溶岩洞窟「富岳風穴」からスタート
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案内所から「富岳風穴」の入口までは徒歩3分ほど。青木ヶ原樹海の中を通るが、雨が降っていても、木々が屋根の代わりになって、あまり雨に打たれない。豪雨・雷・強風でなければ、ツアーを開催しているそうだ。ただし、歩きやすい靴やレインコートなど、安全に歩くための準備は必須となる。
夏でも寒い溶岩洞窟
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「富岳風穴」の気温は1年を通して0~3度。真夏でも寒いので、上着を持ってきて入口付近で着ると良いだろう。入口の向こうは真っ暗。これは穴が深いからというだけではなく、洞窟自体が岩ではなく「溶岩」でできており黒いからなのだとか。総延長201m、高さは最大8.7mの横穴。往復所要時間は約15分となっている。
溶岩からは水が滴り落ちる
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少し進むと、大きな氷が現れる。溶岩には気泡がたくさんあるので、地上に降った雨が溶岩の中を通って、天井からしみ出てくるのだ。その水滴が凍り、氷柱を作っている。実際に触ってみるとザラザラとしていて、いたるところから水がぽたぽたと落ちてくる。さらに進むと、大正時代に養蚕業が栄えていた名残として「蚕保管場所跡」があり、洞窟のいちばん奥へ到着する。
青木ヶ原樹海の自然道を抜けて
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「鳴沢氷穴」へと続く青木ヶ原樹海の自然道を歩いていると、鳥の鳴き声、木々の姿の他に、様々なキノコを発見できる。ただしその9割は毒を持ったものだといわれているので、絶対に食べてはいけない。国立公園内である青木ヶ原樹海では、すべての動植物の採取が禁止されている。
地下へと深い「鳴沢氷穴」
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「鳴沢氷穴」は、総延長153m。場所によっては、人一人がギリギリ通り抜けられる程度の狭い通路もある。気温は一年を通して0〜3度と冷蔵庫のような冷たさだ。横に長かった「富岳風穴」とは違い、急な階段を下っていくので一歩一歩ゆっくり進まなくてはならない。
美しくライトアップされた氷柱
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最深部には、氷の塊がたくさん。天然の氷を洞窟内で切り出し貯蔵していた当時を再現して、現在は人工的に作った氷を置いている。折り返して出口に向かうと、一番の見所である氷柱がライトアップされているのが見えてくる。様々な大きさの氷柱がキラキラと輝く姿は、とても神秘的だ。
案内所にはフードコートや土産売り場が
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富岳風穴と鳴沢氷穴の案内所には、フードコートや土産売り場が並ぶ。「桔梗信玄餅パフェ」(520円)は、山梨県内の観光スポットにもあるが、鳴沢氷穴が発祥なのだ。ソフトクリームに桔梗屋の口あたりなめらかな信玄餅と、きなこ、黒蜜がたっぷりのったひんやりスイーツは散策の疲れを癒やしてくれる。
ライター:斎藤春菜
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