
侍は日本文化を語る上で欠かせない、日本を象徴するもののひとつ。侍といえば、「鎧兜に刀を武器に持つ武士たちが、名誉を賭けて信念のもと献身的に戦う姿」などとイメージされる方も多いはず。東京・新宿にあるサムライミュージアムでは、侍とは実際にどんな存在であったのか、現代日本人にも知られざる侍に関する真実が詰まった空間だ。
侍の甲冑や武器を間近で見られるギャラリーはもちろん、英語の無料ガイドツアーやワークショップ、刀を使ったショー、さらには侍の甲冑を着て自撮りをすることだってできる。サムライミュージアムは、侍の魅力が十二分に詰まった施設と言えるだろう。
サムライミュージアムへのアクセス
都内有数の繁華街である新宿・歌舞伎町。JR新宿駅から徒歩8分ほどの場所に位置するサムライミュージアム。賑やかな街の一角にあるとは言え侮るなかれ、日本の文化や歴史に興味のある人には必見のスポットである。10:30 – 21:00まで開館しており、最終入場は20:30。入場料は大人1,800円、小学生以下の子ども800円 (3歳以下無料)となっている。

サムライミュージアムとは

侍ものの映像作品が好きな方はもちろん、日本史に趣深い方も、日本の歴史的な事象をよく知らない方にも、お客さんを問わず惹き付ける見どころ盛りだくさんのサムライミュージアム。鎧や兜、武具を間近で見るだけでも貴重な体験だが、英語応対可能なスタッフのみなさんがガイドを交えながら解説をしてくれるので、訪日外国人の方でも意味や背景を理解できるのはさらに嬉しいポイントだろう。また、館内では当時の侍さながらの臨場感抜群の殺陣のパフォーマンスを楽しむこともできる。
一階:古き良き日本の世界へ

いざ足を踏み入れると、まるで侍のいた時代の世界にタイムスリップしたかのような独特の世界観が広がっていた。かの関が原の戦いを描いた日本画が掲げられ、様々なスタイルの甲冑が並んでいた。ここでは侍が、どの時代に、どこで、どういった行事を行っていたか知ることができるという。侍の存在した武士社会における体系化された思想一般を指す「武士道」に関するガイドから、「動物や色にも強さのバロメータが定められていた?」、「侍はなぜ髪を剃り上げていたのか?」など、そこには現代人からは想像もしえない理由が秘められている。
二階:武器や鎧兜の世界へ

二階は、より深く「侍」そのものの意義について迫るフロアとなっていた。侍の持つ刀は他の刀と区別されていたそうで、様々な古い刀など見て回った。侍の時代から銃は存在していたそうで、兜も当時の侍の区分ごとにさまざまな種類のものがあったという。

さらに、徳川家康・豊臣秀吉・織田信長など歴代の名だたる侍たちが、どんな鎧や兜を身にまといどんな俳句を謳ったかまで紹介されているので、日本の歴史が好きな人にはより魅力的な場所となっていることだろう。
大迫力の殺陣ショー

一日に4回、殺陣のショーが開催され、俳優の松浦慎一郎氏らパフォーマーによる殺陣の動きに刀の使い方やテクニックの説明に至るまで、迫力満点のショーを間近で楽しむことができる。また、刀を直接手に取って、型を教えてもらうことも。ただし、非常にリアリティ高く緊迫した雰囲気のショーとなっているので、親子連れでご来館をされる方は予めご用心を。

侍になりきろう

サムライミュージアム来館者は陣羽織や着物を身にまとったりしてカメラで記念撮影を行うことができる (スマートフォン可)。予約は不要で、基本的に一日中撮影可能である。
32,000円から44,000円 (値段は選ぶ鎧の種類によって異なる) を別途支払えば歴代の戦国武将が着た甲冑<レプリカ>を着て戦国スタイル装備をフルにまとい撮影を行うこともでき、撮影後には全データをCD-ROMに焼いてもらうこともできる。ただ、戦国フル装備撮影には、前もって三日前までに予約が必須となるので、参加をお考えの方はご予約をお忘れなく。
芸術としての侍を学ぼう

サムライミュージアムでは、刀の使い方を学ぶ日本刀講座や書の書き方を学ぶ侍書道教室など実践的に侍の在り方を学ぶ体験教室も展開。こちらも事前予約が必要で、二名以上での申し込みが必須。一人当たり5,000円<入館料込み>で参加可能だ。
侍を見て、学んで、体験して、最後はおみやげを

一通りサムライミュージアムを満喫したら、一階のショップで侍関連グッズをおみやげに手に入れてみよう。ガイドとともにツアーを回ったり、侍の格好をして記念撮影をしたり、日本刀の使い方をマスターしたり、刺激的な事柄が勢ぞろいのサムライミュージアムでは、来場者それぞれが有意義な体験ができること間違いなし。ぜひ非日常的な侍の世界へ足を踏み入れてみては。


アメリカのマサチューセッツで育ち、新たな冒険と、おいしい緑茶を探しに日本へやってきました。様々なことを追求し、そして書くことを通じて、大都市・東京で私だけの生き方をみつけることができました。
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