日本人宅を訪問する際の10の心得

日本人宅を訪問する際の10の心得

Update: 2017/10/03

日本滞在も長くなると、日本人宅に招待されることもあるはず。家庭によって多少の違いはあるものの、お宅訪問に際しての一般的なルールやマナーというものは存在する。また、その中には日本特有のものもある。

ルールやマナーを覚えておけば、自分も楽しめるし、相手への理解も深まる。また訪問先の家族を尊重する意味でも、ルールやマナーは大切だ。今回は、具体的なお宅訪問のルールをリストアップしてみよう。

お宅到着は時間厳守で

お宅到着は時間厳守で

おおよそどの国でも、時間通りに到着するのがマナーだが、日本は特に時間に厳しいお国柄。ただし約束の時間より早すぎるのも、料理や片付けなどの準備に追われている可能性があるため、あまりよくない。逆に到着が遅れすぎると、相手も訪問者に合わせて予定を立てているため、怒らせてしまうこともある。もちろん電車が遅れたなどの理由で数分程度、遅刻するのは構わない。いずれにしても、時間通りに到着するのがベストだ。

他人を連れていく場合は必ず確認を

他人を連れていく場合は必ず確認を

日本人宅での集まりに友だちや恋人を連れて行きたい場合は、たとえ相手がその人物を知っていたとしても、必ず事前に確認をすること。連絡なしにいきなり連れていくのは、失礼にあたる。もちろん訪問相手は拒否することはないだろうが、食事や飲み物、席などが足りなくなるなど、迷惑をかける可能性があるからだ。

手土産を持参しよう

手土産を持参しよう

誰かの家を初めて訪れる際に、籠盛りのフルーツやワインボトル、デザートなどを持って行く習慣は、他国と同様に日本でもある。特に日本の場合はお菓子やフルーツなど、ささやかな手土産が喜ばれる。

高級品や大容量のものでなくても構わないが、見栄えにいい紙袋に入れて礼儀正しく渡して招待への感謝を表せば、「この人は日本の文化に精通しているな」と思われるだろう。なお多く日本人は、手土産を渡す際に「つまらないものですが」と言うが、これは手土産を持参したことを大げさにアピールしないための控えめな表現だ。

お邪魔します!

お邪魔します!

他国と同様に、相手の家に到着したらまずドアベルを鳴らし、あいさつをし、招待に対して感謝を伝える。特に日本では、相手に家に入る際に「お邪魔します」というあいさつをする。この言葉には訪問の準備をしてくれたこと、そして時間を割いてくれたことへの感謝の意味が込められている。

靴を脱ぐ

靴を脱ぐ

日本人が家の中で靴を履かないことはよく知られているが、では具体的にどのように靴を脱げばいいのだろうか。

一般的に日本の家の玄関には、部屋のフロアよりも低い位置に土間が設置されている。この土間が靴を脱ぐ場所となる。ときどき床まで上がって靴を脱ぎ、そのまま放置する人もいるが、靴は決して部屋の床に置いてはいけない。

脱いだ靴はつま先を外に向け、玄関の端に置くのが正式なマナー。こうすれば帰る際に靴が履きやすくなる。

スリッパを履く

多くの日本人宅ではスリッパが用意されている。スリッパを履かない家もあるが、もし準備されていて、ほかの人も履いているのであれば、それに従ったほうがいい。なお、他人の家を訪れる際は必ず靴下やストッキングを履いていくこと。裸足は失礼と見なされる。

また、ほとんどの家庭ではトイレ用のスリッパを用意している。トイレに入る際はそれに履き替えて、用を足したら部屋用のスリッパに履き替えること。さらに、畳の部屋に入る際は必ずスリッパを脱ぐということを覚えておきたい。また帰る際にはスリッパを脱ぎ、準備されたときと同じ状態に戻しておこう。

どこに座るべきか

どこに座るべきか

あいさつが終わってリビングなどに通されたら、どこに座ればいいか訪問先の人間に言われるまで立っていたほうがベター。家庭によっては誰がどこに座るかが決まっている場合もあるからだ。他人の席を「盗まない」ためにも、どこに座っていいか聞くか、あるいは言われるまで待とう。

食事のマナー

食事のマナー

食器の使い方や食事の習慣など、その家庭特有のルールがある場合もある。食事の時間までいるとしたら、その家の人たちの振る舞いをチェックしつつ、ルールに従おう。なお日本人は、料理をした人に対してどれだけその料理が素晴らしいかを、「おいしい」「うまい」などの言葉で称賛することを好む。

何もコメントしないと、その料理が口に合っているかどうかがわからないので、なるべく感謝を言葉にするようしたい。またたとえば納豆など食べられない食材が出たら、無理して食べる必要はない。正直に「あまり好みでない」と言えば理解してもらえるはずだ。ただし、極端な拒否感は示さないのが礼儀だ。

片付けのお手伝い

片付けのお手伝い

日本人は食後すぐにテーブルを片付け、皿を洗いたがることが多い。このときに「手伝います」と申し出るのがマナーだ。相手は断るかもしれないが、一度で引き下がらず、再度、申し出てみよう。きっと相手は申し出に感謝しつつ、くつろぐように言ってくれるはずだ。この時間は、相手の家族やほかの訪問者たちを知る絶好のチャンスとなる。出された食事や家のインテリアについてコメントしたり、軽い会話を交わすなどして過ごそう。

長居はNG!

長居はNG!

おいしい家庭料理を満喫したあとは、足をのびのびさせて携帯電話をチェックするのもいいが、あまりにも他人の家でくつろぎすぎると失礼な印象を与えてしまう。携帯などはあまり見ず、なるべく相手や家族たちと交流をしよう。

ソファに寝転んだり、足を上げたり、また居眠りをしたりすることは、礼儀知らずで相手の所有物に対する尊重がない行為と見なされる。またお酒を飲み過ぎて酔っ払ったり、大きな声で笑ったりしゃべったりしていると、近隣の住民から苦情が来ることもある。たとえほかの人間がそうした行動を取っていたとしても、他人の家にいることを意識した態度を心がけよう。

またいらっしゃい!

またいらっしゃい!

単に観光地に行くだけでは、なかなか日本人の生活と文化に触れることはできない。日本人宅への訪問はそうした楽しくも興味深く、そして相手との友情もさらに深まる忘れらがたい体験となるはずだ。ぜひもう一度、招待してもらいたいと思うのなら、最初の振る舞いが肝心。日本人宅でのマナーとルールをしっかり覚えておこう。

※記事掲載時の情報です。

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