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始発から終電までビジネスパーソンや観光客の利用が絶えない東京の表玄関「東京」駅。JR、地下鉄を合わせると1日に80万人近い乗降があり、その人たちを待ち構えるかのように周辺には大きな地下街が複数存在しています。老舗店から最新のお店までありとあらゆる飲食店が並んでいるのが特徴で、ショップを合わせるとその数はなんと約1000店舗。まさに地下の大都市のようなこの場所で、朝から楽しめる「モーニング」が人気の3店を紹介しましょう。
自家焙煎の美味コーヒー「アロマ珈琲」
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1970年に創業し、2020年で50周年を迎える「アロマ珈琲」は、長年働く日本のサラリーマンたちに愛され続けている有名店です。地下商店街としては売場面積都内最大となる「八重洲地下街」に位置しており、東京駅から直結しているとありアクセスも抜群です。
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店内は昭和レトロを感じさせる落ち着いた雰囲気。約70席あり、コーヒー片手にノートPCをタイピングするビジネスパーソンや、仕事終わりに小説を読みながら食事を楽しむ人など、自分だけの時間を楽しむため通い続ける常連客が多くいました。店長の西村さんは「高速バスが来るまでの時間をここで過ごされている方や、朝のラッシュを避けるため、ちょっと早めに家を出て寄っていただく方も多いんですよ」と、都心のターミナルである東京駅らしいエピソードを教えてくれました。
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そんな彼ら、彼女らを魅きつけるのはサイフォンで淹れる店自慢のコーヒー。別場所に自家焙煎するための焙煎香房を持っており、鮮度と香りが抜群にいい豆が完成させる格別の一杯は香り高く、適度な酸味と苦味が絶妙なバランス。思わず「ふぅ~」っと安堵のため息をついてしまうほどリラックスした気持ちにさせてくれるのです。
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もちろんコーヒー豆を選ぶことも可能で、複数の豆をミックスした「アロマブレンド」(480円・税込)のほか、「ブルーマウンテンNo.1」(1000円・税込)、「クリスタルマウンテン」(800円・税込)、「コロンビアスプレモ」(500円・税込)、「マンデリン」(500円・税込)など合計約10種類のテイスト。フードメニューでは「ピザトースト」(700円・税込)、「ミックスサンド」(700円・税込)、「ホットケーキ」(450円・税込)など約20種。それぞれサイズも大きく、長年ビジネスマンたちの胃袋を喜ばせてきた品書きの数々です。
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さて今回の目玉である「モーニングセット」(550円・税込)は、7:00~12:00まで(日曜、祭日のみ7:30~)の時間限定で提供されています。外はサックサク、中はふっくらの厚切りトーストにはジャム、バター、そしてあんこがついており、一口一口で味を変えることが可能。焼きたての香りを満喫しながら、バターをたっぷり塗ったトーストをかじり、コーヒーで流し込む。そして最後にゆでたまご。ちなみにコーヒーは5杯までお代わり無料なので思わず長居してしまいそう。
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お店には英語メニューも用意されているため、外国人観光客の利用も増えているようです。店内にはキュートな笑顔を見せる外国人スタッフさんもおり、英語でのやりとりも可能ですよ。店内は全席喫煙席になっていることも覚えておきましょう。
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アロマ珈琲
- 住所 東京都中央区八重洲2-1 八重洲地下街 八重洲地下1番通り
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最寄駅
JR「東京駅」八重洲中央改札口から徒歩5分、東京メトロ銀座線「京橋駅」7番出口から徒歩5分
- 電話 03-3275-3531
営業時間:平日6:30~21:30(L.O.21:15)、土7:00~21:00(L.O.20:45)、日祝7:30~21:00(L.O.20:45)
定休日:なし
本格タイ料理「マンゴツリーキッチン“パッタイ”」
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2017年にグランドオープンした注目の地下街「グランスタ丸の内」。東京駅周辺では最大級のグルメゾーンとなっており、カフェ、寿司、そば、韓国料理、スイーツまで多くの人気店が揃っています。朝食メニューを提供する店舗も多く、昼食時、夕食時には多くの人たちで賑わいます。おしゃれな店舗が多く、女性客が比較的多く見られるのも特徴の一つです。
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タイ料理を提供する人気レストラン「マンゴツリー」の系列店である「マンゴツリーキッチン“パッタイ”」は、タイの代表料理である米麺の焼きそば「パッタイ」の専門店。モーニングタイム(7:00~10:00)から「パッタイ」(600円・税込)を提供しており、本場の味を追求するため、もっちもちの食感と風味があるオリジナル生米麺「クイッティオ」を使用しているのが特徴です。
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「クイッティオ」は米どころである新潟の工場で製造。その鮮度とこだわりが、食べ応えある適度な弾力と米の旨味、さらにはつるんとしたのどごしを完成させています。桜えび、玉子、もやしなどの具材とともに甘辛い味付けに仕上げてられていて、添えられたライムを絞るとまさに本場の味。
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この甘辛テイストは、ココナッツシュガーとナンプラー、さらにはタマリンドペーストが味の秘訣になっています。一口食べれば、麺と具材、さらには調味料の味が絶妙に合わさり、どんどん箸が進んでしまう……そんな魅惑の一皿なのです。あっさり味付けられたスープを箸休めに、卓上にあるドライチリや酢などを使って“味変”を楽しむのが通の食べ方だとか。
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パッタイ以外にも、タイのスープ麺「センレックナーム」(500円・税込)、タイでは定番のおかゆ「タイ雑炊」(500円・税込)があり、いずれもあっさり、コク深い味付けになっているので、前日お酒を飲みすぎた方にもぴったりですね。パッタイはテイクアウトも可能なので、電車に乗る前にもぴったり。丸の内側には屋外に座れるベンチも多いので、都会のど真ん中で皇居を眺めながらタイ料理というもの、素敵かもしれません。
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マンゴツリーキッチン“パッタイ”グランスタ丸の内
- 住所 東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅 B1F 改札外グランスタ丸の内
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最寄駅
JR「東京駅」の「丸の内地下中央口改札」を出て1分
- 電話 03-6259-1955
営業時間:7:00~22:00(L.O.21:30)、日・連休最終日の祝日のみ~21:00(L.O.20:30)
定休日:なし
朝から絶品鯛茶漬け「寿司清」
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明治22年に創業し、江戸前の伝統と技術を継承し続けて来た寿司店の「築地寿司清」。東京駅改札内にある「東京駅グランスタ店」では厳選された旬の食材を使った握り寿司はもちろん、こちらでは朝食メニューとして7:00~10:00まで「あら煮定食」(920円・税込)やまぐろやサーモンなどがのった「づけ丼」(870円・税込)などが楽しめます。
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“東京の台所”と呼ばれる豊洲市場で毎日仕入れる魚介をリーズナブルに楽しめる同店ですが、モーニングで注目すべきは出汁をかけていただく「鯛胡麻だれ」「ハラスいくら」(ともに720円・税込)です。
今回チョイスした「鯛胡麻だれ」は、炒り胡麻をふんだんに使った特製の胡麻だれに新鮮な鯛の刺身を合わせた一品で、まろやかな胡麻ソースが醤油とはまた違った美味しさを演出。
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胡麻の豊かな香りに、プリップリな鯛の食感が合わさり、炊きたてのご飯がどんどんすすむというわけです。時々添えられている漬物や卵焼きを味わいながら食べ進め、最後は出汁がけにチャレンジ。ごはんの上に鯛、薬味を乗せたら、湯桶に入っている出汁スープを上からかけましょう。出汁に入っている鰹節の香ばしさがさらに食欲を引き立て、さらに少しだけ熱が通ることで鯛の食感が変化。一杯で二度楽しめる仕様になっています。
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取材時には店頭に人だかりができており、店長にお話を聞くと「8時ごろには観光客の方や出勤前のお客様でお店はいっぱいになります」とのこと。朝だからこそ、こんなさっぱりとお魚を味わえる料理が老若男女に人気のようです。
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築地寿司清 東京グランスタ店
- 住所 東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅改札内地下1F グランスタ内
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最寄駅
JR「東京駅」の「八重洲地下中央改札」を入って徒歩2分
- 電話 03-5220-6865
営業時間:7:00~22:00(L.O.カウンター21:30、テーブル22:00)
定休日:なし
※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、営業時間の変更や臨時休業、サービス内容の変更をしている場合があります。
出版社で政治経済誌、グルメ誌編集者を経てサブカル系ニュースサイト編集記者&カメラマン。趣味はインドカレー食べ歩き。出張先では地元雀荘で情報収拾するのが好き。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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