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富士登山に挑戦する前に知りたい基礎知識

富士登山に挑戦する前に知りたい基礎知識

更新日: 2020/06/25

標高3,776mを誇る、日本最高峰の富士山。東京から100km離れたところに位置し、「三霊山」のひとつとして有名だ。2013年にはユネスコ世界文化遺産に登録され、山開きの間には、何千もの人が世界中から訪れる。これから富士登山に挑戦する人に向けて必要な準備や服装など気になる情報を紹介しよう。

頂上に辿り着くまで

頂上に辿り着くまで

富士山は4種類の登山道がある。5合目までは、東京から直接バスで向かうのがおすすめ。電車で行くと、駅からバスかタクシーで移動しなければならないので意外と大変。いずれにせよ、東京から3時間ほどで到着する。

登山道は、どれを選んでも頂上まで行ける。ゆっくり自分のペースを保ちつつなら、登りは4~8時間、下りは2~4時間くらいかかると思っておこう。

吉田口・河口湖口ルート

吉田口・河口湖口ルート

最も挑戦しやすく、一番人気のルート。5合目は標高2,305mに位置し、みやげ物店や登山グッズ店も多い。ご来光を見るなら、夕方遅めに出発しよう。

5合目から6合目までは30分ほどで登れるので、肩慣らしと思って挑もう。本格的な登山となるのは6号目から。柔らかい砂と小石が混じった道、急勾配な上り坂、凸凹の階段が続き、次の休憩所まで60~80分かかると思っておきたい。

7号目からは、赤みを帯びた道をジグザグ登っていく。雲の中から晴れ間が差し込んでくると、8合目はもうすぐ。登り始めてから4~7時間で山頂まで辿り着けるはず!

須走口ルート

須走口ルート

吉田口・河口湖口ルートより混んでおらず、静かで自然豊かなルート。もし夜に登るとしたなら森の中を登るため、ヘッドライトがあると安心。5合目はいくつかのお店や山小屋があるが、他のルートに比べて山小屋が少ないため、本格的な山登りを体験できるだろう。

8合目からは吉田口・河口湖口ルートと合流することから、頂上に向かって混雑する可能性が高い。

御殿場口ルート

御殿場口ルート

美しい景色を堪能できる上級者向けルート。1,440mに位置する5合目から出発し、急斜面を8時間近く登ることになる。しかも、7合目まで山小屋もトイレもない。

良い点は、登山者が少なくて、ご来光をどの道からも見られること。このルートを選ぶなら、十分な水と食糧を持って、早い時間に出発しよう。

富士宮口ルート

富士宮口ルート

関西からアクセスしやすいルート。5合目は標高2,380mに位置し、登山距離は最も短い。しかし、頂上にかけて急斜面と石の多い道が続くため、ケガに注意!

富士山の天気

富士山の天気

太陽が出ていたと思えば激しい雨が降ったりと、非常に激しく変わりやすい。さらに、真夏でさえ頂上は5~8度と気温が低いことも特徴。登る前には天気予報を必ず確認しよう。十分な水と食糧、本格的な登山道具も準備しておくこと。

必要な持ち物

必要な持ち物

何時から登り始めても、登山道は暗いため、ライトは必要不可欠。ストックも役立つだろう。山を登っていると最初の勢いは薄れ、疲労が蓄積されるからだ。登山靴、ザック、雨具と防寒具も忘れずに!

オフシーズンの登山

オフシーズンの登山

山開きの最中は山小屋が開いていてバスも運行しているが、オフシーズンの富士登山は決しておすすめしない。この時期の富士山を決して甘くみないことだ。

冬は恐ろしいほどの強風が吹き荒び、春には雪が解けて雪崩が起きるのが普通。それでも雪山に登りたいなら、地元警察に届出を出す必要がある。

安全な登山のために準備したいこと

安全な登山のために準備したいこと

子どもと登りたいなら、ベビーシッターを雇うのがいい。富士登山は達成感を味わえる良い機会だが、普通に登っても小さい子どもは疲れやすいからだ。

これまで伝えたことを胸に留めて、忘れられない富士登山の思い出を作ろう!

アクセス:富士急行線河口湖駅もしくは富士急行線富士山駅から富士急行バス富士山五合目行きで約1時間。東京から富士急行線河口湖駅までのアクセスは、JR中央線大月駅から富士急行線で約40分

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