海外から東京を訪れたなら、六本木とラーメン屋さんは絶対に行っておきたいところ。日本在住4年(アメリカからきました!)だが、今でもそう思う。なぜなら、六本木は国際色豊かな街で、買い物も食事もナイトライフも全て楽しめる。英語が通じる店が多いのもうれしいね。ラーメンは中国のそれと違って、日本は独特の文化を築いているという点で、やはり東京旅行中に一度は食べておきたい食べ物のひとつだ。というわけで、今回は両方を楽しめる六本木のラーメン屋さん「麺劇場 玄瑛 六本木店」を訪れた。看板には「劇場」の名が。いったいどんなエンターテイメントが楽しめるのだろうか。
まずは内装にびっくり
「いらっしゃいませー!」と男性の威勢の良い声が、迎えてくれた。と同時に店内の雰囲気とのギャップを感じずにはいられなかった。これまで行ったことのある日本のラーメン屋さんとは全く異なる内装だったからだ。真っ白で清潔感にあふれ、きらきら光るガラスのカーテン、クリアカラーのモダンな椅子、華やかなフラワーアレンジメントが配されていたのだ。ここでラーメンが食べられるのか?不思議な気持ちのまま、マスターお勧めの逸品を注文。カウンターに座って、作る様子をスマホで撮らせてもらった。
材料から仕上げまで、手間ひまを存分にかけて
スマホで撮影しながら非常に驚いたのは、ラーメンを茹でている時間がたったの6秒だったこと。他の店で、こんなことあったかな…。とにかく撮影を続けた。すると盛り付けには1分以上もかけていたのだ。この様子はLIVE JAPANのtwitterにも掲載しているので、ぜひご覧いただきたい。どんぶりにスープを注ぎ、ほぐしながら麵をいれ、ねぎをうずたかく積み、ソースをまわしかけ、青物も沿え、そしてぐつぐつと煮立ったソースをまた最後に回しかける…。美しい。思わずつぶやいてしまった。
マスターによると、麵はもちろん、スープに使う醤油も自家製なのだとか。麵は博多の店で作り、1週間熟成させて東京に運び、さらに1週間熟成する。麵を茹でる前に、お団子になってしまうのではないか!!??というほど強い力で麵をぎゅっと握るシーンがあったが、お湯の中にほぐしながら入れるときれいなちぢれ麵になっていた。こうすることで、スープが絡みやすい麵になるのだとか。醤油については当初は手作りだったが、現在は工場に生産ラインを設けて大量に作ってもらっているという。もちろんレシピは内緒だ。書くときりがないが、マスターの材料へのこだわりは半端ないものだということが分かった。
そもそも、なぜ劇場なんだっけ?
マスターはこの道20年以上。最初に店をオープンしたのは、ラーメン激戦区の博多だった。自分の店にしかない美味しいラーメンを食べていただきたいという想いは当たり前。その情熱をお客様に伝えたかった。そこで店内を劇場のようにし、厨房に対して何重にもカウンターを配し、お客様がマスターの料理風景を見られるような造りにした。ちょうど大学の階段教室のように。これが「劇場」の始まりだった。
マスターは多くのお客様を目の前に、麵の作り方や醤油の秘密など、テンポよく語る。途中、お客様へ質問をしたり、冗談を言ったり。最後には店全体に一体感が生まれ、不思議な空間に。そして、できあがったラーメンが一斉にテーブルに配され、ほぼ同時にみんなで食べる。思い思いの感想を言いながら。同じコンセプトの店を恵比寿にも開いた。こちらは会員制となっており常に常連客で予約がいっぱいだというから、旅行客がふらりと訪れることは難しい。
隔週で新メニューが登場
あまりにも驚きの連続で細部にまで感動してしまい、大切なことを書き忘れた。ラーメンの味だ。もちろん、美味しかった。分かりやすい一般的なラーメンの美味しさとはまた違って、異なる顔をいくつも持つような複雑なスープの味は、やみつきになる。通常、私はラーメンのスープを全て飲み干すことはないが、ここではあっという間に飲み干してしまった。2週間ごとに新メニューが楽しめるというから、常連が通うのも納得いく。とてもフレンドリーなマスターと記念撮影を撮らせてもらい、素晴らしいトークとラーメン作りというエンターテイメントへのお礼を伝え、またすぐに来ることを誓った。
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麺劇場 玄瑛
- 住所 4 Chome-5-7 Roppongi, Minato-ku, Tōkyō-to 106-0032
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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