
「招き猫」をご覧になったことはあるだろうか? 英語では「幸せを呼ぶ猫」とも訳される招き猫は、その言葉通り、お守りとして親しまれている。なお「招き猫」という名前は、手招きをしているような前足の仕草が由来となっている。

一般的な招き猫は陶器でできているが、木材やプラスチック、さらにはヒスイや金を素材とする豪華なものもある。招き猫は神社に祀られているほかインテリアとしても大人気で、日本全国のレストランや小売店などさまざまな店に、電動式の前足をゆらゆら動かしている招き猫が置かれている。

招き猫の発祥の地は東京か大阪か、さまざまな議論があるがはっきりとはわかっていない。ただし一般的には、最初に作られたのは江戸時代頃とされている。ルーツがはっきりしないだけに、その歴史についてはさまざまな伝説が語られている。
招き猫の持ち物に注目!

さまざまな招き猫を見比べてみると、何か特定のものを持っていたり、身につけていたりすることにお気づきになるはず。
・首飾り:ほとんどの招き猫が、首輪や前掛け、鈴など、首回りになんらかの装飾を付けている。特に鈴は江戸時代から現在に至るまで、猫の居場所を知らせるための最も一般的なアクセサリーだ。また前掛けについてははっきりわかっていないが、おそらく地蔵と関連があるのではないかといわれている。
・小判:招き猫の中には江戸時代に使われていた金貨の「小判」を持っているものもある。小判とは、1両で現在の約1000ドルの価値があった当時の通貨のこと。一千万両の小判を持っている猫もいるが、当時としては相当な金額だ。
・鯉などの魚:富と繁栄の象徴とされている。
・打ち出の小槌:「打ち出の小槌」とは、「桃太郎」や「平家物語」といった昔話に出てくる魔法の木槌のこと。振れば欲しいものが出てくるとされている。日本神話に登場する七福神の一人で、富の神として知られる大黒天の持ち物。
・財布:富と運の象徴。
・大理石または宝石:これらを前足で持っている招き猫は、知恵と富を呼ぶとされている。
・うちわまたは太鼓:商売繁盛の象徴。特に太鼓は千客万来を意味している。
・ひょうたん:七福神の一人である長寿と知恵の神・福禄寿の持ち物でもあり、酒や飲み物を入れた水筒として使われている。
以上に挙げたものが一般的な招き猫の持ち物だが、そのほかにもさまざまな縁起物を持った招き猫がいる。
招き猫のしぐさに注目!

招き猫の挙げている前足に注目してみよう。右足、左足、なかには両足を挙げている招き猫もいる。これは単なるデザインではなく、それぞれに意味やご利益が込められている。異説はさまざまなるが、一般的なご利益は以下の通り。
・右足:金運、幸運
・左足:千客万来、商売繁盛
・両足:魔よけ
また、前足の高さが高いほど、さらなる運を呼ぶといわれている。
招き猫の色に注目!

ほとんどの招き猫が三毛猫だが、さまざまな色の招き猫もある。またしぐさや装飾と同じく、以下の通り、色にもご利益が込められている。
・白:積極性、純粋性
・黒:魔よけ
・金:金運、繁栄
・赤:結婚、愛情
・緑:教育、健康
・青:知性、知恵、成功
・ピンク:恋愛運、出会い
・黄色:安定、健康、人間関係
以上を参考に、お好みの招き猫を選んでみてはいかが?
世界へ飛び出した招き猫

招き猫は小説やアニメ、テレビゲームなどをはじめとするポップカルチャーの中にもさまざまな形で登場する。また世界中の至るところに出現している。特に日本文化のファンで、縁起物にも興味のある人々の間では大人気のグッズの一つとなっている。
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