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洗練されたデザイン性と高い実用性を兼ね備えた、「キングセイコー」の魅力を徹底解剖

洗練されたデザイン性と高い実用性を兼ね備えた、「キングセイコー」の魅力を徹底解剖

公開日: 2025/01/17

1961年に誕生し、2022年に約50年ぶりに復活したキングセイコーは、セイコーのハイエンドメカニカルウオッチブランドです。特に、キングセイコーの二代目にあたるモデル「KSK」は、デザインや技術面で大きな進化を遂げたモデルとして、復活後も多くの時計愛好家から注目を集めています。この記事では、キングセイコーの歴史やデザイン、機能などを深掘りし、キングセイコーの魅力をお伝えします。

※この記事は広告内容を含みます。

キングセイコーの歴史

キングセイコーは日本の機械式腕時計の進化を牽引したブランドです。1961年に東京で誕生した当時、日本は戦後復興の真っ只中であり、1964年の東京オリンピックを控え、国全体が高度経済成長を遂げていました。そんな時代背景の中で、高級腕時計としての性能と先進的なデザイン、そして適正な価格の共存を実現し、高級腕時計としての新たな在り方を示してきました。

キングセイコーは東京・亀戸にあった第二精工舎で生まれ、都会的でモダンなデザインを特徴としました。直線的なラインとシンプルで洗練されたフォルムは、当時の東京の新しいライフスタイルを反映しています。

写真左からSDKA007、SDKA005
写真左からSDKA007、SDKA005

キングセイコーは1970年代に一度生産が終了しましたが、2022年に約50年ぶりに復活を果たしました。2021年にセイコーが創業140周年を迎え、KSKの復刻モデルを数量限定販売した際には大きな反響を呼び、その翌年にブランドとして復活しました。

商品企画担当者とデザイン担当者に聞く、復活したキングセイコーの魅力とは?

(写真左:セイコーウオッチ株式会社商品企画一部 大宅宏季さん、写真右:同社プロダクトデザイン部松本卓也さん)
(写真左:セイコーウオッチ株式会社商品企画一部 大宅宏季さん、写真右:同社プロダクトデザイン部松本卓也さん)

時代を超えて復活を遂げたキングセイコー。伝統的なデザインと現代の技術が見事に融合したこのモデルには、職人たちの深いこだわりと情熱が込められています。今回、キングセイコーの製作に携わる商品企画担当の大宅さんとデザイン担当の松本さんに、その魅力について伺いました。

「The Newest Classic」が示す、キングセイコーの進化

2022年に復活したキングセイコーには、どのようなブランドフィロソフィーと技術が込められているのでしょうか。

大宅「ブランドフィロソフィーは『The Newest Classic』。当時のオリジナルモデルの良さを生かしながら、現代に価値あるものをつくるという哲学が込められています。例えば、手巻き腕時計のような薄さを維持しながら、日常使いに便利な自動巻きムーブメントを採用しており、クラシックな要素を残しつつ、現代の技術でアップデートしています」

松本「ダイヤルは日常的に使いやすいよう、必要な要素だけを残しています。ただ、よく見ていただくと、12時位置のインデックスにはピラミッド状のカットが施され、光の反射により美しく輝きます。この繊細なディテールが、ダイヤル全体に奥行きと高級感をもたらし、見るたびに新たな表情を楽しめます」

キングセイコーは東京で誕生したブランドらしく、時代の最先端を感じさせるデザインと、伝統に裏打ちされた確かな品質が融合しているシリーズといえます。現在はシャープで直線的なデザインのKSKシリーズと、エレガントで柔らかい雰囲気を演出するKS1969シリーズの2種類を展開。それぞれのシリーズは異なる魅力を放ちながらも、共通して高い精度と職人技が光る仕上がりとなっています。どちらもキングセイコーならではの美意識と品質が息づく、特別なタイムピースです。

キングセイコー KSK キャリバー6R51モデル。長い持続時間と小径化が織りなす魅力とは

写真左からSDKS029、SDKS027、SDKS031
写真左からSDKS029、SDKS027、SDKS031

キングセイコー KSKシリーズの中でも注目が、KSK キャリバー6R51モデルです。

大宅「こちらのモデルの特徴は、『持続時間の長いムーブメント』と『小径化』です。ムーブメントには、約3日間持続する機構が搭載されています。ぜんまいを最大に巻き上げた状態で金曜日の夜に外しても次の月曜日の朝も動き続けており、そのまま使用できる高い実用性が備わっています」

SDKS031
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松本「『小径化』という点について、こちらのモデルはケースサイズが36.1mmと、キングセイコーの現行ラインアップの中でも最小です。サイズは小さくはなっているのですが、ブレスレットとつながる部分のケース形状がコの字型のため、より力強くダイナミックな印象を与えてくれます」

松本「ケースやラグのラインには、エッジをしっかりと立たせています。これにより、光が当たった際に美しい反射が生まれ、腕時計の輪郭が際立ちます」

ファッション性と機能性を両立したKSK キャリバー6R51モデルのこだわり

SDKS027
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機能面だけでなく、日常使いの利便性にも配慮したKSK キャリバー6R51モデル。使い勝手の良いブレスレットや高い視認性が、さらなる魅力を引き立てます。

松本「ラグの裏側は、肌当たりを柔らかくするために曲面加工が施され、装着感にも配慮しました。表面のシャープなデザインに対し、肌に触れる部分は柔らかく仕上げられているため、快適に使用できます」

また、メタルのブレスレットに簡易着脱レバーを採用し、工具なしで付け外しが可能になりました。別売りのレザーストラップと付け替えられるので、その日のファッションに合わせて印象を変化させることで、コーディネートの幅が広がります。

KSK キャリバー6R51モデルは針とインデックスにルミブライトを採用しています。

大宅「これにより、夜間や暗所でも発光して、視認性を確保できます。特にサックスブルーのダイヤルには白色のルミブライトが使われており、爽やかさと気品が合わさった東京らしい印象を与えます」

ケースバックには、キングセイコーの象徴である盾のロゴマークが立体的に刻印されている点も見逃せません。

テーマは日本の1960年代。洗練されたダイヤルデザインにも注目

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SDKS029
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KSK キャリバー6R51モデルの最大の魅力ともいえるのがダイヤルカラー。試作を何回も重ね、3色に決定しました。

松本「ダイヤルカラーは、1960年代に日本で独自の発展を遂げたアイビールックを参考にしました。レジメンタルタイを彷彿とさせるアイビーグリーン、オックスフォードシャツのカラーに用いられたサックスブルー、ラガーシャツなどで親しまれたバーガンディと、いずれも当時のファッショントレンドがカラーテーマのベースになっています。アイビーグリーンとバーガンディのモデルに採用されたゴールドの秒針は、アイビールックのファッションから着想を得たデザインです。緑や赤にゴールドの差し色が加わることで、遊び心が感じられる印象に仕上げました」

直線的でシャープなケースライン、60年代のカルチャーを反映したダイヤルカラーと、ディテールの一つひとつにこだわりが息づいています。

東京の歴史と情景を映す「キングセイコー KSK キャリバー6L35モデル」

写真左からSDKA013、SDKA015、SDKA011
写真左からSDKA013、SDKA015、SDKA011

同じく2024年に発売されたキングセイコー KSK キャリバー6L35モデルは、誕生の地である東京の伝統を感じさせてくれるモデルです。

KSK キャリバー6L35モデルは薄型設計が特徴。ダイヤルカラーは、ブランド誕生の地・東京の情景や文化を反映しています。

松本「浮世絵にも描かれるほど有名であった亀戸の梅の花に着想を得たモデルは、型打模様に奥行きのある赤色のグラデーション塗装を施し、光の加減で梅の花が立体的に見える美しいダイヤルに仕上げています。さらに、亀甲文と隅田川の深い青色を組み合わせたモデルは、長寿を象徴する亀甲文と、隅田川の流れが調和し、縁起の良さも感じていただけるようにしました。また、亀戸天神社の藤棚からインスピレーションを受けたモデルでは、風にゆらめく様子を型打模様と薄紫色のグラデーションで表現し、春の情景を再現しています」

こうしたディテールへのこだわりが、KSK キャリバー6L35モデルの上品さを一層引き立てています。

キングセイコー KSKはどんな人におすすめ?

SDKS021
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SDKS023
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松本「シャープなデザインが、都会的でモダンなスタイルを好む方によく似合うと思います。ビジネスからカジュアルシーンまで合わせやすいので、オフの日にも腕時計をこだわりたい方におすすめです。」

大宅「性別を問わずユニセックスで使用いただけるので、女性のお客様にもおすすめしています。日本のお土産やプレゼントにも最適です」

細部にまでこだわったデザインと実用性を兼ね備えたKSKは、ビジネスからカジュアルまで幅広いシーンで、洗練された都会的なスタイルを演出できるでしょう。

受け継がれる美しさと技術。時代を超えて輝くキングセイコー

受け継がれる美しさと技術。時代を超えて輝くキングセイコー

キングセイコーは、ただの復刻モデルではありません。1960年代のオリジナルモデルの美しさを受け継ぎながら、現代の技術と融合して進化しました。デザインと精度を追求する日本の職人技が光る一本です。

腕時計を通して自己表現をしたい、東京の歴史や文化に共感する腕時計を持ちたいという方にとって、キングセイコーは特別な存在となるに違いありません。東京生まれの洗練と実用性を兼ね備えたキングセイコーを、日常のパートナーとして迎えてみてはいかがでしょうか。

キングセイコーを試着・購入するならセイコーの旗艦店へ

キングセイコーの美しいデザインや優れた装着感をじっくり体験したいなら、豊富なラインアップが揃う「和光ウオッチスクエア」や「セイコードリームスクエア」、「セイコーブティック」がおすすめです。「和光ウオッチスクエア」、「セイコードリームスクエア」は、セイコー発祥の地である銀座の中心に位置し、「セイコーブティック」は大阪の心斎橋やグランフロント大阪、京都、そして新たに福岡にも2024年に新規オープンしています。各店舗の詳しい情報は、下記及びリンク先をご参照ください。

  • 和光ウオッチスクエア
    • 住所 〒104-8105 東京都 中央区 銀座4-5-11 和光 本店1階
    • 電話 03-3562-2111
    • 営業時間 11:00〜19:00

  • セイコーブティック 福岡天神
    • 住所 〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神2-4-29 フェス天神1階
    • 電話 092-791-9910
    • 営業時間 11:00〜20:00

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