅から車で約5分程度、宿泊者は事前予約すれば小樽築港駅からの送迎もしてくれます。
建物は小樽市指定歴史的建造物にも選ばれた歴史的価値のある建造物。1900年に小樽市の隣の余市町内に建てられたニシン御殿(ニシン漁の元締めの家と漁師たちの宿泊所)を1938年に移築した建物を活かした温泉旅館です。
大浴場には内風呂と海を見渡せる露天風呂、サウナがあるほか、一部の客室には専用の内風呂があります。露天風呂は約330㎡もあり、野趣あふれる雰囲気の岩風呂です。遠く眼下に海を望み、海鳥の鳴き声や船の汽笛なども聞こえ、港町らしい風情と情調を感じられる最高のロケーションです。大浴場にはタオルが備わっているので、部屋からタオルを持参せず利用できるのもありがたいです。
湯船の湯はすべて温泉で、敷地内の地下1,300mから湧き出る源泉を使用。塩分などを多く含む肌あたりのやわらかい泉質で、湯上がりに肌がしっとり感じられると好評です。
客室は定員2名の洋室が2室ある以外は畳敷きの和室が数タイプと和洋の特別室です。その中でも新館の和室と特別室には客室内に温泉の内風呂が備わっています。「ここを貸切で使っていいの?」と思うほど広く、眺めも絶景。かなり満足度の高い客室です。
夕食は和食の本格的な会席料理を楽しめます。素材の持つ旨味や香り、食感など五感で楽しむ逸品です。朝食ももちろん和食のセットメニュー。建物の造りや雰囲気、温泉、食事、そして醸し出す佇まいなど、これぞ日本旅館という風情を楽しめます。施設は基本的に日本語対応となるため、日本語がわからない方は翻訳機や翻訳アプリなどを駆使して楽しみましょう。
- 浴場の利用時間
- 6:00~9:30(最終入場9:00)
15:00~24:00(最終入場23:30)
内風呂温泉付きの客室:滞在中いつでも可
- 対応言語
- ・館内の案内表記:日本語
・ホテルスタッフ:日本語
-
料亭湯宿 銀鱗荘
- 住所 〒047-0156 北海道小樽市桜1丁目1
- 電話 0134-54-7010
小樽にはさまざまなタイプの温泉ホテルのほか、温泉付きコンドミニアムや温泉旅館もあります。それぞれ設備も雰囲気も異なりますが、どちらもおすすめの施設です。みなさんの好みや利用したい希望に合うところはありましたか?北海道・小樽旅行がより魅力的になることを願っています。小樽でいい温泉に浸かってみてくださいね。
※本記事の情報は2024年3月時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
北海道の絶景とご当地グルメを求めてくまなく巡ったトラベルクリエイター。2009年に東京都から北海道へ移住。それ以来、LIVE JAPANをはじめ観光WEBサイトや旅行雑誌などで、北海道旅行やグルメ記事の取材撮影や執筆を続けている。北海道商工会議所が主催する北海道観光の達人に贈られる称号「北海道観光マスター」に認定されているほか、「国内旅行業務取扱管理者」「旅程管理主任者資格」所有。自身がトランスジェンダーであることから、LGBTQの方々が旅行をしやすくなる環境作りのための支援団体を主宰しているほか、大学や企業などでの講演や講義なども行う。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。