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ブルーボトルだけじゃない。清澄白河で愛される本格コーヒー店3選

ブルーボトルだけじゃない。清澄白河で愛される本格コーヒー店3選

更新日: 2020/06/29

東京の東エリアで近年注目されている駅「清澄白河」。江戸風情が残る古い町並みの中に、センスの良い雑貨店や現代アートを展示する感度の高いギャラリーが点在しています。

2015年に日本初上陸を果たしたコーヒー専門店「ブルーボトルコーヒー」は、「サードウェーブ」という新たなコーヒースタイルの発信拠点として、オープン後は長蛇の列ができるほど話題に。現在でも遠方からもたくさんの人が訪れます。

しかし、清澄白河にはブルーボトルの他にも個性的で美味しいコーヒーを提供するお店がたくさんあります。今回は、そんな清澄白河で愛される個人経営の本格コーヒー店を3店舗紹介します。

クリエイティビティを刺激する空間「gift_lab GARAGE」

クリエイティビティを刺激する空間「gift_lab GARAGE」

最初に紹介するのは、清澄白河駅から徒歩2分の場所にある「gift_lab GARAGE(ギフトラボ ガレージ)」。昭和初期に建てられた集合住宅、清洲寮の1階で、2014年にオープンしました。後藤寿和さんと池田史子さんの2人はカフェを始めようと物件を探していたとき、この建物を見て一目惚れしたのだそう。

内装のデザインは、元々デザインユニット「 gift_ 」として活動する2人が自ら手掛けました。

カフェでありながら、デザインオフィスでもあり、ギャラリーやショップ、イベントなど、さまざまな用途で使われています。

こちらでいただけるコーヒーは、深煎りと浅煎りの2種類とカフェオレというシンプルなラインナップ。豆は三軒茶屋の名店「OBSCURA COFFEE ROASTERS(オブスキュラ コーヒー ロースターズ)」で焙煎されたものを使っています。

ハンドドリップで淹れるコーヒーは、浅煎りでも程よくボディの強さを感じる香り豊かな味わいが特徴。一口飲むと蜂蜜のようなフレーバーが広がり、時間が経つにつれて徐々にシトラスのような爽やかな酸味が際立ちます。

ハンドドリップコーヒー(浅煎豆)500円
ハンドドリップコーヒー(浅煎豆)500円

コーヒーと一緒にいただけるランチやスイーツも数種類用意されています。
人気メニューはキッシュ。季節ごとに旬の食材を詰め込んだ具沢山の一皿です。

本日のキッシュ 800円
本日のキッシュ 800円

シャイなお2人の程よい距離感も心地よく、ギャラリーを兼ねたクリエイティビティを刺激する空間は、ワークスペースとしてもオススメです。

  • ギフト・ラボ ガレージ(gift_lab GARAGE)
    • 住所 東京都江東区白河1-3-13 清洲寮102
    • 電話 03-3630-1201
    • 営業時間:12:00~19:00
      定休日:火曜、水曜日はときどき休み

オセアニアのコーヒースタイルを楽しめる「iki ESPRESSO」

オセアニアのコーヒースタイルを楽しめる「iki ESPRESSO」

続いて紹介するのは、2016年に神奈川の茅ヶ崎から清澄白河に移転した「iki ESPRESSO(イキ エスプレッソ)」。
オーナーの原瀬輝久さんがニュージーランドで暮らしていたときに出会った、オセアニアのカフェスタイルを体現するお店です。

ドリンクメニューの「フラットホワイト」は、南半球ではポピュラーなコーヒーの飲み方。シングルのエスプレッソにたっぷりのフォームミルクを合わせて作ります。カプチーノに似ていますが、よりミルクの味わいが強く、クリーミーで飲みやすいのが特徴。

iki ESPRESSOでは自社のロースターで焙煎した豆を使っているのだそう。きめ細かいミルクの軽い口当たりの奥にエスプレッソのフレッシュな苦味を感じます。

フラットホワイト 450円
フラットホワイト 450円

また、フラットホワイトとともにオセアニアのスタイルを象徴する「ロングブラック」というメニューもあります。エスプレッソとともにお湯が別のカップで提供され、お客さん自らがお湯のカップにエスプレッソを注いで飲みます。言わばアメリカーノの“別皿”版。濃さを自分で調整できるだけでなく、エスプレッソの美味しさの証である泡、クレマがなくならないので味わいも違うそうです。

iki ESPRESSOは充実したフードメニューやスイーツも特徴。専門のシェフやパティシエが本格的な料理を提供してくれます。

リコッタチーズパンケーキ 1350円
リコッタチーズパンケーキ 1350円

中でも人気なのがリコッタチーズパンケーキ。分厚い生地は20分かけて丁寧に焼き上げています。見た目はボリューム満点ですが、軽い口当たりでペロリといただけます。フルーツもたっぷり添えられているので朝食にもオススメ。

1人で行くのもいいですが、週末にペットを連れたり、友達や家族など誰かを誘ったりして、ゆっくり過ごしたくなるお店です。

  • iki ESPRESSO
    • 住所 東京都江東区常盤2-2-12
    • 電話 03-6659-4654
    • 営業時間:8:00~19:00
      定休日:不定休

一杯のコーヒーで人と人とを繋ぐ「ARiSE COFFEE ROASTERS」

一杯のコーヒーで人と人とを繋ぐ「ARiSE COFFEE ROASTERS」

最後に紹介するのは、清澄白河駅から徒歩5分にあるロースターカフェ「ARiSE COFFEE ROASTERS(アライズ コーヒー ロースターズ)」です。

店の中には大きな焙煎機が置かれていて、壁にはたくさんのスケートボード。BGMでタイの音楽が流れていたり、不思議なオブジェが至る所に飾られていたりと、店主の趣味が散りばめられた空間です。

オーナーの林大樹さんは老舗の焙煎卸会社で10年以上のキャリアを積み、その後清澄白河の人気コーヒーショップ「The Cream of the Crop Coffee」の立ち上げに関わりました。そして、2013年夏に独立。現在はこちらのロースターカフェARiSE COFFEE ROASTERSとARiSE COFFEE ENTANGLEの2店を展開しています。

豆はコロンビアやエチオピア、ドミニカなど、常時10種類ほどをラインナップ。美濃焼きで作られた「ドーナツドリッパー」を使い、通常よりも多い量の粉で落としていきます。

ローストの加減は豆本来の味わいを存分に感じられる浅煎りがメイン。
エチオピアはフルーティーな酸味が口の中に広がり、ドミニカはストロベリーのような甘みを感じられるなど…紅茶顔負けの豊かなフレーバーは、一口含んだ瞬間コーヒーのイメージがガラリと変わる人も少なくないでしょう。

コーヒーの味だけでなく、林さんの人柄も魅力的。

「こんにちはー」「お久しぶり」「ハロー」「コップンカー」
訪れるお客さん一人一人に気さくに話しかけながら、そこにいる人たちを次々に繋いでいきます。

一度足を運べば、あなたも林さんの人柄に惹きつけられることでしょう。

  • ARiSE COFFEE ROASTERS(アライズ コーヒー ロースターズ)
    • 住所 東京都江東区平野1-13-8
    • 電話 03-3643-3601
    • 営業時間:10:00~18:00
      定休日:月曜日

個人経営だからこそ楽しめる、その店だけの味と雰囲気。
気温が上がるこれからの季節、清澄白河の散策を楽しみながら、気になるコーヒーショップに足を運んでみてはいかがでしょうか?

Written by:

下條信吾

下條信吾

東京立川市在住のフリーライター兼カメラマン。 ミュージシャンや作詞家としても活動中

※記事掲載時の情報です。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。

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