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スゴイネ!ニッポン!外国人が驚愕した「日本の居酒屋」6つのコト

スゴイネ!ニッポン!外国人が驚愕した「日本の居酒屋」6つのコト

更新日: 2020/10/20

日本の食文化に欠かせない居酒屋。最近は外国人の間でも話題となっていて、観光目的の一つにもなっているようですが、彼らはそんな居酒屋について、どう思っているのでしょうか?

そこで今回は、学校法人 新井学園 赤門会日本語学校に通う外国人に、日本の居酒屋で衝撃を受けたこと、こんなサービスが自国にもあればいいのにと思うことなどをインタビューしてきました。

店員の「呼び出しボタン」に驚き!すぐに来てくれてとても便利

店員の「呼び出しボタン」に驚き!すぐに来てくれてとても便利

日本の居酒屋で感動した!という声が一番多かったのは、店員の呼び出しボタン。なぜそんなに好評なのでしょうか?

「店員に来て欲しい時にボタンを押せば来てくれる。こんなに簡単なことはないよ!イギリスにも取り入れて欲しいね」(イギリス/男性/20代)

「フランスでは呼び出しボタンがないし、何度呼んでも店員が来てくれないこともあるんだ。ボタン一つで来てくれるのはとても楽だよね」(フランス/男性/20代)

賑やかな居酒屋では特に重宝する、店員の呼び出しボタン。どの席が呼び出しているのかも特定できるシステムが搭載されていたりするので、規模が大きい居酒屋を中心に、最近では日本の多くの飲食店が取り入れています。

しかし海外ではまだそこまで普及していないようで、自国では「店員をなかなか呼べないフラストレーション」を抱えていた人が多いよう。日本の居酒屋のスマートなサービスに、感動する声が多く聞かれました。

「ハッピーアワー」が多い。安く飲める環境が羨ましい!

「ハッピーアワー」が多い。安く飲める環境が羨ましい!

日本の居酒屋でも広まってきている、ハッピーアワー(一定の時間帯だけ、アルコールが割引になるサービス)に関する声もありました。

「ハッピーアワーはビールが100円という店があって、とっても驚いたよ。ビール以外のアルコールも安くなっていることがあるよね。台湾ではほぼないサービスだから、羨ましいよ!」(台湾/男性/30代)

このサービスはもともと、欧米が発祥だそう。アジア圏ではまだあまり普及していないのか、来日して初めて知ったというアジア圏の外国人が多かったです。

ちなみに、ハッピーアワーは基本アルコールに対してのサービスですが、居酒屋の中には食事も一部割引しているところも。ハッピーアワーを採用しているお店は、平日や夕方など、来客が比較的少ない時に実施していることが多いようです。

違法の国もある中、日本にはアルコールの「飲み放題」がある!

違法の国もある中、日本にはアルコールの「飲み放題」がある!

今や日本の居酒屋では、飲み放題メニューは当たり前なところが多いですよね。しかし外国人にとっては、決して普通のサービスではないそうです。

飲み放題メニューがあることにはびっくりしたよ!イギリスではアルコールの飲み放題は違法なんだ」(イギリス/男性/20代)

「フランスでもアルコールの飲み放題は違法だよ。日本では色々な種類のお酒を心置きなく飲めてうれしいよ」(フランス/男性/20代)

なんとヨーロッパ圏では、定額飲み放題でのアルコール販売が違法な国が多いようです。違法ということに逆にびっくりしてしまいましたが、そんな彼らにとって、お金に余裕がない時でも心置きなくお酒を楽しめる飲み放題は、とてもうれしい!という声が多くありました。

「会社の上司と飲む」のが普通なことにびっくり!

「会社の上司と飲む」のが普通なことにびっくり!

日本の居酒屋にあるシステムやサービスがとても良い!と盛り上がった反面、こんなところは嫌だなという意見もポツポツと出てきて……

「目上の人とお酒を飲む習慣があるのにはビックリしたな。欧米ではあまり上司と一緒に飲んだりしないよ。気を使って疲れるじゃないか」(ドイツ/男性/20代)

こちらは、欧米圏の外国人を中心に、驚きの声が多くあがりました。欧米圏では、同僚と飲むことはあっても、上司と飲むことはまずないそうです。

中には上司と飲んで楽しいことはある人もいると思いますが、「上司との約束じゃなかなか断れない」「帰るタイミングも難しそう」と、辛いイメージがあるのだとか。上司と飲むとなったときに、多少なりとも気を使うのは、万国共通なのかもしれませんね。

日本は「完全禁煙」の店がまだ少ない…

日本は「完全禁煙」の店がまだ少ない…

喫煙可の居酒屋が多いことにも、意見が。世界と日本では、どうやらタバコに対する考えや取り組みに差があるようです。

「台湾では、完全禁煙のお店がほとんどよ。だから吸うとしても屋外ね。自国に比べると、日本は分煙の文化がまだ浸透していないように思うわ」(台湾/女性/20代)

「日本の居酒屋は吸える場所がいまだに多いよね。服にニオイがつくのが気になるから、僕は極力禁煙のお店を選びたいかな」(イギリス/男性/20代)

「フランスでも室内でタバコは吸えないし、そもそも喫煙者が昔よりずいぶん少なくなったよ。だから来日したときは、喫煙者の多さに驚いたね」(フランス/男性/20代)

最近では、日本にも完全禁煙の居酒屋が増えてきてはいますが、海外に比べると、その規模はまだまだのようですね。海外ではそもそも、お店の種類を問わず、室内での喫煙自体が禁止されている国が多いよう。日本でも、喫煙者と禁煙者のどちらもが楽しく快適な時間を過ごせるような空間や工夫が、日本の居酒屋でもどんどん広まっていくといいですね。

「英語メニューが少ない」。カタカナ英語がかえって難しい

「英語メニューが少ない」。カタカナ英語がかえって難しい

居酒屋にあるメニュー表記についても、どうやら外国人を驚かせているようです。

「今って、世界でも多くの国が英語表記のメニューを取り扱っているよね。でも日本の、特に居酒屋みたいな店には、英語のメニューを置いているところが少ない気がする!日本独特の“カタカナ英語”で書かれても、まったく読み取れないしね」(台湾/男性/30代)

確かに困る!とほかの国の人からも賛同を得ていた、英語メニューが少ないという意見。チェーン店では最近、インバウンド(訪日外国人)を意識した対応を始めるところも見られますが、個人経営の居酒屋などは、英語メニューの普及にまだまだ時間がかかりそう。日本語を知らない訪日外国人にとっては、居酒屋に行きたくてもなかなか行けない要因にもなりそうです。

また、「ビール」や「アルコール」など、英語の発音と微妙に違う表記の“カタカナ英語”にもかなり惑わされるとか。

2020年までに、4000万人の訪日外国人旅行者の獲得目標を掲げている日本。それまでにもっと英語メニューが普及し、外国人が観光しやすい環境づくりを目指したいですね。

番外編:自慢したい!自分の国の“居酒屋”の良さ

番外編:自慢したい!自分の国の“居酒屋”の良さ

最後に番外編として、自分の国の「お酒の楽しみ方」を聞いてみました。日本にはない、さまざまなサービスや環境の違いが出てきましたよ。

「フランスはカフェでお酒を飲むのが主流。朝から晩までカフェは開いていて、もちろん朝からだってお酒を飲むことができるんだ」(フランス/男性/20代)

「イギリスのパブはとてもリラックスできる空間なんだ。ゆったりとしたソファがあったり、犬を連れてくることができたりして、家にいるかのように過ごすことができる。皆フレンドリーで、日本の居酒屋とはまた雰囲気が違うよ」(イギリス/男性/20代)

居酒屋事情とは少し違うけど、ドイツでは教会でお酒を飲むことがあるよ。お酒とパンを少しだけ。しかも日本と違って、16歳から飲めるんだ」(ドイツ/男性/20代)

「台湾ではホテル一室を借りて皆で飲むことがあるよ。好きなものを好きなだけ持ち込んで騒ぐんだ!」(台湾/男性/20代)

それぞれの国によって、お酒を飲む場所や環境は全く違いますね。お酒が飲める年齢もバラバラで、お酒に対する意識も違うように感じました。

世界には居酒屋のようなお店があまりないため、日本に来てから居酒屋に何度も行っているという外国人が多くいました。サービスやシステムが全く違いますが、おいしい日本食がお酒とともにお手頃価格で嗜めるところが魅力なのだそう。もはや居酒屋は、日本を代表する、立派な文化の一つのように感じました。

Written by:
Fujico
Fujico

東京都生まれ。2015年にフリーライターとして独立。北米での留学・就労経験もあり、英日の翻訳・通訳も行う。東京の島・伊豆諸島をこよなく愛し、月に1度はどこかの島にいます!

※記事掲載時の情報です。
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※特記以外すべて税込み価格です。

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