学校や会社が新しい年度を迎える春は、日本で「新しい出会いやスタート」を意味する。暖かい日が増え、花見も楽しめるこの季節は、観光客もアップ。そこで今回は、3~5月に東京を訪れる人のために、この時期にふさわしい服装や天気情報を紹介しよう。さらに、花見情報や人気エリアをご紹介。これを参考にして、春の東京旅行を楽しんで!
3〜5月は温度差に気をつけて
★3月:平均最高気温は14.9度、平均最低気温は6.1度
まだ冬の寒さが続く3月は、昼の気温が15度前後。しかし、早朝と夜はかなり冷え込み、10度を下回ることもあるため、昼夜の激しい温度差に注意したい。3月の日の入り時間は18時前後で、3~5月では日照時間が一番短い。
★4月:平均最高気温は20.3度、平均最低気温は11.3度
4月の平均気温は、15度前後。暖かい日が続き、上旬には桜も満開になる。日照時間が長くなるため、東京郊外へ足を伸ばして、花見や散策するにも最適。しかし、まだ昼夜の温度差があるため、上着を持参、マスクを持参するなどして、風邪を引かないように注意しよう。
★5月:平均最高気温は25.2度、平均最低気温は15.7度
最高気温が20度を超えることもある5月は、かなり過ごしやすい。夜でも10度以下になることが少なく、3~5月の日照時間は一番長い。ところが、雨が少ない春のなかで、降水量が多いのもこの時期の特徴。お出かけ前には、天気予報をチェックしたい。
北から入り込む冷たい空気と、南から流れ込む暖かい空気がぶつかりあい、上昇気流が生まれるのが3~5月。温帯低気圧となるため、低気圧の中心から離れたところでも、「春の嵐」とよばれる強い風が吹く。この時期の東京は、天気予報や強風注意報を要チェック。外出時には、マスクや帽子の用意をおすすめしたい。また、2017年は3月20日が「春分の日」。この日は、冬が終わって春の訪れを感じられる。かつては、昼夜の長さが一緒になるといわれていたが、最近では昼のほうが少し長いというデータが出ている。
お出かけするなら、こんな服装で
肌寒さがまだ続く3月の平均気温は、10度前後。冬のマストアイテム、厚手のコートやマフラーがまだ手離せない。4月に入るとやや気温が上がるため、昼間は厚手のコートはいらないが、夜になると冷え込む日がまだある。特に、高層ビルが多い都心部は強い風が吹くため、ジャケットやトレンチコートなどの羽織れるものを持っておきたい。5月になると、もう冬用コートは不要。カーディガンや長袖シャツ、トレンチコートや大判のストールがあれば大丈夫だ。また、この時期には「花粉症」になる人がいる。これは、スギやヒノキなど、およそ50種類の植物の花粉が原因となって表れるアレルギー症状。鼻や目がムズムズとかゆくなったり、くしゃみや鼻水、涙が出たり、鼻が詰まったり。とにかく不快な症状だ。街中でマスク姿の人を多く見るようになるのは、このせいだ。マスクなどで予防するのもいいが、外国人が短期で日本に滞在する場合は、花粉症になる可能性は低い。
春の過ごし方は、やっぱり花見!
おだやかな天候に恵まれる春の東京で見られるようになるのが、綺麗な桜。満開になる時期はその年によって異なるが、だいたい3月末から4月上旬にかけてだ。桜は、南の九州からはじまり、関西・関東・東北と続々と開花するが、2017年は全国的に平均並み。東京は、3月25日前後に開花宣言がされそうだ(※2017年2月8日現在の日本気象協会公式サイトより)。このころ、都内のあちこちで開かれるのが花見。鮮やかに咲いた桜の花を鑑賞することを指す。家族や友だちなどがお弁当を持って、桜が咲いている樹の近くで歓談、昼からお酒を飲むこともある。都内で有名な花見スポットは、上野公園や新宿御苑、千鳥ヶ淵や靖国神社など。夜になるとライトアップされ、六義園や目黒川では夜桜を楽しめる。なお、この時期は昼でも風が冷たく、冬さながらに寒い日もあるため、昼夜問わず、上着を忘れないようにしたい。
あると便利な、花見の持ち物
花見をより楽しく過ごすためのアイテムを紹介。室内のレストランと違って、アウトドアだからこそ持っておきたいものは、意外と多い。出かける前に、持ち物チェックをしておこう。
★食べもの:上野公園や靖国神社には、多くの屋台が出店される。しかし、屋台のフードは値段が少し高く、並ばなければ買えないこともあるため、事前に近所のコンビニやスーパーでおにぎりやパン、お菓子や飲みものなどを買っておくとよいだろう。家から手作りの弁当を持っていく人もいる。
★ピクニックシート:花見の時期になると、ベンチがあっても埋まってしまうこともあるので、ピクニックシートを用意しておこう。芝生の上は湿度が高く、直で座ってしまうと、衣服に土や草が付き、湿っているぶん汚れが落ちにくくなるため、軽くて防水効果があるものがいい。100円均一ショップなどで気軽に手に入るため、日本で事前に購入を。
★ティッシュペーパーやウェットティッシュ:食事前はもちろん、食事中も大活躍。お弁当やお菓子を食べるとき、手がベタついてしまう可能性が大。普通のティッシュとウェットティッシュの、2種類を持参しておこう。
★使い捨て食器:大人数で行く場合は、料理や飲み物を皆で分けあえる食器類が必要。使い捨て紙皿、紙コップなどを用意しておこう。これらも、100円均一ショップで手に入る。お弁当やお菓子、飲みものも仲良くシェアしよう!
★ゴミ袋:有名な花見スポットでも、ゴミ箱を設置しないことが多い。事前に大き目のゴミ収集袋を用意しておき、自分たちで出したゴミは、自分たちで持ち帰るつもりでいよう。そのときは、不燃、可燃、缶、ビンといった分別も忘れずに。買い物をしたあとのレジ袋を、ゴミ袋として使用するのも手。エリア内にゴミ箱があっても、責任を持って処分しよう。
春ならではの楽しみ方を!
東京の春は過ごしやすく、観光に適したシーズン。雪が降ることはないが、強風などの影響で電車が遅延することがあるため、出発前には必ず列車の運行状況を確認しよう。気候がよく、絶好のお花見日和。LIVE JAPANを参考にして、最高の東京を楽しんで!
ライター:由於子小姐
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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