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上野公園のイベント&見どころはココ! 春夏秋冬の花や楽しみ方

上野公園のイベント&見どころはココ! 春夏秋冬の花や楽しみ方

更新日: 2020/05/14

東京・台東区にある「上野恩腸(おんし)公園」(以下、上野公園)は、1873年に日本初の公園として指定された歴史あるスポットです。緑にあふれたその環境は、別名「上野の森」とも呼ばれているほど。そして、総面積約53万平方メートルの広い敷地内は、パンダで知られる「恩賜上野動物園」や、「東京国立博物館」「東京都美術館」「国立西洋美術館」など芸術文化に触れられる施設も充実しています。

さらに、上野公園は江戸時代から「桜の名所」として知られ、春になると毎年数多くのお花見客で賑わいますが、春以外にも四季折々の顔を見せてくれます。今回は、春・夏・秋・冬それぞれの季節で楽しめる上野公園の魅力をご紹介します。

main image:Sarana Nakarat / Shutterstock.com

【春】1,200本の桜が満開に!

上野公園の春といえば、やっぱり桜。およそ1,200本の桜が咲き誇り、毎年3月下旬〜4月初旬まで「うえの桜まつり」が開催されます。まつり期間中はビールや焼きそば、おでんお好み焼きなどの屋台も出るので、手ぶらで訪れても楽しめます。

桜見物のメインスポットとしては、「さくら通り」と呼ばれる中央園路の桜並木が有名です。約400メートル続く桜のトンネルは、日本の春を体感するのにはうってつけの空間でしょう。

mapman / Shutterstock.com
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ただし、「花見の聖地」ともいわれるさくら通りは、お酒を楽しむ宴会客でとても賑わいます。少しゆっくり桜を楽しみたい人には「不忍池(しのばずのいけ)」方面がオススメ。池の周囲にはベンチが多数あるので、ベンチに座ってのんびり鑑賞したり、足こぎボートを借りて池の上から桜を堪能したりするというのも、また贅沢な過ごし方ですね。

Takashi Images / Shutterstock.com
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なお、約1,000個のボンボリに照らされる夜桜も必見です。ライトアップは午後8時までなのでご注意くださいね。

Orawan Pattarawimonchai / Shutterstock.com
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【夏】色鮮やかなあじさいや蓮が見頃に!

上野公園では毎年、5月末頃になるとあじさいが咲き始め、7月上旬くらいまで色鮮やかな花々を楽しむことができます。特に不忍池の西側にある「不忍通り」はあじさいの並木道になっているので、ゆっくり散策をしてみてはいかがでしょうか?

例年7月中旬〜8月中旬には、「不忍池」の蓮が大きな花を咲かせ、夏の風物詩として親しまれています。2014年に完成した「蓮観察デッキ」からは、蓮の花を間近に拝むことができ、多くの方がカメラを構えています。

なお、蓮の花は早朝から開き始め、昼頃には花を閉じてしまうため、見学の際には午前中に足を運ぶようにしてくださいね。

nui7711 / Shutterstock.com
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ちなみに蓮の花が咲く夏の「不忍池」周辺では、毎年7月中旬〜8月上旬にかけて「江戸趣味納涼大会」という夏まつりが行われます。

「水上音楽堂」(野外ステージ)を舞台にしたライブイベントや演劇、パレード、盆踊り、骨董市、とうろう流しなど幅広いジャンルの催しが満載。蓮の花を愛でた後は、日本の夏まつりもぜひ堪能してみてください。

【秋】“芸術の秋”にぴったりの散策スポット

上野公園は秋の紅葉もまた美しく、風情があります。例年11月下旬~12月上旬にかけてイチョウやケヤキ、モミジ、サクラなどが色づき、訪れる人の目を楽しませてくれます。

Sira Anamwong / Shutterstock.com
Sira Anamwong / Shutterstock.com

山王台広場に立つ「西郷隆盛像」の後ろには大きなイチョウの木があり、真っ黄色の背景をバックに立つ西郷さんの姿はとても凛々しいもの。この季節だけの1枚をぜひカメラに収めておきたいですね。

KungChuyada / Shutterstock.com
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また、西郷隆盛像の近くにある「清水観音堂」の境内では、真っ赤に色づく立派なモミジを見ることができます。

他にも「東京国立博物館」につづくイチョウ並木や、博物館本館の手前に立つ黄金色に染まる大きなユリの木など見どころがいっぱい。青のドーム型の屋根が目を惹く「表慶館」とユリの木のツーショットなど、重要文化財と紅葉のコントラストは上野公園の秋ならではの表情です。博物館本館北側には春と秋だけ一般公開される庭園があり、博物館に入れば自由に見て回ることができますよ。

【冬】ぼたんが咲き誇り、野鳥が集う

冬に上野公園を訪れるなら、「上野東照宮」がオススメです。例年、年明けから2月下旬まで「上野東照宮冬ぼたん」というイベントが開かれ、冬に咲く縁起花として知られるぼたんの花を観賞することができます。

約40種・200株の冬ぼたんが「わらぼっち」と呼ばれる霜よけの藁の囲いに包まれて、可憐な花を咲かせています。また、香りが豊かなロウバイや早咲きの梅なども苑内を彩ります。

冬の上野公園ではバードウォッチングも楽しめます。この時期の「不忍池」はたくさんの野鳥たちで賑わいます。カモやユリカモメ、サギ、バンなど、何種類の鳥に出会えるか試してみては?

訪れる季節によってさまざまな楽しみ方ができる上野公園。四季折々の花を眺めながらのお散歩はもちろん、その時期にしか体験できないイベントなどにも参加してみてください。きっとそこが東京であることを忘れてしまう、新たな景色に出会えるはずです。

  • 上野恩賜公園
    • 住所 110-0007 東京都台東区上野公園
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    • 最寄駅 上野 駅 (北海道新幹線 / 東北新幹線 / 秋田新幹線 / 山形新幹線 / 上越新幹線 / 北陸新幹線 / 京浜東北線 / 山手線 / 東北本線 / 宇都宮線 / 高崎線 / 常磐線 / 上野東京ライン / 東京メトロ銀座線 / 東京メトロ日比谷線)
      徒歩1分
    • 電話 03-3828-5644
Written by:
長谷川浩史&梨紗
長谷川浩史&梨紗

広告出版社を退職後、世界一周の旅へ。海外で受け入れられている日本文化≒COOL JAPANと、日本が学ぶべき海外の文化≒BOOM JAPANを発信しながら40か国を巡る。その後、全国各地に根ざしたモノ・コト・ヒトを取材・発信する日本一周の旅へ。現在では、(株)くらしさを立ち上げ、日本各地の「らしさ」を伝え、繋いでいく活動に尽力している。

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