富良野スキー場は、1962年に営業を開始し、年間20万人（2019年11月〜2020年3月）の人が利用するスキー場です。1977年に開催されたアルペンワールドカップ富良野大会をきっかけに、世界中に名前が知られることとなりました。
その際、富良野の地名を世界にアピールできるように、「北の峯スキー場」という名前から「富良野スキー場」に変更しました。その後も1995年までにアルペンワールドカップが10回開催されたほか、スノーボードのワールドカップや全日本選手権など、さまざまな大会や行事が行われています。

富良野スキー場は、北海道の中心に近い内陸部に位置しています。天気が良い日には、大雪山連峰の雄大な景色を眺めることができます。雪のコンディションも安定しており、良質なパウダースノーが楽しめると海外からも高い評価を得ています。

ベストシーズンは、例年12月中旬〜2月下旬頃です。この時期の富良野は特に気温が低く、日中でも0℃〜氷点下、朝晩では-10℃になることも珍しくありません。防寒対策をしっかりとしていきましょう。

富良野スキー場は、初級者から中級者までが安心して楽しめるロングコースが多く、斜度が緩やかで幅も広いため、落ち着いて滑りながら上達したい方に向いています。スキースクールの質も高く、初心者でも安心してレッスンを受けられる環境が整っています。家族連れにも利用しやすい点が魅力です。
また、富良野は北海道ならではの軽く良質なパウダーを楽しめる非圧雪エリアが多く、滑り心地を求める上級者にも適しています。圧雪バーンだけでなく、自然地形を生かした変化のあるコースが揃っているため、飽きずに滑り続けられます。雪質がシーズンを通して安定している点も大きな魅力です。
さらに、富良野プリンスホテルを中心に、宿泊・温泉・食事・アクティビティが一体化した環境が整っているため、滑るだけでなく滞在全体を楽しみたい方に最適です。大自然に囲まれた落ち着いた雰囲気や、周辺観光の豊富さも魅力で、長期滞在型の冬の旅を求める方にも向いています。

ゲレンデの総面積は194ヘクタール！　「富良野ZONE」と「北の峰ZONE」の2エリアで構成されています。全部で28のコースがあり、最長滑走距離は4,000メートルを誇ります。

富良野ZONEには最大101人乗ることができる「富良野ロープウェー」があり、山頂まで一気に登ることができます。見晴らしの良い山頂からロングクルージングを満喫しましょう。

富良野ZONEは、コブや分岐が多く、バリエーション豊かなコースを楽しめます。初級者の方へのおすすめはスピースコース。大会でも使用される中斜面のロングコースで、幅も広く、快適に滑ることができます。中級者向けはザイラーコース。富良野スキー場の中でも最長のコースで、緩急のある滑りが魅力です。上級者向けはパノラマコース。山頂近くにあるコースで景観が良く、パウダースノーやコブなどが楽しめます。

滑りに自信がついてきたら挑戦したいのが、北の峰ZONEです。まず初心者向けにご紹介するのは、ファミリーゲレンデ。幅の広いコースで、練習場所として適しています。

中級者向けはジャイアントコース。中級者以上のレベルアップに最適です。上級者向けのプレミアムゾーンは、時間限定で開放される非圧雪のパウダーコース。日によって雪のコンディションが異なるため、スキー場が安全と判断したときにだけ解放されます。

北の峰ZONEにも、山頂まで登る「北の峰ゴンドラ」がありますが、北の峰ゴンドラ終着点から初級者コースはありませんので、ご注意ください。

富良野スキー場のリフト券の特徴は、豊富な種類のリフト券が揃っていること！　スキーを短時間楽しみたい人には、3時間券や5時間券など、自分のニーズに合わせたリフト券を選べます。

リフト券の購入方法　How to purchase a Lift Ticket

富良野スキー場のリフト券を買うには、当日チケットカウンターで購入する方法と、オンラインで事前購入する方法があります。

■チケットカウンターでの購入方法
リフト券は、スキー場内のリフト券売り場で当日購入することができます。リフト券売り場は、富良野ロープウェー山麓駅内リフト券売り場、北の峰第一高速リフト券売り場、北の峰チケットセンター内リフト券売り場の3カ所あります。カウンターには、翻訳機「ポケトーク」が設置されています。

なお、富良野スキー場は、小学生の場合のリフト券が無料です！　当日、リフト券売り場で無料券を受け取ってください。未就学児童のみのリフト乗車は禁止されていますので、必ず保護者が付き添って乗車しましょう。

■オンラインでの購入方法
オンラインチケットストア「Webket」のアプリか、ウェブサイトから購入手続きを行います。前日の23時まで購入可能です。お支払い方法はクレジット決済のみです。初回購入時は、現地のカウンターで購入証明書（二次元バーコード）を提示しリフト券となるICカードを受け取り、利用します。

ICカードは、チャージすれば、２回目以降も使うことができます。初回購入時には、ICカードの保証料としてリフト券料金とは別に500円が加算されますが、リフト券を返却すれば返金されます。

オンライン購入についての詳細は、こちら：（https://www.princehotels.co.jp/ski/furano/winter/lift/

お得な買い方

リフト券をオンライン購入すると、リフト券が500円安くなります。

また、富良野スキー場では、宿泊や航空券とリフト券がセットになったプランが、各旅行会社やホテル、航空会社の公式サイトから提供されています。

レンタル品はスキー・スノーボードの板・ブーツ・ポール、ウェア（ジャケット・パンツ）など豊富に揃っており、初心者から上級者までニーズに応じて選べます。

富良野スキー場では、スキー用品のレンタル可能な場所が数か所（新富良野プリンスホテル、北の峰ターミナル、ロープウェイステーションなど）あり、また英語対応ができるスタッフが多く、案内やサイズ確認も英語で進められるので、訪日客でも安心して利用できます。

レンタルに関する詳細情報は、こちら：
https://www.princehotels.co.jp/ski/furano/winter/info/.

スキー初心者や、よりレベルアップをしたい方は、富良野スキー場のスキースクールを利用してはいかがでしょうか？　4度のオリンピック出場経験を持つアルペンスキーヤー、木村公宣さんが主宰する「富良野　木村公宣スキースクール」（2時間 19,000円〜）や「富良野パンダルマンキッズスクール」（2時間グループレッスン19,000円～）などさまざまなレッスンを実施しています。

また、英語対応可能なスクールも充実。「Furano Snow School」には外国人スタッフがおり、英語でのレッスンも可能です。

レッスンに関する情報は、こちら：（https://www.princehotels.co.jp/ski/furano/winter/school/


●グループレッスンとプライベートレッスン

スキー・スノーボードのグループレッスン料金は、通常2時間14,000円～19,000円程度の料金です。
プライベートレッスンは、2時間24,000円程度になります。プライベートレッスンは、受講人数、日程によっても異なります。

親子で一緒に遊ぶなら「FURANOスノーランド」がおすすめ！スキー以外のアクティビティが楽しめるエリアです。スノーラフティング（1名1回2,000円）、スノーモービル（1周コース1回3,000円〜、2周コース5,000円）、スノーバナナボート（1名1回2,000円）など小さなお子さまも体験できるスノーアクティビティが揃っています。
ほかにも、歩くスキーや、和かんじき、そりのレンタルも行っていますので、天候が悪くスキーができないときも、存分に遊ぶことができます。

富良野スキー場に託児所サービスはありません。

お腹が空いたら腹ごしらえ！　富良野ZONEと北の峰ZONEそれぞれのエリアにレストランがあります。富良野ZONEでは、中華料理のシェフが作るラーメンを食べることができる「ラーメンコーナー」や、「レストラン　ダウンヒル」があります。
ダウンヒルは洋食中心のメニューがあり、なかでも「山麓の白いカレー」は絶品です。晴れた日には、富良野盆地を眺めながら食事をすることができます。

北の峰ZONEには、北の峰ターミナルという建物があり、1階には「レストラン北屋台-きたやたい-」、2階には「レストラン海山北-うみやまきた-」があります。それぞれの店舗では、カレーやスパゲティなどの定番メニューからアルコールやおつまみなど多彩なメニューを提供しています。

富良野スキー場では、冷え切った身体を温めてくれる温泉や、グルメ、居酒屋などのアフタースキーの楽しみもあります。

富良野スキー場から非常に近い立地にある新富良野プリンスホテルに、富良野温泉「紫彩の湯」という温泉があります。ここは、宿泊所はもちろん、日帰り入浴も可能な温泉施設で、気軽に利用できます。地下1,010メートルからくみ上げた温泉に浸かり、露天風呂では雪景色や星空なども期待でき、大満足間違いなしです。


お風呂の種類

お風呂の種類は、内風呂に加え、露天風呂、アトラクション風呂、ジェットバス、フィンランド式サウナ、水風呂などと豊富です。

営業時間と料金は、以下の通りです。

●タトゥーポリシー

入れ墨のある人の入場は禁止となっています。

おすすめローカルグルメ

富良野のローカルグルメというと、地元野菜やふらの和牛を使った富良野オムカレー、ふらの和牛、チーズ・乳製品、ふらのワイン、ラベンダー関連食品、ふらのメロンなどが知られています。オムカレー、和牛、チーズフォンデュなどから探してみてはいかがでしょうか。

・くんえん工房 Yamadori

ご当地グルメ「富良野オムカレー」は、ふわふわの卵とスパイスが特徴です。その特徴を生かしつつ、地元産の卵で包んだオムレツにカレールーをかけ、富良野産の野菜やトッピングで仕上げています。富良野らしい味を楽しみたいなら、このお店がおすすめです。


ぐるなびで周辺のレストランを検索・予約：https://gurunavi.com/ja/all/hokkaido/am_aream5803



人気のバー・居酒屋情報

少しお酒を飲みたいという人は、以下の店がおすすめです。

・FURANO BAR
富良野駅近くにあるダイニングバーで、地元食材を活かした創作料理と富良野ワインやカクテルが楽しめます。スキーの後に気軽に立ち寄れる雰囲気で、テーブル席とカウンター席があり、一人でもグループでも利用しやすい。地元産のハムやベーコン、季節の野菜を使った料理が特徴で、観光客にも人気のスポットです。

・Soh’s BAR
富良野スキー場近くにあるバーで、豊富なドリンクメニューを揃えています。カクテルやウイスキー、地元ワインなど多彩なアルコールを楽しめるほか、軽食も提供。夜遅くまで営業しており、スキーの夜にふらっと立ち寄れるのが魅力。落ち着いた照明と雰囲気で、友人との語らいや一人飲みにも最適なスポットです。

・炉ばた
スキー場近くの居酒屋で、炭火や囲炉裏を使った炉端焼き料理が楽しめます。地元の野菜や肉、魚介類を使った温かみのあるメニューが揃い、冬の寒さの中でほっとできる空間を提供。観光客だけでなく地元の常連も多く、アットホームな雰囲気が魅力です。

・新千歳空港から
ルート：新千歳空港駅 → 富良野駅（3時間30分）→ タクシー（10分）またはふらのバス「ラベンダー号」（15分）→ 富良野スキー場

・旭川空港から
ルート：旭川空港 → ふらのバス「ラベンダー号」（1時間30分）→ 富良野スキー場

・スキーバス
ルート：新千歳空港駅 → スキーバス「北海道リゾートライナー」（2時間）→ 富良野スキー場




宅配サービス

スキー、スノーボードの旅では、なにかと重い荷物がめんどうです。大きく重たい荷物は宅配便で事前に送ってしまい、手軽にスキー場に向かいたいですね。

富良野スキー場では、宅配便を宿泊予定の宿に送ります。荷物到着・保管のタイミングとして「出発2日前～前日」までには到着するように配送手続きするようにしましょう。

富良野スキー場周辺で、スキーとは別に楽しめる観光スポットをいくつか挙げますので、旅行計画にお役立てください。

ふらの歓寒村は、2025年12月21日～2026年2月28日に新富良野プリンスホテル敷地内で開催されます。会場は6万球を超えるイルミネーションで彩られ、昼はスキー、夜は多彩なアクティビティを楽しめます。氷のスノードームやスノーチュービング、犬ぞり、スノーラフティングなど、北海道ならではの体験を満喫できます。

グラス・フォレスト in 富良野は、ガラス工芸の美しさを体感できる人気スポットです。館内には“しばれガラス”をはじめとした繊細なガラス作品が並び、冬は外の雪景色とガラスの輝きが相まって幻想的な雰囲気を楽しめます。ガラス制作の見学や体験ができるほか、富良野らしいオリジナル作品も購入できます。

青い池と白ひげの滝は、美瑛エリアを代表する冬の絶景スポットです。青い池は、雪に覆われた周囲の白さと水面の青が対比し、幻想的な風景を作り出します。近くの白ひげの滝では、地下水が凍った岩肌を白く染めながら流れ落ち、冬ならではの迫力ある景観が楽しめます。両スポットともライトアップが行われる時期があり、夜の観賞もおすすめです。

富良野スキー場には、「新富良野プリンスホテル」と「富良野プリンスホテル」のホテルがあります。

温泉好きなら、新富良野プリンスホテルにある温泉「紫彩の湯」がおすすめです。なめらかな肌触りの湯が特徴の「紫彩の湯」は、富良野大地の地中1,010メートルにある湯脈が源泉です。また、近くには14棟のログハウスからなるショッピングエリア「ニングルテラス」があり、自然をモチーフにしたクラフト作品のショッピングが楽しめます。

（この記事は2021年12月に初版公開され、2025年11月に更新されました。最新情報は公式サイトをご覧ください。）