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知っていたらカッコイイ!外国人に人気のバー店主が教える出身国別の日本酒セレクト

知っていたらカッコイイ!外国人に人気のバー店主が教える出身国別の日本酒セレクト

公開日: 2017/05/08
更新日: 2017/07/03

みなさんこんにちは、ポメラニアン高橋です。周りからはポメ橋と呼ばれています。

今回のテーマは「日本酒」。海外でも高い評価を得ており、一種のムーブメントを巻き起こしている日本酒ですが、一つだけ気になっていたことがあるんです。

それは、 「国籍別にオススメの日本酒銘柄はあるのか?」ということ。
たとえば「韓国」。ご存じのように、韓国では焼酎を筆頭に、アルコール度数が高めで酒感の強いものが好まれます。「フランス」はもちろんワイン。日本のお茶感覚で、昼間から食事と一緒にワインを楽しんでいる方も多いそうです。

さまざまな“お酒事情”が各国にある中、どの日本酒の銘柄が海外のみなさんに合うのか気になったので、今回は日暮里にある「日本酒BAR 福助」のオーナーシェフ、木下雅博(きのしたまさひろ)さんにお話を聞いてみることにしました!

日本在住外国人が足繁く通う日本酒BAR 福助

日本在住外国人が足繁く通う日本酒BAR 福助

日本酒BAR 福助は谷中という土地柄もあり、「多くの外国人が足を運ぶ立ち飲みバー」として知られるお店です。お花見シーズンにもなると、お客様の約半数が外国人になるんだとか。

あらゆる国々のお客様を迎えているからこそ、各国のお酒事情を踏まえた上で、最適な日本酒をご紹介いただけるはず。期待に胸を膨らませ、オシャレなオープンドアの入口を開きます。

▲日本酒BAR 福助のオーナーシェフ 木下雅博さん

こちらのダンディな男性が日本酒BAR 福助のオーナーシェフ、木下さん。海外生活が長く、日本に戻ってからこのお店を開いたのだとか。今は奥様と二人で日本酒BAR 福助を営んでいます。

今回は各国のお酒事情を考慮した上で、「アメリカ」、「イギリス」、「オーストラリア」、「フランス」、「韓国」といった5カ国の人々に合いそうな日本酒を木下さんに選んでいただきました。実際、お店に足を運ぶのも、アメリカ人から順に多いそう。メニューが英語併記となっていることもあり、英語圏の国々が多い印象です。

今回取り上げる5種類の銘柄

今回取り上げる5種類の銘柄

こちらが木下さんチョイスの5銘柄。ラベルもに個性があり、一体どのような味わいなのか気になりますね!左から「アメリカ」、「イギリス」、「オーストラリア」、「フランス」、「韓国」の方々にオススメしたい銘柄となります。

【銘柄名と生産地(左から順に)】

・アメリカ:特別純米酒 南部美人 (岩手県)
・イギリス:大吟醸 〆張鶴(しめはりづる) (新潟県)
・オーストラリア:純米大吟醸 女泣かせ (静岡県)
・フランス:大吟醸 雪漫々(ゆきまんまん) (山形県)
・韓国:純米大吟醸 龍龍龍龍(山形県)

それでは一つずつ見ていきましょう!

アメリカ 「特別純米酒 南部美人」

アメリカ 「特別純米酒 南部美人」

まずご紹介したいのは岩手県二戸市で製造されている「特別純米酒 南部美人」です。この銘柄は、野菜や魚を使ったあっさり系の料理と良く合い、食中酒としても最適の一本。フルーティーでクリアな味わいを持ち、料理の邪魔をしない日本酒として知られています。

そんな「南部美人」をアメリカ人にオススメしたい理由は「とても飲みやすい」から。というのも、アメリカでは「ライトビール」と呼ばれる低アルコール度数のビールが好まれる傾向にあります。日本でもお馴染みの「Budweiser(バドワイザー)」は「ビールの王様」と呼ばれ、アメリカンビールの代表的銘柄です。

ライトビールは日本のビールに比べると軽い味わいで、のどごしもかなり爽やか。フルーティーな香りを持つ銘柄も多く、とても飲みやすいことから、「南部美人」と共通するポイントが多いのだとか。

「南部美人」は日本だけなく、香港・イギリス・ドバイ・アメリカなど、海外にも出荷をしている銘柄。五代目蔵元である久慈浩介さんは、各国に直接出向いて自社製品を売り込んでいるそうです。

今回は美しい赤が映える鮮やかな酒器でお出しいただきました。グラス1杯で600円(税込)。木下さんいわく、「酒器によって見た目はもちろん、味や香りの感じ方も変わってくる」とのこと。日本酒BAR 福助では、その銘柄に適した酒器で提供しています。

イギリス 「大吟醸 〆張鶴」

イギリス 「大吟醸 〆張鶴」

イギリスの方にオススメしたい日本酒がこちら。新潟県村上市に酒蔵を置く「宮尾酒造株式会社」の「〆張鶴(しめはりつる)金ラベル」です。淡麗辛口大吟醸でキレが良く、風味も豊かな銘柄となります。

イギリスには「ブリティッシュパブ」の文化が根付いており、バーボンやウイスキーといった、香り豊かで優しい味わいのお酒が好まれる傾向があります。だからこそ、母国で飲まれるお酒には無い、ピリっと辛い淡麗辛口の日本酒を楽しんでいただきたいとのこと。

「〆張鶴」は大吟醸酒であり、味も比較的濃い目で、肉料理にも負けない豊かな風味を持ち合わせています。一方で、飲む人によって甘いと感じることがあれば、辛いと感じることもあるほど「複雑な味わい」なんだとか。

時と場合、そしてペアリングする料理によって味の感じ方が変わる、魔法のような銘柄でもあるんです。

ここでは、飲み口が狭めのグラスでお出しいただきました。「〆張鶴」が持つ芳醇な香りを楽しむことができる酒器です。こちらは一杯1200円(税込)でお楽しみいただけます。

オーストラリア 「特別大吟醸 女泣かせ」

オーストラリア 「特別大吟醸 女泣かせ」

オーストラリアの方にオススメしたいのがこちらの「特別大吟醸 女泣かせ」。「女を泣かせるほどの飲みやすさ」と言われるほど飲みやすく、静岡県の「大村屋酒造場」が手がける銘柄です。

この銘柄をチョイスした理由は、以前、日本酒BAR 福助に訪れたオーストラリア人の飲み方にあるのだとか。その方はビールと日本酒を一緒に注文し、ビールをメインに“日本酒をチェイサー代わり”として飲んでいたそう。その印象的な飲み方から、今回は飲みやすさが最大のウリである「特別大吟醸 女泣かせ」をチョイスしたそうです。

この銘柄は生産される時期が決まっており、毎年9月から10月のわずかな期間だけ作られます。地元静岡県では中々見ることがなく、その殆どが県外に出荷される期間限定の大吟醸。日本酒初心者の方はもちろん、日本酒が苦手という方にも試していただきたい名酒です。

シャンパングラスでいただく「女泣かせ」。ユニークなネーミングとは裏腹に、その飲みやすさから、女性のお客さんからとても人気があるのだとか。日本酒BAR 福助では、その銘柄を一番美味しくいただける温度で提供することにこだわっており、「女泣かせ」は少しだけ冷やして提供しています。グラス一杯700円(税込)。

フランス 「大吟醸 雪漫々」

フランス 「大吟醸 雪漫々」

フランスのお酒と聞いて、真っ先に思いつくのが「ワイン」でしょう。ボルドーやブルゴーニュを筆頭に、世界最高峰のワイン産地が集まっている国、それがフランスです。ワインを日本のお茶感覚で楽しんでいるフランス人には、香り豊かで比較的お酒感が強く、上品な味わいの日本酒が適しているのだとか。

そんなフランスの方々に試していただきたいのが、山形県の「出羽桜酒造」が作る「大吟醸 雪漫々」(ゆきまんまん)です。最大の特徴は、大吟醸で仕込んだ後に一度寝かせ、期間をずらして新酒として出荷していること。新酒ながら「古酒」の部類に入り、フルーティーかつフルボディな味わいを持つ銘柄の一つです。

本物であることを証明するため、ラベルにはシリアルナンバーが記載されています。あの有名グルメ漫画『美味しんぼ』にも登場したことで知られる銘柄の一つです。

ワイングラスでいただく日本酒は乙なもの。キレの良い辛口タイプのお酒ですが、2年間熟成させていることにより、まろやかな味に仕上がっています。よく見ると無色透明ではなく黄金色であり、この色がしっかり熟成していることの証です。グラス一杯700円(税込)で楽しむことができます。

韓国 「純米大吟醸 龍龍龍龍」

韓国 「純米大吟醸 龍龍龍龍」

「りゅう・りゅう・りゅう・りゅう……」と読んだ方も多いのではないでしょうか。こちらの銘柄の正式名称は「てつ」。龍という字を4つ書いて「龍龍龍龍(てつ)」と読む、山形県に酒蔵を置く「東の麓酒造」が手がける一本です。

この銘柄を韓国の方にオススメしたい理由は、「ガツンとした酒感の強い味わい」を持ち合わせているから。アルコール度数も16度と高めで、「いかにも酒!」という焼酎や、マッコリを嗜む韓国人にピッタリの銘柄といえます。

ただ単に酒感が強いのではなく、上品な後味を持ち合わせているのも特徴の一つ。辛口でとてもキレが良いので、肉料理からチーズ、日本の塩からとも良く合います。甘いものとの相性も抜群で、チョコレートやチーズケーキといったスイーツとペアリングするのも良さそう。

今回は飲み口の広いグラスでお出しいただきました。作るのにとても手間が掛かるため、画数の多い「龍龍龍龍」という一文字を名前にしたこちらの銘柄。パンチのある味わいの日本酒が好きな方にこそ、試していただきたい銘柄ですね。グラス一杯1200円(税込)でご提供。

5種類の国籍別オススメ銘柄が出揃ったところで、ポジションマップにしてまとめてみました。

日本酒BAR 福助では辛口の銘柄を中心に扱っているため、今回はこのような結果に。香りに関しては銘柄によってハッキリとした差があるようです。

今回のまとめ

今回のまとめ

日本人の私達でさえ、星の数ほど存在する銘柄の中から、自分好みの日本酒を探すのは大変ですよね。それを海外の人達がやるとなったら、何から手を付ければ良いのかさえ、きっとわからないことでしょう。

せっかく日本酒に興味を持ってくれたのに「選び方がわからない」という理由で遠ざかってしまうのは本当にもったいないこと。もし、あなたの周りに「日本酒が好き」あるいは「飲んでみたいという」外国人の方がいたら、上記の5銘柄からチョイスし、オススメしてあげてはいかがでしょうか。

今回ご紹介した5銘柄は、JR日暮里駅から徒歩5分、「谷中通り」の一画にある日本酒BAR 福助で楽しむことができます。

和モダンな内装に、フラリと入りやすい立ち飲みスタイルを取り入れたオシャレ空間。日本酒好きの方はもちろん、これから日本酒デビューをする方も、是非一度足を運んでみてください。笑顔が素敵なオーナーシェフ、木下さんがあなたにピッタリの銘柄を提案してくれますよ!

営業時間:
[月・水~金] 17:00~(L.O.翌0:30)
[土・日] 12:00~(L.O.14:30)
     17:00~(L.O.0:30)
定休日:火曜日

  • 日本酒BAR福助
    • 住所 3-13-8, Yanaka, Taito-ku, Tokyo, Japan, 110-0001

Written by:

ポメラニアン高橋(ポメ橋)

ポメラニアン高橋(ポメ橋)

ラーメンと牛丼ばかり食べてる洋犬ライター。オス/体高30センチ/体重80キロ。最近Twitterはじめました→@pomehashi(ポメ橋)

Photo : 池田瑞穂

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