新千歳空港に到着したらまずはレンタカーを借りましょう。帰りは公共交通機関で新千歳空港へ戻るため、レンタカーはワンウェイのプランで借りると便利です。レンタカーを借りたら、旅のスタート！ 道央自動車道を江別・旭川方面へ進みましょう。

奈井江砂川ICで高速道路を降りて、砂川市へ。かつて炭鉱のまちだった砂川市は、労働者の疲れを癒す甘いお菓子が重宝され、菓子業が発展しました。現在は、ケーキ、和菓子、パン、ジェラートやドーナツなどさまざまなお店が市内に19店舗もある「お菓子の街」として知られています。

国道12号を中心に、老舗の菓子店からおしゃれなカフェまで19店舗が点在するのが「すながわスイートロード」。地元民だけではなく道外からもお菓子を買いに訪れるほどの人気スポットです。いろんなお店を巡ってスイーツを食べ比べましょう。

スイートロードには、大人気の菓子店「北菓楼」の本店があります。

1991年に砂川で創業した北菓楼。今や新千歳空港や札幌市内などにも幅広く店舗展開しています。地元でも観光で訪れる人々にも愛されるお菓子づくりを行っています。

北海道産のもち米を使用した「北海道開拓おかき」は、北海道土産の定番。米研ぎ、蒸し、餅つき、熟成、乾燥、油揚げ、味付けを7日間かけて、丁寧に作られていて、独特のしっかりとした歯ごたえがあり、味わい豊かで香ばしい仕上がりです。

北海道開拓おかきは、その種類の多彩さも注目ポイント。枝幸産の帆立や標津産の秋鮭、野付尾岱沼産の北海シマエビ、増毛産の甘エビなど、味ごとに北海道産の素材を使用しているので、選ぶ楽しみが増します。時期によってウニなどの期間限定の味もあるので、来店時はそちらも要チェック。

厳選した北海道産素材を使った「バウムクーヘン　妖精の森」は、ふわっとした口当たりと口いっぱいに広がるさわやかな甘さ、そしてほどよい口溶けでファンの多い一品です。しっとりとした食感は、職人が焼き具合や生地の厚み、窯の温度などを調整しながら、1本1本じっくりと焼き上げているからこそ。北菓楼に来たのならば、ぜひ購入したい商品です。

おいしく食べられる期限は、北海道開拓おかきは3週間前後、バウムクーヘン妖精の森は2週間前後となっています。お土産として購入する場合は、帰国日を考えて購入しましょう。

店内には、手指消毒の為に消毒液を置き、ソーシャルディスタンスを呼びかけるなど、コロナ対策も万全です。

砂川本店にはカフェが併設されており、ここでも北菓楼自慢のスイーツを味わうことができます。オムライスやスパゲティなどの食事もあるので、ランチをとることも可能です。（営業状況が変更になっている場合があります。詳細はホームページで確認ください）

スイーツを堪能したら、再び道央自動車道を走り旭川へ。レンタカーを利用するのは1日目だけなので、返却してから、ホテルにチェックインしましょう。

旭川駅から直行バスに乗り「旭山動物園」へ。旭山動物園では、およそ151,000平方メートルの敷地内に、101種675点（2020年3月31日時点）の動物を展示しています。

旭山動物園は、動物本来の動きや特徴的な能力などを観察できる展示方法「行動展示」で全国的に名を知られる動物園。動物たちはいきいきと過ごしており、何度行っても新たな発見があるので、大人でも子どもでも楽しめます。

園内がとても広いので、楽しみつくしたいなら丸1日を確保しておくのがおすすめ。園内にはグッズショップやレストランが充実しており、お土産を買うこともできますし、食事にも困りません。この日の観光は動物園のみに絞って、1日かけてゆっくり楽しみましょう。

新型コロナウイルス感染防止対策については公式ホームページをご覧ください。

3日目は自然を満喫！旭川エリアには、2,000メートル級の山々が連なり、“北海道の屋根”と呼ばれている火山群、大雪山があります。この大雪山を含む大雪山国立公園は、日本最大の国立公園。アイヌの人々はこの地を「カムイミンタラ（神々の遊ぶ庭）」と呼んだといいます。大雪山の主峰である旭岳は、標高2,291メートルもあるのに5号目までロープウェイで行くことができます。まず、旭川駅からシャトルバス・いで湯号に乗り、バス停「旭岳」で下車し、バス停のそばにある「旭岳ロープウェイ」に乗って山頂へ登ります。

山頂駅の周辺には、6月〜10月中旬頃まで利用できる散策路があり、9月頃になるとナナカマドやダケカンバなど、赤・黄・緑の美しい紅葉が見られます。この時期にしか見られない色とりどりの絶景を、散策しながら楽しみましょう。下山後は、山麓駅の周辺にある旭岳温泉で疲れを癒すのもおすすめ。そして、シャトルバスで旭川駅へ戻ります。

午前は、美しいガーデンが広がる「上野ファーム」へ。4月下旬〜10月中旬のガーデン公開期間は、上野ファーム行きのバスが運行しています。旭川駅周辺からはバス停「1条8丁目（フィール前）」から乗ると便利です。

元々は農場だった上野ファーム。お客様に農場の環境や農村風景をより楽しんでもらおうと、魅力的な景観づくりを始め、今では農場と庭が組み合わさった人気のガーデンとなりました。繁体字、簡体字、英語のパンフレットがあるので、解説を読みながらじっくりとガーデンを楽しめます。

ファーム内にはカフェがあるので、ランチもできます。テイクアウトスタイルなので、開放感があって風が心地よいガーデンで食事をすることができます。園内にある椅子やテーブルも対面しないように配置したり、施設内を定期的に消毒したりとコロナ対策もしっかりとされています。

午後は、13時台または14時台（最終便）の上野ファーム発のバスに乗り「男山酒造り資料館」（バス停「永山2条6丁目」）へ向かいましょう。

ここでは、旭川の名水で醸す地酒「男山」の歴史と、日本の伝統産業のひとつ“酒造り文化”を学ぶことができます。館内の売店では、ここでしか販売していない日本酒や、酒器などのグッズも買うことができます。

コロナ対策として、ソーシャルディスタンスの徹底や館内の定期的な消毒などを行っているので安心して来館できます。

前庭奥には、「延命長寿の水」と呼ばれて親しまれている、男山の“仕込み水”が湧き出ています。現在は、その場での水飲みはできませんが、持ち帰り用の水汲みのみ可能です。9時〜17時まで利用できます。訪れる際にはマスクを着用し、距離をあけて列に並び、マナーを守って利用しましょう。

夕飯には、旭川名物・旭川ラーメンを食べに、「あさひかわラーメン村」へ。男山酒造り資料館からは、タクシーで約5分で到着できます。

旭川ラーメンは、魚介類、豚骨、鶏ガラで出汁をとったスープが一般的。そして旭川は道内でも特に寒いという土地柄もあり、スープの上に油を浮かせてスープを冷めにくくして提供するのが特徴です。

旭川のラーメン文化を広く知ってもらうため、1996年に誕生した施設。市内のラーメン店が8軒集まり、自慢のラーメンを提供しています。各店舗に外国語メニューが用意されているので安心してオーダーできます。

施設内には、お土産用の旭川ラーメンが売っている売店や、ラーメン丼に腰掛けてみえるベンチなど、旅の記念になるフォトスポットもあります。

店舗ごと、厨房とレジ前にビニールシートを設置したり、座席の間引き、隣の席とを仕切る板などコロナ対策も徹底しています。

旭川駅前からスタートしている「平和通買物公園」は、旭川のメインストリートとして市民に親しまれており、百貨店や飲食店など多くのショップが集まるエリアです。旭川駅周辺や平和通買物公園エリアで、旭川のお土産の定番「き花」「蔵生」などお土産を買うのもいいですよ。

新千歳空港への戻りは、2通り。旭川駅から空港まで直行する都市間高速バスを利用する方法と、電車で札幌駅まで移動してから乗り換えて向かう方法があります。飛行機の時間に余裕があるならば、電車の乗り換えのタイミングで札幌を観光してから空港へ向かうのもいいでしょう。

秋から冬にかけては、天候により交通の乱れが生じやすい時期です。余裕を持った日程を組んで楽しい旅にしてくださいね。

Text by:みんなのことば舎

※本記事の情報は2020年7月時点のものです。