HOME 東京・東京周辺 東京 池袋 執事喫茶スワロウテイルに初潜入! お嬢様気分を味わってきた【動画あり】
執事喫茶スワロウテイルに初潜入! お嬢様気分を味わってきた【動画あり】

執事喫茶スワロウテイルに初潜入! お嬢様気分を味わってきた【動画あり】

更新日: 2020/07/20

私はほぼ毎週末、「女性の秋葉原」といわれている池袋の乙女ロードをぶらぶらしている。これは秘密ではない。
漫画店とアニメグッズ店の間に、目立たない花と緑の階段がある。『執事喫茶 Swallowtail』という名は聞き覚えがある。以前、友達が、そこでのスゴイ体験について熱狂的に語っていた。今回は私の番だ。ビクトリア朝のイギリスへ、ユニークな旅行を一緒にしよう。

高貴への第一歩

高貴への第一歩

店内の暖かい光は、ガラス装飾がある入口を照らしていた。優雅な装飾を見ると、とても品のある体験になるだろうと確信した。ほどなくして、背が高くて、立派な服を着た男性がドアを開けて、笑顔で私を出迎えてくれた。

執事は、あの有名な言葉「お帰りなさいませ、お嬢様」で迎えてくれた。と同時に、私は酔いしれて、見とれてしまった。突然に貴族になった気分!広くて優雅に飾られた部屋に驚く間もなく、若い執事によるサービスが始まった。

燕尾服とモーニングコート

燕尾服とモーニングコート

まずは自己紹介。笑顔でドアを開けた執事は、椎名さん、もう1人の若い執事は伊織さん。伊織さんはフットマンだ。役割によって二人は異なる正装をしていた。執事の椎名さんはぱりっとしたモーニングコート、フットマンの伊織さんはおしゃれな燕尾服で。

執事カフェの体験を知らない私は、カフェに行く前に少し緊張した。今まではメイドカフェばかり。しかし執事たちの緩やかで自信のあるプロ意識のおかげで、私の不安はすぐになくなった。

百個の輝くクリスタル

百個の輝くクリスタル

いよいよ席へ。人目を引のは、何百ものスワロフスキークリスタルで作られたという大きなシャンデリア。また、ビクトリア朝の貴族の邸宅のような家具の多くは、特注なのだとか。
静かなクラッシクと、花や装飾の間に、私の中にいるお嬢様は少し困っていた。私の中にいる無骨者が、カフェの高級な内装から本物の執事までの全てに圧倒されたから。『ダウントン・アービー』というイギリスのTVドラマを体感した…そう思うと、とても嬉しかった!

スコーンかサンドイッチか

スコーンかサンドイッチか

伊織さんはメニューについて、じっくり説明してくれた。最初の注文は「ダイアナローズ」という紅茶。伊織さんは紅茶品質管理も担当しており、自ら紅茶を淹れて、お茶の材料や香りも語ってくれた。カップは金色のもち手と小さな青いチョウの柄がポイントだ。そのチョウはアゲハチョウで、英語で「swallowtail」。つまりカフェの名前だ。

私の中の無骨者が、その小さいカップをちゃんと使えず、ちょっと困っていた。続いて伊織さんは料理を紹介してくれた。3300円のアンナマリアというアフタヌーンティーセットは、三枚のお皿からなる。一番上はデザート、真ん中はスコーン、一番下は一口サンドイッチ。美しい盛合せを、短時間で台無しにしたくなかった。料理は毎月替わるので、リピーターが多いのも頷ける。

執事さんに年齢について尋ねないでね

執事さんに年齢について尋ねないでね

アフタヌーンティーセットは目の保養になっただけでなく、思ったとおり美味しかった。伊織さんが小さな鈴をテーブルに置いた。何か希望やお願いがあったら、鈴を鳴らすと、執事さんがテーブルまで来てくれるそう。

椎名さんは、もう十年も働いていると教えてくれた。彼の優雅で、熟練した物腰がそれを物語っている。伊織さんは七年も働いていると聞いて、いすから落ちるぐらいびっくりした。伊織さんも同じくプロ意識があるが、見た目はとても若そう!当然の流れで年齢について尋ねたが、伊織さんは暖かい笑顔で、「それはお嬢様が気になさることではございません」と。やっぱりね。

バトラービジネスとは?

バトラービジネスとは?

同店に従事する約50人の執事たちは、20才から80才まで!彼らは2ヶ月ほどのトレーニングを必要とし、その後日本ホテル・レストランサービスの資格を取得する者もいる。それが分かると、Swallowtailの最高のサービスには納得できる。

その高級な体験は色々な人に楽しまれている。実は男性のリピーターも多いとのことで、「坊ちゃん」や「旦那様」と呼ばれている。お客様のジェンダーに関係なく、優雅なプロの執事たちは誰でも歓迎してくれるのだ。

堂々とおススメできる空間

堂々とおススメできる空間

毎日ほぼ満席なので、事前に電話またはインターネットで予約を。英語の予約サービスもあって、伊織さんのように何人かの執事たちは英語ができる。
東京で印象的な体験をしたいなら、私はSwallowtailを、誰にでもお勧めしたい。お姫様になりたいか、王様になりたいか、または敵を倒した征服者のようにゆっくり休みたいか。どんな状況であっても、必ず、優しい「お帰りなさいませ」で出迎えてくれるのだ。

  • 執事喫茶 Swallowtail
    • 住所 Showa Building, 3−12−12 Higashiikebukuro, Toshima-ku, Tokyo 170-0013

Written by:

Pamela Drobig

Pamela Drobig

ドイツ・ベルリンの大学で日本学科を卒業し、2014年から再び日本で暮らしはじめました。日英翻訳をはじめ、日本の歴史、民俗、現代文化、社会問題などに関心があります。

※記事掲載時の情報です。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。

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