ラーメンは、言わずと知れた外国人に人気の日本のメニュー。最近では、ラーメンに並んで「つけ麺」も人気です。ただ、多くの外国人はつけ麺はラーメンの一種で同じものだと思っている人も多いのだとか!?
今回はそんな誤解を解くべく、つけ麺とはどんなものなのか?そして日本のつけ麺が初めて!という人でも楽しめるように、日本のつけ麺について徹底解説!さらに、上野エリア、アメ横で人気のあるつけ麵専門店「麺屋武蔵 武骨相傳」でプロに聞いた美味しい食べ方も紹介します。
上野エリアで大人気のつけ麺店「麺屋武蔵 武骨相傳」
今回は、外国人観光客に人気のエリア「上野」で、つけ麺専門店として大人気の「麺屋武蔵 武骨相傳」にうかがいました。
JR上野駅不忍口から徒歩1分という好立地、アメ横の一本となりの通りにある「麺屋武蔵 武骨相傳(めんやむさし ぶこつそうでん)」。都内各所、海外にも展開している「麵屋武蔵」は、鶏ガラと豚骨がベースの動物系スープと、煮干しやかつお節がベースの魚介系スープのダブルスープで有名な大人気ラーメン店ですが、その「麵屋武蔵」の流派を受け継ぎ、オープンしたつけ麺専門店が「麺屋武蔵 武骨相傳」です。
そもそも、つけ麺はどう生まれた&どんなもの?
ラーメンは、始めからスープの中に麺や具が入っていて、一つの器でそれらを一緒食べるもの。一方、つけ麺は麺とスープ=つけ汁が別になっていて、そのスープに麺をつけながら食べる料理です。日本そばで作る「ざるそば」に似た食べ方をします。麺の太さやタイプ、つけ汁となるスープの味、具材もお店によって様々です。
◎つけ麺はどのようにして生まれたのか?
これには諸説ありますが、1955年に「中野・大勝軒」という老舗のラーメン店で売り出された「特製もりそば」が始まりだったと言われています。もともとは、そこで働くスタッフのためのまかない料理だったそうです。当時はつけ麺という名称ではなく、その後「元祖中華つけ麺大王」というチェーン店が全国展開していったことから、「つけ麺」という名前が定着していったといいます。
つけ麺とラーメンはどう違う?
つけ麺とラーメンは、元々スープに麺が入っているか入っていないかが決定的な違いです。その見た目以外に、食べてみると味わいで異なるところも。つけ麺は麺が別なので、ラーメンと比べて伸びにくいという特徴があります。
「つけ麺は、ラーメンと違ってゆっくりと自分のペースで食べられるとか、スープがぬるめなのがいいという方もいらっしゃいますね」と話してくださったのは「麺屋武蔵 武骨相傳」店長の紅葉さん。
確かに、熱々はおいしいけれど、猫舌の人にはツライところ。また、自分のペースで食べられるというのは、早食いが苦手な女性にもうれしいポイントです。
つけ麺は太麺で提供されるところが圧倒的に多く、麺の味をしっかりと味わえる料理でもあります。「麺屋武蔵 武骨相傳」も麺にこだわり、太くモチモチの触感が特徴です。
麺の量を好みで増やせるお店も多いので、たくさん食べたい男性にもぴったり。こちらの「麺屋武蔵 武骨相傳」では、なんと1kgまでは同料金!並200g、中250g、大300g、特大1kg、ここまではすべて追加料金はナシです。もちろん、大~特大までの間であれば、好きなグラム数で注文できます。
さらにはつけ汁のスープも、追加の1杯までおかわり無料。お腹一杯、つけ麺を堪能したいという人にはたまらないサービスです。
つけ麺をおいしく食べるポイント!麺は冷盛&スープも最後まで!
つけ麺の麺は、通常、茹でた後に水でしめているので冷たいのが基本。お好みで麺をあたたかいまま提供してもらう熱盛(あつもり)に対応してくれるお店もありますが、おススメは冷たいままの冷盛(ひやもり)です。「麺屋武蔵 武骨相傳」でも冷盛にして、こだわりのモチモチ麺を味わってほしいとのこと。
「お好みですが、熱いと麺が伸びやすくなるので、やはり麺は冷盛がおすすめです!」
そして、麺はしっかりスープに絡めて食べていきます。ラーメンのスープに比べて、つけ麺のつけ汁は少し濃いめなので、麺との相性がよくわかります。麺を食べ終わった後は、スープ割りといってつけ汁にスープを少し足してもらって薄めて飲むのもつけ麺ならでは。お店によっては、そのスープにご飯を入れて、リゾットのように食べられるところもあります。
「麺屋武蔵 武骨相傳」では、割りスープも常備されているので、ちょっとスープがぬるくなった時や、薄めてスープだけ飲みたくなった時など、好きなタイミングでいつでも加えることができます。
一番人気は、太麺に濃厚スープが絡む「濃厚黒相傳つけ麺」
注文方法は、こちらのタッチパネル式の券売機。入店したら、まず入り口横の券売機で券を購入します。最近では客層の6割は外国の方ということで、メニューも多言語(日本語、英語、繁体中文、簡体中文、韓国語)に対応しています。
メニューは、スープの違いで黒、白、赤。さらに通常のスープとは別に、濃厚の黒、白、赤の3種があります。
人気No1メニューは、黒の濃厚スープのつけ麺に玉子とポークがトッピングされている濃厚黒相傳つけ麺(1200円、税込)。通常よりも濃厚で重みのある黒いスープの正体は、香味野菜とニンニク、さらにはデトックス効果のある竹炭も入った焦がし油です。
「海外にはここまで濃厚なスープというのはあまりないので、海外の方の多くは「濃厚黒」を注文されますね!」とのこと。その他、ラーメンも1種類あります。
今回は、一番人気の「濃厚黒相傳つけ麺」をいただきます。
店内で3日かけて作り上げるローストポークが売り!
お店の売りは、店内のコンベクションオーブンで3日間かけて作り上げる厚切りのローストポーク。切り置きはせず、注文が入ってから目の前で切ってくれるので、温かいまま提供してもらえます。
麺のお皿はこちら。お店こだわりの大きなローストポークが食欲をそそります。麺はおすすめの冷盛り、ポークは切りたてでほんのり温かいままいただきます。
黒の焦がし油が香る、麺との相性バッチリの濃厚スープ!
焦がし油の香りがたまらない黒色のつけ汁です。
麺の太さはこの通り!こちらは、麺大盛り(300g)です。「麺屋武蔵 武骨相傳」では、麺の量をお好みで選んでください。
さっそく食べていきましょう!麺をスープに浸し、絡めていきます。麺はモチモチしていて重量感もたっぷり。まずは麺だけで味わいたい!という人もいますので、そちらはお好みで試してみてください。
麺にしっかりと濃厚なスープが絡んでいます!
麺とスープの相性が抜群!濃厚なスープに、全く負けていないしっかりとした触感と味わいの麺。両方が混ざり合うことでおいしさが何倍にも広がります。
トッピングも必食!お肉や玉子、香味酢やコショウで変化もつけてみて!
続いて、こちらのローストポーク。とてもつけ麺のトッピングとは思えない、これだけでも食べに来たいと思うほどのクオリティです。ホロホロっと溶けてしまうようなチャーシューとはまた違って、肉感もしっかり食べ応えがあり、ほんのり甘めのタレが優しい味です。
スープの中にはホロホロと溶けて、細かくなったお肉も入っています。麺と一緒に絡めて食べるのもまた贅沢…どちらも違ってどちらも美味しい!これは女性でもあっという間に一人前をたいらげてしまうこと間違いなしです。
ラーメン、つけ麺のトッピングの定番といえば、やはり味付け玉子。たっぷりと味がしみ込み、黄身はトロっとしたこのバランスは、なかなか一般の家庭では食べられません。こちらも絶対に食べておきたいトッピングです。
「お好みで、コショウやお酢を入れても味が変化しておいしいですよ!」とのことで、テーブルにはコショウ、香味酢が置いてあるのでお好みで加えてもらってOK。コショウを入れると全体が引き締まった味に、そして香味酢を加えるとピリ辛でよりさっぱりといただけます。
紙エプロンやヘアゴムなど、食べやすさを考え行き届いた心遣いが嬉しい!
テーブルにはティッシュと紙エプロンも用意されています。
さらに髪の長い方でも食べやすいように、ヘアゴムの用意も!こうした気配りは嬉しいポイントですね。
黒で統一された、シックで清潔感のある店内。大人気店のため、平日のランチタイムや土日は行列必須ですが、平日16~18時の間は比較的空いている可能性が高いとのこと!できるだけ行列が少ないときに食べたいという方は、この時間帯を狙っていくことをおすすめします。
日本ならではの、オリジナリティあふれる「つけ麺」を味わってみよう!
日本人のみならず、外国人からのファンも多い「つけ麺」。一見、似ているラーメンとつけ麺ですが、食べてみるとその違いにきっと納得できるはず!本記事を参考に、日本ならではの様々なつけ麺を味わって、ぜひお気に入りの一杯をみつけてみてください。
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上野 麺屋武蔵 武骨相傳
- 住所 東京都台東区上野6-11-15
営業時間:11:15~22:00
※奇数月 第2火曜日 20:00閉店
定休日:無
旅ライター×海外ツアーコンダクター。社会人向け教育コンテンツの企画開発・編集担当として11年従事。プライベートでは学生時代から旅に魅了され、これまで世界約50カ国150都市以上をめぐってきた大の旅好き。世界中、日本中のグルメを味わい、自然を感じ、世界遺産や歴史的建築を見て、温泉めぐりをするのが生きがい。そんな旅好きが高じて、会社員から旅ライター×海外添乗員へと転身。現在は、年間100日以上海外を飛び回りながら、旅ライターとしても活動。旅の楽しさ、日本の魅力、世界の多様な価値観をより多くの人に広めるべく、インバウンドの添乗や旅ライターの取材等で、日本各地を訪れて情報発信をしている。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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