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立山黒部アルペンルート完全ガイド!雪の大谷の必読知識まとめ

立山黒部アルペンルート完全ガイド!雪の大谷の必読知識まとめ

更新日: 2020/12/07

富山県と長野県を結ぶ雲上の山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」は、日本人にも外国人にも大人気の観光スポット。今回は「初めてで不安がある」「どんな持ち物が必要なのだろう?」という方のために、立山黒部アルペンルートについて知っておくべき情報をまとめました。特に、アルペンルートの中でも人気の高い「雪の大谷」について、その魅力やアクセス情報、持ち物などを詳しくご紹介します。

※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により内容が変更になる場合があります

「立山黒部アルペンルート」はどんなところ?

「立山黒部アルペンルート」はどんなところ?

立山黒部アルペンルートは、標高3000メートル級の山々が連なる北アルプスを貫く、世界でも有数の山岳観光ルート。長野県大町市「扇沢駅」から富山県立山町「立山駅」までの総延長37.2キロメートル、最高地点2450メートルの観光ルートを、乗り物を乗り継いで横断していきます。

乗り物があるので、子供連れの家族やご高齢の方でも安心して雄大な自然や絶景を楽しめます。次の動画を見ていただければ、立山黒部アルペンルートがどんなところか分かっていただけるでしょう。

季節によって見どころがたくさんあるのも立山黒部アルペンルートの魅力です。特に観光の目玉とされているのが「雪の大谷」!次に、雪の大谷について詳しくご紹介します。

ド迫力の雪壁に圧巻!雪の大谷とは?

ド迫力の雪壁に圧巻!雪の大谷とは?

立山黒部アルペンルートの春の風物詩が、雪の大谷。アルペンルート全線開通直後の例年4月中旬~6月中旬にかけて「立山黒部・雪の大谷フェスティバル」が開催されます。

雪の壁に挟まれた道がおよそ500メートルも続く雪の大谷。雪壁の高さはアルペンルート開通直後にはなんと20メートルほどにも!この豪雪地帯である室堂ならではの絶景であり、その迫力に圧倒されることは間違いありません。

迫力の雪壁を間近に「雪の大谷ウォーク」を体験しよう!

迫力の雪壁を間近に「雪の大谷ウォーク」を体験しよう!

「雪の大谷ウォーク」では歩行者用通路として開放した高原バス道路を歩き、大迫力の雪壁を間近で体験できます。写真を見て分かるように、真っ白な雪の壁と青空とのコントラスがとても美しいです。

約500メートルの歩行区間の往復にかかる時間は約35分。雪が多く残る時期限定の「パノラマロード」では、3000m級の山々の絶景を眺めながら雪上を歩くことができます。

※2020年は以下の日程で実施予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催中止となりました。来年以降の開催を楽しみにお待ちください。

<2020年「立山黒部・雪の大谷フェスティバル」開催概要について>
【期間】2020年4月15日(水)~6月22日(月)
【住所】富山県中新川郡立山町芦峅寺室堂
【時間】9:30~15:15

「雪の大谷ウォーク」はどんな服装がオススメ?防寒と紫外線の対策を!

「雪の大谷ウォーク」はどんな服装がオススメ?防寒と紫外線の対策を!

「立山黒部・雪の大谷フェスティバル」のイベント期間中は4~6月であっても気温は5~10度ぐらいと低いため暖かい上着など防寒対策が必要となります。ただ、雪の大谷ウォークで歩いていると暑くなってきますので、上着は着脱しやすい前ボタンやジッパータイプの服がオススメです。

足元は防水の効いたトレッキングシューズや長靴で、雪が入りにくいハイカットなものが良いでしょう。雪の大谷に限らず雪上散策の場面があるため、滑りにくいソールになっている靴の方が良いですね。

また、晴れている時は雪の照り返しが強いのでサングラスや日焼け止めも必需品です。他にもあると便利なグッズとして、手袋、カイロ、マフラー、ウール帽子、ネックウォーマーなどがあります。しっかりと準備しておけば、いざという時に安心です。

雪の大谷への行き方・アクセス情報

雪の大谷は立山黒部アルペンルート内にある1つの観光スポットです。

長野県側、または富山県側のどちらかへアクセスしていただき、そこからアルペンルート内の乗り物を利用して、目的の観光スポットまで足を運ぶ形となります。※アルペンルート内は一般車両の通行はできません

長野県側・・・長野県大町市「扇沢駅」
富山県側・・・富山県立山町「立山駅」

次の「アルペンルート路線図」を見れば、どのような乗り物でどのようにアクセスするのか一目瞭然です。雪の大谷があるのは「立山室堂」です。

富山側からの行き方>
アルペンルートの富山側出発点である立山駅から立山ケーブルカーで美女平へ。美女平で立山高原バスに乗り換えて約50分、室堂で下車します。

<長野側からの行き方>
アルペンルートの長野側出発点である扇沢駅から関電トンネル電気バスで黒部ダムへ。黒部ダムから徒歩で黒部湖に行き、黒部ケーブルカーに乗り黒部平まで行きます。黒部平から立山ロープウェイで大観峰まで行き、最後は立山トンネルトロリーバスで目的地である室堂で下車します。

立山黒部アルペンルートへのマイカーでのアクセス情報

富山県側
<東京>
練馬I.C→長岡JCT→立山I.C→立山駅(約5時間15分)
練馬・大泉I.C→藤岡JCT→上越JCT→立山I.C→立山駅(約5時間10分)
<大阪>
吹田I.C→米原JCT→富山I.C→立山駅(約4時間25分)
<名古屋>
名古屋I.C→小牧→一宮JCT→小矢部砺波JCT→富山I.C→立山駅(約3時間51分)

長野県
<東京>
新宿→岡谷JCT→安曇野I.C→扇沢(約3時間40分)
<大阪>
吹田I.C→小牧→小牧JCT→岡谷JCT→安曇野I.C→扇沢(約5時間25分)
<名古屋>
名古屋I.C→小牧JCT→岡谷JCT→安曇野I.C→扇沢(約3時間30分)

立山黒部アルペンルートへの電車でのアクセス情報

富山県側
東京駅→JR富山駅→電鉄富山→立山駅(約3時間17分)
大阪駅→金沢駅→JR富山駅→電鉄富山→立山駅(約4時間14分)
広島駅→京都駅→金沢駅→JR富山駅→電鉄富山→立山駅(約6時間4分)
・博多駅→京都駅→金沢駅→JR富山駅→電鉄富山→立山駅(約7時間14分)
・名古屋駅→金沢駅→JR富山駅→電鉄富山→立山駅(約5時間9分)
仙台駅→大宮駅→JR富山駅→電鉄富山→立山駅(約4時間9分)

長野県
・東京→長野→(特急バス)→扇沢(約3時間30分)
仙台→大宮→長野→(特急バス)→信濃大町→扇沢(約4時間5分)
仙台→大宮→長野→松本→信濃大町→(路線バス)→扇沢(約4時間40分)
新大阪→名古屋→松本→信濃大町→(路線バス)→扇沢(約4時間27分)
広島駅→名古屋→松本→信濃大町→(路線バス)→扇沢(約5時間55分)
・名古屋駅→松本→信濃大町→(路線バス)→扇沢(約3時間35分)

立山黒部アルペンルートへの高速バスでのアクセス情報

首都圏から
富山県側>
成田空港→バスタ新宿池袋駅→富山駅下車。
浅草駅→上野駅→東京駅富山駅下車。
富山駅到着後、電車に乗り換えて立山駅まで。
長野県側>
東京駅→バスタ新宿→信濃大町駅→扇沢駅下車。
東京駅→バスタ新宿→長野駅→信濃大町駅→扇沢駅下車。
東京駅横浜駅→長野駅→信濃大町駅→扇沢駅下車。
池袋駅→長野駅→信濃大町駅→扇沢駅下車。
川崎駅→大崎駅→長野駅→信濃大町駅→扇沢駅下車。

東海エリアから
富山県側>
・名鉄バスセンター→富山駅下車。
・名古屋駅→富山駅下車。
富山駅到着後、電車に乗り換えて立山駅まで。
長野県側>
・名鉄バスセンター→長野駅→信濃大町駅→扇沢駅下車。

関西エリアから
富山県側>
・大阪→新大阪→京都深草→富山駅下車。
・大阪→京都駅富山駅下車。
・大阪→京都祇園四条→富山駅下車。
富山駅到着後、電車に乗り換えて立山駅まで。
長野県側>
・大阪→新大阪→京都深草→長野駅→信濃大町駅→扇沢駅下車。
・大阪→京都駅→長野駅→信濃大町駅→扇沢駅下車。

各交通情報の詳細はこちら。

雪の大谷と合わせて行きたい!周辺の見どころ情報

ここからは雪の大谷に行った際に合わせて楽しみたい周辺の見どころ情報をご紹介します。

日本一の高さを誇る「黒部ダム」

日本一の高さを誇る「黒部ダム」

黒部ダムは通称「くろよん」と呼ばれ、日本一の高さでも有名です。総工費513億円、7年もの年月をかけ、延べ1000万人の手によって建設されました。高さ186メートル、長さ492メートル、日本最大のアーチ式ドーム越流型ダムです。

毎秒10トン以上の水を吹き出す黒部ダムの観光放水は、思わず息をのむような迫力のある光景。黒部湖の人気遊覧船「ガルベ」に乗船すれば、黒部湖から見る黒部ダムは地上とは違った趣の黒部ダムが楽しめます。

※黒部ダム観光放水期間:6月26日~10月15日
※黒部湖観光遊覧船ガルベ運行期間:6月1日~11月10日

  • 黒部ダム
    • 住所 富山県中新川郡立山町芦峅寺6
    • 最寄駅 まずは立山黒部アルペンルートの出発点へ(アクセス方法は、上記した雪の大谷と同様)。到着後、次のようなルートにて黒部ダムまで足を運びます。

      <富山側からの行き方>
      アルペンルートの富山側出発点である立山駅から立山ケーブルカーで美女平へ。美女平で立山高原バスに乗り換え室堂へ行き、そこから立山トンネルトロリーバスで大観峰へ。大観峰から立山ロープウェイで黒部平まで行き、最後は黒部ケーブルカーに乗って黒部湖で下車します。黒部湖から徒歩数分で黒部ダムに到着です。
      <長野側からの行き方>
      アルペンルートの長野側出発点である扇沢駅から関電トンネル電気バスで黒部ダムへ。
    • 電話 0261-22-0804
    • 営業時間:関電トンネル電気バス運行時間による
      料金:見学無料※黒部ダムまでの交通費は別途必要
      黒部ダム観光期間:4月15日~11月30日

ライチョウに会えるかも!室堂エリア

ライチョウに会えるかも!室堂エリア

室堂エリアには美しく澄んだ「みくりが池」や、国内に他に例がない標高2450mの湧水地「立山玉殿の湧水」など見どころが数多く点在しています。室堂周辺には、国の特別天然記念物に指定されているライチョウが約300羽いると言われています。他にもオコジョなどの野生動物がたくさん生息しているので、ぜひ会いに行ってみましょう。

  • みくりが池
    • 住所 富山県中新川郡立山町芦峅寺室堂平
    • 最寄駅 立山黒部アルペンルート「室堂」から徒歩。
      立山黒部アルペンルートまでのアクセス方法、そしてアルペンルート出発地点から「室堂」までのルート情報は、雪の大谷と全く同様です。雪の大谷のアクセス情報をご参照ください。
    • 電話 076-432-2819
    • 料金:無料
      定休日:冬季閉鎖

  • 立山玉殿の湧水
    • 住所 富山県中新川郡立山町芦峅寺室堂平
    • 最寄駅 立山黒部アルペンルート「室堂」から徒歩。
      立山黒部アルペンルートまでのアクセス方法、そしてアルペンルート出発地点から「室堂」までのルート情報は、雪の大谷と全く同様です。雪の大谷のアクセス情報をご参照ください。
    • 電話 076-432-2819

何よりも乗り物が楽しい!

何よりも乗り物が楽しい!

立山黒部アルペンルートは様々な乗り物を乗り継ぎながら進むため、移動時間の楽しみがあるのも魅力の1つです。

・標高およそ500mを7分かけて一気にのぼる立山ケーブルカー
自然の変化を楽しめる立山高原バス
・黒部ダム建設時に使われたトンネルを通る関電トンネルトロリーバス。
・「動く展望台」と呼ばれ、360度のパノラマが展望できる立山ロープウェイ
・全線地下を走る珍しい黒部ケーブルカー
・2019年4月より導入された関電トンネル電気バス

といった、個性豊かな6種類の乗り物が用意されています。

準備を整えて立山黒部アルペンルート・雪の大谷を楽しもう!

以上、「雪の大谷」の魅力を中心に立山黒部アルペンルートについてご紹介しました。雪の大谷を見られるのは春~初夏ですが、現地はとても寒いので十分な防寒対策が必要です。持ち物や服装等の準備をしっかりと整えて、雪の大谷や立山黒部の雄大な大自然を楽しんでください。

<取材&執筆>
株式会社ダリコーポレーション

※記事掲載時の情報です。
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※特記以外すべて税込み価格です。

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