10年前には、日本で高品質な西洋のワインが作られるようになるとは、海外であまり考てられていませんでした。しかし、昨今の日本のワインは進化しており、国際的なコンクールでも受賞し、その実績により世界でも注目されるようになりました。
日本には歴史あるワイナリーが多数ありますが、ここ数年では、それぞれが個性的な商品を作り、日本産ワインの新時代が到来したといっても過言ではありません。その牽引役であるサッポロの国産プレミアムワインブランド「グランポレール」は、2003年にブランドを立ち上げて以来、国内外のコンクールで高く評価されています。
そこで、今回、銀座にあるGRANDE POLAIRE WINEBAR TOKYO(グランポレール ワインバー トーキョー)でチーフソムリエを務める宰務鉄平氏と、LIVE JAPANで働くワイン通のティモシー・サリバン氏に、日本ワインの「今」とグランポレールの魅力を語ってもらいました。
なぜ日本ワインは特別なのでしょうか?
宰務氏:欧米のワインに慣れ親しんでいる人にとって、日本のワインはとてもデリケートで洗練されているように感じることでしょう。日本のワインの多くは、西洋のワインのような、芳醇ではっきりした味わいではなく、上品な味わいを目指しています。
また、日本人の味覚に合わせて作られており、女性に好まれる軽い口当たりのものも多くあります。このようなさわやかな風味のワインは、繊細な料理の邪魔になりません。とはいえ、好みに合うか確かめるためには実際に味わっていただくほかありません!
「日本のワインと似ているのはどの国のワインか」とよく聞かれるのですが、私のソムリエ経験からすると、日本のワインは独自のカテゴリーを築いていると言っても過言ではありません。
当社のブドウ園の1つが北海道余市にあります。余市は、ヨーロッパにあるブドウ園と比べて平均気温は低いものの、ほぼ同じ緯度に位置しています。ヨーロッパと同じ品種のブドウでも、日本独特の気候条件で育てることにより、個性が生まれ、可能性が広がります。
サリバン氏:ニューヨーク生まれの私もかつては日本のワインと慣れ親しんだ西洋のワインを比較しようとしていました。これはワイン好きにはたまらなく楽しいです。宰務さんのおっしゃるとおり、味わえば味わうほど、日本のワインには独自の世界観があることに気づかされます。
これまで海外では、日本のワインはあまり知られていませんでした。しかし、突然、誰も聞いたことがない日本のブドウ園のワインが、コンクールで主要な賞を獲得しはじめたのです。それをきっかけに、世界でも注目されるようになりました。
最近では日本中どこに行っても、非常に手頃な価格で受賞歴のあるワインが簡単に見つかります。まさに今が、日本のワインを試し、好きな銘柄を探すベストタイミングなのです!
グランポレールが日本のプレミアムワインである理由は?
宰務氏:「グランポレール」は、フランス語で「偉大な北極星」という意味です。北極星は、世界のどこにいようと、夜空を最も明るく照らしています。その北極星のように「最高品質の日本ワインの道標となり、日本ワインの星となって輝きを放ちたい」という願いから「グランポレール」と名付けました。
実は、私たちのブドウ園は北海道、長野県、山梨県、岡山県の4か所にありグランポレールの全ラインナップは、これらの産地のブドウから作られています。限定したエリアにぶどう園が集中しているフランスと違い、品種ごとに適した土地で育み、最適な気候条件でワインを醸造することができるのがグランポレールの魅力の一つです。1つの産地のみのブドウを使用し、品質管理を徹底したシングルヴィンヤードシリーズもあります。品質管理を徹底しています。
言うまでもなく、グランポレールのワインは高品質の日本のブドウを使用した、純日本製ワインです。さまざまな種類のワインを試してこられているようでしたら、日本原産でとてもフルーティな甲州ブドウから作る、グランポレールの「甲州 辛口」がおすすめです。様々な醸造テクニックを使うことにより、驚くような真のプレミアムワインに仕上がっています!
サリバン氏:日本ではヴィンテージワインへのこだわりがそこまで強くないこともあり、良質なワインが魅力的な価格で手に入りやすいと感じています。ワイン好きには嬉しい限りで、良いワインを心から楽しむことができます。
近年まで、日本にプレミアムワインのイメージはありませんでした。しかし、グランポレールのようなブランドのおかげで、状況は変わりつつあります。何を注文すればよいか迷う時は、特にそうですよね。信頼できるブランドがあると、新しいワインも試しやすくなります。
商品ラインナップの中で注目のワインは?
宰務氏:ソムリエの私が心がけているのは、お客様がどのようなワインを好まれるのか注意深く耳を傾け、食事と合うワインを選ぶことです。来店される海外からのお客様は、日本のワインに親しんでいない方がほとんどなので、強く印象に残るワインをご紹介していきたいと考えています。
先ほど触れた、グランポレールの「甲州 辛口」は、理想的な1本です。低温で発酵させ味に深みを持たせつつ、キリッとフルーティに仕上げています。これから夏にかけて、特に日本食との相性は抜群です。お求めやすいワインでありながら、日本にしかない味わいです。普段ワインを召し上がらない方にも、ぜひおすすめします。
どんなワインでも試してみたいとおっしゃる方には、辛口で爽やかな柑橘系の香りがお好みならば、グランポレールの「安曇野池田ソーヴィニヨン・ブラン」を、滑らかな余韻を楽しみたいなら、「余市ピノ・ノワール」をおすすめします。ワインを通じて、ブドウ農園のある日本各地への旅することができますよ。
サリバン氏:私は「ワインと言えば赤」。「岡山マスカットベーリーA 樽熟成」は、最初の1本として、素晴らしいワインでした。シリーズの中で最も重たいワインで、コクがありながら、岡山の太陽の味を感じることができます。
私は、皆様に自身の好みに合ったワインを選ぶことを最初におすすめします。それをきっかけに色々な味にチャレンジできます。特に店舗では、ハーフグラスで何種類ものワインを試せます。ソムリエに「とっておきの秘密のワインをお願いします!」と注文するのも手です。
外国の方に、日本のワインとワイン文化の魅力を知っていただきたいなと思っています。非常に奥が深いですからね!
グランポレールのワイン作りの特徴
宰務氏:もちろん、土壌の状態や気候はとても重要ですが、グランポレールが他と大きく異なるのは、その樽と蒸留タンクの大きさです。全てがコンパクトにまとまっているため、作り手は蒸留における工程を一つ一つコントロールできます。こうした職人の技によって、プレミアムワインは作られています。
サリバン氏:日本のワイナリーが、製造工程にどれだけ実験的要素を取り込んでいるかには、本当に驚かされます。伝統を守りながらも、型を破ることを恐れない。この点において、日本のワイナリーは評価に値すると思います。
西洋のワイナリーは歴史があるにも関わらず、新たな挑戦をしないことがほとんどです。日本のワイン界は今、イノベーションに溢れています。香料を一切使用していないワインを作るなど、作り手の皆さんは、自然の果たす役割がいかに重要であるかを決して忘れません。
グランポレールと合わせたい料理は?
宰務氏:「白ワインには魚、赤ワインには肉」という王道のルールがありますが、確かにそのとおりです。料理とハーモニーを奏でるように、ワインをうまく合わせることができます。しかし、常にそうではありません。脂身の多い和牛の場合は、白ワインをおすすめしています。
グランポレールの「甲州 辛口」は、和食と非常によく合いますが、私たちのワインバーでご提供しているフレンチスタイルのメニュー、「甲州健味鶏のグリル ハニーオレンジソース」との組み合わせもおすすめです。偶然にもこのワインと健味鶏は、どちらも山梨県が産地です。ペアリングを通して、こうしたつながりを見つけていくのは、ソムリエという仕事の醍醐味でもあります。
サリバン氏:岡山産のグランポレールと、北海道産の鹿肉のグリルのペアリングは、ぜひとも、いただきたいです。
グランポレール ワインバー トーキョーでワインを堪能!
グランポレール ワインバー トーキョーを訪れ、ワインとワインに合う最高の料理のペアリングを楽しんでみてはいかがでしょうか。店内にあるメニューには、良質なワインと、厳選された日本の食材を使って作る世界各国の料理のペアリングが案内されています。
銀座コリドー通りに面したところにあり、開放的で、明るい雰囲気のお店です。蒸し暑い夏の夜でもリラックスした素敵な時間を過ごせます。
グランポレール ワインバー トーキョーで「日本ワイン」をリードするグランポレールのワインをお楽しみください!
グランポレールについての詳細は、以下のリンクをご覧ください。
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グランポレール ワインバー トーキョー
- 住所 東京都中央区銀座8-2先 コリドー街1F
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最寄駅
地下鉄 新橋駅 5番出口 徒歩5分
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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