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冬の小樽旅行おすすめ1日プラン&楽しみ方!北海道旅行のプロがガイド

冬の小樽旅行おすすめ1日プラン&楽しみ方!北海道旅行のプロがガイド

公開日: 2024/02/09

北海道の小樽は「小樽運河」などのノスタルジックな街並みが美しい街。北一硝子などのガラスショップやルタオなどのスイーツ店も多く、散策や買い物が楽しいです。冬はパウダースノーに包まれ、小樽天狗山でのスキーや夜景観賞、キャンドルイベント「おたる雪あかりの路」も魅力です。トラベルクリエイターのnobukaが、冬の小樽旅行を満喫できるおすすめ1日プランを紹介します。

目次
  1. 旅行情報のプロnobukaが紹介
  2. 小樽の魅力と冬の旅行を楽しむためのアドバイス
  3. 新千歳空港や札幌から小樽までのアクセス
  4. 小樽を周遊するための交通手段
  5. 冬の小樽旅行おすすめ1日プラン
  6. おすすめスポット&体験①小樽観光で絶対外せない「小樽運河」を散策
  7. おすすめスポット&体験②力持ちの地元ガイドが案内する「人力車観光」
  8. おすすめスポット&体験③「ルタオパトス」でランチ&スイーツタイム
  9. おすすめスポット&体験④小樽の老舗ガラスブランド「北一硝子」でショッピング
  10. おすすめスポット&体験⑤「小樽天狗山ロープウエイ」に乗って絶景を眺める
  11. おすすめスポット&体験⑥小樽のナイトスポットできらめく夜を堪能
  12. 冬の小樽を楽しむおすすめツアー

旅行情報のプロnobukaが紹介

▲北海道の旅行情報のプロnobukaが紹介します。旅行会社の添乗員を数年間勤めた経験もあります
▲北海道の旅行情報のプロnobukaが紹介します。旅行会社の添乗員を数年間勤めた経験もあります

nobukaは15年以上北海道各地を旅し、雑誌やwebサイトで旅行記事を1,000本以上書いてきた北海道観光のプロ。長年の経験をもとに、各地の楽しみ方やアドバイスも伝授します。

小樽の魅力と冬の旅行を楽しむためのアドバイス

▲観光客がたくさん行き交う小樽運河はもともと荷物を積んだ小船が行き交うための場
▲観光客がたくさん行き交う小樽運河はもともと荷物を積んだ小船が行き交うための場

小樽の歴史

小樽は、北海道最大の都市である札幌の隣にある港町。街中には築100年以上の歴史的建造物を活かした観光施設や飲食店、土産物店が多く、カメラを片手に散策やショッピングが楽しめます。

小樽を旅行する時、なぜ小樽には小樽運河や古い建物が数多くあるのかという歴史を知っていると、より充実した旅行を楽しめます。歴史背景を少しだけ紹介します。

19世紀後半から20世紀前半にかけて港の交易で栄え、かつては北海道の物流と経済の中心都市でした。その後、北海道の中心都市は札幌となり物流の拠点も各地に分散したことから、1980年代以降小樽は観光の街に生まれ変わりました。

1923年に物流の施設として造られた運河は1960年頃に役目を終え、1986年に一部を埋め立てて整備されて小樽随一の観光スポット、小樽運河に生まれ変わりました。また、市内随所に残る石造りの倉庫や商社の社屋、重厚な造りの銀行の建物など、使われなくなった建物は、ガラスショップやオルゴール店、カフェやスイーツ店、美術館博物館など、さまざまな観光施設として再利用されています。

このような経緯があるため、小樽には古い建物が多く残り、ノスタルジックな風情を楽しめるのです。

冬の小樽の楽しみ方と注意点

▲小樽天狗山の山頂付近から眺めた小樽の街並
▲小樽天狗山の山頂付近から眺めた小樽の街並

冬に雪が降る北海道の中でも、小樽は降雪量がかなり多い都市。例年12月下旬から3月中旬頃までずっと雪景色を楽しめ、街中から車で10~20分も行けば小樽天狗山スキー場や朝里川温泉スキー場などがあり、ウィンターレジャーが身近な環境です。

▲「小樽雪あかりの路」は手作り感があり、心があたたまるイベント
▲「小樽雪あかりの路」は手作り感があり、心があたたまるイベント

雪の多さとノスタルジックな街の風景を活かし、毎年2月前半の10日間程度「小樽雪あかりの路」も開催。市民ボランティアが中心となる企画で、会場は小樽の街すべて。夕暮れ頃から街中に無数のスノーキャンドル(雪で作ったキャンドルオブジェ)が並べられ、建物や散策路がキャンドルの灯で照らされる風景はどこも絵になります。例年海外からの観光客も多数訪れる、冬の小樽の一大イベントです。

▲路面が水で濡れているように見えますが、実際は薄い氷の膜。ツルツルと滑るので要注意です
▲路面が水で濡れているように見えますが、実際は薄い氷の膜。ツルツルと滑るので要注意です

ノスタルジックな港町の風情と、あり余るほど積もる雪の景色が、冬の小樽の魅力です。いっぽう、冬に小樽を旅行する時に気を付けたいことは、靴選び。一部の道路はロードヒーティングで雪が溶けていますが、ほとんどの場所は道路も歩道も雪や氷に覆われてツルツルです。雪や氷の上でも滑りにくい雪国用の靴か、靴に装着する滑り止めは絶対に必要です。

みなさんの地元で手に入らない場合、飛行機を降りてから屋外を歩かずに済む場所、例えば新千歳空港のターミナルビル内や札幌駅併設の商業ビルなどで買ってから小樽に向かいましょう。冬の小樽旅行でこれだけは必ず忘れずに。

小樽は雪が多いうえに坂が多い街。坂を上るときよりも下るときの方が滑って転びやすいので、下るときは特に注意しましょう。

新千歳空港や札幌から小樽までのアクセス

▲JR線の快速「エアポート」
▲JR線の快速「エアポート」

小樽へ行く際の空の玄関口は新千歳空港です。新千歳空港から小樽までは電車を利用するのがベスト。空港直結の新千歳空港駅から小樽駅まで、JR線の「エアポート」に乗り75~85分で移動できます。

「エアポート」は途中札幌駅を経由するので、札幌から小樽へ行く時もこの列車を利用します。札幌から小樽の所要時間は35~40分です。

千歳空港小樽間の「エアポート」は日中1時間あたり2本運転していて便利なうえ、外国人旅行者にとっては、日本国内や北海道のJR線が乗り放題になる「JAPAN RAIL PASS」で乗車できるのも魅力です。

なお、札幌小樽間など、冬は風雪の影響で電車が遅れたり運休になったりすることがあります。予定ギリギリの時間の電車に乗るのではなく、少し余裕をもったスケジュールにしておくほうが安心ですよ。

小樽を周遊するための交通手段

▲小樽観光の起点となる小樽駅
▲小樽観光の起点となる小樽駅

小樽観光で小樽運河をはじめ、ルタオや北一硝子などがある町通り商店街など街の中心部のみの周遊なら、徒歩で巡れます。徒歩だと場所によっては20分以上かかるところもありますが、小樽の街中を旅行する場合、徒歩が便利です。車の場合、街の中心部にある観光スポットの多くは駐車場がないか、あったとしても多くのところが少し離れた場所の有料駐車場の利用になる場合が多いです。

小樽へ電車で訪れて街中を巡る場合、小樽観光の起点は小樽駅。大きな荷物がある場合はホテルに置いてくるか、小樽駅のコインロッカーを利用してから街に繰り出しましょう。街中を歩いて観光するので、手荷物が少ないほうが楽しみやすいですよ。

▲細い道路や一面雪に覆われた道路が多いので、移動の際はゆっくり慎重に
▲細い道路や一面雪に覆われた道路が多いので、移動の際はゆっくり慎重に

いっぽう、スキーや夜景を楽しめる小樽天狗山ロープウエイの乗り場や、おたる水族館、朝里川温泉など、小樽市内でも郊外の観光名所は路線バスかタクシー、もしくはレンタカーなどの車を利用します。

バスは小樽駅前か、小樽運河などの近くにあるバス停「本局前」などから乗車して各方面に向かうことが多いです。小樽駅前に発着するバスは、行先により小樽駅の目の前にあるバス乗り場と道路沿いにあるバス停に分かれるので、利用する際は要注意です。バスに乗車する際は、日本の交通機関向けICカードを利用できますが、持っていない場合は現金支払いになるため、乗る前に小銭を用意しておきましょう。

冬にレンタカーはあまりおすすめしません。雪国の道路はかなり滑るうえ見通しが悪いことが多く、地元の人ですら運転をためらうことがあるほど。雪上での運転経験があり慣れている人以外は、なるべく電車やバスなどを利用したほうが安心です。特に小樽は坂が多い街なので、雪の坂道を登れなくなるなどトラブルも起きやすく要注意です。

冬の小樽旅行おすすめ1日プラン

冬の小樽旅行で丸一日楽しめるおすすめのプランを紹介します。小樽観光で定番の名所とともに、冬の小樽ならではの体験や景色を楽しめるスポットを選定。小樽観光の醍醐味、グルメやショッピングもたっぷり楽しめます。ぜひ参考にしてみてください。

nobukaおすすめ1日プラン例
  • 小樽駅に到着(10:00)
  • 小樽観光で絶対外せない「小樽運河」を散策(10:15)
  • 力持ちの地元ガイドが案内する「人力車」で観光(10:30)
  • 「ルタオパトス」でランチ&スイーツタイム(11:30)
  • 小樽の老舗ガラスブランド「北一硝子」でショッピング(13:00)
  • 「小樽天狗山ロープウエイ」に乗って絶景を眺める(15:30)
  • 小樽の夜の街並みを散策(18:00)

おすすめスポット&体験①小樽観光で絶対外せない「小樽運河」を散策

▲小樽の代表的なビュースポット、小樽運河の散策路
▲小樽の代表的なビュースポット、小樽運河の散策路

小樽運河は、小樽をイメージする観光写真のシンボル的な場所。小樽を旅行する人のほとんどが訪れると言っても過言ではありません。小樽運河は弓なりにカーブする運河に沿って昔の石造倉庫などが建ち並び、フォトジェニックな風景を楽しめます。

小樽駅から小樽運河へ行くには、小樽駅を背にして目の前をまっすぐ伸びる大きな道を直進。小樽駅から10分程度で小樽運河にかかる橋、「中央橋」に到着します。

▲中央橋の歩道から眺めた小樽運河の風景
▲中央橋の歩道から眺めた小樽運河の風景

全長約1,140mある運河の南側に散策路などが整備されています。その中で、中央橋や浅草橋などがビュースポットとして有名です。

▲運河の奥側に見える橋が浅草橋
▲運河の奥側に見える橋が浅草橋

もう一つの定番の眺望スポット、浅草橋へ行ってみましょう。運河を左手に見ながら散策路を歩いて5分程度です。なお、中央橋や浅草橋から散策路へ進む際にスロープを通るのですが、このスロープは雪や氷でかなり滑ることがあるので要注意ポイントです。

▲小樽運河の定番撮影スポット、浅草橋からの眺め
▲小樽運河の定番撮影スポット、浅草橋からの眺め

観光サイトや旅行雑誌などで小樽を紹介するイメージ写真でよく利用されているのが、浅草橋から眺めた風景です。浅草橋は多くの観光客が訪れることから、歩道がテラスのように運河にせり出して園庭のように広くなっています。グループで訪れても記念撮影しやすいのが嬉しいです。

nobukaひとことアドバイス
  • 散策路に公衆トイレがありますが、心配な方は小樽駅や各観光施設などのトイレを利用してから散策しましょう。

おすすめスポット&体験②力持ちの地元ガイドが案内する「人力車観光」

▲乗り心地最高! 人力車に乗って小樽観光
▲乗り心地最高! 人力車に乗って小樽観光

小樽観光では人力車に乗ってみるのもおすすめです。小樽の街や歴史に詳しいガイドが人力車を曳きながら案内してくれるので、小樽の街についてより詳しく深く知ることができますし、穴場の情報も教えてもらえるかも!? 定番の観光スポットから少し離れた名所なども巡れます。

▲定番の観光スポットから少し離れたエリアにある歴史的建造物「北海製罐第三倉庫」
▲定番の観光スポットから少し離れたエリアにある歴史的建造物「北海製罐第三倉庫」

人力車観光は事前に予約するほうが望ましいのですが、当日でも空きがあれば利用できます。小樽運河の浅草橋や中央橋に人力車の案内スタッフがいることが多いので、利用してみたい方は声をかけてみましょう。

▲スタッフがこんな案内表示を持って立っています
▲スタッフがこんな案内表示を持って立っています

人力車は2人乗り。利用料金は、利用する人数と所要時間によって変わります。利用しやすい30分コースの場合は、2名だと2人合わせて10,000円です。英語での案内ができるスタッフを希望する場合は、事前予約で1,000円にて指名可能です。

▲力持ちの俥夫(しゃふ、人力車を曳く商売の人)が待っています
▲力持ちの俥夫(しゃふ、人力車を曳く商売の人)が待っています
nobukaひとことアドバイス
  • カイロやひざ掛けも用意されているので、真冬でも意外と寒く感じにくいですよ。
  • 人力車のえびす屋 小樽店
    • 住所 〒047-0031 北海道小樽市色内2-8-7
    • 電話 0134-27-7771
    • 営業時間:9:30~日没(シーズンにより変動あり)
      定休日:なし
      乗り場:浅草橋、中央橋の2か所

おすすめスポット&体験③「ルタオパトス」でランチ&スイーツタイム

▲ルタオパトスでランチ&スイーツタイム
▲ルタオパトスでランチ&スイーツタイム

小樽運河の眺めや人力車観光を楽しんだ後は、昼食や買い物をしに町通り商店街へ行ってみましょう。町通り商店街は南北に続く商店街で、スイーツショップやガラスショップ、土産店などが数多く並び、一年中旅行者で賑わいます。

小樽運河の浅草橋から町通り商店街の北端までは歩いて5分程度。北端から南端までは寄り道せずまっすぐ歩けば10分程度です。

▲一方通行の道路の両側にさまざまなお店が並びます
▲一方通行の道路の両側にさまざまなお店が並びます

今回向かう先は、町通り商店街の中間くらいにある「ルタオパトス」です。ルタオは小樽の有名なスイーツブランド。小樽に本店をはじめ複数の店舗があるほか、札幌や新千歳空港などにもお店があります。ルタオパトスは小樽にあるルタオの各店の中では最も大きいお店。ここでお買い物とともに、ランチとスイーツを楽しみましょう。

▲ルタオパトスは1階がスイーツショップとテイクアウトコーナー、2階がカフェ
▲ルタオパトスは1階がスイーツショップとテイクアウトコーナー、2階がカフェ

お店に入り、ぱっと目に飛び込むさまざまなお菓子の数々。あれもこれもと目移りしてしまいます。一部の商品にはサンプルも出ているので、どんなお菓子かわかりやすいのも嬉しいです。

▲ダージリンの華やかな香りがたまらないチョコレート「ロイヤルモンターニュ」のシリーズ
▲ダージリンの華やかな香りがたまらないチョコレート「ロイヤルモンターニュ」のシリーズ
▲パイ生地の香ばしい香りが特徴のキャラメルショコラのパイ「カダンスキャラメルショコラ」
▲パイ生地の香ばしい香りが特徴のキャラメルショコラのパイ「カダンスキャラメルショコラ」

「カダンスキャラメルショコラ」はルタオパトス以外の小樽にあるルタオ各店では置いていることが少なく、ちょっとレアなお菓子。もっとレアなお菓子は、ルタオパトス限定で販売している「ハニーミルクケーキミオレ」です。

▲お店の入口付近に目立つ看板があるので、すぐに見つけられます
▲お店の入口付近に目立つ看板があるので、すぐに見つけられます

ふとお店の奥のほうに目を向けると、スタッフが何かを配っている模様。

▲ハニーミルクケーキミオレの試食を配っていました! いただきまーす!
▲ハニーミルクケーキミオレの試食を配っていました! いただきまーす!
▲ハニーミルクケーキミオレは、濃厚なミルクとハチミツの風味を感じるふんわりしたブッセ
▲ハニーミルクケーキミオレは、濃厚なミルクとハチミツの風味を感じるふんわりしたブッセ

ルタオでは時折、店頭や店内で一部のお菓子の試食を配っています。買う前にどんな味か試せるので、これは嬉しいサービス。思わず商品をいくつも手にしてレジに並んでしまうかもしれません。

1階のスイーツショップで買い物を済ませたら、2階のカフェに行き、ランチとスイーツを味わいます。

▲広々としたカフェで、ガラス張りのオープンキッチンも目を引きます
▲広々としたカフェで、ガラス張りのオープンキッチンも目を引きます

ルタオパトスのカフェは1人1品以上の1オーダー制。パスタやオムライスなどのランチメニュー(11:00~14:00限定)や、ルタオならではの絶品スイーツを味わえます。今回はランチとスイーツ、それぞれのおすすめメニューを紹介します。

▲ランチのおすすめは「北海道産牛もも肉の煮込みオムライス」(1,650円)。
▲ランチのおすすめは「北海道産牛もも肉の煮込みオムライス」(1,650円)。

卵がふわふわなオムライスで、添えてある北海道産牛もも肉がとても軟らかいのが印象に残ります。ソースやバターライスもコクがあって食が進みます。

次は、スイーツで一番人気がある「ふわとろフロマージュスフレ~パトス~」(ドリンク付1,870円)です。こちらは体験型スイーツとして人気があり、ぜひとも動画を撮りたくなる見栄えが素敵です。

▲エアリーなフロマージュスフレの土台と、北海道チーズクリームなどが別添えで出てきます
▲エアリーなフロマージュスフレの土台と、北海道チーズクリームなどが別添えで出てきます

ここからが体験のスタート。フロマージュスフレに北海道チーズクリームをかけ、イチゴ、フランボワーズ、カシス、トロピカルの4種のソースを順番にトッピング。その後、細い棒で模様を描きます。

▲左上から右上、その後は左下から右下へ
▲左上から右上、その後は左下から右下へ
▲ここまでできたら、動画をスタンバイ!
▲ここまでできたら、動画をスタンバイ!

この先が、この体験型スイーツのハイライトです。それでは、it's showtime!

▲左上から右上、その後は左下から右下へ
▲左上から右上、その後は左下から右下へ

フィルムをはがした瞬間、チーズクリームがどばっと溢れるように広がる様子は見ているだけでもテンションが上がります。これはぜひ体験したいスイーツです。

▲ふわとろフロマージュスフレ~パトス~、完成!
▲ふわとろフロマージュスフレ~パトス~、完成!

ちなみに、ソースが綺麗に流れるようになるコツは、ソースのトッピングや撮影をなるべく手短にすること。提供されてから時間が経ちすぎるとチーズクリームが少しかたまりやすくなるので、トッピングや撮影の際は夢中になりすぎて長時間にならない程度に楽しみましょう。

自分でやると失敗しそうで不安という方は、お店のスタッフにお願いをすればソースのトッピングからフィルムを剥がすところまでやってくれるのでご安心を。

味わいはミルキーで濃厚ながら爽やか。スプーンでスッと切れるスフレはとってもエアリーで、チーズクリームによく絡みます。見た目やできあがりまでの演出だけではなく、絶妙な味わいも一押しです。

▲ルタオは紅茶にも力を入れていて、さまざまなフレーバーティーが販売されています
▲ルタオは紅茶にも力を入れていて、さまざまなフレーバーティーが販売されています

スイーツとセットで選んだ紅茶は、「ブーケドパトス~果実と薔薇~」。レモン・アップル・ラズベリー・ローズの4種類をブレンドした紅茶で、フルーティーなさわやかさとローズの華やかな香りがふわりと鼻に抜け、とても心地よい味わいです。

ランチもスイーツも存分に味わった後は、町商店街を散策しながらさまざまなお店を巡ってみましょう。ちなみに、ルタオパトスから歩いて5分程度で、町商店街の南端のメルヘン交差点に面する「ルタオ本店」もあります。ここでもルタオ本店の限定スイーツがあるので要チェックですよ。

nobukaひとことアドバイス
  • ルタオは大人気のお店なので、店内でゆっくり過ごすなら午前中から昼間の早い時間帯がベスト。
  • 店内の表記は英語のほか一部中国語や韓国語、タイ語などもあります。外国人スタッフも複数いるので、外国人旅行者に好評です。
  • ルタオパトス
    • 住所 〒047-0027 北海道小樽市堺町5-22
    • 電話番号:0120-314-521(ルタオ問合せダイヤル)
      営業時間:SHOP:9:00~18:00、CAFE:10:00~18:00(LO17:30)
      定休日:なし

おすすめスポット&体験④小樽の老舗ガラスブランド「北一硝子」でショッピング

▲丸い月の向こうに猫の姿が見える月見シリーズ。綺麗で遊び心もある製品です
▲丸い月の向こうに猫の姿が見える月見シリーズ。綺麗で遊び心もある製品です

町通り商店街にはさまざまなお店が並びますが、ぜひとも訪れたいのは「北一硝子三号館」。ランチを食べたルタオパトスから歩いて3~5分です。

▲北一硝子 三号館は、1891年に建てられた漁業用倉庫を改装したギャラリーショップ
▲北一硝子 三号館は、1891年に建てられた漁業用倉庫を改装したギャラリーショップ

北一硝子は小樽を代表するガラスブランドで、小樽に複数店舗があります。その中でも、北一硝子三号館は小樽観光の礎のようなお店です。

北一硝子の歴史は、1901年に石油ランプや漁業用浮き玉の製造販売からスタート。1980年代に港の倉庫街にあった古い建物を観光ギャラリーに改装して、北一硝子三号館をオープンしました。この店に観光客が多数訪れるようになるにつれ、周囲に観光施設が続々とでき、現在の町通り商店街になりました。

▲梁や階段などは昔の倉庫のまま。古い建物の中にキラキラ輝くガラス製品がいっぱい!
▲梁や階段などは昔の倉庫のまま。古い建物の中にキラキラ輝くガラス製品がいっぱい!

売り場は「和のフロア」、「洋のフロア」、「カントリーフロア」の3つに分かれていて、それぞれのテイストごとにグラスや食器、ランプシェードなどが並びます。季節限定の色や形も数多くあり、見ごたえも探しごたえもあります。

▲和のフロアは、日本文化を取り入れたグラスや食器、和風アクセサリーなどが並びます
▲和のフロアは、日本文化を取り入れたグラスや食器、和風アクセサリーなどが並びます
▲洋のフロアは、西洋文化を意識したガラスの洋食器やグラス、アクセサリーなどが並びます
▲洋のフロアは、西洋文化を意識したガラスの洋食器やグラス、アクセサリーなどが並びます
▲カントリーフロアは、カジュアルスタイルのグラスや食器、ガラス製のミニチュア動物などが並びます
▲カントリーフロアは、カジュアルスタイルのグラスや食器、ガラス製のミニチュア動物などが並びます

北一硝子の製品はすべて一つずつ手作りなので、同じ商品でも微妙に風合いが異なるのも魅力です。手に取って見比べて、お気に入りの一品を見つけてみてください。店内の一部には外国語表記(英語、中国語、韓国語)の案内があるほか、免税対応もしています。

なお、店内での写真撮影や動画配信はNGなので、店内の綺麗な風景は目に焼き付けるだけにしましょう(記事内の写真は北一硝子の許可を得て、北一硝子のスタッフ立ち合いのうえで撮影しています)。

nobukaひとことアドバイス
  • 北一硝子 三号館に併設する北一ホールは167個の石油ランプが灯る喫茶店で、入店待ちの列ができる人気店。時間に余裕があれば、幻想的な店内の風景はぜひ見ておきたいです。

おすすめスポット&体験⑤「小樽天狗山ロープウエイ」に乗って絶景を眺める

▲小樽天狗山ロープウエイ。天気がよければ絶景!
▲小樽天狗山ロープウエイ。天気がよければ絶景!

町通り商店街でグルメやショッピングを楽しんだ後は、小樽の街を見渡せる絶景スポット、小樽天狗山に行ってみましょう。ロープウエイで山頂付近まで行くことができ、展望台から小樽の街や海を見下ろす絶景を楽しめるほか、カフェやショップなども楽しめます。

▲小樽天狗山にはスキー場があり、パウダースノーを体感
▲小樽天狗山にはスキー場があり、パウダースノーを体感
▲山の麓にある「山麓スノーパーク」でソリやスノーチューブなどで遊べます
▲山の麓にある「山麓スノーパーク」でソリやスノーチューブなどで遊べます

小樽天狗山までのアクセスは、小樽駅前から出発する「天狗山ロープウエイ」行のバスに乗り終点で下車し、ロープウエイに乗り換えて山頂駅で下車します。バスの所要時間は約20分、概ね30分に1本運行しています。

このバスは小樽駅前を出た後、小樽運河や町通り商店街に比較的近いバス停「本局前」を経由するので、乗車の際は小樽駅まで戻らず本局前を利用すると便利です。ただ、買い物で両手いっぱいふさがっている人は、一度駅に戻ってコインロッカーを利用するなどしたほうが楽しみやすいかもしれません。

▲堺町通り商店街を背に進み、この先の信号を左折すると本局前バス停があります
▲堺町通り商店街を背に進み、この先の信号を左折すると本局前バス停があります

終点でバスを降りたらロープウエイ乗り場へ。ロープウエイは12分に1本運行しています(混雑時には臨時便も運行)。夜景観賞を目当てに訪れる人が増える15時以降はロープウエイ乗り場が賑わいはじめ、16時台になるとさらに賑わいます。早めの時間に訪れると比較的ゆったりと乗車できますよ。

▲いざ、山頂へ!
▲いざ、山頂へ!
▲だんだんと視界が開けてきました
▲だんだんと視界が開けてきました

乗車時間は約5分。ロープウエイの山頂駅に到着したら、まずは眺望を楽しみましょう。展望できる場所はいくつかありますがどれも近くにあるので、どこからも概ね同じように小樽の絶景を眺められます。おすすめの展望スポットは「天狗桜展望台」。ペースが広く、写真撮影にぴったりな椅子もあります。

▲多くの方々が天狗桜展望台を目指します
▲多くの方々が天狗桜展望台を目指します
▲青空が見えてきて、視界はそこそこ良好
▲青空が見えてきて、視界はそこそこ良好
▲寒さで顔がひきつっています……山の上は寒いので暖かい服装で行きましょう
▲寒さで顔がひきつっています……山の上は寒いので暖かい服装で行きましょう

山頂駅の建物内には、オリジナルの土産を販売しているショップと絶景を楽しめる「TENGUU CAFE(てんぐー カフェ)」、山の名前にちなみ「天狗」に関する展示コーナーなどがあります。

▲ショップでは地元の作家などとコラボレーションした、ここでしか売っていないオリジナルグッズを中心に販売
▲ショップでは地元の作家などとコラボレーションした、ここでしか売っていないオリジナルグッズを中心に販売

ちなみに天狗とは、日本の神話に登場する猿田彦という神様の化身で、真っ赤な顔と極端に長い鼻が特徴です。天狗には魔力があるとされていて、天狗の長い鼻に触れると魔除けになるとか、願い事が叶うという伝説も。

▲「鼻なで天狗さん」という巨大な天狗のオブジェもあります
▲「鼻なで天狗さん」という巨大な天狗のオブジェもあります
▲みんなに撫でられて鼻先の赤色が剥げてしまっています。よほど願い事が叶うのかしら?
▲みんなに撫でられて鼻先の赤色が剥げてしまっています。よほど願い事が叶うのかしら?

TENGUU CAFEは、大きな窓から小樽の街や海を見渡しながら、ハンバーグやラーメンなどの食事と、コーヒーやスープ、ソフトクリームなどを楽しめます(14:00~16:00は食事提供休み)。1人1品以上の1オーダー制で、入店時に注文と会計を済ませてから店内に入るシステムです。

▲暖かいコーンスープを飲みながら眺望を楽しめます
▲暖かいコーンスープを飲みながら眺望を楽しめます

ここでは、天狗にちなんだ「天狗ソフト」(400円)がおすすめ。北海道産生乳のソフトクリームに、天狗の鼻に見立てた「かりんとう」(日本の伝統的な油菓子)が刺さっています。

▲カリッとサクサクしたかりんとうと、ミルキーで滑らかなソフトクリームのギャップが未体験な食感
▲カリッとサクサクしたかりんとうと、ミルキーで滑らかなソフトクリームのギャップが未体験な食感

カフェやショップでひと休みしたら、あとは夜景観賞。ちなみに、小樽の2月中旬の日没時間は概ね17時前後です。

▲小樽夜景は素敵!
▲小樽夜景は素敵!

夕方以降はかなり人が増えるので、帰りのロープウエイとバスは時間に余裕をもって利用しましょう。

nobukaひとことアドバイス
  • 公式サイトでライブカメラ映像が公開されているので、山の上の天候状況やロープウエイの運行状況を確認できます。
  • ロープウエイの運行状況や乗り場の案内、カフェメニューの案内など英語表記のほか、一部では中国語と韓国語も併記されています。
  • 小樽天狗山ロープウエイ
    • 住所 〒047-0023 北海道小樽市最上2丁目16-15
    • 電話 0134-33-7381
    • 営業時間:9:00~21:00(ロープウエイ上り最終20:48)
      料金:ロープウエイ往復:大人(中学生以上)1,600円、小学生800円、未就学児 … 大人1名につき1名無料
      定休日:3月下旬~4月下旬、11月上旬~11月下旬(整備点検の運休)

おすすめスポット&体験⑥小樽のナイトスポットできらめく夜を堪能

▲夕暮れ以降はガス灯のきらめきとライトアップされた石造倉庫群がひときわ綺麗。例年11月~1月は青いイルミネーションも点灯
▲夕暮れ以降はガス灯のきらめきとライトアップされた石造倉庫群がひときわ綺麗。例年11月~1月は青いイルミネーションも点灯

小樽は夜も絵になる街です。天狗山から眺める夜景も素敵ですが、街中にも綺麗な風景が点在しています。散策路のガス灯がともる小樽運河や、ライトアップされた古い建物など、写真に収めたくなる風景がいっぱいあります。

天狗山から戻ってきたら、ぜひ再び街を散策してみましょう。特に、イベントの小樽雪あかりの路が開催されている期間は、夜の街の散策は絶対行くべきです。雪国の感動的に美しい風景を眺められますよ。

▲日本銀行旧小樽支店金融資料館のライトアップ。本局前バス停の近くです
▲日本銀行旧小樽支店金融資料館のライトアップ。本局前バス停の近くです
▲小樽雪あかりの路の開催期間中は無数のキャンドルが灯されてひときわ綺麗に
▲小樽雪あかりの路の開催期間中は無数のキャンドルが灯されてひときわ綺麗に
▲小樽天狗山の天狗桜展望台にも2月中は雪でできたハートのオブジェが登場
▲小樽天狗山の天狗桜展望台にも2月中は雪でできたハートのオブジェが登場

小樽は港町だけあり、新鮮な海産物が豊富。寿司や海鮮丼を楽しめるお店がいっぱいあります。夕ご飯をどこにしようかと考えている方は、以下の記事も参考にしてみてください。

nobukaひとことアドバイス
  • 小樽駅から徒歩10分圏内に飲食店が点在しているほか、小樽駅から徒歩15~20分の花園地区に地元の人たちが多い歓楽街があります。タクシーを利用すると安心です。

冬の小樽を楽しむおすすめツアー

今回は小樽を個人で旅行することを前提に紹介してきましたが、ガイド付きの日帰りツアーやグループで巡る日帰りツアーなどもあります。1日ツアーを簡単にいくつか紹介します。

札幌発小樽プライベートウォーキングコース

札幌の隣町、小樽をガイド同行で巡るプライベートツアーです。好きな場所を相談のうえでコース設定できるので、自分だけのオリジナルな旅行を楽しめます。
対応言語:日本語、英語

札幌国際スキー場+おたる水族館日帰りコース

札幌郊外の札幌国際スキー場で、中国人インストラクターによる90分間のスキー体験と、ペンギンの雪上散歩などを見学できるおたる水族館を巡るお手頃価格のツアーです。
対応言語:日本語、英語、中国語

小樽はノスタルジックな風景と買い物やグルメが楽しい街。一年中いつ訪れても魅力がいっぱいありますが、冬は雪化粧をした街並みがひときわ美しく映えます。雪国の街だからこそ楽しめるイベントなど、小樽の冬は輝きます。これから冬に小樽へ旅行してみたいと思っているみなさん、今回のプランをぜひ参考にしてみてくださいね。

※本記事の情報は2024年2月時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。

Written by:

川島暢華

川島暢華

北海道の絶景とご当地グルメを求めてくまなく巡ったトラベルクリエイター。2009年に東京都から北海道へ移住。それ以来、LIVE JAPANをはじめ観光WEBサイトや旅行雑誌などで、北海道旅行やグルメ記事の取材撮影や執筆を続けている。北海道商工会議所が主催する北海道観光の達人に贈られる称号「北海道観光マスター」に認定されているほか、「国内旅行業務取扱管理者」「旅程管理主任者資格」所有。自身がトランスジェンダーであることから、LGBTQの方々が旅行をしやすくなる環境作りのための支援団体を主宰しているほか、大学や企業などでの講演や講義なども行う。■HP:https://no-1-travel.com/profile/ ■X(旧Twitter):@nobuka109 ■Instagram:@nobuka.kawashima ■YouTube:@nobuka8096

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