アート、ファッション、アニメをはじめ、日本の文化に魅了されて来日する外国人観光客数は増加中。数ある文化スポットの中でも、日本の美術館は貴重な作品に触れられる場として人気です。
特に、超巨大なアート空間に“没入”できる「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」は、外国人観光客から熱烈に支持されるミュージアムのひとつ。来場者の半数は外国人で、SNSや旅行関連のコミュニティサイトは興奮した様子のレコメンドで溢れています。チームラボプラネッツ TOKYO DMMが外国人観光客からも人気が高い理由とは? 来場者へインタビューを行うと、リアルなレビューを続々と聞くことができました。外国人の本音から浮かび上がってきた、このミュージアムの魅力をご紹介します。
「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」はどんなミュージアム ?
アートコレクティブ「チームラボ」による水に入るミュージアムで、超巨大な4つの作品を中心に、計7つの作品を展示しています。
「Body Immersive」というコンセプトのもと、作品の世界へ圧倒的に“没入”できます。2018年7月のオープン以降、色とりどりの鮮やかな作品と一体化する来場者の様子がSNSに次々と投稿され、瞬く間に話題のスポットとなりました。
来日するなら迷わず体験すべきミュージアムです!
魅力①アートの世界に没入できる感覚がすごい!
インタビューに応じてくれたすべての外国人観光客が話していたのは、「アートに没入できる感覚が素晴らしい」ということ。
「音、光、エフェクト。今まで感じた美術館とすべて違っていて感動!」(スイス人女性)
「どの作品も新鮮。もっと体験したかったのに、あっという間に時間が過ぎてとても残念だった!」(スペイン人男性)
彼らが話すように、チームラボプラネッツ TOKYO DMMは、身体と作品との境界が曖昧になるような“没入感”を体験できる ミュージアムです。視覚はもちろん、匂い、音、触感などあらゆる感覚を複合的に体感でき、作品の中へより深く没入できる仕掛けが散りばめられています。
さらにこのミュージアムの大きな特徴が、来場者全員はだしになること。はだしになるのは、入口で説明を受けたあと。靴を脱ぐと、ロッカーに案内されます。靴だけではなく携帯やカメラ以外のすべての荷物を預けることになるため、より身軽な状態で作品に集中できますよ。
魅力②はだしで水の中へ。特別なアート空間に没入できる
はだしになるのは、作品との境界が曖昧になること以外に、もうひとつ理由があります。それは、水を使った作品の中に入るため。
外国人観光客の皆さんも、水の中に入る体験に驚きを隠せない様子です。
「水の中に入るのはとてもよかった!すべてがこれまで体験した美術館とは異なり、とても興奮しました」(スペイン人女性)
「水は思っていたより冷たくなくて、心地いい感覚だったよ」(カナダ人男性)
チームラボプラネッツ TOKYO DMMを象徴する作品「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」は、無限に広がる水面に鯉が泳いでいる空間に、人々が入り歩いていきます。
鯉は、水の中の人々の存在に影響を受け、また他の鯉の影響を受けながら、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けています。人々にぶつかると、鯉は花に変化。これらの花々は、春は桜、夏は向日葵、秋は紅葉、冬はサイネリアなど、季節とともに移り変わります。幻想的な世界に思わずうっとり。
奥にある作品「冷たい生命」は、チームラボが設立以来取り組んでいる空間に書く書『空書』の作品。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、蝶や鳥、花などの動植物が宿り、移り変わる季節とともに生命の営みを表現しています。
ミュージアムに入り、最初に出会う作品「坂の上にある光の滝」は、四国の山奥にある自然の滝を使った作品「光の滝-四国の山奥」(2016-2017)が原型。水の流れる坂を登り、光の滝へ向かいます。
魅力③アプリを使って、想像以上の体験ができる!
外国人の来場者からは、「光のシャワーを浴びたようなアート空間が素晴らしかった」(カナダ人男性)、「空間に現れるエフェクトが美しい」(アメリカ人女性)とこちらの作品に感激する声もよく聞かれました。
「The Infinite Crystal Universe」は、光の立体物の集合体によって表現された宇宙空間が、頭上にも足下にも全方位に広がるインタラクティブな作品。
さまざまな色にきらめく光の中をさまようと、宇宙空間に放り出されたような感覚に陥ります。
この作品をさらに楽しむために、専用のアプリを事前にダウンロードしておきましょう。好きな宇宙の構成要素をスマートフォンからスワイプして投げ込めば、あたり一面の光の色や動きが瞬時に変化します。また、アプリをダウンロードし なくても、専用タブレットでスワイプできる場所もあります。
どこを切り取ってもフォトジェニックな写真になるので、座ったり空中を見上げたりと、好きなポーズで撮影してみてくださいね。
「Floating in the Falling Universe of Flowers」もまた、多くの外国人の来場者が「もっとも感激した作品」として答えてくれました。
こちらも全方位に宇宙空間が広がる、幻想的な作品です。ひまわりやバラなど季節の花々が、時間と共に刻々と変化しながら咲き誇ります。つぼみをつけ、花を咲かせ、やがて散る。これら花の一生は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けているというから驚きです。
この作品は、寝そべって体験するのがおすすめ。花びらが空から降っているのか、花が散る様子を上から眺めているのか……。平衡感覚を失っていく、心地よい浮遊感を味わえます。
魅力④球体を叩いたり、暗闇にうずもれたり。子どもから大人まで楽しめる!
チームラボプラネッツ TOKYO DMMは、アートを鑑賞するだけではなく、アート空間に没入できる新感覚のミュージアムであることから、子どもから大人まで幅広い層が楽しめます。事実、ファミリーで来た外国人観光客が大勢。
アメリカ人親子も、「子どもたちや家族連れも絶対に楽しめる!」と、太鼓判を押してくれました。
たとえば、「意思を持ち変容する空間、広がる立体的存在 - 平面化する3色と曖昧な9色、自由浮遊」は、家族連れもよろこびそうな作品です。
自由に浮遊する光の球体によって埋め尽くされている空間の中を、球体をかき分けて入ります。球体は、人々がかき分けたり、叩いたりして衝撃を受けると、色を変化させて特有の音色を響かせます。まわりの球体は連続的に呼応。
球体の色は、光だからこそ発色できる曖昧な9色と、空間を平面化する3色など 12色。球体を叩いてみて、さまざまな色を引き出してみたくなりますね。
「やわらかいブラックホール」もまた、家族連れに人気がある作品。先ほどインタビューに答えてくれたアメリカ人親子の娘さんは、ここがお気に入り。
歩こうとすると足が深く沈み込み、空間自体が人々の身体の重さに影響を受けて変化するため、なかなか前に進めません。もがきながら歩くことで、身体を強く意識し、自分が“身体の塊”であることを気付かせてくれます。
倒れながら前に進む体験に、子どもたちも興奮。大人も童心に戻れる空間です。
魅力⑤日時指定でチケットを買えるから、並ぶ時間が少なくて快適!
「チケットを日時指定で買えたのでストレスが少なかった!」(イギリス人女性)という感想もありました。
実は、チームラボプラネッツ TOKYO DMMは時間入場制。公式ウェブサイトから好きな日時を予約すれば、メールに届いたQRチケットをゲートにかざして入場できます。長蛇の列に並ばないとチケットが買えない……なんてわずらわしさを感じる必要がありません。また、チケット自体を日時指定で管理しているのみで、体験時間は制限されていないので、入場後は時間を気にすることなく堪能できます。
もし当日に行きたくなってもご安心を。会場入り口でチケット購入ができます。完売した 時間帯は入場できないので要注意。
入場時間が来るまでは、ミュージアム前のフードスタンド 「Everything is in your hand」で待つのもありです。
ここではフィッシュアンドチップス、クラムチャウダーなど、隣接する豊洲市場からの直送メニューが食べられます。
魅力⑥季節限定の展示あり!2020年春は2作品が「桜」に変わる
季節ごとに展示の内容が変わることも魅力のひとつです。2020年3月1日(日)から 4月30日(木) の期間限定で、2作品で桜の花びらが咲き誇る展示がスタートします。
ひとつめは、「Floating in the Falling Universe of Flowers」。1年間の花々が、時間と共に刻々と変化しながら咲き渡る中に、桜の花びらも舞い始めます。360度一面が美しいピンクの花びらに包まれる感覚を体験できるのはこの時期だけです。
もうひとつは、「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity」。無限に広がる水面に鯉が泳ぎ、鯉は人々にぶつかると花に変わる、という作品。春だけの期間限定で、鯉は桜に変化して散ります。水面に揺れる淡い桜色の波線に、心が洗われることでしょう
どの作品も、身体ごとその世界に“没入”できるチームラボプラネッツ TOKYO DMM。家族や友達同士でわいわい写真を撮りながら、はたまたカップルやひとりで自己を見つめ合いながら、その楽しみ方は無限大です。今のうちにぜひ体験してみてくださいね!
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チームラボプラネッツ TOKYO DMM
- 住所 東京都江東区豊洲6-1-16 teamLab Planets TOKYO
■会期:2018年7月7日 – 2020年秋
■開館時間:
月 - 木 10:00 - 19:00
金 10:00 - 21:00
土・祝前日 9:00 - 21:00
日・祝日 9:00 - 19:00
※最終入館は閉館の30分前
※営業時間はシーズンによって異なります。詳しくは公式サイトをご確認ください。
アクセス:
〇羽田空港からのアクセス
東京モノレール「羽田空港第1ビル」駅から約10分で「天王洲アイル」駅へ。りんかい線に乗り換えて、約5分で「国際展示場/有明」駅へ。ゆりかもめに乗り換えて、約5分で「新豊洲駅」へ。下車後、駅から徒歩約1分で到着。
○成田空港からのアクセス
JR成田線「成田空港第1ビル」駅から東京駅へ向かい、山手線に乗り換えて「有楽町駅」へ。改札を出て東京メトロ有楽町線「有楽町」駅から約10分で「豊洲駅」へ。下車後、駅から徒歩約10分、またはタクシーに乗り約3分で到着。
〇銀座エリアからのアクセス
東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」駅または「有楽町」駅から約10踏んで「豊洲駅」へ。下車後、駅から徒歩約10分、またはタクシーに乗り約3分で到着。
〇新宿エリアからのアクセス
JR埼京線(りんかい線直通)「新宿」駅から約25分で「国際展示場/有明」駅へ。ゆりかもめに乗り換えて、約5分で「新豊洲駅」へ。下車後、駅から徒歩約1分で到着。
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