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浅草ホッピー通りで煮込み&ビール片手に過ごす最高の休日。おすすめルートはここだ!

浅草ホッピー通りで煮込み&ビール片手に過ごす最高の休日。おすすめルートはここだ!

更新日: 2021/04/05

東京・下町の観光スポットといえば浅草浅草寺。約1400年の歴史を持つ東京都内最古のお寺であり、周辺には多くの商店が集まっています。浅草駅手前の田原町駅、稲荷町駅周辺は調理関連器具を扱う「かっぱ橋道具屋街」やホッピー通りなど、今も昔も下町の活気と人情に溢れるエリアとなっています。

今回はそんな浅草寺やホッピー通り周辺をぶらりお散歩する際にオススメのお店を紹介します。

古代檜の浴槽が自慢の「日の出湯」

古代檜の浴槽が自慢の「日の出湯」

東京メトロ「稲荷町」駅から徒歩2分。大通りから一本横に入った通りにある日の出湯は、4代目になる若き店主・田村さんが切り盛りする歴史ある街の銭湯です。

今では入手困難になった古代檜を使った浴槽とタイル貼りの浴槽が浴室の中央に配置されている珍しい構造の銭湯で、檜風呂は肌触りがよく、お湯が柔らかく感じられるのが不思議です。

建物は1Fと2Fがあり、それぞれサウナ、天井の空いた露天風呂が設置されています。取材時は1Fが男湯、2Fが女湯となっていましたが、田村さんによれば「週によって男女のお風呂を入れ替えにしています」とのこと。

お客さんは地元の人が多く、広い浴槽でゆっくり足を伸ばしてリラックスしたいという若い銭湯ファンも多く訪れる日の出湯ですが、もう一つの名物になっているのが1Fのフロント。

通常は料金を支払ったり、タオルやシャンプーを購入する場所ですが、店主の田村さんは「せっかく来ていらっしゃったので、湯上りにさらにリラックスしていただきたくて……」と、豆をミルで挽いた手作りのコーヒー牛乳やジンジャエール、さらには厳選した濃厚ミルクをカフェスタンド形式で提供しています。

コーヒーは豆をその時々で厳選していて、水出しでスッキリと香り深い一杯だと評判です。「今日はケニアのピーベリーという豆。銭湯といえば瓶詰めのコーヒー牛乳を思い浮かべますが、せっかくならば作りたての美味しい一杯も楽しんでいただきたいと、シンクや調理機器など設備一式を揃え、カフェとして営業できる届けも出しているんです」と田村さんは語ります。

コーヒー牛乳(500円・税込)
コーヒー牛乳(500円・税込)

リラックスできる場所を提供するため、そんな隠れた努力を重ねているのも日の出湯がファンに愛されるゆえんかもしれません。ちなみにメニューは英語表記があるのでご安心ください!

  • 日の出湯
    • 住所 東京都台東区元浅草2-10-5
    • 最寄駅 東京メトロ銀座線ほか「稲荷町」駅北口から徒歩2分
    • 電話 03-3841-0969
    • 営業時間:15:00~24:00(最終受付23:40)
      定休日:水曜

包丁の品揃えに世界が注目「釜浅」

包丁の品揃えに世界が注目「釜浅」

浅草上野のほぼ中間にあり、地下鉄銀座線「田原町」「稲荷町」駅どちらからもアクセスのよい「かっぱ橋道具街」。江戸時代から歴史を刻む商店街で、現在では調理器具や飲食店に並べる食品サンプルなど食に関連する専門店が数多く立ち並ぶ「料理道具街」として人気です。

1908(明治41)年創業の釜浅商店は、包丁、釜、、フライパンなどを幅広く取り扱っており、すべての商品がお店スタッフの目利きを効かせたこだわりのアイテム。2018年にはパリに海外初となる支店を出店するなど、日本の料理道具を世界に発信し続けています。

中でも包丁に関する品揃えは群を抜いていて、どの商品も切れ味はもちろん、野菜や肉など食材別、さらには長期にわたって使用できる上部な物だけが厳選されています。

型だけで約30種類、さらにサイズや使っている素材別で合計1000種類近いアイテムがあることだけでも驚かされますが、それが頭にすべて入った店員が、お客さんの相談に合わせて丁寧に説明している姿が印象的でした。

店員の湯浅さんは「日本のお料理は包丁や釜の選び方一つによって、味や見た目が変わります。包丁ですと断面を美しく見せるため、お料理の口当たりをよくするため、色々な職人技が生きているんですよ」とこだわりについて教えてくれました。

お店には英語を話せるスタッフもおり、取材日は開店と同時に欧米のお客さんが数十人来店。「ご自宅用だけでなく、漢字、カタカナ、アルファベット問わず名前をその場で掘ることができるので、プレゼントにご購入いただくことも多いんです」と湯浅さん。

名入れは基本的に即日行ってくれますが、数日かかる場合もあるので気をつけておきましょう。またこちらで購入した包丁は、持ち込めば研いでもらうことも可能。手入れに関する商品も揃っているので、あなたのお家の包丁も一回見直してみるのも良いかもしれません!

  • 釜浅商店
    • 住所 東京台東区松が谷2-24-1
    • 最寄駅 東京メトロ銀座線「田原町」から徒歩7分
    • 電話 03-3841-9355
    • 営業時間:10:00~17:30
      定休日:無休(年末年始のぞく)

大衆酒場で下町の味を堪能「岡本」

大衆酒場で下町の味を堪能「岡本」

銭湯を楽しみ、道具街を満喫したらそろそろ“下町の味”を楽しんでみませんか。「かっぱ橋道具街」から10分ほど浅草寺の方面に歩くと大衆酒場が集まる「ホッピー通り」にたどり着きます。早いお店は午前中からお酒を楽しむ人で溢れており、今回紹介する「大衆酒場 岡本」では朝9時からビールや料理を堪能できます。

創業から約60年。この通りで一番の老舗である同店では、店頭に路上に椅子とテーブルを出した“ホッピー通り”スタイルのテーブル席、店舗奥にはレトロなカウンタースタイルの客席を用意。夜になれば地元民や観光客の笑顔と歓声でかなりにぎやかになる人気店です。

メニューは、枝豆、冷やしトマト、厚焼き卵といった定番のつまみから、焼き鳥、焼き魚、焼きそば、おでんとガッツリ系も揃っており、中でも人気なのは創業から変わらない味を継承し続ける「元祖牛すじもつ煮込み」(600円・税込)。

長時間具材をしっかり煮込み、出汁の旨味を十二分に吸い込んだとろっとろのもつと牛すじがお酒をさらに進めさせます。噛めば噛むほど肉の旨味が口に広がり、中に入っている生姜が良いアクセントになっています。

他にも人気なのが「とんそく」(500円・税込 ※2021年4月現在、販売を中止しています)。コリコリッとした食感の豚足はコラーゲンたっぷりで、からし酢味噌をつけていただきます。クセがなく、豚足ならではのプルプル食感がビールや日本酒とぴったりです。豚足やもつは食べ慣れない人でもオススメできる一品です。

いかがでしたか? 浅草には浅草寺以外にも魅力がたっぷり詰まっています。一度観光に来られた方も、ぜひ本記事で紹介したような新たなスポットを巡ってみてください。

Written by:

佐藤星生

佐藤星生

出版社で政治経済誌、グルメ誌編集者を経てサブカル系ニュースサイト編集記者&カメラマン。趣味はインドカレー食べ歩き。出張先では地元雀荘で情報収拾するのが好き。

※記事掲載時の情報です。
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