
近年、日本食の一ジャンルとして国内はもちろん訪日外国人旅行者からも熱い注目を集めている「餃子」。美味しい餃子の専門店を食べ歩く女性を指す「餃子女子」なる言葉も生まれたほどで、同名の書籍が発行されたりテレビや雑誌の特集でも多く取り上げられたりしている。シャンパンやワインと一緒に餃子を味わえるおしゃれな店もあり、女子会の会場になることも多いとか。
昔ながらの味を守る老舗から、アイデア満載のオリジナル餃子をウリにする店まで、東京の主要観光エリアで人気を集める餃子の名店をご紹介しよう。
そもそも餃子って中華じゃないの?日中の違い

餃子とはもともと中国発祥の食べ物で、日本に渡って独自のスタイルに変化したものを中国では「日式餃子」と呼んでいる。豚などのひき肉やネギを混ぜた餡を、小麦粉を練って伸ばした皮で包むのは共通だが、中国の餃子は湯に入れて茹でる「水餃」が一般的なのに対し、日本では鉄板の上で皮に焦げ目が付くまで蒸し焼きにした「焼き餃子」が定番だ。近年の餃子ブームに伴い、皮に多彩な食材を練り込んで作ったカラフルな餃子や、揚げ餃子などユニークな餃子がウリのお店など、日式餃子のバラエティの幅が広がっている。

日本と中国では食べ方も少々異なり、中国で餃子はあくまで主食なのに対し、日本では餃子を「おかず」にして白ごはんと食べるのが一般的だ。また中国では餃子のタレは黒酢、または辣醤をつけることが多いが、日本では醤油と酢、そこにお好みで、唐辛子を煮込んだ植物油「ラー油」を加え、タレを作る。酢が苦手な方は、醤油とラー油だけでも、おいしく食べられる。さらに和がらしをミックスすることも。
【銀座】東京ジャンボ餃子の元祖!「銀座 天龍」で老舗の名物餃子にトライ

東京三大ジャンボ餃子の一つと言われることもある「銀座 天龍」の餃子。歴史的な繁華街・銀座で1949年から続く老舗の北京料理店で、2016年に同じく銀座の商業ビル「PUZZLE GINZA 」の4階へ移転リニューアル。看板メニューの餃子をはじめ昔ながらの素朴な料理はそのままに、モダンな雰囲気のレストランとして生まれ変わっている。

名物の焼きギョーザは8個1,100円。1つが通常の2倍はあるほどのビッグサイズで、ご飯茶わんやお皿からもはみ出してしまうほど! 皮はやや厚めでモチモチ感とカリッとした食感が楽しめ、厳選された豚腿のひき肉、白菜、ネギを石臼で丁寧に混ぜ合わせた肉餡はとてもジューシーだ。日本風に小ライス(100円)や大ライス(150円)をオーダーして一緒に味わってみよう。
また、「エビのマヨネーズ和え」(1,750円)や揚げた豚肉を甘酢っぱいあんで絡めた「スブタ」(1,750円)といった一品料理、「銀座のラーメン」(醤油 980円)など、豊富なメニューが揃っているので、ディナーにもおすすめだ。
-
銀座 天龍
- 住所 〒104-0061 東京都中央区銀座2-5-19 PUZZLE GINZA 4F
-
最寄駅
東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」から直結
または東京メトロ銀座線「銀座駅」から徒歩3分
- 電話 03-3561-3543
時間:11:00~21:30(土・日曜、祝日は11:30~21:30)
休み:なし
【新宿】 日本の居酒屋文化を体感&種類豊かな餃子が味わえる「新宿 駆け込み餃子」

日本屈指の歓楽街、新宿歌舞伎町に店を構える24時間営業の本格餃子専門店「新宿駆け込み餃子」。ゴジラヘッドで有名な新宿東宝ビルのすぐ近くにあり、江戸時代の東京で活躍した「火消し」をテーマにしたインテリアやスタッフの制服は日本らしい雰囲気満点だ。
数ある餃子メニューのなかでも人気なのが、舌を火傷しそうなほどアツアツでジューシーな「肉汁焼き餃子」(1個86円、 注文は5個から。10個842円)。レンゲの上にのせて肉汁を吸うように食べるのが、美味しく味わうコツだ。一般的な餃子によく用いられる、匂いの強いニンニクやニラは不使用。

また「油淋餃子」(1個108円、注文は3個から)は、油でカリッっと揚げた餃子に甘酢醤油タレとネギをかけて中華料理の“油淋鶏” 風に仕上げた創作餃子。じっくり旨みを抽出した鶏ガラスープの鍋で餃子を煮て味わう「濃厚名古屋コーチン炊き餃子」(1,058円)もおすすめだ。
店は居酒屋スタイルだが、餃子にご飯やスープが付くランチセット(580円~)があるので、お昼ご飯にも利用できる。 また、オーダーは写真付きのタッチパネルなので、日本語が分からない人でも安心して来店できるのが嬉しい。
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新宿 駆け込み餃子
- 住所 〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1-12-2 第58東京ビル1~2階
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最寄駅
JR「新宿駅」東口から徒歩5分
- 電話 03-6233-7099
時間:24時間
休み:無休
【赤坂】 2022年までの5年間限定営業!おしゃれな餃子ダイニング「GYOZA IT.」

ワインやシャンパンと一緒に餃子を味わうことができる、おしゃれ系餃子レストランの注目店「GYOZA IT.」。日本式餃子の魅力を世界中の人々に分かってもらいたいと、冷凍食品メーカー「味の素冷凍食品㈱」がオープンしたレストランで、東京オリンピックをはさむ5年間(2017~2022年)限定で営業する。
そのコンセプトどおり、英語やフランス語、イタリア語をはじめ、15カ国語に対応できるスタッフが、訪日旅行者や在住外国人のゲストをフレンドリーに迎えている。場所は複合施設「赤坂サカス」に近接した赤坂通り沿いにあり、ガラス張りの店内には餃子型のシャンデリアやピカソ風の壁画など、餃子をテーマにしたモダンなインテリアも見所のひとつ。

気になる餃子は、大きな鉄板でパリッと焼き上げた「GYOZA(ニンニク抜き)」(6個440円)をはじめ、餡に合鴨肉を使用した「ワインに合うカモ!GYOZA」(6個660円)、「ピリ辛白湯スープGYOZA」(6個700円)など種類も豊富。ベーシックな醤油・酢・ラー油のほか、トリュフ塩や昆布ふりかけなど6種類の変わりダレを用意しており、さらに巻き巻き葉っぱセット(400円)などのトッピングも楽しめる。餃子3種、前菜、鉄板焼きなど料理とデザート計11品、2時間の飲み放題が付くコースは5,000円。
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GYOZA IT.
- 住所 〒107-0052 東京都港区赤坂5-4-7 1F
-
最寄駅
東京メトロ千代田線「赤坂駅」から徒歩1分
- 電話 03-3560-4141
時間: 17:00〜23:00(22:00 L.O.)/ 11:30~14:00(13:30 L.O.)平日のみ
休み:無休
【浅草】カリカリ餃子がたまらない!地元民に愛され続ける「餃子の王さま」

浅草・浅草寺のすぐ近くで1954年から営業を続ける老舗の餃子店「餃子の王さま」。浅草寺の境内へ向かう仲見世通りの途中を左へ入った路地に立っており、黄色い看板が目印の小さな店だ。看板メニューの餃子以外に、ラーメン(530円)、やきそば(630円)、焼飯(780円)、一品料理などもあり、昔ながらの日本の中華屋さんといった雰囲気だ。
創業当時からの人気を誇る「王さまの餃子」(6個420円)は、ニラとキャベツ、ニンニク、ショウガに極少量のひき肉を加えて作った餡をその場で皮に包み、多めの油を敷いたフライパンで焼き上げている。ひと口食べると口の中にフワッと広がる野菜の旨みが絶妙。皮も決して脂っぽくなく、カリカリッとした食感が楽しめる。付けダレに自家製のラー油を少々加えて味わってみよう。

餃子はその他に3種類あり、豚のひき肉餡を包んだ「肉餃子」(500円)はニンニク不使用、この肉餡入りの餃子を鶏ガラスープで茹でた「湯餃子」(420円)、野菜たっぷりのスープに浮かべた「スープ餃子」(700円)。
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餃子の王さま
- 住所 〒111-0032 東京都台東区浅草1-30-8
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最寄駅
東京メトロ銀座線「浅草駅」、または都営地下鉄「浅草駅」から徒歩3分
- 電話 050-3312-6885
時間: 11:15〜14:30LO、16:00~20:45LO
休み:火曜
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餃子広場
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住所
140-0004 東京都品川区南品川3-6-7
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最寄駅
青物横丁 駅 (京急本線)
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住所
140-0004 東京都品川区南品川3-6-7
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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