
訪れた人達が「今までに体験したことがない!」「信じられない美しさ!」と、写真や動画をSNSに次々とアップし、日本だけではなく海外客からも賞賛されているチームラボボーダレス。日本が誇る、アート集団「チームラボ」による作品の満足感は、まさに国境なきボーダレスな広がりを見せています。そんなチームラボボーダレスですが、会場には数え切れないほどの作品があります。ここでは、素敵な作品との一期一会をとり逃さないために、チームラボで活躍する達人とともに、魅力を解説していきます。
チームラボボーダレスとは?
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チームラボボーダレスは日本を代表する観光地「お台場」にある、デジタルアートのミュージアム。
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テクノロジーを使ったアート作品を制作する「チームラボ」が手がけている展示で、作品と自分達、また作品と作品、自分や他者の境界がなく、見ている私たちもボーダレスの世界の一部となって楽しむことができる、新感覚のアートを体験できます。
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人が介入することで作品が変わり、さらにその作品と作品が影響し合うことで新たな作品が作り出されるので、見ているものすべてがその瞬間にしか現れない唯一無二のものとなっているのです。
チームラボボーダレスを体験してくれたのはこちらの二人
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外国人にも大人気のチームラボボーダレスを初体験してくれるのは、欧米代表のシャロンさんとアジア代表のマオさん。「SNSでいろんな写真を見てて、すごく来てみたかったんです!」二人とも入る前から気持ちが高ぶっています。
順路も地図もない!? 「気の向くまま、自由にさまよう」のがチームラボボーダレスの楽しみ方!
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チームラボボーダレスのコンセプトは、「さまよい 探索し 発見する」。そのため、順路もなければ案内図もありません。思うまま、自由にさまよいながら作品と出会っていくというのが楽しみ方。そうは言っても、会場は大きく5つの空間にわかれ約60作品を展示!楽しめるポイントを先に知っておくと魅力の取りこぼしもなくなるというものです。
特別案内人は、チームラボボーダレスの魅力を知り尽くした工藤岳さん
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そこで今回は特別に、チームラボの工藤岳(くどうたかし)さんに、チームラボボーダレスをより楽しむためのコツやちょっとした撮影の裏技、魅力などを案内してもらいます。
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身体から蝶が生まれ、空間全体を飛び回る!?/「Butterfly House」
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入口は三方向、どこを選んでもらってもOK。同じ瞬間は二度となくそれぞれの出会いが待っています。今回は右側の「Butterfly House」から進んでいきます。
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「少し立ち止まってみてください」と工藤さん。すると服の表面にサナギが浮かびあがり、やがて蝶になり飛んでいきました。「生まれて育って散っていくっていう、生き物のサイクルを表現しています。生まれた蝶は、このまま次の部屋に移動して空間内を飛んでいくんですよ」。自分から蝶が羽ばたいていくという未知な演出に、さっそく驚きを隠せない2人です。
足を踏み入れた者すべてを、一瞬で魅了!/「花と人の森、埋もれ失いそして生まれる」(Forest of Flowers and People: Lost, Immersed and Reborn)
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Butterfly Houseから次の空間に入った瞬間、思わず感嘆のため息が出てしまいます。一面に広がった色とりどりの花の美しさに圧倒されるのが「花と人の森、埋もれ失いそして生まれる」。3つの入り口どこから入っても、この空間につながっています。
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「時間が経つにつれ、四季の変化とともに描かれる花も変わっていきます。ぜひ、壁の花を触ってみてください」と工藤さん。二人が触れてみるとフワっと花が消えてしまい、まるでマジックのよう! 「何か香りがしますか?」とシャロンさん。空間全体にはふんわりと花の香りが広がり、さらに五感が刺激されます。ちなみに、この空間では少し斜めから撮るのがポイントです!
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そして、さらに足を進めると壮大な世界が広がっていきます……。
滝と人が一体化するボーダレスな世界が堪能できる!/「人々のための岩に憑依する滝」)
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上から下へと落ちていく滝の中に自分が入ると水しぶきや流れが生まれ、一瞬どこにいるのかわからなくなってしまうような感覚に陥ってしまうのが、この作品「人々のための岩に憑依する滝」。
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「人がいるところは水が避けていくので、流れが変わっていきます。人が入ることによってより美しくなる空間っていうのを作りたいというのがあって、そんな変化も生まれるんです」とお話してくださった通り、まさに鑑賞者が入ることで作品が変化し、その作品同士が影響し合って、新しい作品が生まれる瞬間がよくわかります。
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「チームラボボーダレスの全体的なテーマは、人間と世界の境界線=距離感。人とあらゆるものとの関係性は何かというところが、チームラボのテーマでもあります。ここでは色々と触って境界を取り払って、作品の中に入ることで面白いなぁと感じてほしいですね」
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同じ空間にある壁を見てみると、様々な書が降ってきます。触れてみると文字が消え、その文字を表す世界が広がっていきました。「すごい!消えた!」
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「漢字っていうのは、必ず意味がありますよね。降りてきた文字を触ると、その漢字を意味するものが広がっていくんです。あと、例えば誰かが『木』を触って別の人が『森』を触ると、鳥が止まってくるとか、作品同士でさらに新しいものも作り出します」
工藤さんのポイント解説①「空間全体を俯瞰してより楽しめる花見台は、知られざる隠れフォトスポットです」
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意外と来場者が気づかない穴場のスポットが、こちら。違う視点で作品を見られる場所なのだとか。こちらは、滝が流れている作品の空間を高い位置から全体的に見ることができるのです。
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「誰かがいるとそこから作品が生まれるんです。人がいるからこそ作品が表れて、美しい空間になるっていう様子がわかりやすいと思いますよ」確かに、下の空間にいるとわからないのですが、見下ろすことで誰かがいた名残りからアートが生まれている様子や、空間全体を見ることができ、より一層楽しめます。
◆動画で見るとより分かりやすい!
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作品のもとへ降りると、壁に広がる花々の作品「花の精霊」に変化していました。大きな花の下に立ってみると、自分が小さく見えるような一枚も!
光の持つ強いエネルギーとクールで美しい演出に息をのむ!/「人々と共に蒸発する光」(Light Evaporating with People)
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直線的なライトが生み出すクールな光が「特にカッコイイ!」と外国の人でも評判の作品「人々と共に蒸発する光」。いつどんな作品に変化するのかわからないのでいつ行っても楽しめます。
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どんどん光の動きが変化していきます。
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「これは面白い作品で、全体が真っ青なところに、人がいるところだけ赤くなるんです」と工藤さんのイチオシ。ものすごくかっこいい作品に、「なんだか、アーティストになった気分!」と二人もノリノリです。
工藤さんのポイント解説②「撮るなら動画や連写がオススメ!レンズは下からあおって撮るのが◎」
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「この空間は常に動きがあるので、連写とか動画がいいですよ。スマホやカメラを下から上に向けて撮ると、すごくかっこいいです!」作品は刻一刻と移り変わるので、瞬間を逃さないためにも連写や動画を駆使してみましょう。
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◆動画で見るとより分かりやすい!
アプリ連動で、空間を変化!/Wander through the Crystal World
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無数の光が輝く「Wander through the Crystal World」。満点のクリスタルの世界に、シャロンさんもマオさんもうっとり。
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ここでは専用のアプリを使って、空間を変化させることができます。アプリ画面上の象形文字を上部にスワイプすると、反応して世界が変化するのです!
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こちらは、雨。「わーすごい!キレイ‼」雨が降る音とともに、上から降ってるのか下から来ているのか、わからない不思議な感覚を味わえます。
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「真っ白な世界になる時に撮影すると、特にカッコイイです!光の世界のなかに身体ごと没入できるという感覚が体験できると思いますよ」
◆動画で見るとより分かりやすい!
工藤さんのポイント解説③「光のスクリーンが生み出すシルエット写真を撮ってみて!」
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「こっちにもうちょっと面白い写真が撮れる場所がありますよ」と工藤さんについて行くと少し狭い空間へ。「角の真ん中に立ってもらうと、光がスクリーンのようになって、シルエットだけが浮かびあがる写真が撮れるんです!」とちょっとした裏技を教えてくれました。
写真映え必須!ランプに包まれる心地よさも感じられる/「呼応するランプの森 - ワンストローク」(Forest of Resonating Lamps - One Stroke)
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来場した人たちの間で、特に話題になって多くの人が写真をアップしている「呼応するランプの森」。やはり人気の作品とあって、行列必須です。
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ランプの前に立つと光り、その光が隣のランプに伝播しどんどん広がっていき、空間上を回ってまた自分へ戻ってきます。
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「今はオレンジの光ですが、青の中に白だったり、季節によっても変わります。この作品も、中に人がいないとずっと同じ色なんですが、人がいることによって色の変化が生まれてくるんです」
工藤さんのポイント解説④「インスタ映えを狙うなら、下から狙って無数に広がるランプの世界を撮って」
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「こうやって下から撮影するとランプに囲まれた広がりのあるいい写真になりますよ!」と、工藤さん自ら撮影してくれました。
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ランプに包まれる心地よさにいつまででもいられてしまうのですが、こちらは入れ替え制。滞在できる時間は限られているので、迷わずいろんなアングルで撮影しておくのがおすすめです。
見逃せないポイントは移動中も!気を抜かずにくまなくチェック!
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次の空間へと向かう際中にも、様々な作品が。「ちょうど竹が顔に当たるように立ってみるとキレイに写真が撮れますよ!」と工藤さん。
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こちらは階段を上っていると、突如、顔にアートが描かれていきました。「すごい!映画のアバターみたい(笑)!」どこにどんな作品が生まれるのか、予想外のことばかりです。
◆動画で見るとより分かりやすい!
お茶そのものがアートになる?! 新感覚すぎるティーハウス/EN TEA HOUSE - 幻花亭
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行列必須ですが、絶対に行っておきたいのが「EN TEA HOUSE - 幻花亭」。茶器に注がれたお茶の中に花が咲き、飲み切るとその花が消えていきます。
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作品はもちろん、品質にもこだわったお茶やアイスがいただけます。
自由に思うままに自分なりに、それがチームラボボーダレスの楽しみ方!
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最後に、工藤さんからメッセージをいただきました。「外国のお客さんに受け入れられているというのは素直に嬉しいです。日本旅行に来て、わざわざこちらに足を運んでもらうわけだからとことん満喫して欲しいです。今回ご紹介した内容もそうですが、実際に上がっているSNSの写真などを見て、こんな撮影の仕方があるんだとか、こういう楽しみ方があるんだと、来る前に色々とチェックしてもらうと、楽しみ方も広がると思いますよ!空間を自由に思うままにさまよって、自分だけの発見を楽しんでください」
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今回ご紹介した以外にも、作品はまだまだあります。ですが、すべての作品は一期一会。行ったその時に見たものが自分にとっての作品になるというのは、とても素敵なことではないでしょうか?何がどこにあるのかわからないドキドキ感、どのタイミングで何が見られるのか想像できないワクワク感は、まさに探検そのもの!本記事を参考にしながら、境界のない新しい世界を体感してみてください!
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森ビルデジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
- 住所 東京都江東区青海1-3-8 お台場パレットタウン
【電話】
代表:03-6368-4292 (10:00-18:00)
【営業時間】
平日/10:00-19:00
土日祝/10:00-21:00
※EN TEA HOUSE - 幻花亭は、OPEN1時間後から営業。ラストオーダーは閉館の30分前です。
※最終入館は閉館の1時間前です。
※営業時間はシーズンによって異なります。
【休館日】
第2・第4火曜日
※但し、営業時間・休館日は、シーズンによって異なります。
詳しくは公式HP(https://borderless.teamLab.art/jp#information)
をご確認ください。
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