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3密回避の旅を! 星野リゾートが掲げるwithコロナ時代の新しい日本旅行の楽しみ方とは

3密回避の旅を! 星野リゾートが掲げるwithコロナ時代の新しい日本旅行の楽しみ方とは

更新日: 2020/10/26

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、日本の観光や旅行業界も深刻な打撃を受けています。訪日外国人観光客については、2020年4月の訪日外客数が前年同月比99.9%減の2900人という衝撃的な数字が日本政府観光局(JNTO)から発表されました。

訪日外客数の推移(JNTO発表資料をもとに作成)
訪日外客数の推移(JNTO発表資料をもとに作成)

日本国内では一刻も早く新型コロナウイルス感染症の収束を期待する一方、多くの専門家がインバウンド需要が戻るのは1年以上先であるとの見通しを立てています。新型コロナウイルスと共存するライフスタイルへシフトするwithコロナ時代の今、日本の観光旅行業はどのような対応を講じていくのでしょうか。

今回は日本を代表する総合リゾート会社の一つ、星野リゾートが発表しているwithコロナ時代の対応策、新しい旅の楽しみ方を紹介します。

星野リゾートが実施するwithコロナ時代の対応

「星野リゾート 青森屋」での滞在イメージ
「星野リゾート 青森屋」での滞在イメージ

「3密回避の対策は今後も進化させ、最高水準の新型コロナウイルス対策を目指していくことを宣言します」――。国内外に42施設を運営する星野リゾートは、緊急事態宣言中の2020年5月13日付のプレスリリースでこのような文面を発表しました。

「3密」とは、総理大臣官邸・厚生労働省が掲げた標語で、「換気が悪い密閉空間」「人が集まって過ごすような密集場所」「不特定多数の人が接触するおそれが高い密接場面」(厚生労働省のホームページより)を示します。

星野リゾートでは「3密回避」と「衛生管理」の2つの対策軸を掲げており、「3密回避」の軸では、宿泊者とスタッフ、宿泊者同士の視点で3密が発生しづらい環境作りを推進。「衛生管理」の軸では通常の清掃に加えての館内の除菌対応、スタッフや顧客の健康面の確認を主に実施していくといいます。

星野リゾート各施設のホームページでも「最高水準のコロナ対策宣言」が提示されています(画像は「星のや富士」のホームページより)
星野リゾート各施設のホームページでも「最高水準のコロナ対策宣言」が提示されています(画像は「星のや富士」のホームページより)

チェックイン~チェックアウトまでの「3密回避」策

「3密回避」「衛生管理」の対応策は具体的にどのようなイメージなのでしょうか。まずはチャックイン~チャックアウトまでの行動に沿って、星野リゾートが打ち出す「3密回避」策を見ていきましょう。

●チェックイン

星野リゾートではラグジュアリーホテル「星のや」をはじめ、リゾートホテル「リゾナーレ」、温泉旅館「界」、都市観光ホテル「OMO」、仲間とルーズに過ごすホテル「BEB」という5つのホテルブランドがあり、チェックイン時は、施設ごとに以下のような対応を取っています。

【星のや、界】客室でチェックイン
人との接触を避けるため、フロントでのチェックインを一時的に中止。客室まで直接案内し、客室でチェックインを行います。

「星のや軽井沢」での客室チェックインの様子
「星のや軽井沢」での客室チェックインの様子

【OMO、BEB、リゾナーレ】入列規制
2m程度の間隔で並ぶなど、混雑を回避するようスタッフが配慮しています。

【OMO5 東京大塚、BEB】自動チェックイン機
スピーディーなチェックインを実現し、スタッフとの近距離の接触を回避します。

「星野リゾート OMO5 東京大塚」の自動チェックイン機
「星野リゾート OMO5 東京大塚」の自動チェックイン機

●客室

客室については、各施設の特徴を生かし自然に換気がなされる開放的な設計や客室内にアウトドア空間や露天風呂があるなど、「3密回避」をしながら楽しめる設計となっています。

例えば「星のや軽井沢」では、天井の「風楼(ふうろう)」という通気口により、適度に自然の空気を取り入れます。「星のや竹富島」の客室は、南側に大きく開け放たれる窓を設置し、南風が通り抜ける造りになっています。

「星のや竹富島」の客室一例
「星のや竹富島」の客室一例

「星のや富士」にはテラスリビングがあり、ゆるやかに中と外を繋ぐ空間でソファなどを設けています。「リゾナーレ那須」の本館客室は、全室ウッドデッキ付き。那須の自然に囲まれる時間を過ごせます。

「星のや富士」の客室一例
「星のや富士」の客室一例

さらに温泉旅館「界」の多くの施設では露天風呂付きの客室があり、自分だけの空間で温泉を楽しめます。

「星野リゾート 界 仙石原」の客室一例
「星野リゾート 界 仙石原」の客室一例

●食事

食事については、レストランの混雑状況管理と入店時間の分散化を実施。ビュッフェ形式からセットメニューやテイクアウト形式への転向を行っているといいます。食事場所はレストラン、客室、パブリックエリアから自由に選択可とし、レストランテーブル席の間隔を2m程度に拡張する方針です。

さらに一部施設を除く「界」、「星のや東京」「星のや京都」では半個室での料理提供を行います。

温泉、大浴場、プール

温泉、大浴場については、利用者のスマートフォンでタイムリーに混雑状況が確認できるシステムを6~7月に導入。プールについても、「リゾナーレトマム」「リゾナーレ八ヶ岳」で混雑状況の確認ができるそうです。

「リゾナーレトマム」混雑状況表示サイト
「リゾナーレトマム」混雑状況表示サイト

●アクティビティ

3密を回避した状態で楽しめる、さまざまなアクティビティも用意しています。例えば「星のや富士」では森林の中で楽しめる深呼吸アクティビティ。「リゾナーレ那須」では、畑やグリーンハウスで行うファーマーズレッスンを実施。

「星のや富士」で楽しめる深呼吸アクティビティ
「星のや富士」で楽しめる深呼吸アクティビティ

「リゾナーレトマム」では、ファームエリアでの牧草ベッド。「界 仙石原」では客室で楽しめる絵描きセットなどが楽しめます。

「星野リゾート 界 仙石原」の絵描きセット(温泉パレット)
「星野リゾート 界 仙石原」の絵描きセット(温泉パレット)

パブリックエリア

パブリックエリアについては、全施設で席の間隔を2m程度確保。席の間引きやサイン掲示など、席の間隔を確保しています。「リゾナーレトマム」「リゾナーレ八ヶ岳」「リゾナーレ熱海」ではキッズルームの利用人数制限を行います。

東京・大塚にある「星野リゾート OMO5 東京大塚」での様子。空間距離を保った席配置を行っています
東京・大塚にある「星野リゾート OMO5 東京大塚」での様子。空間距離を保った席配置を行っています

●チェックアウト

チェックアウトでは、チェックイン同様に入列規制や自動チェックイン機(精算機、OMO5 東京大塚、BEBのみ)を導入します。

星野リゾートの「衛生管理」対策

もう一つの軸である「衛生管理」面の対策については、宿泊者の健康と公衆衛生を考慮しながら、以下の対応を行うとのことです。

■チェックイン時の検温実施と海外渡航歴の確認
全ての宿泊者を対象に、検温および海外渡航歴の確認。37.5度以上の発熱が認められた場合は、保健所の指示に従い、宿泊をご遠慮いただく場合もあります。

チェックイン時の検温
チェックイン時の検温

■通常の客室清掃に加え、ホテル館内のアルカリ電解水による清掃と拭き上げを実施
特に全客室の清掃は、手が触れる部分(ドアノブ、引き出しや冷蔵庫の取っ手類、リモコン、スイッチ類など)をアルカリ電解水で除菌清掃しています。

館内清掃の様子
館内清掃の様子

■館内各所での除菌用アルコールの設置

■レストラン入店時に全ての利用者へアルコール消毒の実施

■食器類(お皿、グラス)やカトラリーの高温洗浄(80度以上)、食事用トレイの除菌洗浄

■館内での接客業務の際にマスクを着用

アルコール消毒を徹底し、マスクを着用
アルコール消毒を徹底し、マスクを着用

■スタッフの健康と衛生面の管理徹底(出社前の検温と記録確認)

スタッフの健康と衛生面を管理徹底
スタッフの健康と衛生面を管理徹底

星野リゾートでは、これらの対策イメージをまとめた動画を公開しています。

日本の観光・旅行業界では、3密回避をはじめとしたコロナウイルス対策を講じたうえで安心安全に楽しめる旅のプランが造成されつつあります。LIVE JAPANでは今後も各事業者が工夫を凝らした対応策を紹介していくとともに、訪日外国人観光客が再び安心して日本旅行を楽しめるための情報を発信していきます。

  • 星のや東京
    • 住所 東京都千代田区大手町1-9-1
    • 最寄駅 東京都丸の内北口出口より徒歩10分、東京メトロ大手町駅A1、C2c地下出口より徒歩2分
    • 客室:84室
      利用時間:チェックイン15時~、チェックアウト~12時

  • 星野リゾート 界 日光
    • 住所 栃木県日光市中宮祠2482-1
    • 界予約センター(9:00~20:00)
      0570-073-011

Written by:
上口翔子
上口翔子

LIVE JAPAN編集部 日本語東京エリアの編集担当。IT系Webメディアの編集記者や地元の富士山エリアで事業を展開する企業の広報宣伝業務を経て、2016年ぐるなび入社。趣味は富士山の撮影と「ぬい撮り」。

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