六本木にある国立新美術館は、コレクションを持たず、常設展示がない美術館です。都会の中の広大な展示スペースを生かして、近現代の美術に限らず、マンガ、ファッションなど多彩なジャンルの企画展を開催しています。
しかし、美術作品を展示するだけではありません。展覧会についての情報や資料、近現代美術に関連する資料などの収集・公開しています。また、シンポジウムやレクチャーなど、教育普及プログラムも展開しています。
本記事では、こうしたユニークでそしてダイナミックな国立新美術館をご紹介します。
アート鑑賞だけでない魅力がたくさん!
訪れるタイミングによっては、近現代美術の傑作を鑑賞できたり、現代アーティストやファッションデザイナー、マンガやアニメ作家の企画展が開催されていることも。過去、草間彌生「わが永遠の魂」や、MIYAKE ISSEY展「三宅一生の仕事」、荒木飛呂彦原画展「JOJO-冒険の波紋-」などを開催してきました。年間で200万人以上が訪れる、人気の美術館です。
またこうしたアート鑑賞だけでなく、さまざまな「体験の場」を提供しています。教養を得たい人、建築好きな人、グルメな人、あるいは単にユニークなお土産を探している人…、あらゆる人におすすめしたい場所です。
数々の受賞歴のある国立新美術館の建築をじっくり鑑賞!
展覧会だけでなく美術館の建築自体も見応えがあります。というのも、建物は世界的に有名な建築家・黒川紀章が設計したもの。デザイン性が高く、特に外観はインパクト大。館内には、カフェ3店舗とレストラン1店舗、ミュージアムショップがあります。
美しく波打つガラスのファサードと、円錐型の正面入り口、また館内にある巨大な逆円錐型の柱がシンボルとなっている国立新美術館。斬新な建築物が多くある六本木エリアでもひときわ目立つ建物です。展示フロアは3フロア(1~3階)あり、延べ面積14,000平方メートルと広大で、日本屈指の広さを誇っています。館内には、等間隔で垂直方向に細長い板が配置された光の壁があり、これは、江戸時代(1603~1868年)の行灯から着想を得たもので館内を自然な光で照らしています。また、細かい水玉模様を施したガラスを使った外壁のカーテンウォールは、光や熱を通しにくくする工夫がされています。
3つあるミュージアムカフェで休憩
館内にはスタイリッシュなカフェが3軒あります。まず、地下1階にあるのは、和やかな雰囲気の「カフェテリア カレ」。
そして、1階のアトリウムにある「カフェ コキーユ」。グラスカーテンウォール沿いにあり、カジュアルな雰囲気。待ち合わせにもおすすめです。
2階にあるのは、ロケーションが抜群の「サロン・ド・テ・ロンド」。館内にある2つの巨大な逆円錐型の柱の一方の頂上にあり、ガラスカーテンウォールの外に広がる緑豊かな風景を眺めながらリラックスできます。
「ブラッスリー ポール・ボキューズ・ミュゼ」で本場の味を堪能しよう
しっかりとした食事をとりたい人は3階へ。館内にある2つの逆円錐型の柱の大きい方のトップ部分にミシュラン三ツ星シェフ・ボキューズ氏(故人)のブラッスリーがあります。昼間はカーテンウォールから自然光が差し込み、明るく開放的な雰囲気。夜は六本木の夜景を眺めながらゆっくりと食事ができます。
定番のコース料理とアラカルトに加え、展覧会に合わせた限定メニューも提供しています。展覧会を見た後には、食事でさらに展覧会を楽しみましょう!
お土産を見つけよう
おしゃれな東京土産を探すなら、1階と地下1階にあるミュージアムショップへ。アートブックや芸術品、ハンドクラフトや若いデザイナーによるアートグッズが勢ぞろい。ここでしか手に入らない、東京らしい素敵なお土産も見つかりますよ!
写真は究極のペーパークラフトともいえる「空気の器」。「トラフ建築設計事務所」と「かみの工作所」が協業して作り上げた紙の器です。ただの紙のように見えますが、空気を包み込むように、自由に形をかえることができ、例えば花瓶の装飾、小物入れ、インテリアオブジェなど、発想次第でさまざまな使い方ができます。写真にある国立新美術館とのコラボレーション品は、3色展開で、赤い封筒付きのグリーティングカードタイプ。裏表で色が違うため、広げ方によって色が混じり合い、美しいグラデーションが生まれます。
アーティストユニット「magma」のユニークな世界観が感じられる色鮮やかなキーホルダーもおすすめ。色の組み合わせがそれぞれ異なるため、一点ものならではの出会いを感じさせてくれます。
※数量に限りがございます。
伝統と今を結ぶ桜井こけし店の「ミニ鳴子こけし」。桜井こけし店は、宮城県鳴子の地で江戸時代から5世代続く老舗こけし店です。伝統的な手法を使いながら、現代的な工芸品を今も作り続けています。
枠を超えた美術館
六本木エリアにあるので、観光拠点としてピッタリの立地。また、国立新美術館、サントリー美術館、森美術館は「六本木アート・トライアングル」とよばれ、「あとろ割」を利用すれば、各館で開催している展覧会チケットの半券を提示すると、他の2つの美術館の観覧料が割引に!
また、毎年春には「六本木アートナイト」が開催され、美術館やショッピングスポットなどで、現代美術、デザイン、映像、音楽やパフォーマンスなどの見逃せないアート体験の場が提供されます。
国立新美術館は丸一日でも数時間でも、行く価値のある美術館です。アート鑑賞、おいしい食事、カフェでのんびり、お土産探し…!美術鑑賞だけにとどまらない体験ができますよ!
次の展覧会について
今後、国立新美術館で開催される展覧会をご紹介!
「古典×現代2020-時空を超える日本のアート」
(未定~6月1日)
美術、写真、デザイン、建築の第一線で活躍中の現代作家の表現と、円空、乾山、若冲、蕭白、仙厓、北斎といった日本の有名な芸術家の作品や、仏像、刀剣の名品を組み合わせて展示します。
「ファッション・イン・ジャパン1945-2020-流行と社会」
(6月3日~8月24日)
第二次世界大戦後から現代までの日本のファッションの軌跡を、デザイナーおよび時代の流れの作り手の双方向から概観、考察する初めての大規模な展覧会。
「MANGA都市TOKYO日本のマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」
(7月8日~9月22日)
日本のマンガ・アニメ・ゲーム・特撮作品は、東京の特徴や変化を、映し出してきました。本展は多数の原画や模型、映像などでその表現をたどります。--
「佐藤可士和展」
(9月16日~12月14日)
日本を代表するクリエイティブディレクター、佐藤可士和(1965年生)の過去最大規模の個展。彼の約30年間の活動の軌跡を多角的に紹介します。
展覧会会期・休館日等は変更の可能性があります。
最新の開館情報は美術館ウェブサイトでご確認ください。
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※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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