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大晦日の夜に食べる日本独特の食習慣「年越しそば」

大晦日の夜に食べる日本独特の食習慣「年越しそば」

公開日: 2016/12/16
更新日: 2017/12/29

日本には大晦日にそばを食べる“年越しそば”という習慣がある。その歴史は古く、一説には約800年前の鎌倉時代に、あるお寺が貧しい人たちに年末そばをふるまったのが起源とされている。江戸時代中期には年越しそばは年の瀬の風習として定着し、今でも多くの日本人が年越しそばを食べている。

厄落としの意味もある縁起の良いそば

厄落としの意味もある縁起の良いそば

なぜ年越しそばを食べるのか? それはひと言でいえば、「縁起物」だから。ラーメンなど他の麺類と違い歯切れの良いそばは「一年の厄を断ち切る」という意味が込められている。またそばの細く長い形状から長寿延命の縁起物と捉えられている。さらに新年を迎えた深夜0時すぎに神社などへ初詣に向かう日本人にとって、胃にもたれないそばは夜食にぴったりなのだ。

年越しそばを食べるタイミングは?

年越しそばを食べるタイミングは?

「年越しそば」といいながら、午前0時をまたいで食べるのは縁起が悪いという説がある。それというのも「一年の厄を断ち切る」意味のそばを、旧年と新年をまたいで食べると「厄を翌年に持ち越す」ことになるからだ。また地方によっては新年を迎えてから食べるケースもあり、さらに除夜の鐘を聞きながら食べると縁起が悪いなどという説も。年越しそばのタイミングについては諸説あり、その土地の風習、各家庭の習慣によりさまざまなようだ。

温でも冷でも好きな方を召し上がれ

温でも冷でも好きな方を召し上がれ

そばには汁に浸かった温かいそばと、ザルに盛られて濃い目の汁につけて食べる冷たいそばの2種類ある。年越しそばに相応しいのはどちらか気になるところだが、どうやら特に決まりはないようだ。深夜の初詣に備えて温かいそばで身体を暖めるもよし。また冬が最も美味しいとされる新鮮なそばの味がより楽しめる、冷たいザルそばでも、好きな方をいただこう。

トッピングで年越しそばの縁起をアップ

トッピングで年越しそばの縁起をアップ

温かいそばを年越しそばにするとき、トッピングがのっていない「かけそば」では少し寂しいと感じるかもしれない。では年越しそばにふさわしい具は何か? 縁起が良い食材から選んでみよう。

・エビ…曲がった姿から「腰が曲がるまで長生きできる」という長寿のシンボル。
・ニシン…両親の同意語「二親(ふたおや)」の音読みと同じ「ニシン」で、無数の卵から子供を孵すことから子孫繁栄の象徴とされる。
・カマボコ…半円形の断面は水平線からのぼる太陽になぞらえられ、ビジュアル的に縁起が良い。
・油揚げ…商売繁盛の神「お稲荷様」の使いであるキツネの好物といわれ、金運アップの食材といわれる。

上の食材はどれもそばのトッピングの定番。好きなものを選び、より縁起の良い年越しそばをアレンジしよう。

スーパーやコンビニで年越しそばを入手

スーパーやコンビニで年越しそばを入手

年越しそばはどのようにして準備するべきか? スーパーなどでは保存がきく乾麺タイプのものや、打ち立ての美味しさを再現した生麺タイプのそばが手に入る。ただしこの場合、一緒に汁を買うのも忘れずに。もっと簡単に年越しそばを楽しみたいならお湯を注ぐだけのカップ麺タイプのそばや、電子レンジで温めてそばも売っている。

出前と取るなら2、3日前に注文を

出前と取るなら2、3日前に注文を

せっかくの縁起物だからより美味しいものと考えて、日本独特のケータリングシステム「出前」で年越しそばを注文するのもひとつの手立てだ。しかし近所の店に電話しても、大晦日は蕎麦店にとって超繁忙期のため大抵断られてしまうことも。少なくとも2~3日前の事前予約が必要だが、届けられるのは蕎麦屋さんの営業時間中の夕方ごろ。大晦日に営業時間を延長して深夜近くに届けてくれる店はなかなかない。作り立ての美味しいそばを食べるなら、夕食も兼ねてお気に入りの店に出かけるのがベストかもしれない。

※記事掲載時の情報です。
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※特記以外すべて税込み価格です。

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