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LIVE JAPAN編集者が「赤いきつねうどん」「マルちゃん正麺カップ」を推薦する理由"
日本のスーパーやコンビニエンスストアは、食品から雑貨までなんでも揃う便利なお店。ここで売れている食品といえば、「カップ麺」!手軽に日本の麺料理を味わえるとだけあり、夜食やお土産に重宝される存在です。
とはいえ、ずらりと並ぶカップ麺売り場の中から、どの商品を選べばいいか悩んでしまうはず。そこで、LIVE JAPAN編集部が「人気カップ麺の選び方のコツ」を指南!“ベストカップ麺”を作っている東洋水産に、自社のカップ麺が支持される理由も聞いてきました。
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今回訪れたのは、埼玉県を中心に関東の1都6県に展開するスーパーマーケットチェーン「ヤオコー」の川越南古谷店。早速、カップ麺コーナーをチェックしていきましょう!
選び方のコツ①カップ麺売り場の中で多くの面積を確保しているものは安定の人気商品
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まずは売り場全体に注目。広いカップ麺売り場の中でも、面積を確保している商品は、安定して人気がある商品といって間違いないでしょう。
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人通りの多い特設コーナーにたくさん陳列されているカップ麺も人気商品。日本のスーパーは商品の売れ行きを見ながら陳列を細かく計算しているので、目立つ場所にある商品=売れている、といえます。
選び方のコツ②陳列棚の下段にあるカップ麺も売れ筋
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陳列棚の中で、どこに置いてある商品が人気だと思いますか?答えは、「陳列棚の下段」。
スーパーでは歩きながら商品を選ぶ人が多いので、足下を注意しながら陳列棚を見ることになります。すると自然に目線は下のほうになり、下段の商品を選ぶ可能性が高くなると考えられているとか。
選び方のコツ③パッケージに完成写真が大きく載っている
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そして大切なのは、パッケージ写真。日本語の文字だけでは分からない味を想像するには、写真に頼るしかありません。パッケージに大きく完成写真が載っているのは、分かりやすく中身を伝えているだけではなく、クオリティに自信があることを証明しています。たとえば、写真の「赤いきつねうどん」は、大きくうどんと油揚げが。なんともおいしそうですね。
選び方のコツ④シリーズでいろんな味が出ているのは人気の証
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パッケージのほかに、シリーズも要チェック。先ほど紹介した「赤いきつねうどん」は、緑のたぬき天そば、黒い豚カレーうどん、白い力もちうどん……と、多数のシリーズを展開しています。
スーパー同様、売り上げをシビアに管理する日本の食品業界において、シリーズ展開ができているのは売れているからこそ。何を買うか迷ったら、シリーズ展開されているか確認してみてください。
選び方のコツ⑤成分表示が分かりやすいのは信頼ができる
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さらに、成分表示の大きさも、買うべきカップ麺の条件に挙げられます。パッケージの完成写真同様、安心できる食材を届けている自信がある証拠です。前述の「赤いきつねうどん」だと、右側にアレルギー表示あり。翻訳アプリなどで見てみましょう。
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さて、今回の取材で、人気があるカップ麺の条件をすべて満たしている商品がありました。それは、「赤いきつねうどん」と「マルちゃん正麺カップ」。いずれも、日本の大手総合食品メーカー・東洋水産が誇るカップ麺ブランドです。
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日本人なら誰もが知るこれらのカップ麺は、なぜ人気商品の地位を確立できたのでしょうか。気になったLIVE JAPAN編集部は、東洋水産株式会社加工食品部の中嶋さんと隅田さんに話を聞きました!
売れているカップ麺を作り続ける東洋水産ってどんな会社?
東洋水産は、水産会社としてスタートし、1950年代からハム・ソーセージの加工業で売り上げを拡大。その会社がなぜ、カップ麺を作ることになったのでしょう?
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「1960年代、即席麺を作る会社が雨後の筍のように増え、その勢いに乗って東洋水産でも生産を始めました。袋麺からスタートし、業界初の和風カップきつねうどん・カップ天ぷらそばを販売したことで、これが大ヒット。そこから、丼型のカップうどん『赤いきつねうどん』を販売し、ロングセラー商品となりました」(中嶋さん)
「現在は200商品ほどの即席麺を販売しています。ほぼ毎週、新商品を出し、業界全体では、1年間に1000以上を販売。ですが、1年後に残る商品はほんのひとにぎりです」(隅田さん)
そんなにもカップ麺市場が厳しいとは……。そんな中、売り場にずらりと並ぶ東洋水産のカップ麺は、おいしくて人気があるってことですね。
完成しつくされたカップ麺!「赤いきつねうどん」のこだわりは?
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厳しい商品戦争の中、東洋水産の技術を駆使して生まれたのが、カップうどんの「赤いきつねうどん」です。
「麺、スープ、具材と、どれも語るべきで欠かせない要素ですが、中でも大きな『おあげ』のジューシーさには定評があります。また、元々が水産会社なので、だしにもこだわっています」(中嶋さん)
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大きな「おあげ」に澄んだつゆ、そして平打ち麺。日本人なら誰もが無性に食べたくなる時があるはず。
「販売開始から40数年経っていますが、赤いきつねは“完成しつくされた商品”なんです。この麺も、お湯の量や温度を完璧に計算して生産しています。太くて丸いさぬきうどんもおいしいですが、赤いきつねの麺がさぬきうどん風になったら、それはもう赤いきつねではありません。赤いきつねの佇まいを残しつつ、より良いものを作る。そのことを念頭に改良を重ねています」(中嶋さん)
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豊富な「赤いきつねうどん」シリーズ。味も具材もそれぞれ。
「赤いきつねうどんには、『緑のたぬき天そば』『黒い豚カレーうどん』『白い力もちうどん』『紺のきつねそば』とさまざまなシリーズがあり、通常サイズだけではなく、小さい『まめ』、大きい『でか盛』もあります」(中嶋さん)
「あと、『赤いきつねうどん』と『緑のたぬき天そば』は日本国内で販売されている地域によって4種類の味のバリエーションがあるんですよ」(隅田さん)
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えっ、4種類も!? 詳しく教えてください!
「発売当初から『東』『西』で味を分けていました。『東』はしょうゆの味が引き立つ東日本風の味、『西』は薄口しょうゆとだしを利かせた西日本風の味です。2000年頃より販売している『関西』は、『西』の味をベースにうるめいわしのだしを利かせ、4つめの『北海道』は、利尻昆布をだしに使用しています」(中嶋さん)
だしで4種類も味のシリーズを展開できるのは、さすが水産加工技術を誇る東洋水産です。さまざまある赤いきつねうどんシリーズの中でも売れ筋はどれですか?
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「1番は赤いきつねうどん。続いて緑のたぬき天そば、黒い豚カレーうどん、白い力もちうどんの順で売れ筋です」(中嶋さん)
こだわりのダシともちもち麺がウリの赤いきつねうどんシリーズ。日本にいる間、いくつ食べられるか挑戦したいですね!
「マルちゃん正麺」のクオリティがすごい
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同じく東洋水産の商品で、ヤオコーの売り場面積を占めていたのが「マルちゃん正麺」。開発に携わった隅田さんは、こだわりを熱く語ってくれました。
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「マルちゃん正麺カップは、ゆでたての生麺のようなノンフライ麺です。特徴は、つるつるしたのどごしとなめらかさ、そして持った時の重量感。ラーメン屋さんで食べているような“ライブ感”を感じていただけます。この麺の技術を確立し、それを製造ラインに乗せるまでに4年もかかっています。おかげさまで、販売から瞬く間に話題となりました」(隅田さん)
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パッケージに表示されているのが、こだわりの麺ですね。見るだけでよだれが出るほどおいしそうです。
「パッケージは2019年に大幅リニューアルしました。高級感のあるゴールドは残し、よりシズル感が出るよう、写真内の丼を大きくしてナナメから麺を撮影しています」(隅田さん)
マルちゃん正麺もいろんな種類がありますが、売れ筋はなんでしょうか?
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「一番人気は芳醇こく醤油。香味まろ味噌のほか、カップ焼そばも人気です」(中嶋さん)
名前の響きからたまりません……。日本旅行中にラーメン屋さんへ寄る時間がない人は、お土産として持ち帰って、自国でマルちゃん正麺を食べてもよさそうです!
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LIVE JAPAN編集部による「人気カップ麺の選び方のコツ」、参考になりましたか?すべてを満たす東洋水産の商品は、こだわりたっぷりで本当に人気があることが分かったはず。夜食にお土産に、「赤いきつねうどん」や「マルちゃん正麺カップ」をぜひ選んでみてくださいね。
取材日:2020年1月23日
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