東京と大阪に挟まれ、美しい自然と歴史にあふれた観光地が盛りだくさんの中部地方。山や日本海に覆われているため、冬になると雪が積もり、その姿は絶景です。冬の雪景色は、ひっそりと幻想的な日本の情緒を感じることができるでしょう。
中部地方にある日本有数の世界遺産や城跡などの人気雪景スポット、イベントの中から、おすすめの7つをご紹介します。
※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、営業時間の変更や臨時休業をしている場合があります
1. 絵本の世界に来たような「白川郷」
世界遺産にも認定された「白川郷」は、合掌造りの民家が有名です。合掌造りとは、木の梁を山型に組み合わせて建てられた日本独自の建築様式で、雪が多く雪質が重い「白川郷」の自然条件に適した構造になっています。「白川郷」には築300年にもなる民家が今も残っています。
日本屈指の豪雪地帯「白川郷」は、多いときには2~3メートルもの雪に覆われ、その景色は絵に描いたような幻想的な雪の世界です。特に1月と2月には夜間にライトアップされ、夜の暗闇のなかに白く染まった屋根が浮かぶ風景は一見の価値あり。村ごとすっぽりと雪に包まれた趣のある美しい景色を楽しめます。
しっかり防寒対策をして、濡れてもよい滑りにくい靴で訪れることをおすすめします。
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白川郷
- 住所 岐阜県大野郡白川村荻町
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最寄駅
東京駅からJR北陸新幹線で金沢駅、JR北陸本線金沢駅から(濃飛バス・北陸鉄道バス75分)
新宿高速バスターミナルから高速バス「新宿~飛騨高山線(京王バス・濃飛バス5時間30分)」、高山濃飛バスセンター~白川郷(濃飛バス・北陸鉄道バス・富山地方鉄道バス・加越能バス・イルカ交通50分)
JR東海道本線名古屋駅から(岐阜バス165分)
東京駅からJR北陸新幹線で富山駅、JR北陸本線富山駅から(濃飛バス・富山地方鉄道バス70分)
- 電話 05769-6-1013
2. 雪吊りで有名な「兼六園」
石川県を代表する人気観光スポットの一つ「兼六園」。水戸の偕楽園、岡山の後楽園とならぶ日本三大名園の一つで、江戸時代の代表的な大名庭園として有名です。
兼六園で冬を迎える前に行われる「雪吊り」は、冬の風物詩となっています。「雪吊り」は冬に湿り気のある雪が木に積もることで、その重さで枝が折れないよう、縄で枝を保持する造園技術。その風景はとても美しく、金沢のシンボルにもなっています。
毎年11月1日に雪吊り作業が始まり、冬の始まりを知らせてくれます。12月頃まで約1カ月かけて、延べ500人の庭師などが木の種類に合わせた吊り方で約800カ所に施していきます。雪吊りの取り外しは例年3月15日頃から1週間ほどで行われ、雪吊りが外されると春の訪れです。
雪吊りをされた木々はまるで、和傘をさしているように見えます。雪が積もると、さらに化粧をしたように優雅で幻想的です。
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兼六園
- 住所 石川県金沢市兼六町1
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最寄駅
東京から北陸新幹線でJR金沢駅、新宿駅バスターミナルから夜行バスで金沢駅西口
名古屋から特急しらさぎでJR金沢駅、名古屋から高速バスで金沢駅
JR金沢駅から路線バス「兼六園下・金沢城」下車-金沢城公園(石川門口)・兼六園(桂坂口・21世紀美術館)、「広坂」下車-金沢城公園(玉泉院丸口)・兼六園(真弓坂口)、「出羽町」下車-兼六園(小立野口)
- 電話 076-234-3800
営業時間:7:00~18:00(3月1日~10月15日)、8:00~17:00(10月16日~2月末日)
入園料金:【18歳以上】320円【6~17歳】100円
※65歳以上の方の入園は無料です(要証明書)。また、それ以外の年齢の方についても、年末年始など入園料金が無料の期間もあります。
定休日:無休
3. 城下町金沢の美しい雪景色が眺められる「金沢城」
兼六園のすぐそばにある金沢城は、現在も築城当時の様子が忠実に再現されている貴重なお城です。江戸時代のまま現存する石川門や三十間長屋などは国の重要文化財に指定されています。
雪が積もり、真っ白に覆われた屋根に白壁の金沢城の姿は迫力と美しさを感じます。石垣とのコントラストも素晴らしく、冬ならではの壮大な景観です。
金沢城公園は金沢城を中心とした公園で、冬にはライトアップイベントを開催。金沢城や隣接している兼六園内の樹木、建物が幻想的に映し出されます。
加賀の歴史と文化を映し出す兼六園と金沢城。どちらも坂道が多いので、雪の季節は滑りにくく歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。
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金沢城公園
- 住所 石川県金沢市丸の内1-1
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最寄駅
東京から北陸新幹線でJR金沢駅
新宿駅バスターミナルから夜行バスで金沢駅西口
名古屋から特急しらさぎでJR金沢駅、名古屋から高速バスで金沢駅
JR金沢駅から兼六園口バスターミナルより「兼六園シャトル」バスが毎日運行。
JR金沢駅から路線バス「兼六園下・金沢城」下車-金沢城公園(石川門口)・兼六園(桂坂口)、「広坂・21世紀美術館」下車-金沢城公園(玉泉院丸口)・兼六園(真弓坂口)
- 電話 076-234-3800
営業時間:7:00~18:00(3月1日~10月15日)、8:00~17:00(10月16日~2月末日)
※菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門9:00~16:30(最終入場16:00)
料金:入園無料
※菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門【18歳以上】320円【6~17歳】100円
定休日:無休
4. 雪景色が美しい金沢の街
歴史を感じさせる金沢の街には「ひがし茶屋街」「にし茶屋街」「主計町茶屋街」の3つの茶屋町があります。茶屋街では、金沢芸妓が日々芸の稽古に励んでいます。太鼓や三味線の音が聞こえてくることもあります。タイムスリップしたような風景で、雪の降る日はさらに趣があります。
金沢の茶屋街には割烹や町家カフェ、伝統工芸品を扱うお土産屋が立ち並んでいます。着物をレンタルして、すてきな町並みをバックにして撮影するのもよいですね。
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ひがし茶屋街
- 住所 石川県金沢市東山
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最寄駅
<東京から>
北陸新幹線でJR金沢駅
新宿駅バスターミナルから夜行バスで金沢駅西口
名古屋から特急しらさぎでJR金沢駅、名古屋から高速バスで金沢駅
<金沢駅から>
城下まち金沢周遊バス・北陸鉄道路線バス・西日本JRバス「橋場町」バス停から徒歩約5分
金沢ふらっとバス材木ルート「浅野川大橋」バス停から徒歩約5分
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にし茶屋街
- 住所 石川県金沢市野町
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最寄駅
<東京から>
北陸新幹線でJR金沢駅
新宿駅バスターミナルから夜行バスで金沢駅西口
名古屋から特急しらさぎでJR金沢駅、名古屋から高速バスで金沢駅
<金沢駅から>
城下まち金沢周遊バス・北陸鉄道路線バス「広小路」バス停から徒歩約3分
金沢ふらっとバス長町ルート「にし茶屋街」バス停から徒歩約1分
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主計町茶屋街
- 住所 石川県金沢市主計町
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最寄駅
<東京から>
北陸新幹線でJR金沢駅
新宿駅バスターミナルから夜行バスで金沢駅西口
名古屋から特急しらさぎでJR金沢駅、名古屋から高速バスで金沢駅
<金沢駅から>
城下まち金沢周遊バス・北陸鉄道路線バス・西日本JRバス「橋場町」バス停から徒歩約5分
金沢ふらっとバス材木ルート「浅野川大橋」バス停から徒歩約2分
江戸時代の武士が暮らしていた武家屋敷が立ち並ぶ「長町武家屋敷跡」は、冬になると土塀を雪の凍結から守る「こも掛け」が行われます。「こも掛け」とは土塀の中に雪の水分が染み込むことによってひびが入るのを防いだり、積雪が落ちるときに土が剥がれるのを防いだりするために、稲わらで編まれた「こも」を土塀にかける作業のことです。金沢の冬の風物詩として観光客に人気です。
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長町武家屋敷跡界隈
- 住所 石川県金沢市長町
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最寄駅
<東京から>
北陸新幹線でJR金沢駅
新宿駅バスターミナルから夜行バスで金沢駅西口
名古屋から特急しらさぎでJR金沢駅、名古屋から高速バスで金沢駅
<金沢駅から>
城下まち金沢周遊バス・兼六園シャトル・北陸鉄道路線バス・西日本JRバス「香林坊」バス停から徒歩約5分
まちバス「香林坊大和・アトリオ」「香林坊東急スクエア・日銀前」バス停から約5分
金沢ふらっとバス長町ルート「長町武家屋敷跡」バス停からすぐ
5. 自然と歴史があふれる飛騨高山の古い町並
江戸時代の城下町の姿を残す高山市は、岐阜県の北部に位置し、冬は最高気温でも0℃を下回ることもあります。歴史ある建物や自然豊かな風景に真っ白な雪が積もり、美しい景色を堪能できます。
高山市の古い町並は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、江戸時代の面影を残しています。町家建築と、降り積もった白い雪のコントラストは一層風情を引き立ててくれます。
高山市内の中心部に流れる宮川に架かる赤い橋「中橋」は、古い町並みに映えます。雪化粧をした様子は、雪の絶景。冬になるとライトアップされ、橋が鮮やかに浮かび上がり、冬ならではのロマンチックな光景が楽しめます。
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古い町並 三町伝統的建造物群保存地区
- 住所 岐阜県高山市上一之町周辺
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最寄駅
東京からJR東海道新幹線で名古屋駅、名古屋からJR特急ひだで高山駅
新宿バスターミナルから高速バス「新宿~飛騨高山線」高山濃飛バスターミナル(高山駅)
JR高山駅から徒歩12分
- 電話 0577-32-3333
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中橋
- 住所 岐阜県高山市本町
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最寄駅
東京からJR東海道新幹線で名古屋駅、名古屋からJR特急ひだで高山駅
新宿バスターミナルから高速バス高山濃飛バスターミナル(高山駅)
JR高山駅から徒歩12分
- 電話 0577-32-3333
6. 一面の銀世界が目の前に広がる「飛騨民俗村・飛騨の里」や「新穂高ロープウェイ」
昔ながらの飛騨の暮らしを体感できる岐阜県高山市の「飛騨民俗村・飛騨の里」では、雪が多く降る飛騨地区特有の合掌造りの民家が見られます。雪に染まる30数棟の民家が立ち並ぶ様子は幻想的です。
冬はライトアップイベントを開催。昔の農村村集落の雪景色を楽しみながら、日本の伝統をじっくり感じられます。
新穂高地区には、標高2156mの「新穂高ロープウェイ」があります。日本唯一の2階建てのゴンドラは、北アルプスの絶景を360℃見渡せます。その迫力と美しさは圧巻です。眼下一面に広がる銀世界と北アルプスの山々に思わず息をのむでしょう。
2020年7月にはゴンドラがリニューアルされ、ゴンドラのガラス面の拡大などにより、さらにクリアな視界になります。また、車内には多言語案内モニターが搭載されます。
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飛騨民俗村・飛騨の里
- 住所 岐阜県高山市上岡本町1-590
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最寄駅
東京からJR東海道新幹線で名古屋駅
新宿バスターミナルから高速バス高山濃飛バスターミナル(高山駅)
名古屋からJR特急ひだで高山駅
JR高山駅から濃飛バス高山市内線さるぼぼバス、匠バス「飛騨の里」下車すぐ
- 電話 0577-34-4711
営業時間:8:30~17:00
料金:【高校生以上】700円 【小・中学生】200円
定休日:無休
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新穂高ロープウェイ
- 住所 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂710-58
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最寄駅
東京からJR東海道新幹線で名古屋駅、名古屋からJR特急ひだで高山駅。
JR高山駅下車濃飛バス新穂高ロープウェイ行き1時間40分「新穂高ロープウェイ」バス停下車
新宿バスターミナルから高速バス「新宿~飛騨高山線」で「平湯温泉」バス停。「平湯温泉」から路線バスに乗車し「新穂高ロープウェイ」バス停下車
- 電話 0578-89-2252
営業時間:4月1日~11月30日: 8:30~16:00、8月1日~31日: 8:00~16:00、10月の土・日・祝1~31日:8:00~16:00、12月1日~3月31日:9:00~15:30 ※新穂高温泉(上り)
料金:第1・第2ロープウェイ連絡 1700円、第1ロープウェイ 400円、第2ロープウェイ 1600円 ※いずれも大人(13歳以上)の料金
定休日:無休
7. 雪国の幻想的なイルミネーションが楽しめる「いいやま雪まつり」
長野県飯山市で開催される「いいやま雪まつり」は、毎年2月の第2土曜日と日曜日に開催される飯山市民や周辺地域の人々の冬のイベントです。
飯山市は長野県北部の新潟県との県境にあり、全国でも有数の豪雪地帯。雪を利用して楽しく遊んだり、雪の美しさを体感してもらったりすることをコンセプトに開催されています。
市民が作る大型の雪像や地元の小学生によって各自の学校に作られる雪像、街の通りを小型の雪像で飾る雪像ストリートや雪見灯籠など、町中が100体以上の雪像で彩られます。雪像コンテストや雪像をチェックしてまわる雪像ウォークラリーも開催されます。夜はイルミネーションで照らされるなど、その様子はとても美しいです。
足元は冷えたり濡れたりするので、長靴や防水防寒の靴をおすすめします。
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いいやま雪まつり
- 住所 長野県飯山市飯山1370-1(飯山市文化交流館なちゅら)※2020年のメーン会場の住所です
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最寄駅
東京からJR北陸新幹線でJR飯山駅
- 電話 0269-62-0156
開催日:2月第2土曜・日曜(2021年は2/13~14)9:00~18:30、10:00~15:30
※2021年度は新型コロナウイルスの影響で開催未定です。
料金:入場無料
高速バスや北陸新幹線など、東京や名古屋からのアクセスも便利な中部地方。日本の冬ならではの美しい雪景色を見に、是非訪れてみてくだい。
<筆者プロフィール>
株式会社ダリコーポレーション 奥村陽子(おくむらようこ)
小学生と幼稚園の3人の子育てをするママライター。お喋りと食べること、知的好奇心がくすぐられることが大好き。見たい、知りたい、行ってみたいと思える文章を心がけています。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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