
日本で食べられるイタリア料理は数多くありますが、なかでもパスタの人気は絶大なもの。そんな日本で、本場イタリア人がパスタを食べたらどんな感想を持つのでしょうか。
日本在住のイタリア人に率直な感想を聞いてみました!(以下は回答者の個人的な意見です)
日本のパスタはイタリアンではない

「日本のナポリタンやミートソース、明太スパゲッティはイタリアンではなくアメリカンスタイルのパスタですね。イタリアには『クリーミーパスタ』はありません。ソースをパスタの上にのせることもないです。ソースはパスタにからませてから提供します。クリーミーパスタのように、皿に残るほどたくさんのソースはかけません」
なるほど。アメリカで、アメリカンスタイルにアレンジされたパスタが、日本に入ってきて、さらにアレンジされたのかもしれないですね。
ナポリタンはもともと、アメリカの進駐軍がケチャップ味のパスタを食べていたことがヒントになって日本風のメニューになったといわれています。アメリカから近い南米のコロンビア人も、ケチャップでパスタを作ると筆者は聞いたことがあります。
日本では、クリーミーなソースやミートソースを麺の上からかけて供するのが一般的でした。麺の色とソースの色の対比をまず目で楽しんで、そこから自分で混ぜて食べるスタイルです。しかしイタリア料理では、ソースをパスタにからませてからも火を入れて麺に味を軽く染み込ませて提供します。近頃は、そのスタイルが日本で馴染んできたものの、両方のスタイルのパスタが共存しています。
「明太子スパゲッティは、最初は遠慮していたけど、食べてみたらすごく美味しくて、自分で作るほどハマりました」
タラコ・明太子スパゲッティは飽きのこない味で、手軽に作れて、多くの日本人が大好きな味です。パスタの国のイタリア人が美味しいと感じたと聞くと、うれしいですね!
基本的に日本のパスタは和風

タラコ・明太スパゲッティをはじめとした日本風にアレンジされたパスタは、日本人もアレンジ済みであることを認識しています。それ以外のパスタはどうでしょうか。
「基本的に、すべてのタイプのパスタは和風(またはイタリアではなくアメリカから取られたスタイル)にアレンジされているように感じます。イタリアのタイプとは違うと感じますが、とても上手に調理されているので、美味しいです」
やはり、日本風にアレンジされているのですね。それでも、日本ならではの感覚でイタリア人が美味しいと感じるほど昇華できているのは素晴らしいことです。
「カルボナーラは、イタリアはクリーミーな感じではなくて、チーズと塩コショウがメインの味付けです。でも日本のクリーミーなものも美味しいですよ」
たしかに、最初日本でカルボナーラが流行ったとき、生クリームを使ったクリームソースをかけるタイプのものでした。ローマで生まれた本物のカルボナーラは、生クリームを使わずに卵、羊のチーズ、パンチェッタなど燻製しない塩漬けの豚肉を使い、黒コショウをたっぷりかけます。パスタもショートパスタを使います。
日本では羊のチーズもパンチェッタも簡単に手に入らないですし、ショートパスタよりもスパゲッティのほうが身近です。生クリームも卵が固まるのを防ぐために加えたといわれています。全く別物になっていますが、日本人好みにアレンジしたことで、これだけ広まったといえるでしょう。
日本はアルデンテが浸透している

昔の日本のパスタは柔らかく、学校給食のソフト麺をパスタとして食べるのもアリでした。しかし現在、日本人に浸透しているのは「アルデンテ」です。“パスタを茹ですぎることは罪”というくらい、日本人もアルデンテを意識していると思うのですが、イタリア人から見たらどうなのでしょうか。
「日本のパスタもアルデンテで調理されていて、食感はイタリアと同じだなと思います」
テレビの影響で一時はアルデンテが流行語のようになり、瞬く間に日本人の持つ共通認識となりました。うどん、ラーメン、蕎麦など、麺類をこよなく愛する日本において、この時期、「麺はコシ」という言葉も流行ったように思います。
イタリア人が他のヨーロッパの国々で、パスタの茹で加減などに不満を持つことが多いと聞きます。一方、日本ではしっかりアルデンテができているというのですから、日本人の探求心はすばらしいと思います。
日本のパスタ人気はうれしい!

日本ではこのように、パスタにこだわりを持つ国です。ここまでパスタが人気だと知って、イタリア人はどう思ったのでしょうか。
「私の国の料理がこんなに遠くの土地でとても高く評価されたことをうれしく思っています」
やはりうれしいですよね。わたしたち日本人が、世界中で寿司やラーメンが愛されていることに対して抱く気持ちに近いと思います。
「それにイタリアのレストランよりも安くて、気軽に食べられる雰囲気があっていいですね」
日本ではイタリアンのファミレスや喫茶店、フードコートなど、海外の人からするとびっくりするような金額でパスタが食べられるお店がたくさんあります。日本ではチップも要らないですし、そんなところも気軽に外食ができる雰囲気につながっているのではないでしょうか。
日本人におすすめしたいイタリアンパスタ

イタリアでは、出身地ごとに料理が大きく分かれているといいます。今回インタビューしたイタリア人に、出身地で人気のおすすめパスタを聞いてみました。
「私の町では tagliatelle al ragù(タリアテッレ・アル・ラグー)が人気です。パスタはきしめんや山梨の郷土料理・ほうとうのような太麺で、ミートソースとからまっています。ボロネーゼに似ていますが、イタリアではragù(ラグー)と呼ばれています。美味しいですよ」
ボローニャのあたりでは、この料理が人気のようです。スパゲッティのような丸い麺ではなく、リボン状の幅5~10mm程度の麺であるタリアテッレを使います。牛ひき肉を赤ワインなどでコトコト煮込んでラグーを作ります。夜中の間中、鍋を火にかけている家庭もあるそうです。
筆者はボローニャの生パスタが有名なお店でこの料理をいただいたことがありますが、麺はコシというよりもなめらかで、ラグーと調和した素晴らしい美味しさでした。
日本人のわたしたちは、本場の味と日本風アレンジの両方のパスタを、今後も大いに楽しんでいきたいですね。
<取材&執筆>
株式会社ダリコーポレーション
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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