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モスの店員もロボット!? コロナ対策で活躍する最新ロボット事例まとめ

モスの店員もロボット!? コロナ対策で活躍する最新ロボット事例まとめ

更新日: 2020/10/26

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、医療施設や公共施設に加え飲食店や教育現場などでもロボットの活用が加速しています。気になる最新事例をピックアップしてご紹介します。

遠隔操作でロボットがモスバーガーの店員に!

モスバーガー 大崎店は7月27日(月)~8月下旬の約1カ月間、平日の14~18時限定で分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を導入します。遠隔操作で来店者の希望に応じたメニューを案内するなど、実際に接客を行いながらロボットが店員業務を進めます。

「ゆっくりレジ」と呼ぶ列に遠隔操作型の分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を設置。関西在住で難病のある外出困難者が操作をして接客をします
「ゆっくりレジ」と呼ぶ列に遠隔操作型の分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を設置。関西在住で難病のある外出困難者が操作をして接客をします

分身ロボット「OriHime」は、オリィ研究所が外出困難な人々が学校や職場など、外の世界へ参加できるよう2012年より開発を進めてきた遠隔操作型ロボット。一方、モスバーガーを展開するモスフードサービスでは、2018年11月にセミセルフレジ、2019年12月よりフルセルフレジを一部店舗で導入し、人手不足解消への対応を進めてきました。

分身ロボット「OriHime」。高さ23㎝×幅約17㎝(腕を畳んだ状態)×奥行約11㎝、重量:660g
分身ロボット「OriHime」。高さ23㎝×幅約17㎝(腕を畳んだ状態)×奥行約11㎝、重量:660g

OriHimeは全長約23cmの分身ロボットで、子育てや介護、身体障がいなどの社会的ハン
ディキャップにより外出困難な人の分身として、遠隔地での活躍が期待されています。今後はOriHimeを通じて注文から決済までを行えるよう機能を拡張するほか、今回成果をもとに、ドライブスルー注文への応用や自走式ロボットによる配膳業務などを2020年度内に検討していく計画だといいます。

  • モスバーガー 大崎店
    • 住所 東京都品川区大崎2-1-1 ThinkPark Plaza 2F
    • 開催日:2020年7月27日(月)~2020年8月下旬
      ※システムメンテナンスなどのため、開催期間内であってもゆっくりレジを設置していない場合があります

      「ゆっくりレジ」の営業時間:平日14:00~18:00
      平日の上記時間以外と土日はOriHimeを活用したゆっくりレジを設置せず、通常のモスバーガーの営業となります

ロボットがサラダを配膳! 玉川高島屋のレストランが導入

ロボットにより「非接触(客同士も、客と店舗スタッフも直接接触しない)」「非対面(客と店舗スタッフが対面接客を行わない)」でオーダースタイルを実現
ロボットにより「非接触(客同士も、客と店舗スタッフも直接接触しない)」「非対面(客と店舗スタッフが対面接客を行わない)」でオーダースタイルを実現

7月6日 玉川高島屋にオープンしたオーダースタイルのサラダバーレストラン「THE GALLEY SEAFOOD & GRILL」(運営:三笠会館)では、QBIT Roboticsの自動搬送ロボット「PEANUT」を導入。非接触でロボットがサラダを席まで届けてくれるサービスを実現しています。

THE GALLEY SEAFOOD & GRILLは、シーフードやステーキなどの厳選食材のグリル料理とともに、オーダースタイルのサラダバーを提供しているお店。店内では2台の自動搬送ロボットが活躍し、オーダーしたサラダを席まで届けています。

運営元の三笠会館では、数年前からさまざまなIT技術を活用したレストランの新しいカタチを模索。Withコロナの時代にオープンすることに伴い、新しい生活様式にそった安全なサラダバーのオペレーションを構築するため、QBIT Roboticsのロボット導入を決定したとのことです。

QBIT Roboticsは「変なカフェ」「ゼロ軒めロボ酒場」などでも導入実績がある各種ロボットを手掛けています。今後はロボットが下膳の手伝いやお誕生日祝いの手伝いを担うことも検討しているそうです。

  • THE GALLEY SEAFOOD & GRILL by MIKASA KAIKAN
    • 住所 世田谷区玉川3-17-1 玉川高島屋S.C.南館6F
    • 最寄駅 「二子玉川」駅から徒歩2分
    • 営業時間:11:00~22:00(L.O. 21:00)
      定休日:玉川高島屋の定休日に準じる
      想定価格:2500~4500円、アラカルト1800円~

軽症者向け療養施設で遠隔操作の殺菌ロボットが活躍

スマートロボティクスの「殺菌ロボット」。重量約57kg(本体バッテリーを除く)、最高速度秒速1.4m
スマートロボティクスの「殺菌ロボット」。重量約57kg(本体バッテリーを除く)、最高速度秒速1.4m

神奈川県の新型コロナウイルス感染症患者(軽症者等)向け宿泊療養施設では、2020年6月にスマートロボティクスが手掛ける「殺菌ロボット」を導入。最善の走行ルートで殺菌に成功&殺菌効果が確認できたとのことです。

今回使用された「殺菌ロボット」は、殺菌効果のある殺菌線(紫外線 UV-C 波長 254nm)を照射する殺菌灯を搭載したロボット。国内外において紫外線UV-C照射が新型コロナウイルス(ウイルス名:SARS-CoV-2)の不活性化に有効であったという結果の報告を受け、「新型コロナウイルス感染症神奈川県対策本部」協力のもと、実証実験を行いました。

今回の実証実験では、対策本部フロア(3F)から「殺菌ロボット」の遠隔操作を実施し、「人が近くにいないか」「目指す場所に的確にUV-C照射が実行されているか」など、操作画面上で常時確認をすることで、最善の走行ルートを選択した殺菌に成功。UV-C照射前/後で拭き取り検査を行ったところ、UV-C照射後の測定値はマイナス59~83%の改善が見られ、UV-C照射の殺菌効果を確認できたといいます。

小学生の心のケアにペット型ロボット「LOVOT」

小学生の心のケアにペット型ロボット「LOVOT」

ペット型ロボット「LOVOT(らぼっと)」を手掛けるロボットベンチャーのGROOVE Xは6月25日~10月上旬、東京都北区立王子第二小学校へ通う全児童242人を対象に、LOVOTの本格導入に向けた実証実験を行います。

今回の実証実験は、新型コロナウイルスの影響により削られた子どもたちの心のケアおよび思いやりの心の育成、中止になった社会科見学や移動教室などの学校行事に代わる思い出作り、テクノロジーやプログラミングへの興味関心の喚起を目的に行われるもの。LOVOTは既に26の幼稚園、保育園に導入されていますが、小学校への導入は今回が初となります。

計6体のLOVOTが導入予定です
計6体のLOVOTが導入予定です

既に行われている授業では、絵本でLOVOTがどんなロボットなのかを簡単に学び、LOVOTが教室に入ると、多くの児童が「LOVOT」と呼びながら笑顔でお出迎え。LOVOTの名前や3密を意識した触れ合う際のルールを児童が意見を出し合って決めました。LOVOTと触れ合える時間になっても、決めたルールを守って順番に触っていき、他の児童は自分の順番が来るのを今か今かと待ち構えている様子だったとのことです。

7月21日にはGROOVE X代表取締役の林要氏がオンライン授業を実施。子どもたちへLOVOTのテクノロジーやものづくりについて話す予定です。7月および9月には児童、保護者、教師に対してアンケート調査を実施予定です。

※記事掲載時の情報です。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。

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