HOME 国宝 松本城の徹底ガイド!現存する日本最古の五重天守、見どころや絶景スポットまとめ
国宝 松本城の徹底ガイド!現存する日本最古の五重天守、見どころや絶景スポットまとめ

国宝 松本城の徹底ガイド!現存する日本最古の五重天守、見どころや絶景スポットまとめ

公開日: 2020/08/28
更新日: 2020/11/25

長野県松本市にある松本城は、現存する五重六階天守(※)の中で日本最古のお城です。天守をもつお城は日本全国にありますが、今も戦国時代から江戸時代の状態のままの天守を残す「現存天守」はわずか12。さらに国宝に指定されている城は5つだけです。そのひとつが、松本城です。(※外から見える屋根が5つ、内部は6階建てのお城)

松本城は豪壮な雰囲気を放つ漆黒の外観にくわえ、背後に広がる雄大な北アルプスも見事。四季折々、変化に富んだ美しい姿でも知られます。一度は訪れたい、築城当時の姿を残す貴重な松本城の見どころを、人気の絶景スポットを中心にゆっくりと巡ってみましょう。

main image: (写真提供:松本城管理事務所)

雄大な景観と威風堂々とした漆黒の美

雄大な景観と威風堂々とした漆黒の美
(写真提供:松本城管理事務所)

松本市のシンボル的な存在として多くの人々に親しまれている松本城。JR「松本」駅から徒歩20分ほどの街中にあります。現存12天守で唯一、起伏のない平地に築かれた平城で、防御のために周囲に3重のお堀が設けられているのが特徴のひとつ。2006年に日本の名城100城が選定された「日本100名城」にも選ばれています。

(写真提供:松本城管理事務所)

ひときわ目を引くのが、外壁に黒漆(くろうるし)を塗った「漆黒の城」であること。この黒漆は毎年塗り替えられ、美しさが保たれています。

(写真提供:松本城管理事務所)

壁面には白漆喰も塗られ、北アルプスを背景に、黒と白のコントラストがまるで鏡のようにお堀の水面に映る様子は、ほかの城では見られない絶景。北アルプスを背景に撮影するなら、城の南側からがおすすめです。

定番から穴場まで。SNS映え必至の撮影ポイント

定番から穴場まで。SNS映え必至の撮影ポイント

松本城の美しさを際立たせる人気撮影スポットのひとつが、城の西側に架けられた「埋橋(うずみばし/うずみのはし)」です。赤い橋と漆黒の城の鮮やさがSNS映えすること間違いなし。タイミングが合えば、お堀に生息する優雅な白鳥の姿とともに写真に収めることができます。ただし、橋は現在、通行禁止です。

本丸庭園(内堀の内側に位置する有料区間)には毎日8:30~16:00の間、甲冑や忍者、姫などの装束をまとった「国宝松本城おもてなし隊」が登場。無料で一緒に撮影もできます。

(写真提供:松本城管理事務所)

そして、天守は毎日日没~22:00までライトアップされており、闇夜に浮かびあがる天守の美しさも望めます。

戦乱の戦国から平安な江戸時代を経た歴史ある佇まい

戦乱の戦国から平安な江戸時代を経た歴史ある佇まい

松本城の前身は、戦国時代初期の永正元(1504)年頃に造られた深志城とされます。その後、戦国の動乱を経て、名を松本城と改めました。戦闘に備えて華美な装飾のないシンプルな美しさと堅牢強固な装備が施された一方、平和な江戸時代にも城の増築が行われ、風雅な雰囲気をもつ櫓(やぐら)も建てられています。

このように、異なる時代の建物が複合された天守群は日本唯一。連結複合式天守とよばれ、松本城の歴史的な特徴のひとつです。

なお、松本城がある「松本城公園」は入場無料で、本丸庭園と天守観覧は有料(大人700円、小・中学生300円)。天守内の平均観覧所要時間は約45分から60分です。内部は狭く急な階段が続くのでご注意を。

四季折々の美しさも魅力。桜に包まれる春

四季折々の美しさも魅力。桜に包まれる春
(写真提供:松本城管理事務所)

季節ごとの風景が味わえるのも松本城の魅力のひとつ。春夏秋冬でさまざまなイベントも行われています。

(写真提供:松本城管理事務所)

春は桜の名所として知られ、例年、見頃である4月上旬~中旬には多くの花見客でにぎわいます。本丸庭園を夜間無料開放する「夜桜会」も開催。ライトアップされている天守を前にお茶席が設けられるほか、音楽の演奏会も。

(写真提供:松本城管理事務所)

ゴールデンウィークが過ぎると、ツツジやフジ、バラのほか、代々受け継がれてきた「小笠原ぼたん」など、色とりどりの花々があちこちで咲き誇ります。

きらめく夏。秋はイベント目白押し

きらめく夏。秋はイベント目白押し
(写真提供:松本城管理事務所)

夏は青空と新緑のもと、艶めく天守が輝きを放ちます。

(写真提供:松本城管理事務所)

「太鼓祭り」や「薪能」などの伝統芸能も披露されるイベントも。

(写真提供:松本城管理事務所)

夕方以降は美しい夕景のもと、松本城周辺は幽玄な世界が広がります。また、天守の閉場時間が1時間延長される夏季期間中は、和装での来場者が入場無料に。

(写真提供:松本城管理事務所)

紅葉美に魅了される秋は、「茶会」や「人形飾り物展」「古式砲術演武」のほか、江戸時代に武家の礼法として受け継がれてきた鷹狩りを見ることができる「鷹狩りの実演」などさまざまな行事が行われ、「お城まつり」として人気を集めています。

冠雪の冬もさまざまな見どころが

冠雪の冬もさまざまな見どころが
(写真提供:松本城管理事務所)

冬は雪の白と漆黒の城のコントラストが幻想的。本丸庭園の草木を雪の重みと寒さから守るため、「わらぼっち」や「雪吊り」がかけられるのは松本城の冬の風物詩です。また、晴れた日には冠雪した北アルプスの眺望も楽しめます。

年末には大きな門松が立てられ、すす払いやしめ縄飾りといった新年への準備が行われます。正月の新春祝賀式に着物をまとった多くの人々が訪れる風景は、日本の古きよき伝統を感じさせます。

(写真提供:松本城管理事務所)

1月下旬から2月上旬には松本城公園で「国宝松本城氷彫フェスティバル」を開催。全国の氷彫作家たちによる大迫力の氷彫芸術作品の競演を楽しむことができます。

希望に応じた案内が楽しめる無料ガイド

希望に応じた案内が楽しめる無料ガイド

松本城の歴史や見どころをより深く知りたいなら、無料のボランティアガイドもおすすめ。日本語のほかに、外国語(英語を中心にフランス語、スペイン語、中国語など)でのサービスもあり、参加者の希望に沿った所要時間や内容で案内や解説をしてくれます。

いずれも松本城大手門口に事務所や待機所があり、事前申し込みのほか、スタッフが常駐しているので当日申し込みも可。このほか、松本市街地を案内する「松本まちなか観光ボランティアガイド(日本語)」もあります。

スマホアプリで新たな感動観光体験を

スマホアプリで新たな感動観光体験を

近年は文化財保護のための新たな試みも展開。携帯型端末向けVRアプリ「松本城VR(バーチャルリアリティ)」は、アプリ「ストリートミュージアム」をインストールして松本城を訪れると、江戸時代の姿を再現した仮想現実世界を画面越しに楽しめる取り組みです。本丸・二の丸エリアに9カ所のVRスポットが設置されており、近づくと高性能VRと解説アナウンスが利用可能。三の丸では20カ所の解説スポットが設置され、地図上の巻物をタップするとその場所の位置と歴史の解説文が出てきます。英語、中国語など多言語にも対応しています。

オーディオガイドアプリ「Pokke」上で配信されている多言語音声ガイド「松本城–戦う城」は「新世紀エヴァンゲリオン」の渚カヲル役で知られる声優・石田彰によるナビゲーション。艶のある聴きやすいナレーションにより、松本城を深く理解できます。

ほかに、スマホアプリ「国宝松本城クイズ」は、築城以前から現代に至るまで、松本城に関する10問のクイズを出題。気軽に挑戦でき、8問以上で合格です。

(写真提供:松本城管理事務所)

さまざまな見どころがあり、季節ごとの豊かな自然とともに見る者を楽しませてくれる松本城。心洗われるような風景が広がり、美しい佇まいだけでなく、歴史に思いを馳せるにも見応え十分の不朽の名城です。戦国時代から400余年の風雨に耐えてきた世界に誇る国宝の魅力を間近で感じてみませんか。

  • 松本城
    • 住所 長野県松本市丸の内4-1
    • 電話 0263-32-2902
    • 営業時間:8:30~17:00/ゴールデンウィーク期間・夏季期間8:00〜18:00 ※最終入場は終業の30分前まで
      料金:大人700円、小・中学生300円
      定休日:12月29日〜31日(1月1日〜3日は時間変更あり。詳細は公式ホームページをご確認ください)

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※特記以外すべて税込み価格です。

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